2005年10月23日(日)
「蟲師」第1話 緑の座(関西テレビ)感想
「でもばあちゃん、僕はそのおかしなモノたちが、この世にいるってことが、うれしくてたまらないんだよ」(しんら)
SoulTakerと時間かぶってるけど、DVDレコーダ買ったんで前のVHSデッキでなんとか捕捉。
って、これは素晴らしかった! 雰囲気の出し方がすごく良くて見とれてしまいました。タイトルから想像してたようなのとは違ってて安心。や、私足が6本以上ある生物って認められないんですけど、こういうのなら大丈夫。「もっけ」みたいな感じでかわいいし(掲載誌同じだけど)。
この話、蟲師のギンコ@中野裕斗がいろんな人や蟲と出逢うオムニバス形式なんでしょうかね。しんら@三瓶由布子や廉子@(CV判別できず)とかけっこうかわいかったけど、もう出なさげ。最初っからこんなすごい能力持った人と出逢って、この先これ以上の話が作れるのかと余計な心配をしてしまいますが、杞憂に終わることを期待しています。
それにしてもCM、頭おかしいなぁ。アフタヌーンのCMも人として間違ってるし、注意報発令チュって。
2005年10月30日(日)
「蟲師」第2話 瞼の光(関西テレビ)感想
「ずぅっと本当の闇を見ているとね、遠くのほうから光の粒が見えてきて、それがどんどん洪水になるの」(スイ)
トラパー?(黙れ)
結論として、アニメは部屋を明るくして画面から離れてみましょうと(全然違うわ馬鹿者)。しかしたしかにこの、気持ち悪さと紙一重の美しさというのは目が離せなくなります。「畏れ」は「恐れ」に通じ、迂闊に触れられないからこそ、より憧憬の対象になるというか。それを極上の演出で見せてくれたのですからもう何も言うことはありません。
ところでこの作品、毎回ちっちゃい子が出てくるんですかね。今回はスイはもちろん、ビキもなんかすごくかわいかったです。触れられないからこそ(略)。
ギンコが「君、さっきから驚きすぎ」って冷静に言ってるのが面白かった。そりゃ驚くっての。
2005年11月06日(日)
「蟲師」第3話 柔らかい角(関西テレビ)感想
「真火、聞こえる? これが母さんの音」(真火の母)
ぬぅ、相変わらずすごい雰囲気のアニメです。なんか、D.C.一期のCパートみたいな感じというか。そうか、だからアフタヌーンのCMも美春仕様なんですね(えー)。あれだけはどうも見るに堪えないんですよ。
毎回、五感+第六感に訴える実に希有なアニメ。今回は聴覚でした。こういう時に主役の男の子に子役を当てるというのも故意でしょうね(本城雄太郎くん、「愛してるぜベイベ★★」の健くん役の子)。ちなみに母親は笠原弘子さんというキャスティングもナイス。
報酬は真火くんの角ってギンコ、その筋の好き者に売り飛ばす気だな! 最低入札価格はいくらですか(黙れ)。
2005年11月13日(日)
「蟲師」第4話 枕小路(関西テレビ)感想
魔法は危険よ、ということ(どこをどう観たらそうなる)。
や、津波を予知できなかったとき、村人が「どうしてこんなときばっかり」と言ってるとき勝手だなぁと思ったんですよ。善意で人を救ってるように見えても、いざというとき救えなければ恨まれることもある。まして、彼自身が実は元凶だったという結末。何の悪意も介在してなくても、結果として最悪になってしまうという状況、救いようがなくてけっこう好きです(性格ひねてんな自分)。
枕はダニの温床だとばかり思ってたけど、そんな蟲も棲んでるとは。今度から気をつけよう。
2005年11月20日(日)
「蟲師」第5話 旅をする沼(関西テレビ)感想
「私、この沼の一部になるの」(いお)
ってエウレカかよ! 世界の一部かよ! それともむしろ玖渚友。
ううむ、いいですねぇこの、悲劇の一歩手前の物語。どんな作品にも、多かれ少なかれ生と死というテーマは横たわっているわけですが、これはなかなか理想的な描き方。人間であることをやめることの恐ろしさというのはこの作品ならではの意味を持って響いてきます。まあ何にせよ、いお@佐藤利奈、今回も良いちっちゃいこ分でした(お前も人間やめてみい)。
