2004年01月12日(月)
「新選組!」第一回 黒船が来た!(NHK)感想
いよいよ開始、三谷幸喜脚本の大河ドラマ「新選組!」。NHKで新選組ものというと、「飛べ! イサミ」以来ですね(絶対に感覚がおかしい)。
前半は新選組結成後の1864年、池田屋事件の一コマを描く。そして坂本龍馬の回想から、1854年に舞台を移す。
貧乏道場の養子となった近藤勇とその友人土方歳三は、ひょんなことから知り合った桂小五郎と坂本龍馬とともに、浦賀に来航した黒船を見物する。桂らの師・佐久間象山の言葉に、近藤の胸に去来する想いとは。
うん、普通に面白い。さすがというべきか、登場人物ひとりひとりの動きが丹念に描かれ、小ネタもちりばめつつ、全体としての盛り上がりも作る。これから楽しみですね。
まあ、はっきり言って私は今までの三谷作品(TVドラマが主ですが)はほとんど全部好きなので、期待を裏切られるはずはないんですけどね。個人的に三谷幸喜の最高傑作は「総理と呼ばないで」だと思っているので。
2004年01月18日(日)
「新選組!」第二回 多摩の誇りとは(NHK)感想
近藤は多摩の知人の屋敷に用心棒へ出向く。賊と戦い、初めて人を斬ったことに動揺する。そんな近藤の姿に、武士になりたくてもなれずに薬売りの道を歩んだ土方は苛立ちを隠さない。否応なく、新しい時代の風が吹き始めていた……。
なかなか王道な展開ですね。言葉遣いが軽すぎる! とか、行動がおかしいとか気になる方もおられるでしょうが、どのみち役者も、演出も、平成の今の世というパラダイムからは逃れられないわけで、それほど厳密なことを言う必要はないのではと思います。いわば「幕末」という時代を借景としてドラマを描いているのですから。京極さんの作品とかも同じですよね。
2004年01月25日(日)
「新選組!」第三回 母は家出する(NHK)感想
近藤勇の養父は、勝手に勇の縁談を進めようとした。相手は武家の娘。それを知った母は怒り、家出をしてしまう。いっぽう、土方歳三はインチキ薬売りのかたわら、道場破りで金を稼ぐ。
母を連れ戻しに説得に行く勇。だが、みずからも百姓の出である母から、「しょせん貴方は百姓の出自」と言われてしまう。
道場破りの逆恨みから逆襲に遭い、痛手を負い道場に駆け込んできた土方に勇は、「俺は武士よりも武士らしくなってやる」と決意を口にする。
「総理と呼ばないで」などでも使われた、ふたつの出来事を並行して描きつつ、ひとつのテーマを浮かび上がらせる手法、今回は上手く決まってました。勇の新選組としてのアイデンティティの根幹たる部分の醸造が丁寧に描き込まれていて、さすがですね。
2004年02月02日(月)
「新選組!」第四回 天地ひっくり返る(NHK)感想
近藤勇の道場には、なかなか門下生が集まらず経営は苦しくなる。勇は受講料を滞納している門下生のもとへ出向く。そこで、後の新選組・斉藤一と出逢う。斉藤もまた借金の取立てに来ていた。いっぽう、道場には北辰一刀流・山南敬助が近藤を訪ねてきた。北辰一刀流を倒せば道場の名が上がると考えた土方は山南をけしかけ、道場一の腕を誇る沖田と試合を行わせるが……。
面白いなぁ。今回は次回予告やサブタイトルから桜田門外の変の話だとは想像がついていたけれど、まさかこんな形で描くとは。役者もぞくぞく揃い、乗ってきたって感じですね。
2004年02月08日(日)
「新選組!」第五回 婚礼の日に(NHK)感想
近藤勇の婚礼の日。類縁、親族、もろもろの人々が集まり、盛り上がる場。と、そこに負傷した山口一(斉藤一)が闖入。一は借金の取立ての勢いあまって人を殺めてしまい、役人から追われていた。自分を頼ってきたこと、そのためだけに勇は一を助けようとする。
なんか今回は今までで一番笑えた。キャスト濃すぎ。「HR」に出てた面々も多々。小日向文世とかもけっこう好き。三谷流、場の一瞬の緩みを突く絶妙の笑いの取り方はやはり天下一品。もちろん本筋もしっかりしている。今回は……あーネタばれかな……最後に役人を追っ払うところでの、ささやかな伏線の利き筋が絶妙でした。
2004年02月15日(日)
「新選組!」第六回 ヒュースケン逃げろ!(NHK)感想
桜田門外の変以後、尊皇攘夷の機運はますます高まりを見せる。そんな中、米大使通訳のヒュースケンが暗殺の標的になる。その仕事を請け負った者の中には勇の古い知り合い、永倉新八もいた。勇は永倉に金目当ての暗殺を止めるよう説得するとともに、ヒュースケンにも逃げるように言う。ヒュースケンの言葉からは、日本を愛し、憂う気持ちが伝わってくる。だからこそ開国をと言うヒュースケンに、彼の言葉を受けて勇は言う。「井の中の蛙、大海を知らず。ーーされど、空の深さを知る」
今も昔もやってることは変わらない国だなーと思いつつ。まあなんでも良いですが。川平慈英の怪しい外国人演技に眼を奪われつつ、ひそかに木村祐一が気になってます。
えー、ところで、ラストの勇の言葉なんですが……あれー? ホントだったんだ、これ。……ホントかな?
