2005年05月22日(日)
「雪の女王」第1話 ゲルダとカイ(NHK総合)感想
「どうしても……どうしても私、森の教会に行ってみたい!」(ゲルダ)
おお、良いですね、これ。ハンス・クリスチャン・アンデルセン原作、出崎統監督。製作はトムス・エンタテインメントですか。NHKアニメ劇場、ようやく本領発揮?
いきなりアバン&OPから薔薇ということで、どうしても「Rozen Maiden」を連想してしまいますね。ええ、間違っても「神無月の巫女」ではありません(いいから)。あと、仲村トオルの語りはちょっと強すぎるかも。まあ最後のほうは慣れましたが。
で、ゲルダ@川澄綾子とカイ@夏樹リオですよ。いや〜、まさに理想的な幼なじみ。家まで競走、で玄関までたどり着いて、「本当の勝負はここからよ」と階段を駆け上る。おお〜、夢にまで見た「部屋の窓越しに顔を合わせるふたり」ですか! 緩衝地帯に板を差し渡して、薔薇を鉢植えに入れて。いいなぁ、まさに童話の中に見つけた原始の萌え、なんて桃井はるこめいたことを思ってしまいます。
いや実際、このゲルダがそんじょそこらの萌えキャラでは太刀打ちできないくらい魅力的に描かれているのです。「ポワロとマープル」のメイベルでコツをつかんだようですね(いや、製作陣に直接関係はないと思うけど)。学校で上級生向けの問題をすらすら解いて「昨日ゲルダに教えてもらった」と言ったり、それをからかった男子に馬乗りになったり(深読み禁止)。Aパートでちゃんとゲルダのキャラを立たせているから、Bパートでの彼女の行動がすんなり受け止められます。いやまあ、お話作りの基本なんですけど、それをしっかりやってるのはやはり立派。
そして、物語のはじまりを告げる鐘の音。その音の在処は、遠い不思議の森(ここはNHKらしく「ふしぎの森」と表記すべきでしょうか)。ああ、これは灰羽ですね。視覚的効果に加え、聴覚的効果も刺激される、なかなかアニメ向きな題材を選んでいる感じ。ゲルダが最初、理由もなくその音色に惹かれ、そのあとで祖母の話を聞いて思いを強くする、というのがいいですね。
Bパート。落ち穂拾いをしっかり説明するのがNHKらしい。「落ち穂」なんて枠囲みテロップが出てきたのを見て「火の鳥」の悪夢が蘇ってきましたよ(悪夢かよ)。カイの母、ニナ@日高のり子と妹のヨハンネ@城雅子。城雅子さんはこの枠定着ですか? アヒルと主人公の妹と、どっちがステータスが上かは判りませんが。まあ、どっちもペッ(最悪だなお前)。
カイの姿が見えず、「あら? あらら?」なゲルダがかわいい。さぼってたんじゃなくて計算してたと言い張るカイ。「いいか? 落ち穂一本についている実の数は、ほぼ20粒。パンを一斤作るのには、280gの粉が必要だから、一本の穂から取れる粉を5gとすると、一斤分の粉を作るには……560本の落ち穂が必要となる!」ええなぁ〜、こういう子(お前も律儀に全部書き起こさんでも)。でも定量的評価は大切ですよ。
そして、ふしぎの森の教会を捜しに行くゲルダとカイ……余計な奴らもついてきやがった(おい)。でも途中でみんな、とっととおうちに帰っちゃう。さらにこの後、意固地に教会を探そうとするゲルダに対し、彼女を見捨てるカイ……という構図が二度繰り返され、しっかりカイが舞い戻ってくるのがいいですね。光と影の演出も効いてるし素敵ー。
そして、ついにたどり着いた教会。うわぁ、この映像美、これぞNHKクオリティ(最近ようやく元ネタを知りました。非関東人には判りませんって)。CGの使いどころが判ってますねー。
って、見ただけで帰って来ちゃったのかよ! ああびっくり、事前に観た番宣からして、どっちか一人が戻ってこれなくなるかと思ったのに。とりあえず1話の段階では平穏な終わり方でした。教会を見たこと、大人にはナイショ、ってのはキホンですね。
あー、1話から書きすぎました(笑)。改編期でもないのに、ここ一週間やけに最終回&新番が続きましたが、やはり最大の注目作は最後に来るものなんでしょうか。今回はほとんど顔見せだけだった雪の女王@涼風真世も期待ですし(なんか取り巻きのあたりに違う空気が流れてましたが)。全39回、じっくり見させてもらいましょう。
