2005年02月06日(日)

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第1(50)話 やっぱりふたりはプリッキュア〜! 伝説は続くよどこまでも!(ABC朝日放送)感想

「連れてきちゃった」(美墨なぎさ)

 待望の新章スタートです。既にして「懐かしい」と思える前シリーズの場面が端々に挿入されていて、一年(弱)の厚みを感じた1話でした。今後、これをどう先につなげていけるかが見ものです。

 今回の仕掛けのひとつとして、不安を感じさせる展開を見せておいて、実はそれが幸せな日常だった、という構図が頻出します。アバンからそれをやってきたことから、その意図するところは明確かと思います。なぎさの背後に忍び寄る怪しい影。と思ったら亮太だった! という。そのあとも、志穂に新婚生活を訊かれたよし美先生が一瞬ためを置いてから「ラブラブモード全開」と言うところや、ラスト近くの、真っ暗ななぎさの家に潜む侵入者など(これはちょっと違う要素があるんですが)、同様の展開をくり返しています。これで、視聴者も「日常の良さ」を実感できるようになってて面白い。
 さて、では久々に逐次展開を追いつつの感想行ってみましょう。
 まずは新OP。「マックスハート」ってのをこう入れてくるのですね。映像はカッコいいけど、日常のシーンが無くなってたのがちょっと残念。と思ったら、CM後のサブタイトル画面ではちゃんと「ふたり」の日常が描かれてて安心しました。
 新学期のベローネ学院。教頭も相変わらずです。そして舞台は3年桜組。土手を走ったりするんでしょうか(そりゃ桜中学3年B組だ)。なぎさ、ほのかに志穂莉奈、みんないっしょです。夏子&京子とかの姿は確認できませんでしたけど、もしかしてどっかのさくらちゃんの学校のようにクラス替え無しですか? 中2から中3でそれは珍しい気もしますけど。もしくは、実は一学年一クラスだった! というトリックとか。そして担任も同じく新婚ラブラブのよし美先生。愛と追憶の肉じゃが「あ〜ん」にクラス一同ドキドキです。「肉じゃが」→「汁がしたたる」と想像したに違いありません。「お口」や「箸」のメタファに気づくとは、さすが中三ですな(新シリーズ開始早々こんなことを書いてしまう自分に反省)。
 科学部部長となったほのか、ラクロス部キャプテンとなったなぎさ。ほのかはともかく、あれだけ試合をすっぽかしたなぎさが「全員一致」で推挙されたというのはちょっと疑問も残りますが(おい)、それも彼女の人望というものでしょうか。これで今シリーズもたびたびいなくなったりしたら、部員からの突き上げ、部費の不払い続出で更迭と言う展開も(あるか!)。
 いっぽう光の園ではクイーン消滅の危機。えーと、「別にあんた、いらないじゃん?」とか言うの禁止です。長老の語る「クイーンの作り方」。クイーンは三つの要素「命と心、12のハーティエル」から出来ているそうです。新たにシリーズ構成を練り直したみたいな設定も「光の園の伝説」のひとことが免罪符。「今日はよどみないですね」と番人のツッコミ役も健在です。それに対し長老、「ここは大事なところじゃからの」って。この一週間、必死でセリフを練習してたんでしょうか。まあ向こうの一日はこっちの百年ですし、たっぷり七百年ぶんの予習期間が(そういえば、この設定ってまだ生きてるの?)。
 そしてザケンナーの襲来に、蘇るメップルミップル。「だけどあのとき永遠の眠りに着くって」とか、「(コミューンの形状が)ふたりとも前と変わってない?」とかいう、大きな力による都合をスルーして「早く変身を!」というメップルにちょっと笑いました。おお、ハートフルコミューン、手かざし認証ですか! 時代は非接触ですね。でも、ふたりが「手をつなぐ」ことの重要性は相変わらず。
 変身シーンもやたらアクションが派手です。キュアホワイトの「闇の力の僕たちよ!」、キュアブラックの「とっととおうちに帰りなさい!」は健在で嬉しい限り。衣装も「少し変わってるみたいだけど」って、ほのかさんほのかさん、もうそれは引きずらないほうが。っていうか、むしろブラックの衣装変更を嘆く声のほうが(一部では)大きい模様。あ、私はべっつにぃ〜。露出度が高いのって必ずしも好きじゃないんで(そんな好みの問題かよ)。
 パワーアップするプリキュア。そして久々の「プリキュアマーブルスクリュー」……MAX! ああ、必殺技のインフレ化が……。次回以降、また新たな技が出てくることも期待しましょう。
 そして家に帰ったなぎさを待ち受ける、番人と長老。番人はともかく、長老をこの家でお世話するのは、それこそありえない。それとも長老も小動物に変身しますか? ときどき元の姿にもどってのセクハラ攻撃も忘れずに(時間帯が違う……)。
 ふたたび、街を見下ろす丘。クイーンの志、ハーティエルのひとりの登場です(アイキャッチでネタばれしましたね?)。って、か、かわええ〜。そして河原にひとり、九条ひかり@田中理恵、「ここが、わたしのいるところ」……。事前情報を意図して仕入れてないんで、どう関係してくるのか判りませんけど、なかなか萌えそうです。
 これで終わりかと思いきや、舞台は一転して洋館。って! 執事ザケンナー生きてたのか! すげぇ、今回で一番びっくりした! そして扉が開かれ、現れた少年……。なんだなんだ、この子がジャアクキングの生まれ変わりですか!? 敵も味方も低年齢化が進む昨今です(おい)。
 そして新ED。まったくの新曲ですが、これもなかなか。しかし映像、これ、その日のダイジェストを毎回差し替えるのでしょうかね。ずっとこのままってのもちょっと。
 次回予告。サブタイトル長いのはもうデフォルトなんですか(二段構えなのは変わらずですが)。おお〜、なぎさの「今その話はしたくない!」のセリフまで再登場しててちょっと嬉しい。

 まあ、本格的な枠組み設定は次回に語られるでしょうから、まだ保留の部分もあるんですが。変わらないところはそのままで、変わるべきところは変わって、新たな物語を紡いでいってほしいと思います。こっちも全力でツッコみつつ感想を書いてきますんで。「ツッコミもMaxHeart!」が以後の合い言葉です(なんのこっちゃ)。

2005年02月13日(日)

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第2(51)話 新入生は摩訶不思議!? はっきりいって謎だらけ!(ABC朝日放送)感想

「行かなきゃですー。クイーンのところに行くですー!」(シークン)

 いきなり前言を翻すようですけど、このOP、かなり良いかもと思えてきました。日常シーンがないのは、そうでなくてはならないのですね。

 さて。プリキュア前作(「無印」って呼ぶの?)のテーマは「大人と子どもの対決」だったというのは最終回に書きました。これは私のオリジナルな主張でもなんでもなくて、既に多くのプリキュアン論考サイトで言われていることですが、では今シリーズでは何故、敵側に少年の存在がいるのか。味方側らしき九条ひかりともども、まだまだほのめかし段階ではっきりとはしていませんが、すくなくとも今回のラスト、闇(ザケンナー?)が少年の体に吸い込まれる描写があったりして、彼がジャアクキングの遺志を継ぐ者であろうことは間違いありません。この設定は何を示しているのか。
 それを考えるヒントは、図らずも再登場した藤P先輩にあると思われます。最終回、卒業式だけでスルーされたかと思っていた彼ですが、しっかり高等部に入学していました。そして登校時になぎさと出逢い、つかの間とはいえ並んで登校します。この「並んで歩く」という描写は前期にはなかったと記憶しています。つまり、文字通りなぎさが藤Pと「肩を並べる」という意味ですね。
 はじめは単にサッカー部の練習を遠巻きに眺めるファンダムの一員でしかなかったなぎさ。しかし、藤Pの幼なじみであるほのかと出逢ったことで、その構図が変わりはじめます。なぎさが「プリキュア」となったことと、藤Pとの関係が変わっていったこととは並列関係にあります。8話ではそのことにより、ほのかとのケンカをしてしまうという展開があったことは忘れられません。そしてキリヤの登場。キリヤがサッカー部に入部し、ほのかに接近していく中で、バックグラウンドでなぎさと藤Pとの関係もある意味の進展を見せ始めます。農家のお手伝いをしたとき、ほのかを偉いと言ったなぎさに安心する藤P。このときはまだ、「幼なじみの友人」、それも年下の、という見方だったというのが明らかです。しかし、時間が経るに従って、だんだん藤Pのなぎさを見る目が、ほのかを通したものではなく、一対一のものになっていきます。シリーズの終盤では、土手に並んで腰掛けたり、いっしょに雪だるまを作ったりもしました。
 たとえ「藤P」と気安く呼ばれようと、彼がなぎさにとって尊敬すべき「先輩」であることは確実です。それも、ほのかと非常に密接な関係にある。ほのかと同じ科学部の先輩であった小田島友華の描かれ方を考えると、その差は歴然。それは藤Pが「異性」であるということがやはり大きいでしょう。ほのかと出逢った当初、彼女はなぎさにとって完璧で憧れの対象であった。しかし同性として、それは接近可能な目標でした(そして実際、物語の進展とともにその同化は達成される)。それに対して、異性であり先輩でもある藤Pは、やはりもう一段上の存在として見ていたことでしょう。それは、少しずつその距離が縮まっても、超えられない壁でした。
 ここまでくると、最終回で彼となぎさの絡みがなかったのもうなずけます。あくまで無印では、藤Pはなぎさ・ほのかと対比すべき「大人」の象徴の一形態であって、その差を埋めるような接触は出来なかったのです。もちろん、あれが本当に物語としての「最終回」であるならば、最後にそれを超える、という描写も平仄が合って綺麗でしたでしょうが。
 しかし、物語は続くのでした。そして実際、今回の再登場。その意図するところはもう明らかです。「並んで歩く」が示すとおり、藤Pはなぎさにとってもはや超えられない壁ではない。実際、なぎさは去年まで彼のいた「最上級生」というポジションにいるのです。藤Pの口からも、なぎさがラクロス部のキャプテンに就いたことが触れられています。もちろん藤P自身はさらに先の、高校というステージに進んでいるわけですが、それでもそれが決定的な壁であるような描かれ方はされていません。なぎさは着実に、大人の階段を上っていっているのです。それも、幸せを自分の手でつかもうという想いを持って。
 ということで、もとに戻って洋館の少年の話。今の話を敷衍すれば、今シリーズのテーマはおそらく、「ふたりが大人になるための試練」でしょう。そのために、敵側も今までのような「大人の象徴」ではなく、彼女たちと近しい目線にある少年に設定しているのでしょう。それも、彼女たちのように自覚的に大人への道を進もうとするのではなく、外的要因によって邪悪な意思を持たされるという。具体的に、それをどう描いてくれるのか、今後楽しみです。
 そしてもうひとり、忘れてはいけない九条ひかりについて。まあ恐らく、クイーンの命と心を受け継いでいることでしょう。彼女が、アカネさんの従妹であるということにされたのも面白いところ。アカネさんも、無印のラストまわりで役割を保留されたひとりでした。前回のほのかが発した伏線どおり、たこ焼き屋から、スイーツ全般の店へと改装した彼女の店。以前にも夏季限定でかき氷をやってましたし、不況に負けず売り上げUPを目指すということでしょうか。いつかのなぎさが言った「希望を忘れなければ、明日はきっといい日になる」という言葉を受けて発奮した、とも考えられます。そう、彼女もまた、「大人」のひとつの姿。そんなアカネさんとのつながりを九条ひかりが確保したという展開。これは、いつまでもなぎさの家に番人や長老がいるという困難解消も視野に入れて、ひょっとしてアカネさんも秘密を共有することになるのでは、と妄想が膨らみます。