2004年02月22日(日)
「新選組!」第七回 祝・四代目襲名(NHK)感想
天然理心流の四代目を襲名し、前途洋々に見える近藤勇。しかし本人は、激動する時代の中で、いまだ自分の生き方に迷いを抱いていた。その夜の祝宴で、坂本龍馬が彼のもとに出向いてきた。龍馬は土佐勤皇党に加入したという。攘夷思想を滔々と説く龍馬の仲間に、勇は苛立ちを隠せない。しかし勇の心中には、なにか大きなことをはじめようとする龍馬への憧憬があった。
しかし、大河ドラマで「多摩勤皇党」って……よくやったなぁ。一瞬気づかなかった。
2004年02月29日(日)
「新選組!」第八回 どうなる日本(NHK)感想
幕府の講武館教授方に取り立てられた近藤勇。しかし講武館は教わるほうも教えるほうもやる気の無い惨状だった。いっぽう、以前土方歳三の売っていた薬を求めて、イギリス公使館の警護をつとめる松本藩の人間が尋ねてくる。勇たちは薬を持って公使館に出向くが、そこで彼らを待ち受ける運命とは。
うーむ。なかなか今後にとって重要になりそうな話。ラストの盛り上げは素晴らしかった。
ところで、「名前を憶えてもらえない」というのは、ディープな三谷ファンにとっては狂喜乱舞(?)の裏ネタ。
2004年03月07日(日)
「新選組!」第九回 すべてはこの手紙(NHK)感想
幕府講武館の教授方の要請を受けたはずの勇であったが、その初日講武館に出向いてみると門前払いを食らう。もとが百姓の出であるという理由で反故にされたのである。その帰り道、坂本龍馬に出逢い、勝海舟や佐久間象山と引き合わされる。だが勇には彼らの話についていけない。日本を動かしたいという想いをあきらめようとする勇。そんな亭主の様子を見て、つねは浪士組への参加を呼びかける山南からの手紙を見せまいとする。しかし、運命の悪戯が、あるいは左之助の食い気が、勇とその手紙を引き合わせる……。
うーん、あざとい(笑)。最後の手紙はあざといよ。良いですが。ここまで何度もリフレインされてきた、武士でありたいと願う勇の心境が、ここできっちりと生き筋になってくるのですね。それに絡んで、つねの裏腹な思いとか、土方の愛人(?)問題とか、さすが縦糸と横糸の使い方が巧い。
2004年03月15日(月)
「新選組!」第十回 いよいよ浪士組(NHK)感想
清河八郎の主導で浪士組が結成され、京に上ることになり、勇たち試衛館の面々も参加を決意する。ただし、勇は沖田総司だけには道場を守るため江戸に残るように命ずる。
いよいよ浪士組招集の日。予想外の人出に、予算の心配をする幕府浪士取扱・松平上総介。しがない中間管理職ゆえの心労は、彼をむしばみつつあった……。
なるほどー。冒頭の勇の額が気になったけど、30分ぐらいでようやく判明。カットバック手法が巧い。今回はささやかな人物トリックもあり、さすが「古畑任三郎」を書いた人だけのことはある。
生瀬勝久まで登場。今回は役回り不明だったけど、今後重要キャラなのかな(新選組をよく知らないのでキャストからは判らない)。さらにまだ八嶋智人も出てくるしなぁ……。
2004年03月21日(日)
「新選組!」第十一回 母上行って来ます(NHK)感想
浪士組の一員として、京に上る決意を固めた近藤勇たち試衛館の面々。それぞれ家族に、愛しい人に、別れを告げる。胸中複雑な想いを秘めつつ、別れを惜しむ友人たち。
