2007年07月06日(金)

「ななついろ★ドロップス」第1話 魔法はなにいろ?(CBC)感想

評価: 8点[前回比: -](累計: 8/10 平均 8.0)

 ちびキャラがいいのです。

 宇宙的傑作「Φなる・あぷろーち」で一世を風靡した山本天志監督の最新作。完璧に「ひぐらしのなく頃に解」とかぶってて、同じ時間に二本あるんだよ〜。でもどっちを先に観るかすごく迷うなんてことはなくて、当然こっちを先に観てみました……がしかし。山本監督としては意外なほどにふつー。うーむ。まあ、Bパートは早々に窓から降ってきたり(美少女じゃなくて変なぬいぐるみがですが)、ちびキャラ多めだったりでそれなりに面白かったですが。お約束の、説明台詞は面倒なんで飛ばしますね〜が出たのはいいものの、それ故に世界観が未知のままになってしまって、とらえどころのない初回という感じ。
 なんにせよ、キャラデザはもはや言うまでもなくめちゃめちゃ好みで、それはもお「はぴねす!」も軽く超えるくらい。だからこそ、お話自体も楽しませてくれることを期待したいところです。島田満シリーズ構成の手腕はよく判りませんが、ラストにライバルっぽい松岡由貴さんを出すあたり、ツボは外してなさそう。あと、つわぶきくんはユキちゃんになると後藤麻衣さんにレベルアップするというのもポイント高いです。すもももユキも。

2007年07月13日(金)

「ななついろ★ドロップス」第2話 あじさい色の記憶(CBC)感想

評価: 9点[前回比: +1](累計: 17/20 平均 8.5)

 ちびキャラならぬ、ちび傘の登場には意表を突かれました。

 そんなちびキャラしか頭にない人間の裏をかく、よもやの展開。第2話にして宮崎なぎさを招いてのシリアス一直線。ユキちゃん……もとい、つわぶきくんを視点人物にしつつ、彼の周辺を描くよりまず先にすももちゃんと撫子ちゃんのことを描く。ちびキャラだけにミニマルな展開です(適当なことを言うな)。
 意外とマジメな話になるのかなと思いつつ、そう思わせてさらに仕掛けてくるのが山本監督。相変わらずキャラデザはかわいいし(毎回言う気か)、今後も目が離せません。

2007年07月21日(土)

「ななついろ★ドロップス」第3話 金いろ願い星(CBC)感想

評価: 10点[前回比: +1](累計: 27/30 平均 9.0)

 「よぉーし」のあとには「ガンバるぞー」が来ますように。お願いお星様。桜の木に願うのは禁止です。

 ついに来ました、アスパラさん@松岡由貴さん。素晴らしい。最後はしっかりお約束(権力って便利でしょ〜)を果たしてくれて、もう言うことはありません。とくにこの、結城ノナ形態の実に見事なめがねっこなことといったら。やはりキャラデザが最高……っていうか、ちょっと介錯っぽいと思ってしまったのは秘密です。そういえば、各地でCCさくらっぽいと言われていて驚いてしまったのですが。むしろ鍵姫物語だろうと(何度も言いますが介錯作品でいちばん好き)。
 まあ、なんか似てるーなんか見えてるーというのはどうでもいい話で(あれ一個が違ってるんるー)。見えないのは他人の心。ライバル登場なの? でユキちゃんのお役に立てないと落ち込むすももちゃん。それを気遣うつわぶきくん。なんかもう、このへんの機微がたまらんのですよ。お互いに目線を合わせることもできず、それでも、手探りで進む道を見つけていこうとする。憶えたての願い星の折り紙のような、不器用でも力強いそれは願い。
 自分以外の誰かの力になれない悔しさがありました。自分以外の誰かのことを想うやさしさがありました。誰かのために自分をがんばってみようとする強さがありました。ドロップスのような、小さくても色とりどりの想いを乗せて、ここぞという場面でのちびキャラという嬉しいオマケをつけて、いよいよ良い感じになってきました。

2007年07月28日(土)

「ななついろ★ドロップス」第4話 夏色のプールサイド(CBC)感想

評価: 9点[前回比: -1](累計: 36/40 平均 9.0)

 それでっ。結城さんのメガネはダテなんですかっ。そこんとこ重要ですよ奥さん!

