2006年07月04日(火)
「夢使い」第一話 夢始め、雨の教室(BSフジ)感想
評価: 9点[前回比: -](累計: 9/10 平均 9.0)
アフタヌーンのCMがなくて一安心。
よもやのBS放映。情報知ったのつい先日で、既に某所の感想をおおまかに眺めちゃってましたけど、まあ感想書くかはさておき楽しみに追っていきます。
で、その知識を持って観ると、既に第1話からそういうテーマは内在されていることに気づかされます。というか、こういう話だったのですね。F会のときは頭が半分寝てたからなぁ。あるいは燐子ちゃんしか目がいってなかったのか(それは今回もだ)。
と、冗談はそれくらいにして。想いを内に秘めることで悪夢が生まれる。「うた∽かた」もそうですけど、なるようにならない最悪というか、こういう鬱展開は実は結構嫌いじゃなかったり。そもそも夢(dream) と悪夢(nightmare)とを同じ単語で表してしまうところが実に東洋的な思想なのかもしれません。
2006年07月11日(火)
「夢使い」第二話 優しい靴音(BSフジ)感想
評価: 10点[前回比: +1](累計: 19/20 平均 9.5)
初見時、くんくん人形がいるような気がしたんですけど。目悪いな自分。
素晴らしい。もはや何の理由付けの必要があろうか、いやない(反語表現)。春ちゃん@桑島法子いいなぁ。ハルにゃん(それは違う)。
ここで当然のごとく触れておかねばならないのは橘さん@関智一のことでしょう。ちっちゃいこの関心を引くために体中に小ネタを仕込んだり、話す時もちゃんと屈んで同じ目線で話したりと、その努力は並々ならぬものがあります。まあ、「ウィッチブレイド」のリコちゃんみたいに、大人と同じように話してくれるのが好きな子もいるから場合によりけりでしょうけど、この人ならそれも一瞬で判断してしまうのでしょうね。なんというかもう、弟子にしてください。
しかしまあ、相変わらずこのケレン味あふれる戦闘シーン(というか「遊び」ですか)はどうかと思わなくもないのですが。いや、別に春ちゃんか燐子ちゃんに魔法のステッキをくるくるしてほしかったというわけではないですけど。
BSデジタルで観るとEDの髪が解像度高くて怖い。
2006年07月17日(月)
「夢使い」第三話 ふくらむ恋心(BSフジ)感想
評価: 6点[前回比: -4](累計: 25/30 平均 8.3)
絶対「超伝導」が何なのか判ってないでしょ。
今回みたいなね、いかにもお話の中に出てくるステロタイプな「会社」の描写がどうにも昔から馴染めなかったのですが。実際に社会人になってみると、結構違うもんですね。まあ、他の会社勤めの経験ないから、うちの会社だけが変わってるのかもしれませんが。とりあえずお二人さん、通勤電車の中であの荷物はジャマだ。
2006年07月24日(月)
「夢使い」第四話 土曜星あらわる(BSフジ)感想
評価: 7点[前回比: +1](累計: 32/40 平均 8.0)
義理の妹バンザイ(いきなり次回予告からネタにするな)。
広い庭に突如出現する巨大な顔の石像……って、バブリーな時代にどっかで作られたテーマパークかと思いますね。いや、最近通勤中にこんなの読んでるんで。恋愛にしても何にしても、人間の持つ執念、情熱の強さは恐るべきもの。それが具現化されたとき、他人から見て醜悪なものにしか見えなくても、それでもその人にとって「まこと」と信じることを否定することは出来ない。たまたま、その産物が世の多くの人に共感を得られる物であれば芸術とよばれ、その人物がその土地・時代の要請に添う者であれば英雄とよばれる。マイノリティであっても、その精神は変わらない。
2006年07月31日(月)
「夢使い」第五話 家族模様(BSフジ)感想
評価: 7点[前回比: ±0](累計: 39/50 平均 7.8)