勇の決意を目の当たりにし、母・ふでは、自分もまた百姓の出であること、それゆえに武士よりも武士らしくありたいと願い生きてきたことを打ち明ける。「あなたはーー私です」
いっぽう、浪士組結成の仕掛け人である清河八郎の胸には、自身の思惑のために浪士組を利用しようとする魂胆があった……。
一年スパンの作品編成を考えると、こちらもまた一クール目の終わりとして、今までの総まとめ、さらに本筋に至る土台づくりを十分なしえたという感じですね。現在唯一視聴している実写ドラマですが、出来れば脱落せずに見続けていきたいです。
2004年04月04日(日)
「新選組!」第十二回 西へ!(NHK)感想
先週の録画見が遅れたので、けっきょく土曜の再放送で見ました。
いよいよ浪士組が出立の日を迎える。しかし、試衛館三代目たる近藤勇には役職が与えられなかった。土方は金を包み、清河八郎にかけあう。しかし清河もまた、指導部との内部対立により別行動をとることに。血気盛んな浪士たちの中で、どれだけの人間が国を憂いているのか。そしてその中で真に時代を動かすことのできるのはさらに一握りの人間であると山南は言う。はやくも雲行きが怪しくなる中、彼らは京へ向け旅立つ。数多の錯綜した想いを、旅立つ者、見送る者の胸の中に残して……。
なんだー、これは。伏流に、いろいろ怪しい動きが渦巻いてきましたね。捨助(中村獅堂)が架空の人物だというのは初めて知りましたけど、どうも今後も鍵を握ってくるのでしょうか。あと、生瀬勝久(がやってた役)はどうなったんだ?(笑)
「新選組!」第十三回 芹沢鴨、爆発(NHK)感想
京へ向かう道中の、宿の手配の役を与えられた近藤勇。相方は使えない人物で、勇は試衛館の仲間とともに宿探しに奔走する。だが、手違いで芹沢鴨に鶏小屋を割り当ててしまう。鴨は野宿すると言いだし、往来で巨大な焚火をする。対峙する勇と鴨。だが鴨の狙いは、誰が使えるかを見極めることにあった。騒動を鎮火させた近藤勇の名は、浪士組の巷間にのぼることになる。
面白いですねぇ。実に巧い。尺の長さを計算に入れた、火の前のふたりのシーンなどは抜群です。ちゃんと一クールめ(江戸)と二クールめ(京都)の橋渡しをする回として、新選組につながる、勇と試衛館以外の隊士とのつながりを描いている。ぐっど!
2004年04月11日(日)
「新選組!」第十四回 京へ到着(NHK)感想
京に着いた浪士組。厄介者の芹沢鴨とともに近藤勇たち試衛館の面々が割り当てられた屋敷では、邪険に扱われる。そして清河八郎は、幕府を裏切り、浪士組を尊王攘夷派とするため署名を集め、建白書を朝廷に献上する。
京都編スタート。逆さボウキって、今意味が判る人どれくらいいるんでしょうね?
2004年04月18日(日)
「新選組!」第十五回 行くか、残るか(NHK)感想
浪士組を朝廷のための組織にした清河八郎。将軍の上洛を待たず、浪士組は江戸に戻ることになる。それに対し、近藤勇ら試衛館の面々、そして芹沢鴨の一派は京にとどまることを選ぶ。そして鴨は清河を討とうとする。勇たちは表向きは鴨に賛同しつつ、なんとか清河を逃がそうとする。そんな中、意外な人物が現れ……。
面白い〜。流れがエキサイティング。伊東四朗あたりが要諦か。
えむいち。