 ところで、そんな文脈とはあんまり関係なく、シークン@永野愛がめちゃめちゃかわええ〜。CVがよし美先生と同じ方とは思えません。まあ、これも深読みすれば「大人と子ども」の関係にこじつけられそうですが。seek(探求)の名を冠されて好奇心旺盛なシークン。あの無関心そうなクイーンの志とはとても(おい)。鏡を見ても「これなんですか?」と訊くということは、彼女自身にはまだ知識が宿っていないのですね。無垢(イノセンス)な状態といえそうです。今回も勝手に飛び出していったし、次回予告を見ても、どうやら無印二期のポルンと同じ構図がくり返されているようですね。メップル、ポルンから、厄介者の役が受け継がれていくのも面白い。大半はなぎさが被害者だというのは変わらないのですが。ま、とりあえず商品展開よろしく。

2005年02月20日(日)

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第3(52)話 これって運命? ポルンとひかり接近遭遇(ABC朝日放送)感想

「ぬいぐるみ……?」(九条ひかり)
「ぬいぐるみじゃないポポ! 未来へ導く光の王子、ポルンだポポ!」(ポルン)

 かぁわいいなぁ〜。この作画もけっこう好みです、はい。

 物語はひとつの盛り上がり(5話?)に向けて、着実に坂を上っていっているという感じです(今回、舞台も学校から森へと、標高自体も上がっていっていますし)。じらしつつもボルテージが上がってきます。あとで詳述しますが、今回の話の流れを評価できるか否かが、プリキュア(MaxHeart)という作品を楽しめるかどうかの分水嶺だと思います。

 メップル、ポルンに加え、番人に長老、さらにシークンと厄介者を大量に抱えてしまったなぎさ。さすがに老人は朝が早いのか、早朝からトランプを嗜む長老と番人になぎさも朝から低血圧。っていうか、老人を邪険に扱うような描写はいいのか(人間じゃないからいいのか)。
 メップル・ポルン以外にはお留守番を命じて登校のなぎさ(訂正:観返してみたら、ポルンは留守番のはずなのについてきちゃったんですな)。遅刻することもなく、ほのかといっしょに登校できるのは良かったかもしれません。そしてふたりの姿を認める九条ひかり。そばにいるクラスメイトふたりがまた、めっちゃかわいいー。ベローネ学院女子中等部、今年も豊作です(最悪だな)。って、なぎほの実は有名人。ベローネ学院のスーパースターだったのか……。「スーパースターって、なんか古くない?」「そこがまた特別って感じなのよ〜」って、この会話もまた小粋ですが(小粋という言い方も古くないか)、またも、「実はまわりのみんなはプリキュアのことをぜんぶ知ってて知らないフリをしてるんじゃ」疑惑が持ち上がってきますな。
 なぎさ家。当然のごとく、おとなしく「おるすばん」できるはずもなく。長老、「ななみさんとほなみさんに顔向けできない」久々にボケてますが、惜しい! ななみさんとこのみさんです(違うわ!)。クイーン捜すと言って外に出ようとするシークン。番人の「ハーティエルがこんなに落ち着きがないとは……。偉大なるクイーンの一部とはとても思えん」という言葉に、言外の意図を汲み取ってしまったのは私が悪いのか(笑)。なぎさママ(美墨理恵)との攻防はまさに「志村、うしろうしろ!」状態(そういえば、この前の「まさかのミステリー」で、志村けんがメイドさん属性だということが判明……関係ないですが)。
 ふたたび学校。なぎさの「ふかしイモ?」はまあいいや。直後の1年桃組・ひかりのシーンの呼び水になっていますからね。「場違い創出装置」としての役割。みんなが知っている「小学生」「遠足」という言葉を自分だけ判らない、と悩むひかり。しかし休み時間、花壇のチューリップから「知っています」とクイーンの声。な、なんかスピリチュアルなシーンでちょっと笑ってしまいました。いや、不思議ちゃんはこうでなくては。
 放課後。ほのかの科学部にも、なぎさのラクロス部にも声をかけられずにいるひかり。あーなんか、こういうのかわいい。だんだんひかりにやられてきてますな、私。蝶につられて、なぎさの場外ボールをよけてしまうひかり。「でもよかったよかったよかったー」志穂萌えも健在(笑)。このシーンもやっぱり、彼女が普通とは違うという効果を出しています。それも、キリヤのときとは違った見せ方で。
 そして、ひかりがアカネさんの店のお手伝いをしている最中、ポルンと遭遇。ポルンが「ぬいぐるみじゃない」と自らを主張する口上、ここ非常に重要です。赤丸チェック。
 番人たちがなぎさママとコントを演じた前半。また、無印二期で頻出した、ポルンが勝手に出歩いて、多くの人の目に触れながらも、「気のせい」とかいってスルーされた展開。なぎさ・ほのか以外には(忠太郎もですが)けっして虹の園の住人に知られることのなかった光の園の住人の存在。それが、はじめて「九条ひかり」という人物と面を向かわせます。
 これを「ご都合主義」と見るか、「物語上の必然=運命」と見るかで、この作品の評価が180度変わってきます。もちろん私は後者です。この作品世界において、それが必然であると感じさせる仕掛けが、今回の前半(そして前回の流れ)だったわけで。このあと、アカネさんが戻ってくるとポルンの姿が消えていることからも、ひかりが「特別」な存在であることが判ります。ひかりはいいけれど、アカネさんには姿を見られたくない、というポルンの意思(本能?)が働いた結果でしょう(ですから、前回夢想した、アカネさんがプリキュアを知って……というのは、実際には望み薄だと思われます)。
 そしてポルンはなぎさの部屋から抜け出したシークンを発見。さらに後を追うひかり。時間差を置きながら、次々にみんなが集っていく展開が見てて面白いです。
 ザケンナーの襲来に、プリキュアとなって闘うなぎさとほのか。それを木陰から目撃してしまうひかり。この驚愕するひかりの表情も実に良い。今まで、けっして他人に知られなかった、知られることの叶わなかったふたりの闘いまでも、はじめて第三者の目に。意図してかどうか、今まで守ってきたそんなお約束があったからこそ、今回の光の目撃がより衝撃をもって受け止められます。
 まあ、ちょっとひかっかるのが、この状況を敵が意図して作り出したかのようにも思えるところ(茂みから覗くサーキュラスの顔はちょっと怖い)。その真否はおいおい明かされるでしょう。
 闘い終わって、日が暮れて。「疲れたですー」と花にとまったシークンを、ポルンがつかまえます。ひかりが追っていた蝶との対比で、蜂みたいですな。「離してください、クイーンのところに行くですー」って、かわいいなぁもう!
 で、長老と番人の末路。おふろに入る亮太くんにシャツをかぶせられます。今回はサービスショットが多いですな(書かんでいいものを)。
 そしてラストは、TAKO CAFEの仕事をほっぽって湖を眺めるひかり(巷ではTAKO CAFEという名前が話題騒然ですが、あんまり客が来てる様子がありません。大丈夫か!?)。水面に映るひかりの顔と、さざなみ。非常に美しいシーンで締め。

 そしてEDも、どんどん曲に取り憑かれていく感じ。OPといっしょにCDも今週発売ですし、もちろん即購入でINじゃな〜い、と(ちょっと書いてて恥ずかしいな)。さらに次回予告も期待充分。すべてが一体となって盛り上がりが作られていくようです。いやー、実に素晴らしい。

 しかし、ただひとつ不満があるとすれば、映画の宣伝はいいけど、そのせいで「またみてね」がないことかな……(「またみてね」という文字がない以上、あの画像は「またみてね」ではない)。

2005年02月27日(日)

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第4(53)話 独りじゃない! 二つの気持ちが重なる予感!(ABC朝日放送)感想

「なぎささんの描いた酉の絵が、お二人に逢いなさいって」(九条ひかり)

 ぐおー。今回、アバンがやたら長い(サブタイトルが出るのが8時38分!)と思ったら、このための尺合わせだったのか! 反則ぎみですがやられました。

 美術の宿題で、商店街の年中酉の市の絵を描くなぎさ。街中で描いていても主婦の目が気になり、家でも居候たちの目が気になり、さらに提出後もクラスメイトの面前で美術教師に絵を講評され……と、何度も何度も「他者の目」を気にする展開になっています。これも、前回論じたのと同じく、「ふたりはプリキュア」がふたりだけの秘密ではない、他者の目線が介在しているということの現れでしょう。他所サイト様(ほぼプリキュアの決意マックスハートさんとかプリキュアをひそかに応援したい日記さんとか)で言われている通り、MaxHeartが多数一人称の物語になっている、というのもそれと同様の効果を生み出していると思います。
 また、今回なぎさが居候たちをほのかの家に厄介払いするという、ある程度予測された結果になりましたが、ほのかの家のシーンが出てきても、さなえおばあちゃまの登場はなかったというのも着目すべき点ですね。おばあちゃまの場合、既に無印の段階で「プリキュアのことを知っている」らしき描写がなされているので、なぎさの家の理恵ママや亮太のような「他者の目線」には該当しないわけです。さらに言えば、忠太郎も(やたら評判が悪い無印22話ですが、私としてはキリヤ後の緩衝剤としても、けっこう意義深い回だったと思うのです)。つまり、ほのかの家はある程度他者の目線から解放されていると言うことができます。そんな場所に番人や長老、シークン(ポルンもなのか?)が移ったということは、この後でひかりとの邂逅のために家を脱出しやすくなるという目先の展開の都合以上に、今後の物語に取って重要な意味を帯びてくると思われます。
 そして、その他者の目線を産み出した張本人、九条ひかり。「優しい声が教えてくれた」と言って、ほのかとなぎさに問いただします。う〜んと、ひかりの周りがほんとにキラキラ光って啓示を受けるシーン、やっぱり笑ってしまいます(笑わせようとしてるんかなー?)。めちゃくちゃ怪しいですよ、あなた。こういうときはほのかさん、「実は私たちは前世で共に闘った光の戦士で」とか、微妙に本質を突いてないこともないことを言ってごまかすのが吉かと(やめなさい)。
 そんなネタはともかく、なぎさの酉の絵に誘われるまま、商店街に集う三人、そしてシークンたち。おお、ここで酉にザケンナーを乗り移らせますか。これは無印13話でのYURIKO-I号に次ぐ巧い出し方だと思いました。ちゃんとサーキュラスも考えてるなー、と思ったら、おいおい! こいつ、九条ひかりの正体に気づいてないやん! すっかり全部事情を知ってて「クイーンは復活しない」と言ってるかと思ったのに、単なるブラフですか。前回のは三人の出逢いを演出するためじゃなかったのか……。
 何はともあれ、ひかりに迫る魔手。それを必死で阻止するプリキュア。これは初期のポルンの発動の時と同じ構図ですね。しかも、相手が人間だからより一層萌え燃えます。そして、ふたりを助けたいと思うひかりの想いが、今まさに現場に到着したポルンの心と共鳴を起こす。かくして……。ってとこで次回に続く。ぬー、まるで深夜アニメのごとき戦法を使ってきますな。お約束通り、次回予告で思いっきりネタばれしとりますが。