ところで、「アンデルセン紀行」みたいなのはないの? けっこう期待してたのに。
2005年05月29日(日)
「雪の女王」第2話 オーロラの街(NHK総合)感想
「雪割りよもぎー! 雪割りよもぎさーん!!」(ゲルダ)
なんかすごいー、このアニメ。めちゃめちゃ楽しくなってきました。
えっと、早めにちゃんと断っておきましょう。まあご想像の通り私、出崎アニメ初体験です(幼少期にひょっとしたら観てるかもしれませんが)。1話の感想、各地で「出崎らしい」と言われてますが、私にはもう「へぇ〜」というか、勉強になるな〜という感じ。で、それを踏まえて今回、止め画とか入射光とかいうのに気を配って観てみると、実に面白い。
どこまでが原作準拠のエピソードなのか判りませんけど、それを差し引いても、シーンの見せ方、演出が非常に素晴らしい。それぞれのキャラが実に引き立っている。
アバンからまず、「チーズクッキーもあるぞよー」なヨハンネ@城雅子に目を引かれます。OPを挟んで、そのヨハンネに自作のパズルの解き方を教えるお兄ちゃんのカイ、そしてそのカイは父親から手製のルーペをもらう。すべてが手作りな時代、親から子へと受け継がれる技術といった、縦のラインが綺麗に決まっています。そのあとは幼なじみという横のライン。ルーペときたらレンズを通してのぐにゃぐにゃ顔の演出、これはくると思ってました。「そーです、実はぐにゃぐにゃなのです!」と受けるゲルダ@川澄綾子が相変わらず萌えます。
そんなゲルダも、お給金が少し増えて。感激するおばあちゃん。「子供ってほんとに、いつのまにか大きくなっちまうんだね」そのとーり(意味が違うよ)。仕事場のおばさんたちから聞いた、両親の思い出話。このおばさんたちが、けっこう癖のあるキャラ造形をしてたから、またぞろスピカなヤな感じ(スピカ自体が嫌なわけではないけど)になるのかななんて心配してたんですが、さにあらず。通俗的ではあるけれど、けっして排他的ではない、むしろ庶民的たくましさを感じられるシーンでした。
雪吹きすさぶ夜。思うんだけど、なんでこのアニメ、冬にやらんかったのでしょうねぇ。まあ3クールあるから、真冬にクライマックスを迎えるわけですが。例の板を差し渡したベランダでゲルダとカイ、ルーペを使って雪の結晶。「カイって、男前ね」と言うゲルダにカイの体温が上がって、結晶が溶ける、このシーンがとっても印象的。
いっぽう、なんか違う雰囲気が流れてる雪の女王の世界。しかしこの、赤トロル@後藤哲夫に青トロル@鈴木琢磨、執事ザケンナー程度には面白いですよ(それって結構面白いってこと?)。しかも、なんかセリフがリリカルだし。
熱を出して倒れるゲルダのおばあちゃん。そして吹雪の夜、容態が悪化。となり町まで医者を呼びに行くカイの父・カール@高嶋政宏。それをゲルダとカイに伝えるシーン、うーん、それなりに「距離感」を表した演技になっているのかな。そりゃまあ、ゲルダに「今日はいつもより沈んだ声」とか言っといて、自分はいっつも同じ調子の声じゃ(以下略)。
カールの到着を待つ間、ニナ@日高のり子とともに祖母の様子を見守るゲルダ。ニナさんも、吹雪の中出てった自分の夫のことも心配したほうがいいような気もしますけど(いやいや、これが隣人愛だっつーの)。で、ニナが寝静まったのを見計らって、そっと雪割りよもぎを捜しに家を出るゲルダ……でいいんですよね、このシーン。ゲルダの表情が驚いてるみたいだったから、最初、おばあちゃんが天に召されたのかと思ってしまいましたよ。なんか今回、NHKアニメにしては作画が安定しないのがちょっと気になったかな。
川辺で雪割りよもぎを捜すゲルダ。そこにオーロラとともに天を翔る龍の閃き……もとい雪の女王@涼風真世(こういうネタは先に言ったもん勝ち)。と、雪割りよもぎが顔を出す。これは女王の作為? 対価としてゲルダは身を捧げることに……なんて思ったけど、まだまだ。引っ張るなぁ。
翌朝、雪崩に遭ったカールと医者が遅れて到着。そこにはすっかり元気になったおばあちゃん。危うく医者、セリフ無しかと思いましたよ、まさに徒労というか、アフレコ現場的にはいないキャラになるかと思った(余計な心配せんでいい)。でも一応診てあげたほうがいいとは思いますよ。患者の心配より先に、ゲルダに遭いたいとか言ってるんじゃねぇよ、なんか下心があるんかと勘繰ってしまうな(そりゃ、お前がそーいう思考回路の持ち主だからだ)。でもゲルダはさっさと仕事……いいなぁ、この娘。
