2004年06月10日(木)
「サムライチャンプルー」#1 疾風怒濤(関西テレビ)感想
「こちとら琉球生まれ」(ムゲン)
すごい! めちゃくちゃ面白い。
いやぁ、じつはそれほど期待はしてなかったんですけど(だいたいなにごとにも期待しすぎないタイプ)、思った以上に面白い。前半のDJ風巻き戻しというか、いきなり「一日前」と言っておいて現代だったり。構成が面白くて、とにかく難しい理屈抜きで乗って観られる作品は好きです。クウ(まちがえた)フウも萌えるしっ。
雰囲気や絵柄から見立てた勝手な区分ですと、「カウボーイビバップ風巷説百物語の講談社ノベルス仕立て」? あ、提供徳間書店か……しまったな(本気にしないでください)。
2004年06月17日(木)
「サムライチャンプルー」#2 百鬼夜行(関西テレビ)感想
「蛍が、どうして光るかご存知ですか」(犬山)
うわぁ、すごくいい。面白い。しかし、あらすじ書きにくいなコレ!(もちろん狙いなんでしょうけど) よく考えたら超ポイントの「蛍」書き忘れてるし。
とにかく、フウ@川澄綾子の存在感が素晴らしいです。萌え萌え。もうね、もうね、この声で「怖くないよ。でも、すごく悲しい目をしてる」なんて言われた日には、あなた!(大丈夫か) 鬼若丸の醜い形相をひとりだけ怖がらなかったとか、話自体はいっけん典型的なんですけど、わざとらしさがないのが良いですね。ふつうなら見せ場となるべきところをさらりと描くところが新しい。小説で言うといわゆる京極・森以降の世代に相通じる感じでしょうか。
2004年06月24日(木)
「サムライチャンプルー」#3 以心伝心 その一(関西テレビ)感想
「達者で暮らせよ」(ムゲン)
フジ試聴組の感想を見てますと(あらすじは知りたくないのでざっとですが)、先行き不安げ? うーんと、まあね、私はどんなことになっても「期待外れだ」とは言わないので……。「ヤバくなったらぁ、さっさと切る」タイプなので(いいのかそれで)。
でも実際、まあまあ面白いと思いますけどね。なんか、「憎しみは憎しみを生む」とか、「相手に先に攻めさせて正当防衛」とか、怪しげな現代国際関係の風刺みたいな? そこまで考えなくてもぼけーっと流れを追ってればだいたい楽しめるかと。
2004年07月01日(木)
「サムライチャンプルー」#4 以心伝心 其ノ二(関西テレビ)感想
「家族なんて、面倒なもんだね」(フウ)
いや、ふつーにめちゃくちゃ面白いのですが。
家族とか、組織とか、そういうところで暮らしていかなければならない人間の難しさというのがあるからこそ、ムゲンとジンの自由さが引き立つのではないかと。私としては、自然に楽しめる展開に仕上がっていたと思います。
2004年07月07日(水)
「サムライチャンプルー」#5 馬耳東風(関西テレビ)感想
「そんなの、イイワケじゃない。がっかりさせないでよ」(フウ)
今日はこっちを生で観てみた。
にゃぎー。面白すぎ。すっかり平成の優男風味の菱川師宣といい、大胆すぎる史実の再構成が絶妙に決まっています。フウを助けるムゲンの立ち回りも格好良いし、ストーリィの流れがとっても心地良い。この作品、一貫して高い水準にあると思います。
……と、作品自体には文句はないんですが、関西テレビはいつまで時間帯を「天上天下」とかぶらせるつもりですか。もともとの定刻ならギリギリ重ならないはずなのに。まあー、ある程度予測してたことでスカラー、いいんデスけどー。
2004年07月14日(水)
「サムライチャンプルー」#6 赤毛異人(関西テレビ)感想
「我々はもしかすると人間の胃袋の進化……まさに、その進化に立ち会っているのかもしれん」(陰元和尚)
いやぁ、デタラメに面白い。デタラメで面白いわけじゃないですよ。たぶん。
最初の大食い大会から超絶の演出。実況の伊知衛門とか、芸が細かいし。ごちそうさまの合図で降参というところから、オチはある程度予想はついてるんですけど、それでも面白い、この新しさはやはりすごいですね。
そして南蛮人・丈二との東京見物。相変わらず史実とのつなげ方がものすごい。ムゲンの意味不明な行動といい、丈二のキャラ設定といい、あえてキャラクタに感情移入させないようにして楽しませる手法もあるんだな、と思いました。
2004年07月21日(水)
「サムライチャンプルー」#7 四面楚歌(関西テレビ)感想
「おいしいよぅ〜」(フウ)
うーん。ほとんどどれもこれも、どこかで見たような部品なのに、この世界でやられると味が出てくるから不思議。最後なんか、「あ、これは死ぬな」と読めてしまう、そういう物語の掟というか、空気みたいなものが読めてしまうんですけど、それがその通りになってまた心地良い。予定調和な世界が意外に嫌いじゃないせいかもしれませんが。
2004年07月28日(水)
「サムライチャンプルー」#8 唯我独尊(関西テレビ)感想
「ま、べつにでかけりゃいいってもんじゃないし」(フウ)
おお、噂のフジ規制逃れシーン。
なんじゃこのオチは、と思ったけど見返してみたらちゃんと伏線が張られていた。
永光のCVが「カウボーイビバップ」のスパイクの声もあてた山寺宏一さんということも踏まえて、この永光と葡萄牙がムゲン、ジンとフウの未来の似姿だという解釈で良いんですかね?
