2004年07月15日(木)
「プラネテス」Phase 1 大気の外で(NHK教育)感想
「デューコピー?(……と言ってるようにしか聞こえんのですが、ユーコピーなんだそうです)」(ハチマキ)
「……アイコピー」(タナベ)
正式タイトル「ΠΛΑΝΗΕΣ」(ちゃんと表示されるかな?)、いよいよ地上波放映開始。今まで観れなかったので情報もほとんど遮断してきて、逆にまっさらな状態で楽しめるかと思います。
きゃー。素敵すてき。やっぱり正統派NHKアニメって感じです。最初はショムニっぽく始まっておいて(たぶんさんざん言われた感想なんだろうとは思いますけど)、主人公はちょっと理想主義的で青かったりして、周囲の人間はいい加減そうでもちゃんと地に足を着けていて(宇宙飛行士ですが)、ちょっと美しい見せ場を作って、ラストはきっちり落とす、隙のない構成。1話からしっかり満足でした。
本当は、こういう作品こそ深夜じゃなくて夕方とかにやればいいのに、とは思うんですけどね。
2004年07月22日(木)
「プラネテス」Phase 2 夢のような(NHK教育)感想
「気合入れてくださいよ先輩! このハチマキは飾りですか!?」(タナベ)
ううむ素晴らしい面白い。
先週見てからちょっと感想サイトさんをまわってみたんですが、主役ってハチマキだったんですね。てっきりタナベかと。なんか天上天下のときみたい。
で、二話にして早くもハチマキが働く理由について考えるというテーマ。どうも展開早そうで良いですね。前回の「半課」に対する社内の見方に対して、同期のメンバは別にハチマキをバカにする様子が見られなくて、あれ? と思ったら、ちゃんとすぐにそういう展開になって、さすがに考え抜かれてるという感じ。
今回もまたデブリ処理のシーンがすごくカッコ良くて夢中で見てしまいました。私もまあかつては「今日の5の2」のツバサくんよろしく宇宙の神秘に胸ときめかせた少年でしたし。しかし並のSFアニメと比べても、地味で実務的なだけにリアルに思える感じです。JAXA制作協力してますし。
ハチマキが宇宙船を買う日は来ないかもしれないけど、デブリをシャトル軌道に乗せたことで小さな船長になれた、という締めでいいのかな。
2004年07月29日(木)
「プラネテス」Phase 3 帰還軌道(NHK教育)感想
「愛です! 愛を残せばいいんですよ」(タナベ)
宇宙葬のお話。自らの死のあり方と言う、もっとも人の尊厳に関わる問題だけに、これまでとは違って万人に納得のいく結論はつけ難く、それを充分配慮した結末になっていました。
先祖代々の墓に入れてもらわなくても良い、あくまで自分は孤独に宇宙へ還りたい、という思いは、今でも海への散骨というのが行われていることもあるように、理解できるような気もするのですが。人間の死というのは、究極に個人的なものでありつつ、同時に極めて社会的なものであるという、難しい問題です。本人が亡くなってしまえば、その死を意味づけるのも、この世にとどめておくのも、残された生者だけなのですから。遺書を書くとか、保険をかけるというのも、そんな残された人への思いから発するもの。
ところで、仕事場に保険の勧誘員を無闇に入れていいもんなんですかね? 大学だと、助手や助教授の先生が、保険や家の勧誘の電話が毎日のようにかかってきて仕事にならないとよく愚痴ってますけどね。明らかに業務に支障をきたしているような……。まあ、それもこれも「自己責任」ということなんでしょうかね〜。
2004年08月05日(木)
「プラネテス」Phase 4 仕事として(NHK教育)感想
「お父さんのことばかり言ってる人こそ宇宙のゴミです! だったら私が掃除してあげます!」(タナベ)
うーん。こういう人間ってどうにも私、我慢ならないんですよね。いや、親の威光を笠に来てとかそういう意味じゃなく、平気でこういう言葉を他人に投げかけられる人格というのが、どうにも理解しがたいんですが。しかし、そういうのが存在してしまうんですねぇこの世の中は。またコリン役の私市淳さんの演技が巧いんだ。しかしこの方の声聞くの、ひょっとしたらKanon以来かな?