いっぽう、目の色が変わった赤青トロルたち、なんか大事そうな鏡を割ってしまう……。これがすべてのはじまりだとは誰も知らないですか、そうですか。
「アンデルセン紀行」みたいなのはやっぱり無し。まあアレですな、本編が十全に面白ければ、補足する必要もないってことですか。それはそれで正しい姿勢かと。
2005年06月05日(日)
「雪の女王」第3話 鏡のかけら(NHK総合)感想
「違うわ。ケンカならいい。ケンカなら、まだいいの」(ゲルダ)
仲村トオルは三人称視点のナレーションじゃなかったのか!! というのが今回一番びっくりした点。
割れた鏡。そのかけらが目に入り、カイに異変が生じる。赤青トロルの変容は何が原因だったのかとか、雪の女王がどうしてカイを連れ去っていったのかとか、いろいろ謎のまま物語は本格的なはじまりを迎えるのですね。うーん、どういうことだろう。実はカイは神の愛息子で、カイの心とリンクしている鏡が割れたことで、異世界に記憶のかけらを捜しに出かけることになったとか(ネタを書かないと気が済まんのか)。
変貌したカイに冷たくあしらわれながらも、カイを信じる健気なゲルダに心を揺さぶられました。しばらくは彼女視点で話が進むことになりそうですが、困難に負けないでと応援したくなりますね。
それにしても、今週も激しく鳥が飛んでいました。少しは駆除したほうがいいよ、この街。
2005年06月12日(日)
「雪の女王」第4話 旅立ち(NHK総合)感想
「髪は金色、瞳はブルー。笑うと小さなえくぼが左ほおに出来て、ちょっと得意になったときは、鼻の穴が上向いて膨らみます。声は少し高くて……あ、声は関係ないか。薔薇は、白い薔薇が好き。赤も、嫌いじゃないって言ってた。言い方はぶっきらぼうだけど、優しさはとても伝わってくる。気が弱そうだけど、本当は正義感が強くて、勇気がある……。春……」(ゲルダ)
ほんと丁寧だなぁ〜。やっぱ日曜のアニメってのは、クールが長くていいですね。
カイが行方不明となり、一週間、二週間が過ぎていく。じわじわと想いがわだかまり、あるところで区切りをつけなければいけない、というカールの言い分ももっともです。そんな大人としてのあり方があるからこそ、ずっと諦めきれないゲルダの想いが胸に響いてくるわけで。いやほんと、喪服姿のゲルダがかわいいなぁ〜とか思って観てる奴は湖の底に沈んだほうがいいですね(お前が沈め)。しかしカール、意志強いですよねぇ。涙は流しつつも、空っぽの棺を前にして、全然声を震わさずにしゃべるんですもん、尊敬に値します。
それにしても、よっぱらい@二又一成だの、吟遊詩人のラギだの、そんな妖しげな奴らにひとりで近づくゲルダが心配です。しかも予告を観ると、これから旅先でも変な人たちと出逢うようで。なんか、心の中にさざ波が立つのは私だけでしょうか(お前だけだ)。
2005年06月19日(日)
「雪の女王」第5話 はじめての道(NHK総合)感想
「泣いてなんかいません、泣いてなんかない」(ゲルダ)
こ、これ面白いですよ、めちゃめちゃハマりました。
故郷の街を旅立ち、峠を越えたゲルダ。ここでまず、「ゲルダは、崖を降りようとして、失敗した」という淡々とした語りに吹き出しました。狙ってるんだか狙ってないんだか判りませんが。
そして登場、カスパ@井上順。ゲスト声優(だと思います、テロップが出てたんで)も、これくらい個性的なら問題なし。セリフも相変わらずリリカルで練られているな〜という感じ。ほら吹き話でデフォルメ作画になるのも、ローゼンメイデンの5話を観たあとだったんで余計面白かったです。今にもそのトランクからドールが飛び出してくるんじゃないかとドキドキ。
いきなり一文無しになってしまったゲルダ、働かせてもらおうとホテルへ。「なんでもします!」メイドですから(違)。それがうまく言えなくて、というのも実に健気。
何の因果か運命か、カスパがゲルダの保証人になって働かせてもらうことに。名前を教えあうふたり、自分の娘の名もゲルダだというカスパに、あからさまに疑いの目を向けるゲルダがちょっとかわいいです。
