2004年01月03日(土)
「古畑任三郎」すべて閣下の仕業(関西テレビ)感想
懐かしの古畑スペシャル。とある国に滞在し、パスポートをサルに取られ大使館を訪れた古畑。なんとそこにはあの「花田さん」がいた。久闊を叙する二人。と、大使館員の一人が行方不明だという。実は彼は前夜、内部告発を行おうとして大使に殺されていた。ふたたび古畑の頭脳が回転をはじめる……。
花田さんは八嶋智人さんの演じた古畑第三期の名物キャラですが、あれから八嶋さんもずいぶんメジャになりましたねぇ……。今回も良いところで伏線を効かせていました。
大使役は松本幸四郎。大使にしては事後処理が杜撰すぎる気もしますが、それが感覚のずれというものなのでしょう。少なくとも、この話の中では。
って、「赤いセンメンキ」の話が出てるよ! お客様の中でスペイン語の判る方はおられませんかー!?
2004年01月12日(月)
「新選組!」第一回 黒船が来た!(NHK)感想
いよいよ開始、三谷幸喜脚本の大河ドラマ「新選組!」。NHKで新選組ものというと、「飛べ! イサミ」以来ですね(絶対に感覚がおかしい)。
前半は新選組結成後の1864年、池田屋事件の一コマを描く。そして坂本龍馬の回想から、1854年に舞台を移す。
貧乏道場の養子となった近藤勇とその友人土方歳三は、ひょんなことから知り合った桂小五郎と坂本龍馬とともに、浦賀に来航した黒船を見物する。桂らの師・佐久間象山の言葉に、近藤の胸に去来する想いとは。
うん、普通に面白い。さすがというべきか、登場人物ひとりひとりの動きが丹念に描かれ、小ネタもちりばめつつ、全体としての盛り上がりも作る。これから楽しみですね。
まあ、はっきり言って私は今までの三谷作品(TVドラマが主ですが)はほとんど全部好きなので、期待を裏切られるはずはないんですけどね。個人的に三谷幸喜の最高傑作は「総理と呼ばないで」だと思っているので。
2004年01月17日(土)
謎を解け! まさかのミステリー(よみうりテレビ)
この番組、単発だったころから欠かさず観てますけど、なかなか面白い。TVでここまで「謎解き」に重点を置いたヴァラエティが作れるのは驚異ですね。些細なことでも、着眼点を変えることで立派なミステリィになることを示した良い番組だと思います(単発のころは森博嗣先生の某作品とまったく同じネタがあってびっくりしましたけど)。パネリストのトークにヒントがあるというのも新しい。つい「行列のできる法律相談所」のような調子で楽しんでしまいますが。
本日の戦果は「牛の床屋」を的中のみ。ふたつめの「空中を飛び越えて産卵した熱帯魚」は謎解きが美しかったですね。弟にだけ判った、何故なら……というのが本格っぽい。
2004年01月18日(日)
「新選組!」第二回 多摩の誇りとは(NHK)感想
近藤は多摩の知人の屋敷に用心棒へ出向く。賊と戦い、初めて人を斬ったことに動揺する。そんな近藤の姿に、武士になりたくてもなれずに薬売りの道を歩んだ土方は苛立ちを隠さない。否応なく、新しい時代の風が吹き始めていた……。
なかなか王道な展開ですね。言葉遣いが軽すぎる! とか、行動がおかしいとか気になる方もおられるでしょうが、どのみち役者も、演出も、平成の今の世というパラダイムからは逃れられないわけで、それほど厳密なことを言う必要はないのではと思います。いわば「幕末」という時代を借景としてドラマを描いているのですから。京極さんの作品とかも同じですよね。
2004年01月20日(火)
「乱歩R」第2話 吸血鬼(よみうりテレビ)感想
藤井隆さん主演、江戸川乱歩原作の現代風リメイクドラマ。
初回を観たときはイマイチかな、と思い紹介しなかったのですが、今回はけっこう面白かったです。
「吸血鬼」を主演する舞台女優。その彼女に主演の座を奪われ、数年前に自殺した女性の亡霊が現れたという。捜査に当たるのは三代目明智小五郎。必死で彼女を守ろうとする明智。だが吸血鬼の魔手は彼女のすぐそばに迫る。その悲劇的な結末とは。
細部を見ると気になるところはあるのですが(追われた吸血鬼が消えたトリックが説明されないままだったような……)、全体としてのサスペンスはなかなか。探偵事務所の微妙なボケキャラ面々も、これはこれで。
しかし、結末の後味悪っ! まあ、けっこうこういうの好きなんですけどね。