ところで、課長と係長って、こんな典型的で一面的なキャラにしてしまって、この先活躍の場はあるんでしょうか。別にいいんですが。
あとはあれかな。やっぱり名前呼びイベントっていいですね。シチュ萌え(なんか思い入れでもあるのか)。
2004年08月19日(木)
「プラネテス」Phase 5 フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(NHK教育)感想
「人に歴史あり、ですね」(タナベ)
すごい! 面白かった。
細かいところを見ると、展開が都合良すぎたり、無理があるとも思えるのですが、そんなことが気にならないくらい巧いストーリィ運びでした。冒頭で出てきたキャラやその動きが、すべて伏線となってつながってくるのを見ていると、久々にドキドキしました。こういう構成は個人的にすごく好きです。
心中しようとしていた夫婦が娘を人質にとられて娘の命の大切さを訴える、そして自分たちも同じことをしようとしていたと、あやまちに気づく。この心の中の動きは視聴者にのみ明かされているところが良いです。ハチマキたちには、最後まで表面的に普通に娘を人質にとられた両親、という目でしか見えていない(はず。一回しか観てないので誤解でしたらすみません)。これがとてもスマートで良いと思いました。冒頭の映画撮影を本当のチカンと勘違いするハチマキとタナベをはじめとして、全編にさまざまな形での「反復」が用いられているのも、このメインテーマを下支えしていて話に広がりが出ています。だんだん、この作品が名作と言われたゆえんが判ってきたかも。
2004年08月26日(木)
「プラネテス」Phase 6 月のムササビ(NHK教育)感想
「せめて小悪魔って言ってください。あ、天使でもいいですよ♪」(タナベ)
小悪魔のコはドジッこのコ。
ひゃー。こんな話も出来たのかー。濃い新キャラたちのパワーに任せて突っ走った展開に見えながら、ちゃんとハチマキの話も同時進行させているところがうまい。見合い相手がハチマキだったことに、タナベがどう反応したのかという描写とかはないけども。
人類が宇宙へ進出し、月に移住するような時代になっても、日本人に対する憧憬と言うか誤解が残っているという、妙にリアルだかなんだか判らない設定は面白いですね。ここはぜひとも、日本の忍者アニメの古典となっているであろう「ニニンがシノブ伝」でも見せて、タナベをシノブに、頭領を音速丸に見立てていただきたいものです。
2004年09月02日(木)
「プラネテス」Phase 7 地球外少女(NHK教育)感想
「見てみたいな、ハチマキの海」(ノノ)
本当にすごいなぁ、この作品。毎回ちゃんと前につながる流れを作りながら、実に自由に、そして質の高い話を見せてくれます。
今回はもう何と言ってもノノ@こおろぎさとみでしょう。主人公と一時の出逢いをし、心を通わせるという展開は王道のものでありながら、典型的な病弱少女萌えーな設定とは一味違う良さを感じました。自分の境遇を誇りにさえ思い、いつも前向きっていう、こういう性格の娘は好きですねー。そしてまた、病室で仲良く遊ぶノノとハチマキに対し、しっかりタナベが割り切れなさを感じている描写がグッドです。
あと、深夜に煌々と光る自動販売機のシーンを見て、この未来ではエネルギー問題は解決されたんだろうかと思ったのですが、ちゃんと後半でそれらしきことが匂わされているとこがしっかりしてます。すでに現在でも月資源の利用価値は真剣に議論されているものですからね。
しかしあれだなぁ、この未来ではスク水は絶滅してるのかなぁなんてことを思ってしまった私、反省。
2004年09月10日(金)
「プラネテス」Phase 8 拠るべき場所(NHK教育)感想
「仲間を信じなきゃ、何も始まらないって」(フィー)
もう、なんか、他のアニメとレベルが違いすぎるという感じです。もちろんどの作品も観てるときはオンリーワンで楽しんでいるんですけど。ここまで毎回楽しめる(外れ回がない)というのは超絶。
フィーを抜きにしてデブリ回収に乗り出す課の面々。いいのか、そんな勝手なことして!? とか思いましたけど、よく考えるとフィーは主任なので課長・係長が主導しているのなら形式上は問題ないのですね。しかし、そのままミッション成功というような御都合主義が過ぎることもなく、かといって無能なままの係長でもなく(課長は「何もしないこと」とか言われてますが)、このバランス感覚の良さが非常にリアルで良いですね。けっきょく図らずもフィーがいないとダメだということが証明されてしまった形。ひょっとして実はユーリあたりがそれを見越してたとかいう展開になるのかなとも思ったのですが、そこまではいかなかったみたいです。