 いやー、良い出来だと思いますよ。展開はゆったりでも、それなりに芯が通ってるんで、観てて飽きません。とりあえず、いよいよポルン&ひかり発動の次回を楽しみにしてましょう。

 ところで、電車で長老たちを連れてきたと知ったほのか、「相変わらずなぎさって大胆ね」というセリフに全国数百万のプリキュアンはあらぬ妄想をかきたててるんだろうなーとか思ったり(他人事みたいに言うな!)。

2005年03月06日(日)

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第5(54)話 颯爽登場! その名はシャイニールミナス!(ABC朝日放送)感想

「輝く命、シャイニールミナス! 光の心と光の意志、すべてをひとつにするために! ……って、なに?」(シャイニールミナス)

 おおー、また闘いの途中で引くのか。どんどん少年マンガっぽくなってきましたな。

 って、それならそれで、その意図をちゃんと考えないといけません。それはひとことで言えば、「ルミナスの変身シーンを二度見せたかった」ということでしょう。……いや、マジメな話(いつもふざけたコトばっか書いてるから、こういうとき本気にしてもらえない、まさにオオカミ少年)。
 九条ひかりがポルンと出逢い、クイーンの命としての使命に目覚めた最初の変身。この段階は作中でも言及されている通り、一年前、なぎさとほのかがはじめてプリキュアに変身したとき(無印1話)と同じです。たしかになぎさ・ほのかとひかりとでは、当人がもともと虹の園の住人であったかなかったという違いはありますが、しかし以前の記憶がない以上、突然の変身に対する戸惑いの気持ちは同じでしょう。そして、虹の園の住人ではない故に、「闘う」ことに対する動機づけが、一年前のふたり以上に希薄である、という状況にも立たされます(これを強調するために、初登場時からここまでのひかりの言動がすべて自発的意思の感じられないものになっています)。このときは襲いくる酉ザケンナーに立ち向かうため、ポルンに「力を合わせるポポ」と言われ、ほとんど自動的に「エキストリーム・ルミナリオ(?)」を発動。変身すると勝手に決めセリフをしゃべってしまうというのもプリキュアと同じです。
 そして一夜明けて、なぎさ・ほのかと、戸惑いながらの挨拶を交わすひかり。さらにその上で、ふたたび襲来したサーキュラスから自分を守ろうとしてくれたふたりのために、はじめて自分から変身しようと言う意思を見せる。そう、それはひかりという人間としての、はじめての意思決定。無印プリキュアでは2話から数話かけて描かれたここまでの過程を、同じ1話の中でやりたかった、というのが今回の肝でしょう。今までのように、Aパートで日常シーンを描き、Bパートで敵が襲来、変身バンクをはさんで、数分間の戦闘シーン、そして日常回帰、というパターンを外してまで。これも、無印一年間の積み重ねがあってこそ、今回のような「掟破り」を行うことができるようになった、という「MaxHeart」の強みでしょう。まあ、次回予告を見る限り、こういう引きが毎回続くとも限りませんが、作品作りの自由度が上がったというのは面白いところ。

 さて。では次に、九条ひかり=シャイニールミナスという人物が、この物語において果たす役割とは何なのか。それを考える際に、やはり重要となるのは、前回/今回の闘いにおいて、プリキュアふたりがひかり(シャイニールミナス)を守ろうとしていたシーン。これ、既視感がありますよね。まさに半年前のポルンと同じです。それこそが最大のポイント。今日はここ憶えて帰っていってくださいね(やかましい)。かたや、「未来へ導く光の王子」であるポルン(本人の口からひかりに向かってそれが宣言されていることから、重要な意味を持つことが判ります)。かたや、クイーンの命であるひかり。この両者はほぼ同一の存在として重ねあわされています。
 無印のラストを思い起こしてみれば、プリキュラを救いたいと自ら決意を固めたポルンが、まだその形をとどめていたクイーンから「成長しましたね」という言葉を賜るというシーンがありました。そのときも書いた通り、ここで実質的な政権の禅譲が行われているわけです。となれば、それに引き続く「MaxHeart」では、実際に光の園の将来を担うポルンの成長が描かれないといけません。これは、以前私の主張した「子どもから大人への成長」というMaxHeartのテーマとも符合します。なぎさ/ほのかの人間としての成長を描くと同時に、ポルンの成長も描いていく、というのが今期の主題なのではないか(さらに言えば、そのために意識的に多数一人称がとられているのではないか)と思われます。
 そして、それを実際に描くために新キャラ・ひかりが登場したのは、ほとんど作劇上の都合といってもいいでしょう。ポルンの成長を描くといっても、やはり人間形態をとっていないことには視聴者の感情移入の対象になりにくい。ほかの魔法少女アニメでは、もともと人間形態だった異世界の住人が、この世界では小動物に変身する、という手法がよくとられていますが、「プリキュア」では光の園の住人はもとから小動物系で、しかも現実(虹の園)ではそのままの姿では長くいられない、という設定になっているため、ポルンをそのまま人間形態にすることはできない。となれば、残る選択肢は……と、消去法的に「クイーンの命=ひかり」という存在が(一部サブ視聴者層の需要も視野に入れつつ)出来上がったのではないか、と推測されます。

 他にも、長老と番人がいきなり光の園に帰っていってしまったとか、アカネさん何かに気づいたのかとか、志穂莉奈はどうしたとか(え)、いろいろありますが、今回はここまで。次回以降、より世界の広がった話を見せてくれることを期待しています。

2005年03月13日(日)

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第6(55)話 気をつけて! ひかりのお使い危険がいっぱい(ABC朝日放送)感想

「おっつかい、おっつかい♪」(九条ひかり)

 っていうか、前回の引きをまるで無視して普通に話がはじまってるのにびっくり。このアニメも一話飛ばされたのかと思いましたよ(やめい)。本編もところどころ展開が破綻してるんですが、それもまたプリキュアの魅力というか、よく判らんけど面白い。

 洋館のことをちっとも書いてないことに気づいた私です。どうもこの少年@寺田はるひはそれほど萌え対象じゃないっていうか。そばかすが好きじゃないのかも(分析せんでよろしい)。で、サーキュラスに続く戦士(と言えばいいのかな)、ウラガノス@高木渉登場。「ウラガノス、扉を壊すな」と冷静に対処してるサーキュラスにちょっと笑った。しかしこいつ、なんか赤鬼っぽいですな。これじゃあキュアブラック、「とっととおうちに帰りなさい」じゃなくって「おそとに帰りなさい」と言わなくちゃですよ。あ、ということはおうちに帰れと言われるのは(以下不敬のためネタ自粛)。
 いっぽう、ほのかの家でぼたもち作りに励むなぎほの。おはぎとぼたもちの違いを講釈するほのかさん。ちなみに映画批評をするのが(別に不敬じゃないけどつまらんので略)。しかし、なぎさはちょっと傍若無人すぎると思います(相手がほのかだからいいのか)。で、さなえおばあちゃま、「せっかくだから新しいおともだちにも持っていってあげたら」って……何故知ってる!! とツッコむところでしょう、ここは。ところでユリコや志穂莉奈は無視ですか。
 で、ふたりはTAKO CAFEのひかりのもとへ。バイト中なのにいいのか? と思ったら、アカネさんは謎の青年に対応中。アバンから今まで、ずーっと話してたのか? しかし、中尾君とか言ってますがこの人、高木君ですよね(違)。けっきょく最後まで何の用件なのか明かされないし(次回以降にフォローされると思うけど)、謎だなー。
 おつかいという名目で、体よく追い払われた三人。「ひかり一人じゃ不安だから」って、相手は中学一年生ですよ!? まあ、たしかにいろいろ危なそうだし(おい)、実際迷子になるんですが。「おっつかい、おっつかい、楽しポポ♪」なポルンにつられるひかりが今日の最萌えシーン。あ、シークンもついてきてるのがかわいいなぁ。ちゃんと後で役に立ってるし。よっぽどメポミポよりも頼りになります。
 おつかいにいくのに、何故かデパートに向かう三人(アカネさんの指示みたいですが)。男の子が手離してしまった風船を追いかけて、なぎほのとはぐれるひかり。おー、またも3話と同じ構図がくり返されてますね。萌え萌えアニメ日記さんとこで確認したところ、脚本は同じ影山由美さんということで、意図的なものだと思われます。ただ、3話と違うのは、今回はそれぞれ明確な意志をもって行動している(にもかかわらず出逢えない)というところですね。これが何を意味するのか。まず、なぎほのはひかりを、無印二期でのポルンと同じように「庇護する対象」としてしか見ていない。それに対し、ひかりは「ふたりを捜さなきゃ」という方向に意識が向かうのではなくて、ポルンといっしょに目的を達成しようという気持ちになっている。そして、実際にふたつの目的(男の子に風船を返すことと、「おつかい」をすること)を果たしています。つまり、彼女たちは早くも「成長」を遂げている。これはひょっとすると、ひかりがクイーンの意志たるシークンと接触したおかげなのかもしれませんね。今後、12の志が集まっていくとともに、ひかりとポルンが成長していく過程がつぶさに描かれるとしたら楽しみ。
 ちなみに、デパートでひかりが出逢う店員さんが「まほらば」並に萌えキャラ揃いだったのがちょっと楽しかったです。「はーい、かしこまりましたー。って、そんなの売ってるわけないじゃん」ノリツッコミ販売員萌え。
 無事再会を果たしたひかりとなぎほの。めでたしめでたし。あとは消化試合の時間です(こらこら)。っていうかー、ミップル、「さっきからなんだか嫌な感じがするミポ」って、そういうことは早く言え! や、あからさまにあのタコが怪しかったでしょうに。タコだけに困った子(書いてて嫌になってきた)。こっちは全然成長してませんなぁ。
 ひかりをほっといてプリキュアに変身するふたり。で、出てきたウラガノスに襲われそうになるひかりを見て気づく。お前ら、連携がなってないぞ! で、遅ればせながらシャイニールミナス見参。んー、この変身シーン好きだし、某まじかるなのと逆に変身後のほうがちっちゃく見えるのも好みなんですが(おい)、どうも変身シーンが二回あると、闘いの流れを阻害してるような気が。三人がタコザケンナーと闘ってる間、ウラガノスはぼけーっと見てるしさ(笑)。で、タコザケンナーにエキストリーム・ルミナリオ(けっきょく正式な呼び名は何?)を撃つと、ウラガノスはとっととおうちに帰っちゃうし……サーキュラスといい、お前ら、やる気あるのか!?
 闘い終わって日が暮れて。TAKO CAFEもとっくに閉店時間で、心配していたアカネさんのもとに帰りつく三人。自分で追い出したくせに……。っていうか、中尾君と話してる間、他の客の対応はどうしてたんでしょうね。この人もやる気無いのか?
 でスパーイク(?)とか言いながら、風船の中からよばれてもいないのにとびだしてきたパション@菊池こころ。せっかくだから、あの男の子の風船から出てきたら面白かったのに(それじゃまた泣くぞ)。passionということで、情熱、あるいは愛情の志でしょうか(キャラ造形を見ると前者っぽいですが)。やる気のない面々に喝を入れたってください。っていうか、某モエモエカフェさん(リンク先百合注意)を連想してしまったのは私だけではあるまい。