で、無事に一日勤めを終えて、眠りにつくゲルダ。と、午前五時の鐘の音で目覚める(こういうのって夜中も毎時鳴るもんなんでしょうかね? 眠れなさそうなんですが)。そしてロビーへ向かい……目撃してしまう。いや、その前のシーンで明らかに怪しかったし、予想はしてたんですけど、それでもちょっとショック。ゲルダの言うとおり、見かけ怪しいからこそ、根っからの悪人じゃないのかなと思ってたんで。
こっそり逃げ出そうとするカスパの前に立ちはだかるゲルダ、自らの靴を差し出す。気圧されたカスパはとって返し、全速力で盗品を元に戻し、部屋にこもる。ここ大笑い。出崎アニメって、時間の流れ方が自由自在なんですね。
そして一仕事終え、お給金をもらって旅立つゲルダ。カスパも地図を手渡し……また銀貨を請求するのか、と思ったらフリでした。良いなぁ、こういうの。ちなみに、前日ゲルダの持っていたお金がなくなったのも、もしかしてこの人の仕業? とも思ったんですが、それについては曖昧なままでしたね。どちらにせよ、旅のはじめで、けっしてみんながみんないい人ばかりではない、ということを示したのはちょっと感心。
さてさてー、次回は別の意味で期待ー。作画が持ち直してると良いなぁ(おい)。
2005年06月26日(日)
「雪の女王」第6話 えんどう豆と少女(NHK総合)感想
「母さん……えんどう豆が……はじけそう……」(リーネ)
腹話術少女にダンスまで。流行を押さえてますな〜。
……なんてネタしか書けない自分が恥ずかしい(なら書くな)。もう素晴らしいの一言。こういうアニメこそ、子供の頃に観たかったな〜という感じ。世のお父さんお母さん方はすべからくお子さんにこのアニメを見せるべきです。そして萌え心を芽生えさせるのです(その一言が余計)。
ゲルダがひかれそうになった(というか、ひかれた?)馬車に乗っていたアーニャ@勝生真沙子。「人様は馬車ができるずっと前から歩いていた」まったくその通りというか、世のドライバはすべからく(以下略)。で、けっきょくゲルダに世話を焼いてしまう。娘に対しても他人に対しても、このキャラ造形がぶれることはなくて、まったく見事というほかありません。
そのアーニャは一年前の春、ちょうどゲルダと同じ年の娘を病気で亡くしていた。さらに、その妹のリーネ@中尾あずさも同じ病にかかっており……ああもう、このへんから既に泣きそうなのです。リーネ、健気でめちゃくちゃかわいいし。そういえば今回、作画が絶好調で、ゲルダまでいつも以上に丸くてかわいくなってました。
二階の窓から見えるえんどう豆畑、その丘に立つカカシ。この世界、童話であっても、カカシがしゃべることはないんですね(それは伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」)。スープの中に入っていたえんどう豆を、窓の下の鉢植えで育てるリーネ。直接の回想はありませんが、一話でのゲルダとカイが植えた薔薇を思い起こさずにはいられません。このあたり、ゲルダの心情を入れず、リーネの言葉だけを際立たせる演出はいつもながら極上。
そんなリーネの「秘密」を、実は母親は知っていた。スープの中のえんどう豆が芽を出すはずがない、という言葉を聞いてショックを受けるリーネ。かけずり回るゲルダ。このへん、ひたすら悲劇的なコードが流れていて辛かった。
でも、「奇跡」は起きた。それは、氷の世界でカイが作った笛の音のおかげだったのか。やはり想いは、遠く離れてても(略)。本当の意味での奇跡だったのか、ゲルダが落としたえんどう豆の種が芽を出したのか、曖昧なままになってるのがちょっと好きですね。本当に、ハッピーエンドになって嬉しかったです。
ラストのゲルダ@川澄綾子の一人称語りも良かったです。ラギの語りなんかよりこっちのほうをプッシュでお願いします。
2005年07月03日(日)
「雪の女王」第7話 悪い王様(NHK総合)感想
「彼は、王様じゃありません。近所の、幼なじみで……」(ゲルダ)
大人用のだぶだぶのパジャマを着せられたゲルダがかわいい! なんかもう、男のロマンですよ!
