2006年04月17日(月)
「うた∽かた」第1話 邂逅の初夏(AT-X)感想
評価: 9点[前回比: -](累計: 9/10 平均 9.0)
ようやく本物の「りょーかーい」を観れた(謎)。
私の場合、新作だけじゃなくて、過去作もいっぱい見逃してますからね。さすがにあれもこれもというわけにはいきませんが、当時気になってた作品は可能な限り捕捉したい次第。中でもこれはけっこう観たかった。
観たかったといいつつ、どういう作品なのか全然知らないわけですが。とりあえず、田舎(鎌倉)を舞台にした作品らしい、空気の描き方が素晴しいらしい、という印象しかなかったのですが……。これはいいなぁ! やっぱり中学生っていいよねと(お前な)。一夏@本多陽子にとって、何かの始まりを告げられた夏。でもそれは、あらかじめ予告されてるとおり(注:二重表現は意図的です)、何かの終わりでもある。鑑の向こうの少女・舞夏との出逢い。両者が対照的な存在なのは、観てる途中ずっと、どっちが浅野真澄か判んなかったことからも明白です(そりゃお前の耳が悪いだけだ)。この二人が、どういう結末を迎えることになるのか、楽しみに観させてもらうです。どうやらTV未放映の第13話までやってくれるようですし。
こっちのみちる@田村ゆかりはセリフが少なそう……(いいから)。
2006年04月25日(火)
「うた∽かた」第2話 近接の夜空(AT-X)感想
評価: 9点[前回比: ±0](累計: 18/20 平均 9.0)
「まなつちゃん」と言うたびに笑えて仕方ない。
なんとも不思議な雰囲気の作品だなぁ。ハルフィルムメーカーらしく、実に緻密に作り込まれた空気が感じられるんですが、まだちょっと、夏の濃密な圧迫感までは至っていない感じ。それとも、鎌倉ってそんなに暑くないんですかね? ごめんなさい、私地理苦手だから、鎌倉が日本のどこに位置するのかすらよく知らない(おいおい)。いや、だってつい最近まで、熱田神宮が三重県にあると思ってたくらいですからね(その勘違いはちょっとありえないのでは……)。
とりあえず、中二になってもラジオ体操に参加する一夏ちゃんが素敵すぎて、それだけで視聴継続の意欲が湧きます。
2006年05月01日(月)
「うた∽かた」第3話 焦熱の砂浜(AT-X)感想
評価: 10点[前回比: +1](累計: 28/30 平均 9.3)
このみちる、ホントに田村ゆかり?
うわーうわー、これはすごい! 思わず見入ってしまいました。世界の描き込み方が、空気の生み出し方が素晴らしい。なんというか、そんなに中学生好きかって、そりゃ好きですけど(おい)、それだけじゃないでしょうきっと。これまたお気に入り作品になってしまいました。
決して気持ちのいいところだけ見せているわけではない、まさに後味の悪さ、それもすべて計算づくで作られているかのようで。しかも最後の最後で救いが持たされてしまって、これは本当に額面どおり受けとって良いものか。どうもシリーズ構成的にフェイクのようにも思えてなりません。とにもかくにも海の水は乙女の涙、堪能させてもらいました。
2006年05月08日(月)
「うた∽かた」第4話 驟雨の湖畔(AT-X)感想
評価: 9点[前回比: -1](累計: 37/40 平均 9.3)
舞夏ちゃん林間学校に参加。「いいんじゃないか、席も空いてるし」ってことで、相変わらず田舎の学校はアバウトで素晴らしいのであった(褒め言葉)。
今回も辛辣な話。「マジメだから」という言葉で、どんどん一夏を追い込んでいくまわりのみんな。ぼんやりとした悪意の輪郭の浮き出し方が絶妙です。それでも何故か、見ていて嫌な感じはしなくて、なんとも不思議な作品。とりあえず、みんな開放的だねと言って言葉を濁しておこう(馬鹿め)。
2006年05月15日(月)
「うた∽かた」第5話 落涙の蕾花(AT-X)感想