ラストの事業部長とフィーの会話、部長をゴーストのデブリに重ねるところは綺麗だなぁと思いました。言明されないと、判る人にしか判らない隠喩になって、それはそれでマニアックなんですけど、うーむ、親切設計。会社とか、組織にいることの難しさと、なおかつ現実から逃げない姿勢を貫くフィーが素敵です。
もうこの調子でいくらでも細部の作り込みの良さを指摘していけるのですが、やめときます。とりあえずキャラの立ち方が相変わらず良いなあということだけ。やっぱり愛をさけぶタナベ(名前がアイだということに今さら気づく)、その手の話題に鈍感なハチマキ、実はタナベを狙ってるのかチェンシン、メガネでパソコンのエーデルさんもいい感じ。
うわー、そして来週もまた楽しみだ。タナベがかわいいよ。
2004年09月16日(木)
「プラネテス」Phase 9 心のこり(NHK教育)感想
「なんだかぐるぐるぅ〜」(タナベ)
はぁ〜、この前の7話で出てきたローランドが、ここで効いてくるのですか。びっくりです。ギガルト@岩本規夫を中心に、宇宙飛行士の縦の系譜がつながって、最後には、それがタナベに確実に受け継がれる。やはり緻密な作り方をしてますねぇ。
やっぱり、キャラクタに過去がある、歴史があるということが見えるというのは物語が重層的になって非常に大切だと思います。これは単にエピソードを語ればいいというものでもない。たとえば今回はギガルトがつけたデブリ課の面々のあだ名がひととおり出たわけですが(エーデル:砂時計、ラビィ:ひまわり、フィー:ターボライター、課長:マシュマロ。ユーリは?)、どれもいかにもという感じ。それが、あとでハチマキだけちゃんとした名前の由来が語られる(クレア:白鳥もですが)。あだ名をつけるにしても、も人の外見だけではなく中身まで見抜いているというギガルトの人となりを象徴しつつ、語られなかった他の人のあだ名の由来も想像させる、一石二鳥展開。単なる思い出話にもっていかないところがすごいなぁと思います。
そして、そのギガルトからエンジェルという二つ名を頂戴したタナベ。宇宙飛行士だからこれがホントのギャラクシーエンジェル、なんてきっと既にBS放映時に言われていることでしょう……。それともラブリーエンジェルとかね。
まあ、今回の話の展開からして、タナベにあだ名がつけられるオチだろうとは予測がついたのですが、さらにもうひとつ一波乱ありました。そうか、だからサブタイトル、「心のこり」だったんですね。普通に考えれば心のこりだったのはやっぱり……。
あと、今回は飲み会シーンと、そのあとの二日酔いタナベが白眉。なんだろう、前回の予告は詰め合わせセットよろしく、厳選タナベ萌えショットだった感じです。ぷかぷか浮かぶノーラくんぬいぐるみもかわいかったです。エーデルじゃないけどほしいなぁ、あれ(グッズあるの?)。
2004年09月23日(木)
「プラネテス」Phase 10 屑星の空(NHK教育)感想
「宇宙が見えます。(……)他には、なにも」(ユーリ)
う゛あ゛ああああ。号泣。アニメを観て涙を流しそうになったのはひさしぶりの体験です(寝不足という可能性も捨て切れませんが)。
あの第1話の冒頭のシーンが、ユーリの体験だったとは。それを、作品のこの地点でタナベの心境と絡めて出してくるなんて、ほとんど神業です。見ようによっては他人に対して心を閉ざしているようにも捉えられるユーリの態度。それに憤るハチマキ。そもそもデブリ課のメンバみんな連帯感が強そうな感じではないんですが、あえて彼が「仲間」と口にするのはタナベの影響でしょうか。それでもラストでは、仲間だからといって、なんでも無理に分かち合おうとする必要はないという姿勢が打ち出されています。この距離感のとり方が、プラネテスのすごいところ。
うーん。あまりにも完成度が高すぎて、いつものような妄想全開ちゃちゃ入れ感想が書けないのが辛いところです。この作品にはその、某ナディアの島編のような、たのしい展開は待ち受けていないんでしょうか。たぶんそれでも楽しめると思うんです、私(なんの決意表明か)。