次回のゲストは仲間由紀恵。ぱぺっとまぺっとお見通し(違います)。
2004年01月25日(日)
「謎を解け! まさかのミステリー」(よみうりテレビ)感想
忘れてたわけではなく、ビデオ録画してたのを観る暇がなかっただけです。
今回は謎解き部分が興味深いものが多かったですね。
宇宙飛行士の話は、今はタジキスタンであって「宇宙に行く技術はない」けれど、昔はソ連の一部だった、というのがサブのミスリードですね、たぶん。
おじさんのプリクラも面白い。トーク中、「放射線状に……」というセリフがあったので、簡易レントゲン装置かと勘違いしました(法的に難しいか)。こんなふうに、回収されないままのミスディレクションってけっこうありそう。
最後の糸を縫う天才少女は、いつものパターン。「xxxと言っていたけど、実は思い違いだった」というのは、微妙にアンフェアっぽくて、小説だと地の文(セリフ以外)で書くのは基本的に御法度ですが、まあこの番組では多用されてますので気にしない。
「新選組!」第三回 母は家出する(NHK)感想
近藤勇の養父は、勝手に勇の縁談を進めようとした。相手は武家の娘。それを知った母は怒り、家出をしてしまう。いっぽう、土方歳三はインチキ薬売りのかたわら、道場破りで金を稼ぐ。
母を連れ戻しに説得に行く勇。だが、みずからも百姓の出である母から、「しょせん貴方は百姓の出自」と言われてしまう。
道場破りの逆恨みから逆襲に遭い、痛手を負い道場に駆け込んできた土方に勇は、「俺は武士よりも武士らしくなってやる」と決意を口にする。
「総理と呼ばないで」などでも使われた、ふたつの出来事を並行して描きつつ、ひとつのテーマを浮かび上がらせる手法、今回は上手く決まってました。勇の新選組としてのアイデンティティの根幹たる部分の醸造が丁寧に描き込まれていて、さすがですね。
2004年02月02日(月)
「新選組!」第四回 天地ひっくり返る(NHK)感想
近藤勇の道場には、なかなか門下生が集まらず経営は苦しくなる。勇は受講料を滞納している門下生のもとへ出向く。そこで、後の新選組・斉藤一と出逢う。斉藤もまた借金の取立てに来ていた。いっぽう、道場には北辰一刀流・山南敬助が近藤を訪ねてきた。北辰一刀流を倒せば道場の名が上がると考えた土方は山南をけしかけ、道場一の腕を誇る沖田と試合を行わせるが……。
面白いなぁ。今回は次回予告やサブタイトルから桜田門外の変の話だとは想像がついていたけれど、まさかこんな形で描くとは。役者もぞくぞく揃い、乗ってきたって感じですね。
2004年02月08日(日)
「新選組!」第五回 婚礼の日に(NHK)感想
近藤勇の婚礼の日。類縁、親族、もろもろの人々が集まり、盛り上がる場。と、そこに負傷した山口一(斉藤一)が闖入。一は借金の取立ての勢いあまって人を殺めてしまい、役人から追われていた。自分を頼ってきたこと、そのためだけに勇は一を助けようとする。
なんか今回は今までで一番笑えた。キャスト濃すぎ。「HR」に出てた面々も多々。小日向文世とかもけっこう好き。三谷流、場の一瞬の緩みを突く絶妙の笑いの取り方はやはり天下一品。もちろん本筋もしっかりしている。今回は……あーネタばれかな……最後に役人を追っ払うところでの、ささやかな伏線の利き筋が絶妙でした。
2004年02月10日(火)
「爆笑問題のススメ」(よみうりテレビ)感想
ゲストが唐沢俊一さんということで、初めてこの番組を観ました。情報を得たのも唐沢さんの「一行知識ホームページ」の裏モノ日記です。日記にも書かれてあったとおり、最初のX-GUNのネタ(?)はいかがなものかと。明らかに嫌そうな顔をしてらっしゃる唐沢さん(笑)。
そして例の本もやはりカット。まあTVなんてこんなものです。唐沢さんの話は良かったですが、これもいつも作品や日記で書かれていることですしね。けっきょく作家の方がTVに出られるときというのは、大抵広く浅くのプロモート的なものがほとんどなわけで、それが別に悪くはないですが、コアなファンには不満が残るもの。
2004年02月14日(土)
「謎を解け! まさかのミステリー」(よみうりテレビ)感想
なんか感想書くの久しぶりー。アニメ以外だとどうしても気分次第になってしまう。
今回は「行列のできる法律相談所」のメンバがゲスト。いつも以上にトークからのヒント捜しに身が入らなくなるかと思いきや、最初のは簡単すぎるぞ。良いけど。