 そういえば、今回何が一番面白かったかって、ほんとに番人と長老が出てこなかったこと。光の園でサボってんな(笑)。あ、いや、光の園の一日は虹の園の一年だから、実際には帰ったばかりなんでしょうけど(この設定、いろんなとこでネックになってくるんですよね。ホントどうにかならんかなー)。

2005年03月20日(日)

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第7(56)話 ファイトだなぎさ! 家事で火事場の馬鹿力!(ABC朝日放送メ〜テレ)感想

「こんなおねえちゃんって、どうなの?」(美墨亮太)

 ううむ。最近、話の発散っぷりがすごいですね。まあ無印の頃から、一話の中に要素詰め込み過ぎなことは珍しくなかったんですが。アカネさんのこととか、ひかりの成長とか、それなりに主題は通じ合ってる気もしなくもないんですが、どこか中途半端な印象は否めません。

 というか、もっと亮太くんを出せぇ〜いっちゅう話なわけですよ。いやぁ、亮太くんかわいいよ亮(略)。今回作画が絶好調だったせいかもしれませんが、小学6年生とは思えない幼さでめちゃめちゃ萌えぇ。それだけに、中盤ぜんぜん出番が無かったのが惜しいところ。まあ、亮太くんがザケンナーとの戦闘に巻き込まれて……というのは無印11話でやってるから、今回は亮太くんのことを底流としつつ、ひかりの成長とか、もっと広い世界を描いてみたというのは理解できなくもありません。しかし、せっかくの萌えポイントを逃すというのはつくづく惜しい(観方、間違ってます)。っていうか、実際問題、なぎさに宿題を頼んでもムダだというのは亮太くんもとっくに認識してるかと思いましたが。なぎさもけっきょくほのかに頼るんだったら、なんで弟を連れてってあげないのか。お姉ちゃんとして情けないところを見せたくない……というわけでもないでしょうに。
 まあしかし、その後でほのかがなぎさを叱るとこはけっこう良かったです。料理下手のなぎさに替わって、「じゃあ私が家にお邪魔して作ってあげる!」という展開になるかと思ったら、ちゃんとなぎさ自身に作ることを薦めるとは。亮太くんの宿題にしても、ちゃんと自分でやらせるべきだと言ったり、そのへんは「さすがほのかさん」ですなぁ。
 で、そうはいっても「私、食べる人!」に甘んじたい様子のなぎさ。ここから、アカネさんと先日の中尾君の話につなげていくのは面白い展開。アカネさんが商社を辞めてたこ焼き屋をはじめた、という事情がはじめて語られます。しかし、「みんなの笑顔が見たかった」と言うアカネさんの姿を肯定的に描くのはどうなのか?(と、この時点では思いました) 私自身はまだ社会人ではないですけど、それこそ商社とか、普通の会社でも、目に見える形ではなくとも誰かの役には立っているわけで。そういうのを否定するような言い方は、プリキュアの大きなテーマである「日常を大切にする」というのとはちょっと違うんでは……と思っていたら、ちゃんと後でフォローがありましたね。アカネさんを会社に引き戻そうとする中尾君。アカネ自身も、本当は(会社の仕事を)やりたいんじゃないかという言葉が秀逸です。これまた次回に持ち越されるんですが、こういう、どっちかの言い分が絶対的に正しいとか間違ってるというわけではない、という形にするのはいかにも今風ですかね。
 ともかくも、やる気を出したなぎさ。その心意気に応じてか、先週ラストで出てきたハーティエル・パション@菊池こころが姿を現します。思ったとおり情熱キャラですね。シークン@永野愛もあいかわらずめちゃめちゃ萌えるんですけど、こっちも素晴らしい。現れたザケンナーに立ち向かうその勇姿を見よ! こんな小さいのに、と言うひかりにも「大きさなんか、関係ねえ」。その通り! その通り! っていうかむしろ、ちっちゃいのは正義! ……とまで言うと、この作品の趣旨とはまた微妙にずれてしまうのですが(笑)。
 プリキュアに襲いかかる野球ザケンナー。なんですか、闇の住人たちは野球に興味がおありですか? つーか、いずれ闇の世界を支配する少年に、虹の園の遊びなんか教えるというのは帝王学に背くような気もいたしますが。そういえば、冒頭でさっさと出ていったウラガノスにサーキュラスが「ひとの話を最後まで聞け」と言ってるのが笑った。良いコンビです(なんか今回感想の時系列がめちゃくちゃだ)。
 話を戻して、ザケンナーに囚われてしまうプリキュアのふたり。ここでひかり登場。このあたり、どう解決するのかちょっと楽しみでした。あくまで「虹の園の伝説の戦士」ではないひかり=シャイニールミナスが、直接ザケンナーと闘うことはありえないはず。そうなったらそれこそ「さんにんはプリキュア」になっちゃいますからね。結論としては、「ルミナス・ハーティエル・アクション」(と聞こえた)によって、ザケンナーの動きを止め、さらにプリキュアに力を与える、という展開。まあ悪くはないですね。前回のような、ひかりをプリキュアが助けて、さらにシャイニールミナスがプリキュアを助ける……というのではなく、純粋にシャイニールミナスがプリキュアを助けるという構図。これぞまさに「熱きハート」というか、義侠心のようなものでしょうか。っていうか、ぶっちゃけ、先週から言ってるように、ひかりをほっといて変身しちゃうなぎほのが悪いんだと思いますが。まあ今回の経験を活かして、次回からは三人でいっしょに変身、バンクシーンも変更……という流れになるのかもしれませんけど。
 で、アカネさんのことについて次回への伏線も張りつつ、ラストはなぎさの手料理。「大事なのは、誰かを喜ばせたいって気持ちなんだよね」と言うなぎさの笑顔に勝るものはありません。麗しき家族愛ふたたびです。で、まあ、肝心の味は……というのはお約束。しかし、さすがの亮太くんも、とっさに取り繕ったり、お父さんも「個性的な味」という最大限の譲歩。これまた麗しき家族愛ですか(笑)。

 それにしても、EDであらためて見てもルミナスのアクションポーズはものすごいなぁ。

2005年03月27日(日)

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第8(57)話 悩みぶっ飛び! ひかりを結ぶみんなの絆(ABC朝日放送)感想

「この店は、わたしの夢の城」(藤田アカネ)

 素晴らしいっ!! 無印に続き、8話に傑作が来ました。最後に「ここにいるよ」まで流して、「アカネはTAKO CAFE MaxHeart」最終回かと思ってしまうくらい最高の出来。

 つーかこれ、すっかり主人公はひかりとポルンになってますな(や、いいんですけどねそれはそれで。詳しくは後述)。そのおかげか、なぎさの顔崩れがますますすごいことに。アカネさんがTAKO CAFEをやめるかも、という話題になって身を乗り出すなぎさに、ひかりがめちゃめちゃ引いてるのが笑えます。
 サブタイトル後、洋館の少年。今まで、あんま関係ないと思えていたこのシーンが、今回はちゃんと効いています。あとで出てくるとおり、本当の人間関係ならば、人のためを思って怒るということが必要不可欠。何をしても怒られることのない少年は、その時点で決定的な欠如が存在しています。あと、このサーキュラスとウラガノスの漫才、毎回やるの?
 いっぽうのひかり。ちゃんとアカネさんに怒られてます(ちゃんとってのは変だけど)。そして夜。アカネさんの家に居候しているシーンははじめて出てきますね。無印42話よろしく、最後が全部「ポ」のポルンとのしりとりを、律儀にこなすひかり。そしてコーヒーカップを落として割ってしまっても、ポルンに怒らない。怒られるかと思って、思わず身を縮めるポルンがなんかかわいいー。ちなみに、ここで机の上に「ポルン」とか「ひかり」という文字を練習した紙があるのが細かい伏線ですね。
 いっぽう、アカネさんに話だけでも聞こうというなぎほの。しかしTAKO CAFEにはひかり一人……じゃなくってポルンも。で、「もう何がなんだかわからない」だるまさんがころんだ。やっぱりヒロインにあるまじき表情を見せるなぎさにめちゃめちゃ笑いました。EDでもう一回出てくるあたり、狙ってますな〜。駄々をこねるポルンですが、なぎさが「怒るわよ」というと(そう言う時点でたいてい怒ってるんですが)「怒ってくれるポポ?」と落ち着くポルン。「さあ叱って! 気の済むまでわたしを殴って!」みたいな(なんだそりゃ)。しかし、ひかりといるときとなぎさたちといるときとでは、ポルンの態度もずいぶん違いますからね。それほど怒られることをしてない、というのもあるかもです。私だったらあの程度、全然怒りませんよ。ちっちゃい子のやることなら、何をやっても(執事ザケンナーレベルだな)。
 で、ポルンを構うのはなぎさの役目なら、ひかりにアドバイスをするのはほのかの役目。「そのままのひかりさんでいて」おお、おっしゃるとーり! さすがほのかさん(微妙に意味が違うと思われます)。と、八重桜を愛でるほのか。いいですなー、さくらは最高ですよ。「いにしへの 奈良のみやこの 八重桜 けふ九重に にほひふるかな」とか詠んで、「九重」→「九条ひかり」とつなげるという趣向があっても良かったと思いますけど。ちょっと対象年齢が違うのかな?
 いっぽう、買い出しに行ったアカネさん。オフィス街まで買い出しに行くというのは不自然ですが、もちろん自分の心を確かめるため、偶然にせよ故意にせよ足が向いてしまったのでしょう。行き交うOLや親子連れ(後の展開を考えると、これちょっとすごい)を眺め、手に持つ食材を「重いな……」と感じるアカネさん。こちらは、いかにも大人にこそ理解されるシーンでしょうね。ネギは、やっぱり九条ネギだったりするんでしょうか?