まあ、うちはうちらしくやらせてもらいます。今回ちょっとした小道具で用いられた花言葉。まあいろんな作品で使われてるものですが、この世界もけっこう奥が深くて、ひとつの花に複数の花言葉があって、全部憶えてる奴なんていないという話だそうです。私は花言葉の知識なんて「この花はわたしです。」くらいしかないのですが(間違ってる)、まあ別に単なるギミックのひとつとしていいんじゃないかと思ってまして、そんなに気にしません。しかしまあ、即座に花言葉を答えたエーデルさんに疑念は生じますね。もしかしてと思ってネットで検索して、「なーんだ」と落胆した……みたいな。それで別の怪しげな意味があったりしたらどうするのか知りませんが。花を挿してるノーラくんも相変わらずかわいいっ。深い描写がない分妄想をはたらかせる余地があるので、できれば彼女には最後まで謎存在のままでいてほしいような気も、しないでもないでもないでもない(気をつけよう、安易な西尾維新パロディ)。
2004年09月30日(木)
「プラネテス」Phase 11 バウンダリー・ライン(NHK教育)感想
「事故だよ、事故」(ハチマキ)
あぁすごい、本当にすごい。先週の感動も醒めやらぬまま、またも涙が。まだ一クールも終わっていないのに、これはもう一回たりとも見逃せないですね。
「バウンダリー・ライン」という、あえて和訳していないサブタイトル。それを見たときから、きっとこんな感じのセリフで締めるんだろうなということは予測はできましたけど、そこに至る道行が素晴らしい。国境というもの、自らの出身というものを善かれ悪しかれ気にしなくてはならない現実があるからこそ、地球をはるか宇宙から見たときの姿に感じ入るということですね。タナベの「恋愛光線」も関係ないようでいて伏「線」になっているし、相変わらず恐ろしい作り込みです。テマラが皆の名を口にしつつ、クレアの名を宇宙船に刻むところも良かったです。
宇宙開発って、現状ではほとんど金にはならない仕事という感じで、先進国の寡占状態。もちろんこの作品の時代では、月に住む人がいたりと、状況は変わってはいるけれど、連合の存在とか、途上国の内紛とか、やはり現代と地続きの世界だという印象があるわけで。そんな中で、本当に国を発展させるのは産業だと言うテマラの言葉は、一面の真理を衝いていると思うわけです。
だけど、「プラネテス」が物語構成として優れているのはここから先。母国のために我が身を賭すテマラに対比する人物として、クレアを持ってきたところ。アメリカに帰化し、見ようによっては故郷を捨てたともいえる彼女。食事のシーンでは、かつての母国の人間に対する軽蔑心に近いものも描かれつつ、けれど以前の話でもあったとおり、彼女自身もまだ成功したとは言いがたい。こういうふうにゲストキャラが出てきたときでも、単なる一エピソードに留まらず、ちゃんとレギュラメンバの成長につなげる描き方をしているから、観るごとにどんどん感動が高まっていくわけで。
そういえば、クレアや周りの人間の素振りからして、エルタニカ出身だということは仕事仲間にも公言していないようですね。かつての仲間の事業部長は知っていてもおかしくないとして、ならハチマキはどうして知っていたのか。やはり過去のふたりの仲がその程度まで進展していたことを示唆するわけで、あいかわらずタナベを狙うチェンシンともども、こちらも気になります。
よし! もうさっさとOP「Dive in the sky」(C/WはEDの「Wonderful Life」)買ってこよう。もっとこの世界に浸っていたい。
2004年10月07日(木)
「プラネテス」Phase 12 ささやかなる願い(NHK教育)感想
「これ以上私を怒らせると、切れちゃうぞー!」(フィー)
めちゃめちゃ素晴らしぃ〜。先週の次回予告で想像してた話と全然違った! 最高すぎます、この作品。
前回、前々回と、これ以上ないくらいの高水準の話を見せてくれて、さすがに三話連続でこのレベルを維持するのは無理なのでは、と思いきや、そう、プラネテスにはこういう方向性もあったのですね〜。忍者の回以上に笑わせてもらいました。