「いい子」と言われて「よく言われます」と返す燐子ちゃんが素敵すぎ。私も家族の一員に入れてもらえませんか。
何というか、この年になってここまで構ってもらいたがりなのって救いようがないね。現世を夢にしたって、一番ダメな自分は残るぜ、みたいな。これが小学生以下の子だったら、どれだけかまってちゃんでも好きなだけ甘えてくれていいのですが。そうか、そこで橘さんのお言葉につながってくるのですね(本当か?)。
2006年08月07日(月)
「夢使い」第六話 夢の休日(BSフジ)感想
評価: 7点[前回比: ±0](累計: 46/60 平均 7.7)
「燐子ちゃん先輩」、いいじゃないですか。「れーちゃん先輩」みたいで。もっと心に余裕をもちましょう。
三時花ちゃんの上京物語。なんか、ここぞとばかりに都会の嫌な面を描いているように見えるのは地方在住者の偏見ですかね? まあ、東京で面白いのといったらE231系の車内くらいですからね(他にあるだろ……)。まわるーまわーってくー。
ってか、三時花ちゃんも先に言おうよという話ですよ。想いを口に出せないのは私自身も同じなんで判らんでもないですが。そういう気持ちを汲めない燐子ちゃん先輩を子供だと責めることも出来ませんし。むしろ、誰にも黙ってひとりでこっそり行くべきだったのでは。といいつつ、ひとりではあの場所にたどり着くことも出来なかったのでしょうね。彼女もそう思ってたからこそ手紙を出したんでしょうし。
燐子ちゃん先輩の夢使い講座はあからさまに今後重要になりそうな感じですかね? むしろ、これももっと前に言おうよと言いたいとこですが。まあ、伏線自体はしつこいくらいに張られてますしね。どうにも嘘っぽい字源話が素敵(実際どうだか知りませんけど)。
2006年08月14日(月)
「夢使い」第七話 秘密の花園(BSフジ)感想
評価: 10点[前回比: +3](累計: 56/70 平均 8.0)
おくさまは(禁止)。とか思ってたら!
ああ、この回だけでこの作品を見たかいがあったというものでしょうね。個人的にとっても好きな髪型の瑞穂さん@浅野真澄。なんだかお金がいっぱいたまりそうないい名前です(それは「まほらば」原作版だっ!)。しかも妹なんて素晴らしすぎます。出逢いは必然が導いた偶然。芽生えた恋は、血のつながりによるものか、あるいはそれ以上の何かなのか。いずれにせよ、それまでの想いは否定すべきものではなく。
2006年08月21日(月)
「夢使い」第八話 思い出は消えて(BSフジ)感想
評価: 8点[前回比: -2](累計: 64/80 平均 8.0)
前回の妹に続いて今度は幼なじみ。何でしょうね、私を喜ばせようとしてるのですか?
といいつつ。大好きな題材だけに惜しい、いかにも惜しい。健太郎くん@三瓶由布子はええ子なんだけど、もうちょっと若葉ちゃん@こやまきみことのいっしょの思い出を見せてくれても良かったのではないかと。「家族」のありようを描くのがこの作品のテーマであるからして、けっきょくは他人である幼なじみのことはあまり突っ込めないというのは判るのですが……。健太郎くんも、あんな両親なんか捨てて俺の妹になれ! ぐらいのことは言ってやればよかったのに(それだと前回といっしょで結ばれない)。っていうかラストのやり逃げは卑怯なりー。しょーがくせいのうちからそんならぶらぶだと、先が思いやられるぞ。……はっ、そうか、これはこの先、このふたりにもまた倦怠期が訪れることを暗示しているのか!? 恐ろしや恐ろしや。
2006年08月28日(月)
「夢使い」第九話 闇に棲む少年(BSフジ)感想
評価: 6点[前回比: -2](累計: 70/90 平均 7.8)
えーと。私は基本的に作画にはこだわりなくて、事実前回までもまったく気にはならなかったんですけど、今回だけ言わせてもらいます。回想シーンのほうが今より年取って見えるってのはどういうことですか塔子さん!