 そしてBパート。「大事なのは、お互いがお互いをどう思ってるかってこと」というほのかさんの言葉通り、それぞれの人の想いが通じ合い、重なり合う。すごいです、どんどん「絆」がつながっていきます。ここでは既に、なぎさとほのかは物語の中心におらず、かわりにその位置にいるひかりに示唆を与える、という立場に下がっています。これもやはり、「MaxHeart」がひかりとポルンのお話だということを示していると思います。「ふたりはプリキュア」なんてタイトルに騙されてはいけません。タイトルなんて飾りです、偉い人にはそれがわからんのですよ、みたいな。無印と「MaxHeart」はほとんど別物、あるいは外伝だと思っておけば良い。実は話数を通番にする意味もあんまりないかも(せっかく書いてるので続けますが)。つまり、「とらハ」に対する「リリカルなのは」のごとく。そして、これからはじまるのは、そんなであいとふれあいのお話(ホントかよ)。
 TAKO CAFEの店番をするひかりを褒める老婦人、そんなやりとりを目の当たりにし、決意を固めるアカネさん。その彼女からの指導を受け、ひかりもまた胸を熱くする。そして現れた中尾くんに、「がんばろ……。あんたはあんたの道を、わたしはわたしの道を」とお互いがお互いの信念のもと、自分で決めた道を進むことを誓う。桜も散らして最高潮です。って、「もうひとつのお願い」!? これにはちょっと驚きでした。しかも、これでアカネさんがいったん退場し、ウラガノス登場のお膳立てまで整うという一石二鳥の展開。
 ということで変身。またふたりとひかりが別々に変身しておりますが、これはポルンがいなくなって、バラバラになって捜していたから納得の展開。
 いっぽうTAKO CAFEに戻ったひかりを待ち受けていたのは、厨房を散らかしてパフェを作っていたポルン(いつの間に戻ったんだ、という疑問はありますが)。怒りつつも、っポルンの気持ちに感じ入るひかり。そして迫り来るウラガノスに、シャイニールミナスへ変身。
 「こっちへ来ないで! この店には、指一本触れさせない」アカネさんと自分の宝物、夢の城を守るため、ウラガノスを押しとどめるシャイニールミナス。やっぱり、何かを守ろうという気持ちが強い力を発揮する、というこの作品らしいテーマ。しかし、ルミナスとウラガノスが拮抗してるとこに、割り込んでマーブルスクリューMAXを撃つプリキュアが微妙に卑怯に見えてしまったり(笑)。ま、ルミナス自身は専守防衛の盾ですから仕方ない。
 夕陽に照らされてのラストシーン、というのもプリキュアで頻出する場面。ポルンは意外にパフェ作りの才能があった様子。見た目は悪くても、味が良ければなぎさ以上(おい)。しかも、戻ってきたアカネさん、厨房の様子を見ていきなり犯人に決めつけられてるし。「三十六計、逃げるが先」「それを言うなら、逃げるが勝ちよ」って、ほのかさん、「逃げるに如かず」じゃないんですか? うーむ、ここまで完璧だったのに、最後でちょっと惜しいなぁ(お前に言われたくはないって話ですが)。
 八重桜を見上げてほのかとひかり、「もうすぐ新しい季節のはじまりね」。なるほど、作中の季節とはずれていても、ちゃんと三月末という時期と響きあわせているのですね。素晴らしい! ということで第一部完(だから違うっつーの)。

 あれ、で次回はほのかの誕生日話? 去年の10話でやったとおり4月4日生まれだから当然、と最初は思ったんですけど、よく考えると作中ではとっくに過ぎてますよね。予告を見る限り、シークンはいるけどひかりの姿はないし、もしかして回想話という形でしょうか? ちょっと面白そう。

 そうそう、シークンといえば、今回ついに「またみてね」ならぬ「またみるデスー」が! 「MaxHeart」になってからは、たしかはじめてですね。これも楽しみだったんで、嬉しい限り。大満足でした。

2005年04月03日(日)

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第9(58)話 邪魔させない! ほのかの一番大切な日(ABC朝日放送メ〜テレ)感想

「あ〜っ、また新しいのが出たぁ!」(キュアブラック)

 ……あの〜、けっきょくこれって何日の話ですか? ほのかの誕生日は4/4だったはずなのに、どう考えても新学期から一週間くらいは経ってるような感じですが。

 語尾が「ですわん」なハーティエル萌えとか、科学部の新入生の野々宮さんがかわいいとか思ったけど、EDにキャストが出てなかったら画竜点睛を欠くじゃないかー! って、そうじゃなくて。こういう周辺のキャラ萌えしか語ることがない展開はちょっと寂しいなぁ。
 ほのかの誕生日話を二年目にやるということは、去年とは違う観点で、「雪城夫妻にとって大切な一人娘・ほのか」というだけではない、学校の友人たちとのつながりを描くという目的があったと思います。実際、科学部の部長としての役割を果たそうとするほのかが描かれてはいるし、それに協力するユリコ、共感するなぎさというのも描かれてはいるんですけど、どうもちょっとエピソードのつなげ方が弱いような。それに何より、これではひかりとポルンの存在意義がまったくないという、「ひかりの成長物語」としてみたMaxHeartとしては致命的な問題があります。ほのかのような家族のいないひかりの心情は、とか、すこしでも描いてくれるかと思ったんですが。ほのかにも、もちろんなぎさにも、収まる場所、拠るべき港はあるけれど、ひかり(クイーン)の本当の居場所はTAKO CAFEであるとは言い切れないところがちょっと辛いかな(シリーズ終盤あたりで、そのへんがクローズアップされたら面白いと思いますが)。
 あと、戦闘シーンがまた浮いてしまってるのは諦めるほかないのかなぁ。けっきょく、デパートでひかりが選んでいたバッグはどうなったのかとか、闘いの後処理はどうなってるのかとか、いつもながら中途半端なことが多くて、いまさらながらひっかかりを覚えたり。

 ということで、以下小ネタ集(えー)。
 唐突に停電する駅ビル。お、おひさまの恵みの力が弱まっております! ふたご姫の出番です!(そこらじゅうで言われまくってると予想)
 また出てきた新しいの、ビブリス。ブラックのツッコミに「もう新しいのは出てこない」って、いきなりメタネタかと思いましたよ。「またみてね」を見る限り、あと一人くらいいそうですけど。
 あと、志穂の「そーだよ、そーだよ、そーだよ」のとこ、思わず「そーだよ、そーだよ、そーすだよ」を連想してしまったり(ラジオ・アニメロミックスのせいだな)。

2005年04月10日(日)

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第10(59)話 パニック寸前! 甘くて危険な見学実習(ABC朝日放送)感想

「いい? 志穂莉奈。ケーキ作りもラクロスも、一番大事なのは仲間同士のハーモニカなんだから」(美墨なぎさ)

 そうか、どうやら私、すっかりひかりちゃんを主人公として見ているようで、彼女が活躍しない話を評価できないみたいです。今回は合格。

 なぎさたちのクラスで、ケーキ作りの見学実習に行くことに。浮かれるなぎさ、ひかりに帰ってきたらケーキを作ってあげると言います。最近の彼女の役回りからすると、この時点で話のオチが見えてしまうんですが(笑)、それもまた一興。しかし、ほのかにツッコまれて「はい子供です」と開き直ったり、「いっしょに作ろうよ〜」と甘えたり、ほのか依存症気味ですな。
 いっぽうの洋館。あの〜、ここんとこ、戦闘シーンの必然性皆無とか言われまくってるからって、いくらなんでもこれは(笑)。ショートケーキのイチゴを取られたことに怒るビブリス、「新しいの買ってくる」といって館を後に。すっかりコメディものの悪役さんになってますな。
 ケーキ工場。積極的に質問する志穂、「いつの日かきっと、誰かのために手作りのケーキを作る日が」。それを聞いて妄想なぎさ……藤Pってまだ生きてたのか(おい)。最後はチームごとにデコレーションの実習。だから、なぎさにやらせる時点で間違ってるって(笑)。ところで、なぎさたちの班に、夏子@小清水亜美&京子@名塚佳織もいますね。モブキャラの中に無印45話の矢部千秋っぽいキャラもいますし、やっぱり完全持ち上がりのようで。またクラスメイト話とかやってくれるんでしょうか。
 いっぽうのひかり。あれ、すれちがったふたりって、3話でひかりと一緒にいた娘たちでは? もう縁を切られたのか、女子って怖えぇ(おいおい)。で、こんどはことりさんで登場のクイーン。なるほど、そよ風のハーモニーですからね(違)。ひかりはひとりじゃない、居場所がある……って、だからTAKO CAFEがひかりの居場所で本当にいいの? そのTAKO CAFEは本日は出張販売。まあ、新規顧客獲得のために遠出するのは判るけど、常連さんにしてみれば、いつもの場所にいなかったら逆に客足が遠のくような。
 CM。プリキュアアイスBOX(いちごバニラ味)、微妙に本編と関係あるようなないような。見かけたら買おうかな(笑)。
 ケーキ完成。見た目は悪くても、心がこもってるから味は同じ……そりゃ、上流工程はプロが作ってますから味は悪くないでしょうな(心は知らんけど)。「ハーモニカ」もとい、「ハーモニー」が大切というなぎさ。なるほど、おひさまの国のプリンセスとか!? で、そこに「大切なのは調和ですわん」なハーティエル登場。ここぞとばかりに語尾キャラ大放出ですな。そのうち「ですのー」なハーティエルとか出てきそう。ぱぎゅぱぎゅとかは言わんと思うけど(おい)。追いかけるなぎさ。
 で、そのケーキ工場の近くで店を開くアカネさん。ひかりも邪悪な気配を感じてその場を去る……。あ、あんたも勝手に消えるキャラか〜。アカネさんの信頼をなくすっての。
 ケーキを食べ終えた志穂莉奈、眠りに落ちる(ほかの生徒たちも)。ケーキに何か仕込んであったとしか思えません。それでほのかがひとり残ったということは、もしやあんた、なぎさの腕を信じてなくて食べなかったのか!? と思ったけど、次のシーンを見ると、ほのかの前の皿も空になってますな(なぎさの分のケーキも消えてるのはよく判らんけど)。ただ、闘いのあとでアカネさんに差し入れしてる分があるから、疑惑は消えない(笑)。
 現れるザケンナーの前で、なぎほの合流。「どうする?」「どうする?」「変身する?」「変身する?」「「変身しよう!!」」でプロミネンス・ドレスアーップ!(観られないのがよっぽど悔しいらしい)
 ビブリス姐さん登場。「世の中、ケーキみたいに甘くない」……そのケーキを買いに来たのは誰ですか。ザケンナーの攻撃に、ですわんハーティエルが巻き込まれてるのがちょっと面白い。
 で、真打登場。相変わらずいっしょに変身しないのは、プリキュアは前座だと思ってるからか(おい)。「あっ、あれは、クイーンですわん」あんたがしゃべるといちいち反応してしまうから、もう黙ってくれ(笑)。
 シャイニールミナス登場で、今こそ三人のハーモニーを見せるとき。っておい、いきなり宇宙要塞かよ! そしてバベルの光発射(違うっての)。
 闘い終わって、ですわんハーティエルも「ハーモニンですわん」と名乗り上げ。えー、綴りは「Harmonyn」か「Harmonin」かどっち? いっそ「ハーモン」でも良かったんでは? 素行が悪くてクイーンから破門された、はぐれハーティエル純情派(意味が真逆だ)。
 で、志穂莉奈の扱いが悪すぎとか、アカネさんもこういうときこそひかりを叱るべきでは? というのも軽くスルーされて後日。なぎほの手作りケーキ。って、いちごとかクリームとかのデコレーションはけっこうまともでした。「これって調和」ってことで、EDとのつながりもいつも以上に良いエピソードでした。