評価: 8点[前回比: -1](累計: 45/50 平均 9.0)
浴衣で浜辺とは斬新な取り合わせ、と一瞬思ったけど、よく考えたら季節は同じか。
今回は大方予想のつく結末。しかし、あの男子がどうしてああいう行動に出たかのフォローがあるかと思ったのでちょっと意外。謎解きだけして動機の語られないミステリを読んだみたいな、不思議な不安定感(ちなみにそういう作品嫌いじゃないです)。
そしてこちらにも量子論登場。だからその観測者原理の解釈は違うと思うんだけどなぁ。観測しなければ状態は不定、つまり極言すれば、視ることがなければそれは存在していないのと同じ。逆に視てしまったからこそ、胸に突き刺さる真実もあるわけで。これを突き詰めると事なかれ主義にしかたどり着かない気もしますが、さてどういう話になるのやら。
2006年05月22日(月)
「うた∽かた」第6話 濡肌の微熱(AT-X)感想
評価: 9点[前回比: +1](累計: 54/60 平均 9.0)
いっしょにおふとんイン! ……などと茶化せる状況ではない(だから書くな)。
あうう、今回も辛い話。っていうかカイさん外道か。ショックで弱る一夏ちゃんにさらに追い打ちをかける「プレゼント」。せっかく女子中学生の家庭教師なんて恵まれた環境にいながらその所業、最低ですー天罰が下るですー。ってことで桃さんやっちゃってくださいですー(違)。
図書館の児童書コーナーに堂々と入れる舞夏ちゃんがうらやましい。ちなみに私、図書館は本を読むところであって勉強するところではないと思うのです。冷房苦手だから、ああいうところに長くいられないのもあるけど。
2006年05月29日(月)
「うた∽かた」第7話 木末の嫉妬(AT-X)感想
評価: 9点[前回比: ±0](累計: 63/70 平均 9.0)
ラムネが出てきた時点で切なさ倍増。
人口に膾炙すると言いたくなくなるアマノジャクなんで歌いませんが、ホントこの夏休みが終わるのが怖い。どんどん追いつめられていく一夏ちゃん。今回、セイさんとカイさんの様子を見て、ちょっと恐ろしい展開が思い浮かんでしまったのですが。「鏡の中から出てきた」とか、陰陽の勾玉とか、裏付けになってしまう伏線もちらほらあって不安です。むー。
EDのネタは今回もスルーの方向で。
2006年06月05日(月)
「うた∽かた」第8話 散華の衝動(AT-X)感想
評価: 9点[前回比: ±0](累計: 72/80 平均 9.0)
みちるちゃんはいつ病室から外に移動したのだろう。
あぁもう、ホント怖いわこの作品。今回なんか絵コンテ佐藤順一だし、志保さん恥ずかしい台詞禁止とか言ってみても洒落になりません。これも「ひぐらし」とは違って笑いに転化できない怖さ。そのうちみちるちゃんが低いトーンで次回予告やったりとかするんですよ(黙れ)。開かれる夢の扉、もといnのフィールド(それも違う)、一夏に追い打ちをかけるメール。怖いけど目が離せない。
2006年06月12日(月)
「うた∽かた」第9話 恋愛の痛痒(AT-X)感想
評価: 10点[前回比: +1](累計: 82/90 平均 9.1)
一夏ちゃんがいよいよ大変なことに。セミの脱皮が出てきた時点で不安には思っていたのだけれど。
ああ、これ、もう、切ないとかいうレベルじゃなく辛すぎ。大人と子供。そのどちらでもあり、どちらでもない中学生。それは青春の不確定性原理(恥ずかしい台詞禁止<つうか意味判らん)。今日この日が、せめて、みちるちゃんの妹さんたちにとっては良き想い出とならんことを。
2006年06月19日(月)
「うた∽かた」第10話 死生の再会(AT-X)感想
評価: 8点[前回比: -2](累計: 90/100 平均 9.0)
みちるちゃんの演舞が見たかったのに(冗談です)。