サカキさんといえばかみねこ、じゃなくて、西尾維新ファンとすれば深夜さんであって、悪夢に捕われるのも至極納得であったりはするのですが。新右衛門さんではありません(まだ「アウターホリック」を引きずるか)。まあ、その程度の厭世観は思春期の少年なら誰しも一度は通る道。秘めた勇気は無限大だというのに、ゼロからはじまるミラクル起こしてどうしますか(何故にm.o.e.?)。まあ、身に覚えがあるが故に、どうにも薄いなぁと思えてしまうのは仕方のないところ。同族嫌悪に近い感情ですな。
次回予告。橘さんは相変わらず素晴らしいなぁ。こちらは親愛の情しか湧きません。
2006年09月04日(月)
「夢使い」第十話 美砂子、出動する(BSフジ)感想
評価: 9点[前回比: +3](累計: 79/100 平均 7.9)
なんで「にゃんぱらりん」なんだ、橘さん。心の中では美砂子さんがワルちゃんみたいにちっちゃくなればイイナと思ってるに違いない。
まあ、人それぞれ趣味はありますから。私なんかは別に歳や見かけの大小にはこだわりませんから(ほほぅ)。声がかわいければ、多少年いってても(おい)。相変わらずEDキャストが見にくくてしゃあないですが、廣田詩夢さんですよね? らぶげ以来の再会です(関智一と、ではなく)。
っていうか今回は美砂子さんがかぁいいですよ。年のわりに子供っぽい行動をする人って素敵です。たとえ橘さんに振り向いてもらえなくっても、貴女は立派に乙女ですよ。
燐子ちゃんは夏休みの小学生みたく、中に水着を着て出動したのだと妄想しておこうっと(何を言ってる)。
2006年09月11日(月)
「夢使い」第十一話 過去から来た悪夢(BSフジ)感想
評価: 9点[前回比: ±0](累計: 88/110 平均 8.0)
実は塔子には双子の姉妹がいて、本家から絶縁されて遠くの全寮制の学校に通っていたのが、こっそり戻ってきて三島家に復讐を……なんて展開に、もし中瀬理香脚本だったらなるとこだったのに(なるか)。
お話にはまったく文句のつけようのない、いい感じの鬱々展開なのですが。やっぱりBSデジタルだと無闇に解像度が高くて怖いのが難点ですよ。MN3.2でも全然なまらないなぁ。まあそれはともかく、走れ燐子ちゃん、主役はキミだ(どこをどう観たらそうなるのやら)。いやいや、塔子ちゃんの届かなかった想いが主題の一端とするならば、知らされなかった彼女、想いを知ることすら叶わなかった年の差というのは立派にもう一つの主題になりえますよ。まあ、「お父様」は無理でも、「お兄ちゃん」の愛ならこれからでも充分受け取れますからね。そんなわけでよろしく、橘さん。
2006年09月18日(月)
「夢使い」第十二話 夢仕舞い・塔子の選択(BSフジ)感想
評価: 9点[前回比: ±0](累計: 97/120 平均 8.1)
写真の中の燐子ちゃんもかわいぃ〜と思えてしまってはダメですか。
最後の最後まで、「うつし世はゆめ、よるの夢こそまこと」を地でいく物語だったなぁといったところ。たとえ現実世界のルールに合わなくたって、見ちゃいけない夢なんてない。他ならぬ燐子ちゃん先輩の口からその言葉を言ってくれたことで、私も救われた気持ちになります。空想の中だったら、夢を見てもいいよねっ。
ここで描かれている主対象はたしかに塔子であるのだけれど、夢の持ち主も、標的も塔子自身という構造の中、彼女一人だったら自己完結してしまって文字通りお話にならないところ。それが、燐子ちゃんという存在がいたからこそ、彼女の言葉を覆す意見を述べることができ、夢から救い出すことが可能となった(それが「救い」かどうかは別の問題として)。際どいところではあるけれど、やはりこの作品は、三島塔子・燐子という夢使いの姉妹、そう、「夢姉妹」のものだったのだと思います。三姉妹は最高だけど、この姉妹もなかなか素敵です。あ、美砂子さんも仲間に入れてあげてもいいですよ。
ちょっと追記。私の考えとしては、夢というのは現実から遊離していてもいいと思います(「遊」という字が使われているのは偶然?)。むしろ、「現実」って何? というところまでつきつめると、それこそ乱歩の文句になるわけで。実際、塔子が悪夢を発動させたのは、世捨て人になってさえも「現実」の倫理観にさいなまれた結果なのだとしたら、そんな必要はないよと言ってあげたのが今回の結論。それを言う燐子ちゃんだって、誰にも知らないところで、人に言えない「夢」を育てているかもしれないのだし、それは誰にとっても自由なんじゃないかなぁと思う次第。これ以上はヤブヘビとらずになりかねないので省略。
総点は76点。評点グラフは以下の通り。お話や依頼人次第で評価がコロコロ変わるなという意見は禁止です。

さて、BSフジのこの枠、今後の編成は未定のようですが、またなんか面白いのやってくれないかな……。BS未放映のアフタヌーン作品という流れで行くなら、「なるたる」とか(笑)。
えむいち。