単にフィーが暴走してるだけなんじゃなくて、ちゃんとそれが宇宙防衛戦線へのアンチテーゼになってるとこがこの作品らしいですね(個人的にはギャグ展開に必ずしも意味を付与すべきだとは思わないんですけど。神無月の巫女も許せてるし)。喫煙というのは、ある意味最大のムダな行為。だけどそういうムダがあってこその人間。それは、一見前回のエルタニカ人の必死さとは真逆な姿勢であり、のほほんと海上で煙草をくゆらすラストシーンは、ともすれば前々回のユーリの危機はなんだったのかと思ってしまうことにもなりかねないものなんですけど、非常に巧い形で両面性を描いていると思います。
私自身は喘息持ちなんで煙草は吸えないし、吸いたくもないんですけど、フィーみたいな愛煙家にとってみれば、まあ抑えられない気持ちなんだろうなと、共感はしませんが理解は出来ます。マナーさえあれば良いのですよ。
2004年10月14日(木)
「プラネテス」Phase 13 ロケットのある風景(NHK教育)感想
「無いんだ、世界に境目なんて」(ユーリ)
いやー、やっと落ち着きました。三回連続で超絶傑作が続いたので、ようやく一息ついたという感じです。こういう自然あふれる田舎の描写って好きなんですよね。基本的な舞台が宇宙だから、いっそう印象的です。ずっと流れていたエンディングも今回の話にぴったりで、今まで以上に素晴らしく見えました。
って……なんだこの激萌えシチュエーションはー!! ハチマキのバイクのうしろに乗るとこのタナベが、もう、もう! まさかこの作品でこんな場面が見られるなんて思ってもみませんでした。そのあとの浜辺でのツーショット、しっかり邪魔されるところが定石通りでグーです。
といいつつ、もちろん今回は九太郎@保志総一朗の話がメイン。ここにユーリを絡めてくるのがなかなか面白いですね。過去に向いていたコンパスの針を、未来へと向ける転回。そのせいか、あの回よりもいい意味で軽い話でした。ラストのユーリの「変貌」はちょっと違和感(笑)。しかし、前からちょっと気になってたんですが、みんな日本語でしゃべってるんでしょうか。通信も?
しかし、ハチマキ(八郎太)・九太郎って、九人兄弟なのかと思ったら、お母さんのセリフによるとさらに十人目がいる様子。この世界の日本は少子化対策に本腰を入れて、出産奨励政策でも行ってるんでしょうか。だとしたら、未来でも妹萌えは安泰ですな。
2004年10月21日(木)
「プラネテス」Phase 14 ターニング・ポイント(NHK教育)感想
「オレはな、禁止とかやめろって言われると、かえってやりたくなる性格なんだよ!」(ハチマキ)
もう、最っ高! 一話ごとにやりたいことが非常に明確で、いろんな要素を詰め込みながらもすべてがそれにつながっていて、本筋がブレないのが心地良いです。
引き金はリュシーの詰問。「寝たの?」なんてこのアニメにしてはストレートなことを言うなぁ、と思ったら、どうもリュシーの意図は別のところにあったみたいです。えー、これ今回はまだはっきり明かされてないですよね? 私の見落としでなければ。しかしこのタナベの勘違いが、後の展開に効いてくることに。
モジュールの回収をするときの、「ゆっくり結合すればいい」というハチマキのセリフ、これにやっぱり別の意味が込められているような気がしてならないのです。私のうがちすぎなのかもしれませんけど。深読みでなければ、非常にスマートかつ上品な見せ方でふたりの関係を暗示しているということになるのですが。
そしてもっとも重要な、ハチマキの「禁止と言われるとかえってやりたくなる」という発言。こちらははっきりとダブルミーニングだと示されています。もちろん、これだけを聞けば社員としてちょっとどうかと思ってしまうセリフではあります。でも、事後にフィーの口から、第二事業部長も同じように「ああしろと言われると反発する」性格であると明かされることで免罪符が与えられた形になっています。それに、ハチマキたちにとって第三事業部長は直属の上司じゃないですからね。まあ、ラビィ係長補佐は直属の上司ですが……。
やっぱり私が作品を評価する上でもっとも重視する点は、物語の中で各エピソードを積み重ねながら、登場人物がどのように変わっていくかというところなわけで。ここまでを見る限り、この作品はその点でもほとんど完璧です。ハチマキとタナベの関係を軸にしながら、ユーリも変わったし、クレアも変わりつつある。フィー姐さんは変わらなくていいかもしれないけど。そしてその他の面々は……。まさに今回のサブタイトルが示す通り、ここが転回点となって、この先どのように皆が変わっていくのか、非常に楽しみです。そして最終回を迎えたとき、あの第1話からどこまで世界が広がり、違って見えるのか。楽しみは尽きません。
