2007年03月14日(水)

「苺ましまろ」第1話 バースディ(AT-X)感想

評価: 10点[前回比: -](累計: 10/10 平均 10.0)

 AT-X、いくら素材の味を大事にするからって、BS-iテロップまでそのまま流さんでも。

 それはともかく、ついにCS降臨ですよ。言うまでもなく原作既読。これはしかし、凄まじい……。数十秒おきに意識が飛びそうになりましたよ。原作のギャグマンガとして特異な「間」を、アニメとしてこういうふうに表現できるとは。見るものの陶酔感をいざなうこの空気、佐藤卓哉恐るべしです。UFOが空から墜ちてこなくてもできるもんですね。
 キャラクタについてはもはや言うことなし。番組紹介で、ことさらに「短大生20歳」という設定を強調されてる伸恵お姉ちゃん@生天目仁美も含めて大好きです。もちろん、かわいければなんでもいいのです。そういう価値観が理解できる人だけが観るべし。私はとりあえずOVA購入決定だっ。

2007年04月01日(日)

「苺ましまろ」第3話 家庭訪問(AT-X)感想

評価: 10点[前回比: +1](累計: 29/30 平均 9.7)

 コンサドーレ札幌はダメでも、岐阜羽島はいいんだ……。

 やはりこのアニメ素晴らしすぎる。ここまでまともな精神状態で観られないアニメも久しぶりです。原作のわっかりにくーいネタをこねくり回して、さらに判りにくく仕上げたこの脚本は花田十輝あんたかー!(スタッフをあんたよばわりしない) 川澄・能登コンビがこれほどまで強力だとは思いませんでしたよ。折笠さんはこの頃から既にマホの子演技を体得してらっしゃいますし。ぐ・れいとと申しましょう(コーンフレーク?<けっきょく何が言いたかったんだ)。

2007年04月22日(日)

「苺ましまろ」第6話 真夏日(AT-X)感想

評価: 10点[前回比: ±0](累計: 57/60 平均 9.5)

 ここは現代のアクアか、ネオ・ヴェネツィアかっ……!

 素晴らしい。ここまで、一話おきに傑作がくるという飛び石傑作ぶりを発揮してくれた苺ましまろでしたが、偶数回でもついに来ました。いい意味で散漫な原作のエピソードを、ムダに綺麗な伏線をつけて再構成する横手美智子脚本、それをひと夏の風景として見事に仕上げる神戸守絵コンテ、阿部達也作監に拍手。
 はじめに言葉があった、言葉は神であった。人類が言葉という叡智、文字という武器を獲得して数千年、ある真夏日、そのシニフィエは蜃気楼のように霧散する。現代日本アニメーションの到達点がここに。

2007年04月30日(月)

「苺ましまろ」第7話 海水浴(AT-X)感想

評価: 10点[前回比: ±0](累計: 67/70 平均 9.6)

 「備えあればうれしい」って、みっちゃんー! そんなキミが大好きです。

 もはや涅槃の領域へ到達したといっても過言ではないこの作品。夏のおわりに海水浴、そして自由研究。ぼーっと観てると一瞬オチが理解できないという熱射病アニメ。茉莉ちゃんや千佳ちゃんに熱視線を注いでると、また美羽ちゃんがすねるので注意しましょう。日本通のアナちゃんはきっと、「小さきものは皆うつくし」という精神を理解しているに違いありません。

2007年05月05日(土)

ばらスィー「苺ましまろ」Volume.5(メディアワークス電撃コミックス)感想

ばらスィー_苺ましまろ_5

 そうだ、そのうち浜松行こう。学校には行きませんが。

 もう、これは今さらとりたてて感想なんて書かなくてもいいと思うんですけど〜。この作品がここにある、それだけで判る人には判る、共有しあえる集団的無意識というかー。アニメと原作とで、たしかに雰囲気は微妙に違うし、もちろん違ってていいと思うんですけど、「かわいいは正義」その魔法のコトバでその差異がひとつところに収斂できてしまう、一国二制度主義というかー。詳しくはTVシリーズとOVA(購入済)を見終わってから書くことにして、今は伸恵お姉ちゃんのごとく静かに見守りたい、おはようからおやすみまで暮らしを見つめるネコ科の気分というかー。
 ちなみに、誰がいちばんかわいいかという質問には答えに窮してしまいますが、誰がいちばん好きかという質問になら、美羽ちゃん! とお答えしましょう。そりゃ実際に接したら、ものすごくうっとうしい娘だと思うんですけど、私ならそれでもかわいがってあげられる自信があるというか……ごめんなさい嘘です。自信はないけど確信はあります(なお悪い)。

2007年05月19日(土)

「苺ましまろ」第10話 花(AT-X)感想

評価: 10点[前回比: +2](累計: 93/100 平均 9.3)

 みっちゃんの催眠術にならかかる自信が(またそれか)。

 今回で、アニメ作品としての「苺ましまろ」の位置づけがはっきり見えた感じですね。それはエンディングの情景。さいきんやっとエンディングテーマの「クラス・メイト」をフルで聴いて、その歌詞の意味をかみしめることができたのですが、それとも当然つながる世界観。目に映るものすべてが特別だったあのころ、永遠に続くと思っていた時間。そんな世界がここに再現されている。そして、大切なことは、それが郷愁も感傷もなく、ただあるがままにそこにあるということ。第10話というこのタイミングで、素晴らしいものを観させていただきました。池端隆史をちょっと見直したかも。

