「この店は、わたしの夢の城」(藤田アカネ)
素晴らしいっ!! 無印に続き、8話に傑作が来ました。最後に「ここにいるよ」まで流して、「アカネはTAKO CAFE MaxHeart」最終回かと思ってしまうくらい最高の出来。
つーかこれ、すっかり主人公はひかりとポルンになってますな(や、いいんですけどねそれはそれで。詳しくは後述)。そのおかげか、なぎさの顔崩れがますますすごいことに。アカネさんがTAKO CAFEをやめるかも、という話題になって身を乗り出すなぎさに、ひかりがめちゃめちゃ引いてるのが笑えます。
サブタイトル後、洋館の少年。今まで、あんま関係ないと思えていたこのシーンが、今回はちゃんと効いています。あとで出てくるとおり、本当の人間関係ならば、人のためを思って怒るということが必要不可欠。何をしても怒られることのない少年は、その時点で決定的な欠如が存在しています。あと、このサーキュラスとウラガノスの漫才、毎回やるの?
いっぽうのひかり。ちゃんとアカネさんに怒られてます(ちゃんとってのは変だけど)。そして夜。アカネさんの家に居候しているシーンははじめて出てきますね。無印42話よろしく、最後が全部「ポ」のポルンとのしりとりを、律儀にこなすひかり。そしてコーヒーカップを落として割ってしまっても、ポルンに怒らない。怒られるかと思って、思わず身を縮めるポルンがなんかかわいいー。ちなみに、ここで机の上に「ポルン」とか「ひかり」という文字を練習した紙があるのが細かい伏線ですね。
いっぽう、アカネさんに話だけでも聞こうというなぎほの。しかしTAKO CAFEにはひかり一人……じゃなくってポルンも。で、「もう何がなんだかわからない」だるまさんがころんだ。やっぱりヒロインにあるまじき表情を見せるなぎさにめちゃめちゃ笑いました。EDでもう一回出てくるあたり、狙ってますな〜。駄々をこねるポルンですが、なぎさが「怒るわよ」というと(そう言う時点でたいてい怒ってるんですが)「怒ってくれるポポ?」と落ち着くポルン。「さあ叱って! 気の済むまでわたしを殴って!」みたいな(なんだそりゃ)。しかし、ひかりといるときとなぎさたちといるときとでは、ポルンの態度もずいぶん違いますからね。それほど怒られることをしてない、というのもあるかもです。私だったらあの程度、全然怒りませんよ。ちっちゃい子のやることなら、何をやっても(執事ザケンナーレベルだな)。
で、ポルンを構うのはなぎさの役目なら、ひかりにアドバイスをするのはほのかの役目。「そのままのひかりさんでいて」おお、おっしゃるとーり! さすがほのかさん(微妙に意味が違うと思われます)。と、八重桜を愛でるほのか。いいですなー、さくらは最高ですよ。「いにしへの 奈良のみやこの 八重桜 けふ九重に にほひふるかな」とか詠んで、「九重」→「九条ひかり」とつなげるという趣向があっても良かったと思いますけど。ちょっと対象年齢が違うのかな?
いっぽう、買い出しに行ったアカネさん。オフィス街まで買い出しに行くというのは不自然ですが、もちろん自分の心を確かめるため、偶然にせよ故意にせよ足が向いてしまったのでしょう。行き交うOLや親子連れ(後の展開を考えると、これちょっとすごい)を眺め、手に持つ食材を「重いな……」と感じるアカネさん。こちらは、いかにも大人にこそ理解されるシーンでしょうね。ネギは、やっぱり九条ネギだったりするんでしょうか?
そしてBパート。「大事なのは、お互いがお互いをどう思ってるかってこと」というほのかさんの言葉通り、それぞれの人の想いが通じ合い、重なり合う。すごいです、どんどん「絆」がつながっていきます。ここでは既に、なぎさとほのかは物語の中心におらず、かわりにその位置にいるひかりに示唆を与える、という立場に下がっています。これもやはり、「MaxHeart」がひかりとポルンのお話だということを示していると思います。「ふたりはプリキュア」なんてタイトルに騙されてはいけません。タイトルなんて飾りです、偉い人にはそれがわからんのですよ、みたいな。無印と「MaxHeart」はほとんど別物、あるいは外伝だと思っておけば良い。実は話数を通番にする意味もあんまりないかも(せっかく書いてるので続けますが)。つまり、「とらハ」に対する「リリカルなのは」のごとく。そして、これからはじまるのは、そんなであいとふれあいのお話(ホントかよ)。
TAKO CAFEの店番をするひかりを褒める老婦人、そんなやりとりを目の当たりにし、決意を固めるアカネさん。その彼女からの指導を受け、ひかりもまた胸を熱くする。そして現れた中尾くんに、「がんばろ……。あんたはあんたの道を、わたしはわたしの道を」とお互いがお互いの信念のもと、自分で決めた道を進むことを誓う。桜も散らして最高潮です。って、「もうひとつのお願い」!? これにはちょっと驚きでした。しかも、これでアカネさんがいったん退場し、ウラガノス登場のお膳立てまで整うという一石二鳥の展開。
ということで変身。またふたりとひかりが別々に変身しておりますが、これはポルンがいなくなって、バラバラになって捜していたから納得の展開。
いっぽうTAKO CAFEに戻ったひかりを待ち受けていたのは、厨房を散らかしてパフェを作っていたポルン(いつの間に戻ったんだ、という疑問はありますが)。怒りつつも、っポルンの気持ちに感じ入るひかり。そして迫り来るウラガノスに、シャイニールミナスへ変身。
「こっちへ来ないで! この店には、指一本触れさせない」アカネさんと自分の宝物、夢の城を守るため、ウラガノスを押しとどめるシャイニールミナス。やっぱり、何かを守ろうという気持ちが強い力を発揮する、というこの作品らしいテーマ。しかし、ルミナスとウラガノスが拮抗してるとこに、割り込んでマーブルスクリューMAXを撃つプリキュアが微妙に卑怯に見えてしまったり(笑)。ま、ルミナス自身は専守防衛の盾ですから仕方ない。
夕陽に照らされてのラストシーン、というのもプリキュアで頻出する場面。ポルンは意外にパフェ作りの才能があった様子。見た目は悪くても、味が良ければなぎさ以上(おい)。しかも、戻ってきたアカネさん、厨房の様子を見ていきなり犯人に決めつけられてるし。「三十六計、逃げるが先」「それを言うなら、逃げるが勝ちよ」って、ほのかさん、「逃げるに如かず」じゃないんですか? うーむ、ここまで完璧だったのに、最後でちょっと惜しいなぁ(お前に言われたくはないって話ですが)。
八重桜を見上げてほのかとひかり、「もうすぐ新しい季節のはじまりね」。なるほど、作中の季節とはずれていても、ちゃんと三月末という時期と響きあわせているのですね。素晴らしい! ということで第一部完(だから違うっつーの)。
あれ、で次回はほのかの誕生日話? 去年の10話でやったとおり4月4日生まれだから当然、と最初は思ったんですけど、よく考えると作中ではとっくに過ぎてますよね。予告を見る限り、シークンはいるけどひかりの姿はないし、もしかして回想話という形でしょうか? ちょっと面白そう。
そうそう、シークンといえば、今回ついに「またみてね」ならぬ「またみるデスー」が! 「MaxHeart」になってからは、たしかはじめてですね。これも楽しみだったんで、嬉しい限り。大満足でした。
投稿者plateau: 2005年03月27日 22:03 [アニメ感想] [アニメ/プリキュアMaxHeart]