2004年11月11日(木)
「プラネテス」Phase 15 彼女の場合(NHK教育)感想
「今はテクノーラとの契約時間ではありません」(エーデル)
これもずいぶん久しぶり。しかし、改めて格の違いを見せつけられたというか、本当にクオリティが段違いです。
某所でうっかり微妙なネタばれ情報をキャッチしてしまったんですが、それでも二転三転する展開に目が離せませんでした。
タナベとハチマキの関係を主軸に描きながら、チェンシン、リュシー、クレアにそのデート風景を目撃させ、それぞれの物語も進展させる。これで無理なくまとまってるだけでもすごいのに、さらに実はエーデルのクローズアップ話だったというオチ。それもあの男、サーシャでしたっけ、彼の使い方が二重三重の意味を持っていて巧すぎです。なんかしゃべり方がエアトンっぽいなと思っていたら、やっぱり宇宙一のほら吹き男でした。
なるほどー、エーデルにはこういう過去があったんですね。いやまあ、ネットでプラネテスを聴いたらエーデル@伊藤舞子さんがゲストで、いきなり「彼女の場合」の「彼女」がエーデルのことだなんて語り出したんで、慌てて視聴中止したんですけどね(これが「某所」の正体)。本来の放映予定週の前にアップされてたんですが、公式でネタばれがあるとは思いませんでした。以前、謎のままのほうが妄想できるなんて言いましたけど、まあキャラを描かなきゃ出した意味がないですからね、筋を通しています。そして相変わらず、シリーズのこの位置しかない、というエピソードの置き方が抜群。
最後はなんかミステリの解決編でありがちな展開になってましたが、タナベもきっちりお約束通りのセリフを吐いてくれて、最高です貴女たち(もちろんハチマキも)。
あと、デート中、ハチマキを「八郎太さん」と呼ぶタナベがいいですね。ものすごく動揺するハチマキも楽しい。それに呼応するかのように、ラストの締めは「エーデルでいいよ」。名前呼びイベントをこう使うかっ! もうほんと、言うことないですね。
ただひとつ、問題があるとすればギガルト先生@若本規夫の声が音速丸に聞こえてしまうということ(笑)。
2004年11月18日(木)
「プラネテス」Phase 16 イグニッション(NHK教育)感想
「太陽系は変わるぞ。こういうときは、馬鹿が必要なんだ」(ユーリ)
うわぁ、うわぁ、もう、もう凄すぎる。後半はほとんど涙でまともに視聴するのも大変でした。泣いたとか感動したとか、比喩じゃなく言えるのはこのアニメだけです。
ああ、今すぐにこの気持ちを文章にしたいのに、こうしてキーボードに向かっている今も感情が昂ってまともな感想が書けそうにもありません。本当に、これが最終回でもおかしくないくらいの完璧な出来映え。なのに、まだこの先があるなんて! 本当に出逢えて幸せだと思える作品です。
船外活動員にとって致命的な病。それにおびえつつ、ハチマキの心の中でもうひとりの自分がささやく。それこそが自分の望んでいたことだと。それを言い訳にして、中庸に落ち着いてしまおうという誘い。こ、ここであのEDを、地球での日常のシーンを入れてきますか! Phase13で描かれたものとは、またさらに違う意味が付随されるわけですね。Phase7のノノとの再会も、これまでのシーンが蘇る走馬灯展開も、普通に使われるような意味合いとはまったく違っていて恐ろしくなりました。
そして、やはりこの世界では核融合技術は確立されていたのですね。ヘリウム3が資源として重要視されていましたし、エネルギー問題解決のためには不可欠ですから予想はしていましたけれど。ちょっと嬉しいなぁ。やはりこうして最新の技術を目の当たりにすることが、活力の源になるということでしょうね。心の中にいる、もうひとりの自分との闘い。それが今回の一度限りで決着がつくものではなく、これから先ずっと向かい合っていかなければならない、その覚悟を決めることが大切という描き方が素晴らしいと思います。
さあそして今後の展開。ドルフの昇進問題とか、クレアのこととか、それからチェンシンのこともありましたね。そうか、それを考えたらまだ終わらない、終われないんですね。まだまだ注目です。
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