 あ、名和監督ー。なんかもう、てれりこてれりこですよ。めがねっこ道としては悖るし、欲を言えば皆さんもう少し小さめでお願いしますというところですけど(何がだ)。もう、すももちゃんものなちゃんもかぁいいのですよ。その上でこんならぶらぶすとーりぃを繰り広げられたら、すももちゃんのレシピは幸せレシピに違いないと思うわけなのですよ(桜魔法禁止)。
 すももちゃんに続いて、アスパラさんの正体もあっさり見抜いてしまう撫子さん。アスパラさんのほうは正体がバレたらどうとかいうことはないのでしょうか? つわぶきくんも気をつけないといけませんね(実際、そういうオチになりそうな気も……)。それにしても、撫子さんはつわぶきくんと撫子さんのことをどう思ってるのか。つわぶきくんのほうの友人ともども、そろそろ周辺キャラの描写を期待したいところです。あくまでベタに、だだあま堅持で。ちびキャラも必須(注文多いな)。

2007年08月17日(金)

「ななついろ★ドロップス」第7話 はちみつ色のとまどい(CBC)感想

評価: 10点[前回比: +1](累計: 64/70 平均 9.1)

 残念ながらお母さんは皆口裕子さんではありませんでしたが、伊藤美紀さんというのも狙っているような。

 ちびキャラ度低いと思ったら絵コンテ・川崎逸朗。ここまで祝福の鐘を鳴らしてくれたからには、もはや感想という名の戯言など無力に等しい……。ななついろだけに最重要な第7話にふさわしい、ふたりだけどはにぃセブン。7なのに はちみつ とはこれいかに。8の3乗で512(=恋に)落ちる、とか……。
 一目惚れ、それは言葉に還元できない情動、情熱、運命(オレンジに非ず)。幼なじみが、その重ねた年月をもって永久の絆を培う存在であるとすれば、一目惚れはその時という壁にも匹敵しうる奇跡。しかして、巨きすぎる力は時として混乱をよぶ。だからこそ、想いを伝える言葉という魔法が必要になる。大切な想い、ひみつの場所で。
 私は、この作品をいい意味で魔法少女ものではないと思っているのですが、それはすももちゃんが毎回変身しないから……もとい、彼女にとって、魔法少女が目的でもなければ、もはや手段ですらないから。今回明かされた因縁も伏線も、すべては今ここにあるふたりのために作り上げられたヒツゼンのような気もしてきます。この先ふたりを待ち受ける運命、そして妙に気になるクラスメイトたち(とくに雨森弥生さん@あおきさやか)に注目です。

2007年09月21日(金)

「ななついろ★ドロップス」全12話 (CBC)総評

 おともだち宣言されてしまったアスパラさんに幸あれ。

 ……というのはともかく。ううむ、素晴らしい。ちびキャラ封印しても→山本天志監督。「時」と「記憶」に彩られた、それは空から舞い降りた奇跡。空から降ってくるのは自称許嫁だけとは限らないのですよ。
 以前に指摘したとおり、やはりこの作品は狭義の「魔法少女もの」の枠にくくれない作品だったようです。ななつの星のしずくを集めて、すべてが終わった、その後から始まる物語。すべての舞台は、今このときのふたりのために整えられていた。次々と伏線が収束していく最終話は感動の嵐。携帯端末のあの機能をこう使うかっ! と、思わず身震いしました。マジカルホンとはわけが違うのですよ。
 いろいろと絶望することの多い昨今、まっすぐゴーにだだあま純愛路線を貫いてくれたスタッフに心の底からありがとう。けっきょく出てこなかったホントのプリマ・プラムにさようなら。そして、つわぶきくんとすももちゃんにおめでとう。コンシューマ版の pure の名称はダテじゃありません。
 総点は91点。ツッコミどころがあるとすれば、CBCがぜんぜん定刻放送をしなかったことだったりしますが。局として枠がぶれている。

ななついろ★ドロップス