……なんていうネタしか書けない自分が(以下略)。ラストのマント姿も良かったよ〜(まだ言うか)。
しかし、こっちもこの前までの「ツバサ・クロニクル」と骨格が似てきましたね。まさかわざとやってるわけじゃないでしょうか。オリーネ@鶴ひろみのもとに憲兵がやってくるところなんか、ゲルダも交えて秘術バトルが繰り広げられるかと思ってワクワクしてしまいました。っていうか、密入国者をかくまったかどで逮捕されたのに、ゲルダはほっとかれてるのかよ!
そんなゲルダが、ハチに「カイ」なんて名づけてるのを見て、気分はすっかり響子さんというか、なんかなごんでしまったんですが、こういうオチできますか。そろそろ悲劇的な結末でくるかな〜と思ってたんで意外というか、一安心。
次回は裸足のゲルダにドッキドキ!(いい加減にしやがれこの野郎ですぅ)
2005年07月10日(日)
「雪の女王」第8話 花園の魔法使い(NHK総合)感想
「はい、大好きです。わたしは赤い薔薇、そして、白い薔薇は……」(ゲルダ)
今回もかわいいなぁ〜。あの、お風呂に入るまでの脱衣シーンが、もうね、これがNHKクォリティというか……えっと、このパターンもうやめていいですか?(勝手にしろ)
「子供にお酒を勧めるとは許せませんね」と厳しいお言葉女王様。さすがNHK、と思ってたら、そのままアタックで赤青トロルを追放したのには笑いました(いろいろ変なネタ仕込んでくるな〜)。
カイが雪の女王に囲われている一方、ゲルダにも不埒な大人の魔の手が。魔法使い@池内淳子こそその人。せっかくだから、ここは川澄綾子と奥様つながりで井上喜久子を起用するくらいの度量がほしかった(いいけど)。
ゲルダにさくらマジック(違)を見せたり、庭一面に花を咲かせたりしてひきとめようとする魔法使い。何が目的かと思ったらズバリ、ゲルダを自分の娘にしようとしてたんですね。いや〜、冷静になってみるとやっぱ童話って怖いですよね。まあでも、自分を呼ばせる時は「ご主人様」じゃなくて「おかあさん!」だったからまだいいか(よくねぇよ)。しかし、女性に対して「ご主人様」ってのは違和感がある気もしますけど、まあいいか。なのはだってレイジングハートに「My Master」って言われてたし(や、やっぱ変だよそれ)。
ゲルダの記憶を無くし、自分の娘に仕立てあげる魔法使い。念には念を入れて、ゲルダが過去を思い出すきっかけになりかねない庭の薔薇を始末する。って、その中にヨハンネ@城雅子が! 妹まで魔法使いの手に落ちてたのか!(違うっつーの)
……と、今回は一話完結じゃなくて続くんですね。前回ラストの事後処理がめちゃめちゃ早かったから、今回も雪の女王のオーロラを見て、いきなり記憶を取り戻すのかと思いましたが。次回のカギはやっぱ薔薇ですかね。薔薇乙女!(違)
2005年07月17日(日)
「雪の女王」第9話 バラの妖精(NHK総合)感想
「わたしのくつ返せー!」(ゲルダ)
カイ、そこにいるじゃん! ほら、キンポウゲ!! ……というツッコミをされること必定だから、いくらカイに出番がないからって夏樹リオを他の役どころで使うのはやめたほうがいいと思います(余計なお世話)。
なんかもう、ゲルダが花としゃべるシーンが怖くて怖くて。あんたひかりちゃんかよ! みたいな。「推薦してくださーい! スイセンだけに」っていう20世紀のダジャレにも脱力しましたが(お前が言うな)。バラの精@潘恵子のキャラデザもちょっと怖かったです。まあ、ここで萌えキャラみたいなデザインの奴が出てきたり、「ですー」とか言わたりしても困りますが。あまつさえそれが性悪人形だったりした日には(そりゃ花じゃなくて庭師のほうだ)。
花の中でバラだけが消えていることを不審に思いながらも、それを思い出せないゲルダ。魔法使いは「思い出せないことは無理に思い出さなくていい」なんて、泉奈ちゃんみたいな怖いこと言ってます。でも、ゲルダはむしろ「忘れようとしたって、忘れられない」ほうでしょうね。
しかし魔法使い、置いていった帽子にバラの刺繍があったというのも迂闊だけど、それ以上になんでバラを別のとこに残しておいたのかが判らない。てっきり前回焼き尽くしたのかと思ってましたが。バラの精だって、ひとところに固めて置いたからその精が寄り集まって生まれたとも考えられるわけで。バラだけにバラバラに置いておけば(お前な)。