 そんじゃー最後は、「またみてね」もとい「またまたまたみてね。みてね。みてね。」志穂すぺしゃる! でもでもでもー、かわいいからオッケー!(だんだん、何のアニメの感想を書いてるか判らなくなってきた)

2005年04月17日(日)

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第11(60)話 大ピンチ! ハートをつないで一発逆転!!(ABC朝日放送)感想

「手を握るって、力とか、気持ちとか、いろんなものが伝わると思うの」(雪城ほのか)

 うむ〜、「手を握る」という行為が、この作品で重要な意味を持っているのは判るけど、それをそのまま出してくるのはちょっとな〜。劇中のテーマとは裏腹に、物語自体のハーモニーが崩れているように感じました。

 今回は久々に、ラクロスの試合エピソード。当然思い起こすのは、無印で頻出した、試合中に敵が来襲して、なぎさが試合をすっぽかすという展開。それに対し今回は予想通り、ひかりが一人で持ちこたえる、という変調が見られました。ただ、その構成がまた微妙におかしい。試合を観戦してたはずのひかりが、突然グラウンドに飛び出してなぎさの手を握ったかと思うと、次のシーンでは何故かどっかの公園でブランコに乗っている。どう見ても、敵が来ることを予測していたようには思えないし、せめてポルンに予知させるとかいう描写があればと思います(もし私が見逃してたらごめんなさい)。
 おそらく、原因は「ハーモニー」を強調しようとするあまり、ラクロス部の内部対立を同時に描こうとしたからでしょうね。そのために、メグミとかマキとかいうラクロス部員がいきなり出てくるのはいまさらどうこういう気もしませんが、話が基本的にAパートで終わってしまうというのが最大の問題。「手を握る」だけで簡単にみんなが仲直りしてしまうってのも、まあ、ツッコみませんけども。
 まあ、なんだかんだいって、今回の最大のセールスポイントはクイーンチェアレクトだったわけですからね。ハーティエルの収まる場所。これの出し方もけっこうすごいですが。ハーモニンは宝石箱のまま入るのね、マトリョーシカですかあんた。ハトもパションといっしょに入るのかと思ったら、これでお役ご免でした。このハト、そのままなぎさの家で飼われたら面白いですね。「みすみ」って名付けられて、どんどん太っていったりして(トリコロかよ)。で、シークンは「最後に入るですー」って、よっぽどパションよりも出番を減らされたくないという情熱が感じられました。だってあのクイーンの志だから、チェアレクトなんかに入ったら、番人や長老みたいに全然出てこなくなりますよ。

 ところで、映画が上映されたばかりなのに「マジ大ヒット」とかいってるのは、ジャンプで新連載2回目の作品に「早くも話題沸騰」とかアオリを入れるみたいで面白かった。

2005年04月24日(日)

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第12(61)話 商売繁盛! 高原のカフェへいらっしゃい(ABC朝日放送)感想

「お〜い、暗いよぅ〜」(藤田アカネ)

 不覚にも今回、アカネさんに萌えてしまった。8話であれだけカッコいいところを見せつけたアカネさんが、今回はやたら情けない。というと聞こえが悪いですが、実はこれこそが最大の評価点。同じキャラでも、こうやって毎回違う表情を見せてくれるというのはとても人間らしくて面白い。私は別に類型的萌えキャラを否定するわけではありませんが、こういうふうにキャラにも話にも波のあるのがこの作品の魅力かも、かもかもー(それが類型的だっつーの)。

 今日も今日とて出張販売アカネさん。だから、いつもの公園はいいのか。日常の大切さはいずこへ……。アカネさんにも収まる場所が必要かと思います。
 そして、高原 de TAKO CAFE(言ってみたかっただけ)。「さーいらっしゃいいらっしゃい、アツアツのたこ焼きですよー!」と、どっかの星のプリンセスみたくハモっておりますが、閑古鳥です。ほかは高原を売りにしたメニューで、たこ焼きなんて売れません。あのー、アカネさん、ひょっとして計画なしですか? とても商社で働いていたとは思えない見積もりの甘さ。中尾くんの目が曇っていたとでも言うのか。だいたい、「ナデシコ牧場フェスティバル」って、明らかに主催元がいそうなイベントじゃないですか。無断出店してたら怒られるような……。それこそ、「よーよーねーちゃん、誰に断って商売やっとんじゃい、ショバ代払わんかいワレー!」とか言われる展開かと思いました。TAKO CAFEの危機を救うため、なぎほのプロミネンス・ドレスアーップ!(もうやめろ)
 そんなネタはともかく、実際にタコ不良在庫の危機を回避したのは我らがひかりちゃんでした。受け皿に花を散らせて、高原のたこ焼きセットとして売り出します。ああ、この中ではひかりちゃんが一番PQが高そうですね(あの番組けっこうおもろい)。ほのかはこういう機転が利くのかはちょっと未知数(客引きにうんちくを語るのはどうか)。なぎさは……機転を利かせても絶対悪い方向に向くと思うな(酷)。ほかのレギュラーメンバの中では、志穂とか夏子&京子とかが、けっこうPQ高そう。で、ドランクドラゴンの鈴木なのは……教頭とか?(おい)
 で、今回もメインストーリィはこれで終わり。今回は久々にザケンナーが一般人に危害を加えてたけど、メインの戦闘は全然関係ないとこでやってて、巻き込まれた人たちがどうなったかのフォローなし。ひかりは子ヤギのほうが心配だったみたいだし。まあ、別に無理に戦闘シーンと日常パートを絡めろとはいいませんし、今回はけっこう綺麗だったから良いですが。
 そういえば、子ヤギはCV:水田わさびさん。時流に乗っておりますな。子ヤギに乗ってはしゃぐポルンを止めるためメポミポが出てきたときには思わず、メップル@関智一が「子ヤギのくせになまいきだメポー」とか言うかと思いました(いや、意味判らん上に、それ規制対象ですから)。
 声ネタといえば触れておくべきは、客の中にテーマ曲を歌ってる五條真由美さんがー! あれですかね、なぎさが強引に客引きしたカップルの帽子っ娘ですかね? 「ソフトやジュースなら、あっちにも絞りたてのがあるし」というセリフを聴いたとき、「お、なんか良い感じの声優さんかも」と思ったのですが。
 で、さらに声ネタを続けると、今回、満を持して登場した闇の戦士・バルデス@小野健一。さすがジャアクキング様の声の人だけあって、ルミナスの正体を一発で見抜きました。なんとなく、Φなるの武笠晴希@岡野浩介みたいなしゃべり方で好印象(敵に好印象ってのもどうかと思うが)。この調子でミスター言葉責めを目指してほしいところ。
 ちなみにハーティエルのみなさんはサボり、と……。

 それにしても、今回の話を観て、「高原のお嬢さん」を連想してしまうのは私くらいのものだろうなぁ……。リ〜フ、リ〜フ〜、みたいな(だから年いくつだお前)。

2005年05月01日(日)

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第13(62)話 なぎさ親子で大バトル? 母のココロ子知らず!?(ABC朝日放送)感想

「よぉ〜し、なにがなんだかよくわからないけど、ガンバるぞー!」(美墨なぎさ)

 本来はここでなぎさに萌え萌えするはずだったんだけど、今回の真の主役は父・美墨岳@子安武人。先週のアカネさんといい、最近大人がいい味出してるな〜。しかしお父さん、会社では研究に励んで、家にはかわいい子供たちがいて、ダジャレにウケてくれるお母さんがいて、なにげに私の理想像かもしれない(理想のままで終わりそうな気もするが)。

 とりあえず、まずはなぎさと母親。出がけに一枚羽織っていけと言う母親をうっとうしく思うなぎさ。こういうの、年頃の女の子らしくてかわいいな〜と思ってたら、うあ!「ちっちゃいころは病弱だった」設定ですか!? あうあうあー、そ、それを持ち出されると、「病弱っ子には萌えちゃダメだ、萌えちゃダメだ、萌えちゃダメだ……」トリガが発動するんで、隔靴掻痒というところですが(使い方間違ってるぞ)。せ、せめて、毎朝頭をコッツンで熱を測ったり、愛と追憶の「あ〜ん」をしてくれる兄募集。はいはいはーい! わたくし立候補しまーす!(落選です)
 で、話は前後するけど、そんな美墨家の様子を心配するほのかとひかり(とメポミポ・ポルン)。っていうか、どちらも母親がそばにいないのに……。とくに、もとから母親という存在がないひかり。前回、敵に自分がクイーンの命だということが看破されるという展開を引きずって、不安を吐き出す。ちょっと重たいなーと思ったら、なぎさ「ひかりはひかりのままでいいよ」。おお、ついに自分たちが闘う理由を、「世界のためじゃない」と言い切りますか。まあ、今までも折に触れ匂わされてきた主題ですし、良いと思いますよ。そのあとの、いかにも何も考えてなさげに張り切るなぎさといい、実に彼女らしい。「等身大」という言葉はあまり好きじゃないですけど。フィギュアでも等身大よりちっちゃいほうが(関係ない)。ちなみに、なぎさの母親のことを話すメップルに、ポルンが「おかあさんが、メポ、メポって言うポポ?」と言うのに爆笑した。や、ポルンが言わなかったら私が言おうかと思ってたのに(ということは、私の精神はポルン並ということか)。
 で、そんななぎさの家庭を心配するひかり。アカネさんにありったけの笑顔を見せておきながら、ふっと不安げな顔になるとこはかわいい。うがった見方をすれば、早くも営業スマイルを身につけ(略)。自分が出来ることは、とクイーンチェアレクトを見つめる。うーんと、ここ、後の展開に効いているかよく判りません。それに呼応して、「すっばらしい〜!」なハーティエルが出てきたとも考えられますけど、余計に敵側にヒントを与えているようなもんじゃないですか。まあ、この段階で無理にひかりが他所の家庭の事情に首をつっこむのも不自然ですし、ほのかといっしょに陰で心配するという行為だけでも良いと思いましょう。
 なぎさが家に帰ってくると、風邪を引いた母親に、何故か父親も在宅。まさか、「調子が悪いので早退させていだだぎまず」とやったわけでもないでしょうに(もういいって)。母親にかわって、父となぎさ、ふたりで夕食の買い出し。ホント仲良いな〜この父娘。商店街で、「こんなに大きくなって」と声をかけられる。私、こういうのって照れてしまうほうなんですけど、なぎさは平気なんですかね。今回、この題材、よくある話ではあるんだけど、だからこそ一度はやっておかないといけない定番話で、無印初期にも似た雰囲気で良かったです。
 そのあと、父親の話を聞いて、母親に謝らなくちゃとダッシュで帰宅するなぎさ。襲いかかるビブリスにも、自分のほうが「とっととおうちに帰りたい」というのは正しい感覚。考えてみれば、これまでも戦闘シーンが下手に日常と絡まず、唐突であるからこそ、なぎさがプリキュアとしての闘いを「余分なもの」と捉えてしまっているわけで。今後の展開に不安は残るけど、今日このときを思えば、まあ悪くはないかなと思います。
 そして帰宅したなぎさを待っていたのは、けっこう元気な母親。そして父親も期待通りのボケをかましてくれました。ポップコーンって、いいなぁ。美墨家そろって大笑いでめでたしめでたし。