また夢を見てる……あの夏の日……ということで、仕組まれた一夏ちゃんの運命。なんか雲行きが怪しくなってきましたねぇ。「強くなった」って、あからさまにフェイクにしか見えない。また辛い展開になるかと思ったら、おばあちゃん登場で一気に和んだのにちょっと驚き。
いっぽう、一夏ちゃんに打ち明けようとしてルール違反のセイさん。「サヤさんアターック」で許してもらえるわけにはいきませんか(黙れ)。石になったままの状態がちょっと笑えてしまってごめんなさい。しかし、留守録メッセージの音声が田村ゆかりに聞こえたんですが、セイさん、あなた……。
次回、別離の波動方程式の解が縮退して量子状態が確定(やめろ)。
2006年06月26日(月)
2006年07月03日(月)
「うた∽かた」第12話 欠片の詩歌(AT-X)感想
評価: 9点[前回比: ±0](累計: 108/120 平均 9.0)
サヤさんは14歳教の教祖だったのか。
一夏に訪れた、試しの時。自分が視る世界、世界に視られている自分。それは鏡を隔てた写し絵の世界。
「14」という数字を2で割れば、7という数字が出てくる。10進数の世界では、7は孤独な数字。1から10までの数字の中で、1以外にほかの数の倍数にも約数にもならない。でも、舞夏というもう一人の存在を置くことで、孤独ではなくなる。16進数の世界では、7も14も孤独ではない。
また見方を変えてみましょう。「舞」という漢字は15画。15を2進数で表すと(1111)2となって、4ビットのすべてのビットが立つことになる。 (0001)2 = 1 を単純にビット反転させれば (1110)2 = 14 となり、これは「1の補数」とよばれる。しかしそれに1が足された15は「2の補数」となり、コンピュータでは、もとの数の負の数を表すのに用いられる。はたして舞夏は一夏にとって1の補数だったのか、2の補数だったのか。前者であればふたりが合わさっても打ち消し合う存在ではないけれど、後者であればふたつは打ち消されてしまう。C言語では1の補数を求める演算子は「˜」だけれど、これはタイトルにも用いられている「∽」と鏡像を成している……。
そんな感じで戯言を繰りつつ、地上波放送分は今回で終了。あとはDVD収録の第13話を残すのみ。この13という数字も、16進数では孤独な数字になってしまって不吉ではあるのですが……。
2006年07月10日(月)
「うた∽かた」第13話 初冬の双夏(AT-X)感想
評価: 9点[前回比: ±0](累計: 117/130 平均 9.0)
ひと夏の物語に訪れた、玄冬の時。一夏ちゃんたちの冬服がまぶしいです。DVD特典としてはこれだけで価値は充分かも(本当か?)。
まあ、本編で積み残された謎は基本的に積み残されたまま(というか本来そうであるべきですよね……)、ちょっと心穏やかになれるエピローグといったところ。まさかこのまま何事もなく終わるなんてありえない、救われないオチが待っているに違いないなんて思ってしまったりもしたのですが(お前が一番酷い)。まあ、みちるちゃん好きな人は観て損はないと思いますです(普通の話し方をしろ)。にゃーんにゃーんなのですー(そんなセリフは無い)。
総評。ハルフィルムらしい流麗な作画と美術。それに乗せて、ここまで苛烈な話を描いてくれたことには素直に賞賛を述べるしかありません。中学生という刹那にして永遠の時を生きる少女たち。世界と向き合い、あるいは自分と向き合う。そのテーマの決着点がやや見えにくかったのは残念ですが、しかし全編通して、その仕草が、台詞が、いわゆるアニメ的リアルを極めたかのような素晴らしさで堪能させていただきました。やはり、中学生は最高ということでりょーかーい。79点。
評点グラフ。って、気づかなかったけどほとんど毎回9点だったのね。グラフを鏡に写すと、ふたつの「∽」の文字が浮かび上がり(もういいって)。

えむいち。