バラの精に導かれ、さらに奪われた靴も取り戻すゲルダ。ネズミとのやりとりがかわいかったです。驚いてない、と強がってるとことか。
で、荷物を取りに一旦魔法使いの家に戻るゲルダ。……えー!? また捕まるかもとは考えてないの!? 待ち受ける魔法使いを鮮やかにスルーするシーンの演出には笑いましたが(笑わそうとしてるんですよね、これ?)。けっきょく、魔法使いも旅立つゲルダの身を案じ、けっこういい人だったというオチですか。なんにしても子供を半年間も拉致してた事実には変わりないと思うんですけどねー。司法の介入は無理なんでしょうか。時空管理局出番です! こういう輩が正当な法の裁きを受けないんだったら、うらやましくてしょうがない(黙れ)。
しかし、ゲルダの感覚では数日しか過ごしてないのに周りは半年経っていた、ということは、ゲルダの体自身も数日分の成長しかしてないんでしょうかね。やった! 実年齢マイナス0.5歳(やかましい)。
2005年07月24日(日)
「雪の女王」第10話 クラウスの夢(NHK総合)感想
「すずめさんに、にわとりさんに、あひるさーん!!」(ゲルダ)
クラウスは水谷優子さんかー! 全然気づかんかった。芸幅広いなぁ。
いいなぁ、なんてことのない街(店の看板はやたら大きいけど)、ごく普通の家族との出逢い。日常の大事さというのは、最初の数話でも描かれたとおり(つい先日の再放映もついつい見入ってしまいました)。
最後にクラウスがゲルダに打ち明けた、蒸気機関車への憧れというのは、そんな日常とは一見関係ないけれど、それがまた微笑ましい。見慣れた日常からはほんの少し逸脱して、別の街を目指して走り抜ける、それが「旅」の意義であって。
ところで、すっかりカイのために尽くしてあげちゃうモードの雪の女王。アザラシ@佐久間レイなんて萌えアイテムまで投入してきました。あとはちっちゃい妖精さんとか希望(却下です)。
2005年07月31日(日)
「雪の女王」第11話 赤い靴(NHK総合)感想
素晴らしい。過去最高評価です。こういう悲劇的な話も織り込んでくるんですね。
ショーウィンドウに飾られた赤い靴を見つめるカーレン@小林沙苗。その靴を買おうとしたお金持ちの女の子が通俗的にヤーな感じで描かれてて嫌悪感を覚えましたが、カーレンのほうも「清く正しく美しく」って感じではなく貧しさをひがんでる性格になってたのはちょっと珍しいと思いました。外面の良さと、本心をぶちまける表と裏の顔のギャップが激しすぎ。そのへんはさすが見えない仮面を身につける小林沙苗といったところでしょうか(よく知らんくせにネタを書くな>自分)。
貧しいままで一生を終えた祖母を蔑み、文字通りのシンデレラストーリーを夢見るカーレン。うーん、でもねー、良いことも悪いことも、みんな含めて思い出ですからね。あの世に持って行けるのは思い出だけですよ(「まほらば」の珠ちゃんの名言。アニメでも出てたかどうかは知りませんが)。
祖母の葬儀に赤い靴を履いて現れたカーレン。そのまま異人さんに連れられ……じゃなくってフリース伯爵夫人に連れられ、舞踏会へ。ところで彼女、こんな環境下でどうやって踊りを覚えたんでしょうね。様式とかちゃんと則ってたりするんでしょうか。むしろ自己流だけどオリジナリティが……とかいって審査員票が(だから黙れって)。
そして、フリース伯爵夫人の叱責。途中までの描かれ方からして、実はこの人もなにか良からぬことを企んでるんかと思ってしまいましたよ。普通に礼節に厳しい人でした。まあ、世の金持ちがみんな悪人なわけはない。
赤い靴に「罰」を受けるカーレン。これは、本人に害が及ぶよりもよっぽど酷でしょうね。孤児院にもらわれた弟たちを取り戻すため、必死に働いて、いつかまたダンスの夢も……とか夢想しますけど、あくまで「それはまた別の話」。
しかしゲルダのほうも、頼った家の人が立て続けに不幸に遭うってのはけっこう辛いでしょうな……と思ったらラストで水たまりをジャンプしてるよ! 立ち直り早!