ふたつめの、命を救ったゴールは難しい。どちらかというとアリバイ崩し系かな。
最後の映画監督アラン・スミシーが○○○○○だっていうのは、映画に詳しくない私でも知ってたくらいなので、有名だと思ってたのですが。知ってると一発で判ってしまうというのはアシモフ系か。ともかく、出題の仕方がなかなか巧妙で楽しかった。
で、来週はまた小倉優子嬢がゲストですか……。彼女が出てくるとさっぱり推理に集中できないんですよね(笑)。
2004年02月15日(日)
「新選組!」第六回 ヒュースケン逃げろ!(NHK)感想
桜田門外の変以後、尊皇攘夷の機運はますます高まりを見せる。そんな中、米大使通訳のヒュースケンが暗殺の標的になる。その仕事を請け負った者の中には勇の古い知り合い、永倉新八もいた。勇は永倉に金目当ての暗殺を止めるよう説得するとともに、ヒュースケンにも逃げるように言う。ヒュースケンの言葉からは、日本を愛し、憂う気持ちが伝わってくる。だからこそ開国をと言うヒュースケンに、彼の言葉を受けて勇は言う。「井の中の蛙、大海を知らず。ーーされど、空の深さを知る」
今も昔もやってることは変わらない国だなーと思いつつ。まあなんでも良いですが。川平慈英の怪しい外国人演技に眼を奪われつつ、ひそかに木村祐一が気になってます。
えー、ところで、ラストの勇の言葉なんですが……あれー? ホントだったんだ、これ。……ホントかな?
2004年02月21日(土)
「謎を解け! まさかのミステリー」(よみうりテレビ)感想
小倉優子嬢の「にゃん」は反則だと思う。
…………。
一つ目の「地下室でレントゲンを集めるおじいちゃん」は凄かった。また「実はレントゲンじゃなかった」というネタかと思ったら、さにあらず(サニーサイドアップ>いちお)。思いもよらない発想の転換が見事でした。
2004年02月22日(日)
「新選組!」第七回 祝・四代目襲名(NHK)感想
天然理心流の四代目を襲名し、前途洋々に見える近藤勇。しかし本人は、激動する時代の中で、いまだ自分の生き方に迷いを抱いていた。その夜の祝宴で、坂本龍馬が彼のもとに出向いてきた。龍馬は土佐勤皇党に加入したという。攘夷思想を滔々と説く龍馬の仲間に、勇は苛立ちを隠せない。しかし勇の心中には、なにか大きなことをはじめようとする龍馬への憧憬があった。
しかし、大河ドラマで「多摩勤皇党」って……よくやったなぁ。一瞬気づかなかった。
2004年02月29日(日)
「新選組!」第八回 どうなる日本(NHK)感想
幕府の講武館教授方に取り立てられた近藤勇。しかし講武館は教わるほうも教えるほうもやる気の無い惨状だった。いっぽう、以前土方歳三の売っていた薬を求めて、イギリス公使館の警護をつとめる松本藩の人間が尋ねてくる。勇たちは薬を持って公使館に出向くが、そこで彼らを待ち受ける運命とは。
うーむ。なかなか今後にとって重要になりそうな話。ラストの盛り上げは素晴らしかった。
ところで、「名前を憶えてもらえない」というのは、ディープな三谷ファンにとっては狂喜乱舞(?)の裏ネタ。
2004年03月05日(金)
「謎を解け! まさかのミステリー」(よみうりテレビ)感想
この番組、ネタが意外に持つなぁ。
ちなみに、この番組の感想を求めて検索でいらっしゃる方がけっこういらっしゃるのですが、このサイトは一応ミステリィ系サイトを標榜している手前、ネタばれはせず、番組を観たという前提で語りますのであしからず。
「30人でたったひとりを警備」……あーそういえばそういうニュースもありましたね。結びつけられないよなぁ普通。
「天井から魚が降ってくる家」は、以前にも似たようなミステリー(空から魚が降ってくる)があったと思ったけど、ネタは全然違ってて感心。さっぱり判らなかったけど、聞いて納得。美しい。
「空を飛ぶ金魚」は今回の一番。草?(なぎ>文字化けるかも)さんのヒントで判りましたけど、出題の仕方が「ラヂオの時間」なみの叙述トリック。さらに、「白い金魚」というのにも美しい解答が用意されていたのが素晴らしかった。実際、書く人が書けば立派な日常の謎派短篇に仕上げられそうな感じ。
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