 ……と思ったら、珍しいCパート(違)。ラストシーンの後、美墨岳がくるりと視聴者のほうに向き直り、「ほんとは買ってあるんだけどね」とコーンの缶を差し出す。劇中でメタな展開は珍しいというか、たぶんはじめてでは? やっぱり父親は特別な存在ということでしょうか。私はてっきり、「プリキュアコーン、新発売」ってCMかと思いましたよ(ありえ……なくもないな最近の傾向としては)。

2005年05月08日(日)

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第14(63)話 藤P先輩ガンバ! なぎさ気合いの応援旗(ABC朝日放送)感想

「心が美しくても画が下手メポ」(メップル)

 今回は分量的にも日常パートと戦闘パートが良いバランスになってて、単純な話ながらも綺麗にまとまってたと思います。……っていうか、最近とみに思うことは、ひょっとして私、リアルタイム視聴できたときにはどんな話でもたいてい楽しめてるんじゃないか? ということ。逆に、寝過ごして録画見したときにはテンションが上がらずにいまいちに思えてしまったり(今日がどっちかは言うまでもない)。早い話が、毎回早起きせいっちゅーことですな。や、キッズアニメとしてきわめて健全な結論。

 久々登場の藤P。こいつ、本名は「藤村」って言うんでしたね、ほのかがそう呼んだときに一瞬違和感を憶えてしまいましたよ。ひかりちゃんは初対面だと思うけど紹介無しかよ。
 藤P先輩の出場するサッカーの試合のために、応援旗を作ろうと奮闘するなぎさ。それを見て感激する「すっばらしい〜」ハーティエル、君の名はピュアンね……。もはやつづりが想像不能(この作品海外に持ってくときにどうするんだろう)。「早くチェアレクトに入った方がいいです〜」とすすめるシークン。これに、語尾がかぶってるピュアンに自分の人気を奪われたくないという言外の思いを読み取ってしまったのは、私の心が純粋ではないせいか。そういえば、こういうとき「パソコンでらくらくデザイン」とかいう流れになってもおかしくないのに、この作品はそういうのを厳密に避けているのですね(携帯電話すら出てこないし)。そういう良い意味での保守性は好きですよ。
 そして試合当日を迎える。しかし、旗の出来に自信がなくて掲げることが出来ないなぎさ。相変わらず、藤P絡みになるととたんにこういうふうになるなぎさはかわいいですな。むしろ萌えですな。萌えは純粋な感情の発露だとわたくし思ってますのよ(誰だお前)。
 大事なのは気持ち、と励ますほのか。なぎさはふたりだけに旗を見せる。視聴者にはこの段階では全部見せない、というのは、これまた珍しい演出(逆ドラマティックアイロニーとでも言うか)。しかし実物を見てひかり、「大丈夫、字が多少歪んでても、ちゃんと読めますから」とクリティカルな発言。それを受けての、ほのかの再びの「大事なのは気持ち」発言はもはや純粋な心では受け止められません。そーいえば、なぎさには「すっばらしい〜」と反応するピュアンがほのかには何も言わないのは(以下略)。ということで旗をしまってしまうなぎさ。「わたし、何かいけないこと」と不安がるひかりちゃん〜、かわいいなぁもう!
 試合開始。ふとボールの行方を追うと、フェンスのポール上にサーキュラスが立っている。なんか笑えるシーンです。まあ怪人と煙は高いところがお好き、ということわざもあるくらいですからね(あれ、知りません?)。
 藤P先輩を巻き込まないよう、サッカー場から去るなぎさたち。と、公園のオブジェに降り立ったサーキュラス、そのままオブジェをザケンナー化。それを見てなぎさはほのかに変身を促す……っておいおい、なんでひかりもいっしょに変身しないの? なぎさはほのかにしか目がいってないのね、なんてネタを書いてる場合じゃありません。ここまでくると解析が必要です。今までみたいに別々の場所にいたならともかく、目の前にいても三人同時で変身しないとなれば相応の演出意図があることは明白です。
 つまり、これは変身に対するプリキュアとシャイニールミナスの意義の違いが関係していると思うのです。
 プリキュアは、自らが住むこの虹の園を守るために闘う。そりゃ前回、その闘いの理由が「世界のためではない」と定義されたものの、守るべきものとして想定されているのは自分自身を含めた仲間であり、家族であり、友人である。そのために「ふたりいっしょでなければ変身できない」という強い縛りがかけられているわけですが、だからこそ、その変身の契機はなぎさとほのか、ふたりの間だけで完結しなれればならない。
 対してルミナスは、自らも言ってるとおり「光の心と光の意志、すべてをひとつにするために!」闘っている(そういえば、サーキュラスとかこの言葉聞いてるんなら、ハーティエルの正体に気づきそうな気もするけど、まあ今は措くとして)。言ってみれば完全に自分(というかクイーン)のためです。これはある意味、無印でクイーンが果たせなかった(と私は見ている)ノブレスオブリージュの実現。故に、なぎさやほのかに言われて変身するのではなくて、自らの意志で変身しなければならないのです。より正確に言うと、変身を促すのはひかり自身ではなくてポルンですが、彼は光の王子として、無印最終回でクイーン直々に禅譲を受けた身ですから矛盾はないでしょう。そういえばなぎさやほのかもメポミポに「変身するメポ(ミポ)」と言われることもありますが、どの回でそう言われ、どの回で自ら変身したかの分析までは完全に私の手に余る仕事ですな。ひかりもそのうち、自分でポルンに変身しようと言うんでしょうかね(あるいは、もう言ってたりして)。
 ルミナスを攻めようとするサーキュラスの間に、「だめだめだめー」と割って入ったのは志穂……じゃなくってピュアン。シークンともどもサーキュラスに捕まります。あうー、ちっちゃいものをいぢめるやつは素で許せん。ということでルミナス・ハーティエル・アンクション発動。
 しかしサーキュラスも気力でアンクションをはねのける。おいおい、これだと今回の流れから言って、闇の方が気合い入ってたということになるけど、いいのか? なにはともあれプリキュアマーブルスクリューMAXで撃退……ってザケンナーのほう攻撃してるぞ!
 で試合に戻った三人。両チーム無得点のまま終盤戦。藤Pがつかんだチャンスに、なぎさもついに旗を振り回して応援。……って、逆に気をとられてミスるかと思った。まあ思いが通じたのか、無事ゴールを決められてめでたしめでたし。
 ところで、試合前、なにげに藤Pだけじゃなくて木俣もレギュラーだったように描かれてたけど、全然本編には絡んできませんでしたな。っていうか無印ではほのかに気があるそぶりだっただけに(ビジュアルファンブック2でもそう書かれていた)、なぎさは藤P限定の応援旗を作ってきたのに俺にはなんも無しかよ! と心のうちではやさぐれてたに違いない。やっぱ気合いを入れて出番を勝ち取っていかなきゃダメってことかー。

 しかし、次回予告、なんかめちゃめちゃ面白そう。最近EDのキャストが全部出ないことが多いから、後輩(ひかりの同級生)の娘たちのCVがちゃんと出てきてほしいなぁ。

2005年05月15日(日)

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第15(64)話 あこがれの先輩は大親友!?(ABC朝日放送)感想

「なぎささんてすごいんですねぇ」(九条ひかり)