ラップとか徳川の座を狙う侍とか、徹底的に江戸時代の人々の行動原理を逸脱したキャラ造形が楽しいです。おかげでフウもツインテールになるさー!
2004年08月04日(水)
「サムライチャンプルー」#9 魑魅魍魎(関西テレビ)感想
「僕ですか? 健康のためにジョギングしてるんですが何か?」(駅伝侍)
なんじゃこりゃ。すごすぎ。フジ組の方々からの噂は漏れ聞いていましたけど(たとえば(福)さんとか)、想像を絶しました。
冒頭の意味ありげな「三十年前」の回想。そしてあからさまな「走れメロス」展開。天狗が出てくるにいたって、まるで京極夏彦の妖怪シリーズみたいだなと思い(箱根だし)、スパイラルのごとくオチにきりもみ落下。最高。
あと、はりつけになったフウのシーンは絶対狙ってるよね(口調が変わってしまった)。
2004年08月22日(日)
「サムライチャンプルー」#10 以毒制毒(関西テレビ)感想
「なんでもなくなんかない!」(フウ)
おおー。久々にストレートな話。やっぱりこういう話もなくちゃですね。テーマ的には闘うことの意味、といったところでしょうか。
で……これ、話的には続きそうな感じなんですけど実は続かないんですよね? それもまたすごい演出。
2004年08月26日(木)
「サムライチャンプルー」#11 堕落天使(関西テレビ)感想
うーんと。人情話っぽくまとめてごまかしてますが、どう考えてもジンの行動は滅茶苦茶だ。
フウは「あたしというものがありながら〜」と言ってますが、そもそもムゲンとジンがフウの約束に従って延々と旅をしている理由からしてよく判らないんだから、そりゃ唐突に誰かに入れ込むこともあるかもしれないといったところ。
しかし、内的心理がほとんど読みとれないジンのキャラでメインを張られると、ただでさえ判りにくいストーリィがさらに理解不能になってしまう。笑いどころがよく判らなかった回です。あー、でも、それも計算の上なんかも知れないんですけどねー。
「サムライチャンプルー」#12 温故知新(関西テレビ)感想
「なんかあたし、意外と波瀾万丈な人生送ってな〜い?」(フウ)
いやー、期待通り最高に面白かった。ダカーポの総集編byうたまるよりも。随所に挟まれる怪しいナレーションも最高(途中でと判明しますが)。
フウは「ずっとこの先三人で、最後まで旅出来るといいな」と言ってますが、こっちとしては最後まで放映してくれることのほうが重要なんですけど。地上波の打ち切り最終回はこんなふうにまとめられるんでしょうかね? 別に打ち切りとかはしょうがないと思うんですよ、ただちゃんとそれなりの形で終わらせてはほしいですが。
2004年09月10日(金)
「サムライチャンプルー」#13 暗夜行路 其之壱(関西テレビ)感想
「匂うんだよ、風が」(ムゲン)
いやぁ、なんか急に気合いの入った作り方してるなぁと思ったり。いや、単にギャグ入れずに真面目に作るだけでこんな雰囲気が変わるものなのですね。どちらが真の姿なのかは判りませんけど。どっちにしろ面白いから良し。
一話で「琉球生まれ」と言ったきり、そのままになっていたムゲンの出生の秘密が明かされる展開。冒頭に潮の匂いを感じ取っていたのが後の伏線になっていたのですね。フウの捜してる「ひまわりの匂いのする侍」との関連も気になるところです(本当にそこまで話が進むのかということのほうが疑わしいですが)。それにしても、「海ー!」と言って走り出すフウには思わずさくらちゃんを思い出してしまいました。うみうみうみー! みたいな。そういえば桜も好きだけど向日葵も良いなぁ、とyozuca*さんのアルバムを聴いて思ったり。話がそれすぎです(いつものことですが)。