2005年08月07日(日)
「雪の女王」第12話 幸運の梨の木(NHK総合)感想
「かあさん? やめて、私まだ子供です」(ゲルダ)
おくさまは(超禁止)。
とかネタを書いてる場合じゃありませんよホントに、今回も素晴らしかったです。今回は悪役かと思われた傘屋の主人@麦人もけっこう愉快ないい人で楽しめましたし。
ってかダニエル@田村亮、あなたホントに幸せ者ですよ。もともと独り身だったのに、こんな多くの子供たちに囲まれて。大谷育江な義理の娘なんて最高! ペーター@山口勝平もうまくやったって感じですよ。そうか〜、幸せはこんな身近に隠れてるんですね、ちょっと希望が出てきました(間違ってるから)。
もう実をつけない梨の木って、前にも似たような話があったような……と思ったらマトリョーシカですか〜。初音島に欲しい人材です(いりません)。ってかゲルダ、そんな要の部品を勝手に傘止めなんかに使っていいのかとも思ったんですけど、売れるのは意匠より役立つ物って教訓ですか。
あとミュージカルね。なんかホントに子供向けって感じの演出で心が洗われますよ。「みにくいアヒルがガーガーガーガー♪」かわいいなぁ。しかしこれ、城雅子さんもいっしょに歌ってるってこと考えると、ちょっと邪推を(全然洗われてねぇ)。
新聞のテレビ欄に「声:田村亮」って書いてあったんで心配してたんですけど、こっちのほうで安心でした(まあNHKだし)。それより、回想シーンの少年時代でも麦人さんが声を当ててることに驚愕。
2005年08月14日(日)
「雪の女王」第13話 白い馬車(NHK総合)感想
「旅とは、生きることだ」(ラギ)
あれ? このアニメ、実は主役はラギ@仲村トオル?
いつのまにやら一クール、今回はいろいろと先の展開への伏線を仕込んできたという感じですね。ゲルダの一人旅も今回で終了でしょうか。いろいろ惜しい気もしつつ、これ以上危険な目に遭うのを見るのも忍びないので、致し方ないところでしょうね。
名無しのサルとオオカミにゲルダが名前をつけるというのは定番のエピソードですが、いまいち由来が判りづらかったのが難点。「キミは捕まえようとするとすぐに逃げ去るから、サルちゃん!」とか言ってくれるかと思ったのに(誰が言うか)。
いっぽう雪の女王の世界にも動きが。カイのもとに現れた風の化身@大塚明夫も気になるところですが、鏡とともに砕けたパズルもようやく出てきました。いつだったかの再放送を観てて気づいたんですが、ちゃんとカイがパズルが得意(自作していた)というシーンがあるんですよね。まさに神のような手さばきで奇跡を生み出す(違)。
「ききききっ」とか言ってるサルのアモール@長沢美樹がCV:斎藤千和だったらどうしようかと思った。
2005年08月21日(日)
「雪の女王」第14話 道づれ(NHK総合)感想
「それでは皆様、当一座の歌姫が歌います」(ラギ)
っておいおい、ホントにゲルダ@川澄綾子が歌ってるよ! らぶらぶ・ちゅっちゅ(だからそのネタは禁止だっつの)。
ラギとともに旅をすることになったゲルダ。なんだかんだ言って大人がいっしょにいると安心ですね。ゲルダの分の船賃も払うラギにゲルダ、「返します、かならず返しますから」この借りはいつか身体で(あ、そのネタは)。
市で馬を羊に変えていたマティアス。デフォルメ演出がかわいいなぁ(おっさんだけど)。これが噂のまほらば演出ってやつですか?
ラギに旅をしている理由をしつこく訊くゲルダ。さも他人のことのように自分の過去を語るのは定番ですが、それって旅をしてる理由ではあっても吟遊詩人な理由にはなりませんよね。心を縛られてるから、そんな抑揚のない歌しか歌えないんでしょうか?(やめなさい)
霧の深い山で、小屋を探すラギを待ちひとりになる。なんか不安だな〜と思いきや、案の定「どろぼうさん」こと山賊@郷里大輔登場。あーだからもう、こういうときは相手に従った方が安全ですってば。金や物を盗られるだけなら運が良いほうですよ。ねえ?