 いいなぁ〜、今回は素晴らしい。久々に言いましょう。「これこれ〜、こういうのが観たかったんだよぅ〜」

 今さらながら、「ふたりはプリキュアMaxHeart」という作品には、ふたつの視点があって。ひとつは無印から引き続いた「美墨なぎさ」と「雪城ほのか」という、正反対のふたりが、ともにプリキュアとして闘う、というもの。もうひとつは、「九条ひかり」という少女の成長物語。これはもちろん、シリーズ続編という性格上生み出されたもので、視聴者は大方ひかりの視点に寄り添うように意図されて物語が作られています(かくいう私もそのひとり)。今回は、この両方の側面にとって、非常に実りの多い話だったと思います。
 まずは、なぎほの視点(とはいいつつ、実際には最初のうちは、ひかり視点からしか描かれ得ないのですが)。ひかりに声をかける同級生・多幡奈緒@菊池こころと加賀山美羽@水沢史絵。この娘たち、3話に出てきたふたりですかね。そうだと仮定して、ふたたびなぎほのへの憧れを口にするふたり。あまつさえ、ふたりのモノマネを披露(なぎさ本人を目の前にしてすら)。「なんてねなんてねなんてね〜」ダンスですか(笑)。しかも加賀山美羽のほうは、ほのかばりのバスケうんちくまでストックして、なぎさに「あんたたち、何者?」と言わしめています。きっと奈緒のほうがバスケが得意だから、いざというときのために用意してたんでしょうね。っていうか奈緒の口から支倉の名前が出てきたのには笑った。
 閑話休題。主人公たちに憧れる偽物という構図は、無印14話でも出てきたもので、時期的にもほぼ今回と対応を見せているのは偶然ではなく必然でしょうが、ここで重要な相違点に気がつきます。それは、無印での夏子&京子が、変身後のプリキュアを見てマネをしたのに対し、MaxHeartの奈緒&美羽は普段からのなぎさとほのかに憧れを抱いている、という点です。これは日常のままでも、なぎさとほのかは既にスーパーヒロイン(3話では「スーパースター」とも評されてました)であることを、他者の視点から追認していることになります。それは彼女たちのキャラ造形にも表れていて、個々人の個性の違いの描写が薄かった夏子&京子に比べ、なぎさ・ほのかにそれぞれ対応するかのように、スポーツが得意な奈緒と苦手な美羽というふたりの違いもよりはっきり描かれています。
 もちろん、このようなプリキュアという判りやすいスター性に依存しない、生身の人間に対する憧憬は同級生という関係性では不可能で、先輩という、微妙な距離感を持った視点からのみ達成できるもの。美羽が「雪城ほのかと話してる」と心の中でつぶやくように、「先輩」とか「さん」をつけないのもその表れ。我々がしばしば芸能人や声優を呼び捨てで呼ぶような距離感がそこにはあります(そもそも、この感想の中でも基本的にキャラは呼び捨てですね。でも、ひかりはしばしば「ひかりちゃん」と表記していて、そこにも筆者の視点の違いが見受けられるようにも思います)。それが会話を続けるに従い、よりふたりの素晴らしさを見せつけられつつも、その距離感が縮まっていく。即興バスケチームに対する、ほのかの的確なアドバイス。「仲間を信じて、自分を信じて」で一気に空気が変わる。「手をつなぐ」というモチーフもさりげなく出されていて、極上の演出(EDを見てみたら西尾大介SDの名前もクレジットされてますね)。私としては、よっぽど11話よりも成功してると思います。あれが今回の布石だったという可能性もありますが。
 そして、忘れてはいけないひかり視点(なぎほの視点に文字数を費やしすぎた)。そんな憧れの先輩が、実は知り合い(サブタイトルを踏襲すると親友)だったというのは、それだけでひとつのステータスになります。なぎさとほのか、あるいはアカネさんという「縦の関係性」とは別個の、同級生の友達という「横の関係性」に踏み込むのは、ひかりの「あくまで普通の人間」としての成長を鑑みると、むしろ遅すぎたくらいです。とはいえ、無印でもなぎさ・ほのかが部活の仲間以外の1年桜組のクラスメイトと交流を深めるシーンが出てくるは意外に遅くて、それこそ夏子&京子が「にせプリキュア」という属性を外して再登場した二期から本格化するんで、それほど致命的でもないでしょう。
 そして、なぎほのとのつながりを強調するだけではなく、ひかり自身の成長もしっかり描いている。バスケ(3on3)でも最後の最後にひかりちゃん活躍。個人的にはあわあわしてたり、「それ貸してください〜」とかいってるほうが萌えるのですが(やかましいわい)、見事ロングシュートを決めてくれました。で、奈緒、美羽と手を握りあって喜ぶ。私も学校の授業くらいでしかバスケ経験はないですが、たしかに未経験者や運動音痴でもシュートはまぐれにしろけっこう入ったりするもんなんで、題材選びが良かったということでしょうね。ま、スポーツをするのがピュアな心かどうかはともかく(偏見です)、こういうのが仲間との絆を深めあうというのは間違いなく。お、ちなみに今回はピュアンのCVが出てますね。小松里歌さん。
 で、ここに至るまで今回、まったく闇の描写がありませんでした。まさか、このまま何事もなく終わるんじゃ……? なんて期待をしてしまいましたが(期待なのかよ)、当然ながらセオリーは外さず。それでも、ままあったように「余計なもの(-1)」という印象は受けず、ぴったりとテーマに寄り添う流れになっていたのは見事。
 「奇跡など存在しない、あるのは必然闇の支配だけ」という声に合わせ暗雲が立ちこめ、意識を失う奈緒&美羽。夏子&京子とは違い、このふたりが最後まで「変身後」を見ることはない、というのも今回のテーマに合致しますね。サーキュラスにハーティエルのことを訊かれ「なぎさ焦りすぎ!」なのはご愛敬。メポミポが名前を呼ぶだけで変身するなぎほの、既に息はバッチリです。って変身シーン早! 30秒くらいしかかかってませんよ。
 さあ、そしてここからですよ。先週の感想を受けて、かのdokoikoさんにWeb拍手でコメントをいただき、そこから私が妄想したのは、「プリキュアが変身して、ひかりがまだそのまま、という時点は、DMZみたいなものかもしれません」というもの。あ、ちなみにdokoikoさんには判らないはずがないと思って補足しませんでしたが、DMZというのは「DeMilitarized Zone」、非武装地帯の略で、コンピュータ用語では内部ネットワークのうち、ファイアウォールを介して一部だけインターネット上に公開される部分のことを言います(と、私も専門ではないんでこの説明が不適切だったらごめんなさい)。内部ネットワークとはこの場合、「虹の園」の日常そのもの。インターネットの世界は、「大きな物語」を連想させる闇の論理(インターネットの「闇」とかいうマスコミ的常套句とは切り離して、あくまで喩えとしてご理解ください)。DMZとは、虹の園の姿のまま、虹の園の論理でもって、闇に対峙する空間です。キュアブラックとキュアホワイトの場合は、最初の頃はともかく最近は明らかに「なぎさ・ほのか」としての自我を保った物言いを出来るようになりましたが、本質がクイーンであるシャイニールミナスにはそれは無理かもしれません(事実、今回でもシャイニールミナスになったあとの彼女の口ぶり「彼女らは無力ではありません」は女子中学生のそれとは乖離していて、クイーンを思わせる)。だからこそ、この時点での、普通の中学生としてのひかりの「虹の園がなくなるなんて嫌です」という意思表明が重要な意味を持ってきます。そして、先週の疑問にもここで答えが出されました。ここに来て明確に、ひかりは自分の意志で変身をしています。
 変身するやいなや襲いくるサーキュラス。と、バリア発動!? レイジングハートが守ってくれた?(なのはネタはやめい) と思ったら、プリキュアが身を挺して防いでいた、というのはまたも面白い演出。そしてエキストリーム・ルミナリオで撃退! って、今回めちゃめちゃ戦闘シーンの展開が早かったですね。日常パートの尺をなるべく長くしたかったからでしょうが(そういえばCM前後のつながりもいつもと違ってたし、直前になって構成に手が加わってたのかも)、その分非常に密度が濃くて楽しめました。
 そして翌朝。うわーい、EDのシーンですね! OPともども、こうやって本編に出てくるのは嬉しくなります(心地良い既視感)。なぎさのパンのお使いもしっかり効いてて素晴らしい。と、奈緒&美羽が駆け寄ってきてなぎさに挨拶。美羽が一瞬でもほのかのほうを向いてくれたら平仄が合って良かったと思いますが、まあいいでしょう。そして遅れてひかり。「奈緒ー、美羽ー、待ってー」って、きゃー、この上名前呼びシチュエーションまで発動しますか! 最高です。

 ということで、あらためて大満足の回でした。まあ、こうなるとどうしてもシリーズの最後で、「ひかりであること」と「クイーンであること」の折り合いをどうつけるのかが気になってしまいますが、「今その話はしたくない!」の精神で、今のところは楽しみましょう。

2005年05月22日(日)

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第16(65)話 なぎさノリノリ! ラッキーカラーで絶好調!!(ABC朝日放送)感想

「まちなさーい! 君は自分が頑張ってやろうとしていることを邪魔されたら、頭に来ないかね」(米槻教頭)

 っていうか、プリキュアが「明日の」像なんてのを足蹴にしたり、マーブルスクリュー撃ったりするのを観てて「いいのかなー……」と気になって気になって。……すみません、最近マジメに感想書きすぎて疲れました。私の本質はこんなんなんですよぅ。

 いやいや、今回も実に面白い。ひかりの成長物語はいったん脇に置いておいて(まったく出てこないわけではないのがポイント)、ほのかとなぎさ、それぞれの本来の魅力を再確認。名作回のあとの揺り返しというのはこの作品でしばしば言われるところですが、なかなか巧い日常回帰だったと思います。

 アバンからさっそく、「きょうのうらない!」(違)。女の子ってやっぱ好きなんですかね。なぎさ、十年に一度のラッキーウィークとのこと。ラッキーカラーは黄色。で、さっそく福引きでメロンを当てる。ウォーターメロンにあらず。まさしく神の愛娘ですな(この段落、ネタ多すぎ)。
 そのあとも藤P先輩@岸尾大輔に逢ったり、教頭先生@西村朋紘から逃れたりと、幸運は続く。ということでテストも「今週は、私幸運なんですよ」と余裕のなぎさ。いいな〜、何も考えてなさげな笑顔がかわいい。
 久々の洋館。っていうかバルデス、なんでも知ってるんじゃないのか? はじめからこいつに訊けば早いのに。「あの方の成長を飛躍的に促す」って、なんか気になる話題ですね。と思ったら、「次誰の番?」「まあ待て、ここはひとつ、ジャンケンで」と、すごい引きでCM。
 Bパート。やっぱり運に頼ってヤマを張るなぎさに対し、真面目に勉強ほのかさん。や、前回書きそびれたんですけど、この青チェックのワンピース、めっちゃかわいいです。ちょっとスカート短すぎません? とは思いますけど。同じ勉強でも何度もやってると新たな発見がある。と、それに同感して現れるハーティエル・インテリジェン@小林麻由子。intelligenceですか、なるほど。私なんか、まさにほのかさん、おっしゃると〜りと思ってしまうんですけど、実際に彼女に同感する子は少ないかもしれません。だから、物語の表面ではなぎさを出しておいて、彼女をしっかり反面教師にさせつつ、ほのかの姿勢を別の存在によって評価させる、というのは良心的な構成ですね。
 で、テスト本番。やっぱり現れるウラガノス。……と、校門で教頭が止めた!? うわははは、これは笑いました。無印7話以来の衝撃。いや、教頭の言い分は実は至極もっともで、この「大人の論理」でもって一瞬とはいえウラガノスを止めてしまえるというのはすごいです。子供と大人の対決、というのが無印以来のプリキュアの命題のひとつとするならば、米槻教頭という存在は、非常に屈折した形であれ、その「大人側」を体現する貴重な要員だと思います。
 ともあれ、いったんは引き下がっても、また舞い戻ってきたウラガノス。例の明日の像をザケンナー化です。このあとの教頭とのやりとりも笑えます。で、いつの間にか、空が闇に覆われると3人以外は眠らされるようになってしまいましたね。まあ、そう割り切れば悪くはないんじゃないでしょうか。しかしウラガノスは「都合良く三人揃った」って言ってて、あんたが仕組んだんじゃないのかと思ってしまいますが。
 戦闘シーンはこれといって。プリキュアのふたりが、ほとんど同じ攻撃をしてるのがちょっと引っかかりましたけどね。この流れではやはり、「ふたり」の違いを見せるべきかと。
 で、テストしゅーりょー。結果は思った通り。「メップル、ラッキーカラーに似た色してる」って、私ラッキーカラーが黄色と言われたとき真っ先にそれを思ったんですけど、それをオチに持ってくるのかよ! 愉快ゆかい。

 次回予告、ふたりのやりとりがかわいかった。「ゴミザケンナーだけに、ゴミンナーに、な、なるよね?」「私は面白いと思うよ」わ、私も面白いと思うよー! っていうか、ネタとるな(おい)。