2004年07月04日(日)

「ふたりはプリキュア」第22話 ウッソー! 忠太郎がママになる?(ABC朝日放送)感想

「ご主人というより、マブダチかな」(忠太郎)

  • 忠太郎、子犬を育てる。首輪に書かれた名はモコ
  • 首輪の住所に行ってみると、飼い主は引っ越した様子
  • 飼い主の子ども、アキオを捜しにいく忠太郎とモコ
  • アキオが好きだったプラネタリウムに入るなぎさとほのか。星座がザケンナーに
  • ふたりはプリキュアに変身
  • 投影機にマーブルスクリューレインボーセラピー(間違えるなんてありえない!)
  • イルクーボ登場。石の番人・ウィズダムの名前を出し退却
  • 七夕の笹に飾られたアキオの願いによって、モコは飼い主のもとへ
  •  忠太郎話してるよー……(子犬とですけど)。声、置鮎龍太郎さんだし! モコはくまいもとこさん……って、だからこの名前なんかー。暗合として、小熊の回との類似が想起されますね。
     えっと、今日は某みかか関連の資格試験があるので、夜にちゃんと更新します。とりあえず、前にちょっと考えた、「プリキュアを支えてくれる人の存在」というのが忠太郎によって達成されるというのは盲点でした。話も非常に興味深かったです。案の定、前回の話もいろんな感想サイトを見てもう一度試聴したら見事に評価が好転しましたし。

    #ということで夜になりました。解析を続けます(一度言ってみたかったセリフ)。
     やっぱり二回目に観ると主題がはっきりと判って書きやすくなるんですが、初見では全然気づけないというのは、ほかの作品も含めていつも書いてる感想の意味はどうかという話になって複雑な心境ではあります。

     とりあえず、長くなるのもアレなので、二つにテーマを絞りたいと思います。

     それは、「七夕とプラネタリウム〜星に願いを〜」と、「頼もしき忠太郎 あるいはチュータロの家族愛」です(どういうセンスだ)。
     まず、季節テーマでもある七夕ですが、七夕と言えば笹の葉の願い事の他に、もうひとつの意味があります。それはもちろん「織姫と彦星」です。しかしけっきょく、今回はこちらはほとんどクローズアップされることはありませんでした。これは当然逆の意味で、それが今のふたりにとって禁忌に触れるものだからでしょう。
     離ればなれになったふたり。しかし、一年に一度だけ出逢えるという、そんな悲しい「運命」。しかも、メタ的には4クールの作品ならば実質的にそれが叶うのは一度きり。しかも、雨の日には逢えないという残酷な掟まで。これが何を意味しているかは明確です。
     ですがしかし、今回の話ではそれを避けて、天の川の連想からプラネタリウムへと主軸をずらしました。プラネタリウムの形状が、HONOKA-I号に酷似していることも言及しておきます。そして、プラネタリウムと本当の星空の違い、それは星座が明示されるかどうかです。星座とは、はるか昔の人々が星に託した幻想、そしてまた、不遇にその生涯を閉じた人々を空に送ることで、神話の中で生きながらえさせるという役割も果たしています。ということは、ここでザケンナー化した星座たちにプリキュアレインボーセラピーを使ったことで(前回の話で何故使わなかったかというのが話題になったようですが)、一部ではあっても前回の昇華を果たせたことになるのではないでしょうか。

     さて次に、忠太郎の話です。いきなり言葉を話してるのにびっくりしましたが、これって佐々木倫子「動物のお医者さん」[bk1] [amazon]の手法の踏襲ですね。しかも今回の話自体、この作品の33話を下敷きにしている可能性が高いです(文庫版2巻収録。TVドラマでもほぼ原作通り放映されたのでご存知の方も多いと思います)。主人公のハムテルが犬の散歩のバイトをして帰ってくると、家が空っぽだったというお話。
     その類似自体は今ひとまず措くとして、ここでもやはり「本来あるべきところから逸脱してしまった存在と、そこで惹かれあう相手。そして別れ」というパターンが現出してきます。だからこその、ラストのほのかのシーンにつながってくるのです(正直な話、初見ではこの構造がまったく読み取れませんでした)。
     飼い主のアキオを愛していながら、離ればなれになってしまい、忠太郎に親愛の情を寄せるモコ。しかし、忠太郎は一途にアキオの手がかりを捜し続けます。飼い主探しをほっぽってプラネタリウム鑑賞なんかしてるなぎさたちとは正反対です(このなぎさの行動にも明確な理論があるんですが、長いので割愛)。
     モコに慕われ、そして当然の帰結としての別れがあっても、表情を変えることのない忠太郎(犬なので当然と言えば当然ですが)。その態度は非常に頼もしく、大人です。しかし、それも彼が、自分や相手が本来いるべき場所を知っているから。彼自身の言葉のとおり、飼い主=ご主人様というよりはマブダチ、あるいは家族そのものの存在を、その愛を感じ取れるからこそでしょう。逆に言えば、もしモコとの生活がもっと長く続いて、モコとも家族の情が深まれば、その別れはもっと辛いものになったのかもしれません。

     ということで、今後の展開への布石もいろいろ気になるところですが、今回はこれまで。

    投稿者plateau: 2004年07月04日 10:24 [アニメ感想] [アニメ/ふたりはプリキュア]