と思ったらラギが実はけっこうな腕前だったと判明。えー、あんたホントに何者だ。別に興味もないけど。
で翌日、マティアスは妻のもとへ。この相方も「ぬくぬく」な人だったと(違)。ん〜、今回の教訓は、他人がどう思うかなんかより、当人たちが幸せならそれで良いということでしょうか。
それにしても、ゲルダの顔がどんどん丸くなってるような。危うく萌えそうで困ります(実は困ってないだろ)。
2005年08月28日(日)
「雪の女王」第15話 ハンスの挑戦(NHK総合)感想
なんで妹と言われて顔を赤らめてんのゲルダ! ちくしょー、うらやましいなぁハンス@関口知宏。ふたりで小屋に泊まった晩、ゲルダが無事に朝を迎えられたか心配です。
んなことはともかく、ハンスの語り口が実に軽妙。ゲスト声優を使うにもコツがあるということなのか、この作品はけっこううまくハマってると思います。発明家という、情熱と偏執の両面が出ていて面白かったです。
千年後にも残る発明を夢見るハンス。未来予想図がいかにもなレトロ調でいい味出してます。車、煙吐きすぎ。そして銀河鉄道。羅針盤でも回してもうひとりの妹に会いに行きますか?(Wウィッシュのほうかよ)
冷たい川の水で洗濯をする女性たちを見てひらめいた、ハンス式手回し洗濯絞り器。全自動になっちゃったら彼女たちは仕事を失うことになるんですが、この程度なら大丈夫でしょうかね。でも今より人手がかからなくなることは確実で、そのうち人員削減に反対してラッダイド運動が(深く考えるな)。
ともかく、その発明で長老も資金協力を申し出る。ああ、今回も「実は良い人」ってパターンで安心です。完成した飛行機にハンスがつけた名はゲルダ一世号。うわーい、やっぱこいつ同志の匂いがするよ。そのうちゲルダを模した妹ロボットとか作りそうで怖いですよ。そのときはぜひ私も資金協力を(黙れ)。
最初ハンスと出逢ったとき、ラギが関わり合いになりたくないみたく華麗にスルーしようとしてたのが面白かった。それと対照に自分から厄介ごとに首を突っ込むゲルダとでいいコンビになるかもしれません。と思ったら次回はついにラギの過去が明かされる模様。わくわく。
2005年09月04日(日)
「雪の女王」第16話 吟遊詩人ラギ(NHK総合)感想
「でもおばあちゃん、けっきょく私、その焼きリンゴをゆっくり味わってる時間はなかったんです」(ゲルダ)
今回はゲルダが語り。なんか「姉さん」ばっか言ってるレントンくんみたいでキュートです。ゲルダとカイがあんな結末を迎えることになったらやだなぁ(あんな結末が何なのか判んないけど)。
明かされるラギの過去。なんと驚き、実はボクシング選手だった!(違うわ) 焼きリンゴと気球と地下ボクシングと私(黙れ)。炭坑から助け出された親方・ヴィロム@玄田哲章にゲルダが「焼きリンゴ食べます?」って差し出してくれれば神だったのに(するか)。
これまた泣かせ展開だなぁと思って見守ってたら、いきなりハンス@関口知宏が再登場して驚いた。えー、この声は一回限りだから許容できるんですが。このままいっしょに旅にくっついてきたりしたら殺意を覚えるところでしたよ。よくある冒険もののアニメで、最初は男の子と女の子二人だけで旅をしてたのに、いつの間にか仲間が増えてムカつく展開(おい)。しかし今回もラギはハンスを思いっきり無視してて笑った。
過去のラギ部隊と同じく、30人で炭坑に取り残されるヴィロムたち。それを知ったラギは、危険を顧みず炭坑に飛び込む。おいおい、いつもゲルダを制止する役目のあんたまでがそんなことを。あんまり考えなしに入ったみたいだし、ホント助かったのが幸運ですよ。
ともかくも無事救出された親方。そんなヴィロムにラギは彼の息子の話をする。えー、けっきょくラギがどうしてひとりだけ助かったかの説明は無しですか? いまいちよく判んなかったなぁ。
次回は9/18。ちぇー、ゲルダは「次週は衆議院議員総選挙のため……」とか言ってくれないのかー。ポワロさんは言ってくれたのに。
えむいち。