2007年05月27日(日)

「苺ましまろ」第11話 初雪(AT-X)感想

評価: 10点[前回比: ±0](累計: 103/110 平均 9.4)

 男湯の描写禁止。

 まあ98%文句のない出来。ちーちゃんが前半「〜わよ」とか言ってて違和感を感じたりもしましたが。性差未分化な状態から女性性を獲得する段階へと進む兆候を示しているとしたら嫌だなぁ。でもそこはそれ花田十輝、先に伸恵姉ちゃんの「茉莉ちゃんが大人になる頃には、きんぎょもクジラぐらい大きくなるよ」という発言で予防線を張っています。しかるに「きんぎょはクジラにはならない」。ゆえに「茉莉ちゃんたちは大人にならない」と、背理法によって証明終了なのですよ。あな偉大なり、かわいいは正義公理系。
 日本の国技に詳しかったり大英帝国のシャンプーを持ってきちゃったりするコッポラちゃんには思わず全力で「好きだー」と言ってしまいたくもなりますが(禁止)、ひとりのけ者にされて「なんだよぅ〜」とすねる美羽ちゃんも相変わらずたまらないものがあります。楽しい時間はあっという間に過ぎて、早くも次回はTVシリーズ最終話。雪玉ごーろりごろりと闘います。

2007年05月30日(水)

「苺ましまろ」第12話 プレゼント(AT-X)感想

評価: 10点[前回比: ±0](累計: 113/120 平均 9.4)

 最終回だからって、回想シーンという裏技で伸恵お姉ちゃんの制服姿なんか出しても喜びませんよ。私は。

 かくして輪廻は閉じられる。最後にクリスマスのエピソードを持ってきたのが実に示唆的。幻想の中の存在は、いつまでも色あせることはない。ごーろりごろりしてできた雪だるまは、現実には次の日には融けてしまうものだけれど、物語の中では永遠にその姿を保ち続ける。そして季節はめぐり、また春が来ても、みんなの学年が変わっていないという奇跡が今ここに(3月じゃないの? というツッコミは却下)。二次元世界の幻想というものを完璧に描き出した傑作だと思います。
 まだOVAを残してはいますが、TVシリーズとしての総評。って、総評も何も、「かわいいは、正義」というキャッチフレーズ(あるいは世界の公理)が文字通り原動力となって、ここまでの世界を作り上げたということに尽きるでしょう。公理というものは証明が不要なもの、証明が不能なもの。それを受け入れられるか否かで、すべてが決まる。同じ世界観を共有できた人は幸運、できなかった方は残念ながら理解することあたわざるものであったことでしょう。まあ、それはそれで、その気がないということが証明されたわけで、おめでとうございます(何)。もちろん、数学的には逆は必ずしも真ならずなので、誤解無きよう(だから何の)。
 総点は97点。

評点グラフ - 苺ましまろ

2007年07月15日(日)

「苺ましまろ オリジナルビデオアニメーション」 Vol.1 けしき。(ジェネオンエンタテインメント)感想

苺ましまろOVA_1評価: 10点[前回比: 実質±0]

 桃源郷が、ゆーとぴあがここにっ。

 AT-Xで放映されてしまう前に、DVDを観るとなったら観るっきゃない、ない、ない。このレベルなら買って損はないと思えますです。OPからアイキャッチまで、すべてTVシリーズの雰囲気をインヘリタンスして違和感のない出来。まあ、みんなせーらーふくはまだ早いですからね。OVA規制緩和でお姉ちゃんが高校生に戻ってたら面白かったかもしれませんが。っていうか、おじいさんはそろそろ deprecated でもいいんですけど……とか思いつつ、あまりのしつこさに吹き出しました。池端隆史、相変わらず本作の演出だけはやけにツボに入ります。
 キャラクタの魅力も当然変わってないのですが、作画的な面で目の描き方がかなり改善されててとてつもないかわいさ。若干頭身が上がった気がしなくもないのですが、たぶん気のせいでしょう。「成長しない。進化する」とは、原作単行本5巻のオビにあった箴言。

2007年09月02日(日)

「苺ましまろ オリジナルビデオアニメーション」 Vol.3 まいにち。(ジェネオンエンタテインメント)感想

苺ましまろOVA_3評価: 10点[前回比: +1]

 オーディオコメンタリーでチョーさん大人気。

 なんとかAT-Xで放映されてしまう前に観ることが出来ました。オーディオコメンタリーも含め、充分に満足のいく出来。作画面の素晴らしさもさることながら、演出も脚本もトップレベル。もうね、もうね、この第3話の話を考えた人は天才ですかと。「熟れすぎた若妻」には千佳ちゃんみたいにツボにはまって大受けしてしまった私ですが。熟れない、逃げない、苺ましまろ。
 伊豆へ旅行というシチュエーションにもかかわらず、そこに描かれるのはいつもと変わりのない日常。空間的移動が、そのまま時間的普遍性を際立たせる結果となっています。いつまでも変わらない、奇跡のような輝かしい一日が、そこにはある(はい恥ずかしい台詞禁止)。本当に、後の世に残すべき作品。万が一にも、こういう作品が観られなくなるような世の中にはなってほしくないと思いますなのですよ。李下に冠を正さず。すももももももも秋姫すもも。いつも当意即妙なことわざで場を引き締めるアナちゃん@能登麻美子が大好きでした。