あとはなんだっけ。コザのCVが前田愛とか。そんだけ。
2004年09月18日(土)
「サムライチャンプルー」#14 暗夜行路 其之弐(関西テレビ)感想
「あんなに綺麗なんて、おかしい」(コザ)
ふわぁ。今回もまた構成の妙。Aパートほとんどを使ったムゲンの観念世界、琉球民謡に乗せた浮遊感あふれる演出が極上。まあ最終回でもないし、まさか死ぬことはないだろうと思ってしまうところが残念ですが。
ラスト近くの二転三転する展開もすごいですね。ここは、この作品ならどうなってもおかしくないという頭があるからほんとにドキドキでした。サブタイトルの通り、日陰で生きるしかない人間たちの哀しい末路。
ということで極力コメディ風味が抑えられた今回の話でしたが、微妙にツボだったのは、目を醒まして腹が減ったというムゲンにフウがもってきたもの。タコはともかく、イソギンチャクとか深海魚とか、いくらムゲンが琉球出身だからって到底食べられそうにないものばかり。自分は大食いのくせに、どういう感覚をしてるんだフウ。
2004年09月22日(水)
「サムライチャンプルー」#15 徹頭徹尾(関西テレビ)感想
「ねぇ、あたしとすっごいコトしたい?」(八葉)
いやほんと、徹頭徹尾なのはこの作品の制作陣ですな。またもコメディタッチ絶好調。最初のDJガエルがなんかツボでした。今回は満を持しての関西編(っていうか、第二部・長崎編の途中じゃなかったのか……)。ということで(?)、ゲストは日高のり子さん。彼女ならむしろ京都かと。
いやほんと、今回は八葉HAPPY@日高のり子が素晴らしい。こういうキャラクタを演じさせたら右に出るものはおりませんな。この作品は今までも、ちょっと複雑な境遇の女性キャラをムゲンやジンが助けたり助けなかったりしてましたけど、今回ばかりはムゲンのほうが手玉に取られてしまいました。ひょっとして実は彼女こそ本命キャラだったりするのでしょうか。大食いするとたちまち太る特性が災いして、フウは物語に絡ませてもらえなかったですし。しかし6話のネタをこういう形で使うとは。
このままムゲンを追って、八葉が行く先々でちょっかいをかけてくるという展開も面白そう。さらにフウも反撃したり。というか、そういう三角関係(?)を作ってしまえば、いくらでも話を続けられそうな感じ。実際、そういう形の長期連載作品は多いですからね。まあ、クオリティをずっと保ったままでいられるかという問題もあるし、ちゃんと二クールなら二クールと、しっかり終わりを決めて作る姿勢は正しいと思いますけど。二クール……二クールねぇ。
2004年09月29日(水)
「サムライチャンプルー」#16 酔生夢死 ひと夢(関西テレビ)感想
「よく食べる女は、良い女だ」(オクル)
最終回、回数調整のため2話連続放映。
おお、なんとなくそれっぽい。随所にこれまでの展開を思わせる趣向が凝らしてあるのはさすが。三人が別れるのは#3「以心伝心」の展開と同じですし、ラップで噂を語る通りすがりは#8「唯我独尊」を思い出します。もちろんそこで明かされたジンの過去もしっかり関わってきます。フウが川に落ちるシーンは#14「暗夜行路」のムゲンと対比されますしね。このひまわりのシーンがまた綺麗で素晴らしい。
それにしても、土左衛門になって死んだらぶくぶくに太るから嫌だと言うフウに対して、「けどアンタ、食べ過ぎたら体積2倍以上に膨れ上がりますから! 残念!」というツッコミはしておくべきでしょうか。
えむいち。