ところで前から気になってるんですけど、この作品っていつの時代のことなんでしょうね? みんな和服だし、描かれてる風習的からして江戸時代くらいにも思えるんですけど、何故かギンコだけ洋服なんですよね。まあこういう世界観を描くには、昔ながらの因習の残ってる架空の時代、というのが都合がいいのかもしれませんが。
どうでもいいけど、ギンコがホントに柔らかい角とかを化野@うえだゆうじに売り飛ばそうとしてたのに吃驚。
2005年11月27日(日)
「蟲師」第6話 露を吸う群(関西テレビ)感想
「ごめん、ね、ナギ……。むこうなら、生きて、いけるから……」(あこや)
よーし、nishisさんも参戦されたことだし、そろそろマジメに感想書くかー(笑)。や、もちろんー、あこや@千葉千恵巳かわいーとかいうのもー、マジメに私の本心なんですがー(黙れ)。
蟲に寄生されたあこや、生のサイクルを一日に強制される。脈が速いというとこで「ゾウの時間 ネズミの時間」かよっ! と連想したんですが、その通りだったようで。
生物の時間感覚は、その体重の1/4乗に比例する。生理現象である心拍数は正規化されるので、すべての種において寿命のうちに20億回。寿命がたった一日なら、その間にそれだけの脈を打つことになるわけで。人間の場合は体重のわりに寿命が延びすぎているんで、さらに通常の感覚との差は広がることでしょう。
ちなみに、この話を最初に聞いたときは、小さい生物はものすごくめまぐるしい生涯を過ごしてるんだな、と思ってしまったんですが、実は逆。それは人の側から眺めてみたときそう見えるだけで、反対にその生を過ごしてるものからすれば、まわりの環境が同じならば、ものすごく変化に乏しい光景が広がっているはずで。となると、蟲にとらわれているときのあこやが言葉をしゃべらなかったのも納得。しゃべったところで、彼女の感覚ではふつうに話しているつもりでも、相手には超速の衝撃波にしか聞こえないでしょう。もちろん話しかけられても、こんどは逆に超スローモーションで聞いてるようなもんで、言葉として認識できないはず。食べる速度が異常に早いのもこれで説明がつきます。
すると病が治ったあとのあこやの感覚はどういうことなんでしょうか? 普通の感覚に戻ったなら逆に外界の変化が急すぎるように思えるような気もしますが。いや、「戻った」というふうに考えるのがそもそもの間違いで、一度そんな人ならざる体験をしてしまったら、きっともう此岸には戻れない。それは5話でも描かれていたとおりで。
それを考えると、やっぱりギンコのすごさが判ります。蟲師だけに蟲とのつきあい方を心得ている。それとも、だからこそ蟲師になったのか、それはニワトリとタマゴのようなものかもしれません。今後そういうギンコ自身にまつわる話も描かれるのか、あるいはそれはそれとしてフォーマットを守るのも作劇的にアリだと思いますけどね。
ちなみに私も灰羽よりはキノの旅に近いと思います(原作しか知らないけど)。でも、ギンコはキノよりもっと能動的な気も。だからむしろ「巷説百物語」だったりして(笑)。
2005年12月07日(水)
「蟲師」第7話 雨がくる虹がたつ(関西テレビ)感想
「美しい……」(虹郎)
今回も素晴らしかったです。それはいいけど、そろそろビデオデッキが寿命っぽくて不安なのですが(笑)。
虹をつかもうとした男の話。虹を高度の高いところから見るとドーナツ状に見える……という理系ネタはひとまず置いて。「虹」という字そのものが虫偏であるとおり、古くは生物の一種であると考えられていたわけで。虹自体が蟲だという話になるのかなとも思いましたが、あくまで普通の虹とは別に「虹蛇」という存在がある、ということのようで。擬態の一種なのかなぁ、とも思ったり。蟲に天敵ってあるのか?
「虹」という字を分解すれば、「虫」と「工」になる。おそらくそこから発想して、虹郎を代々続く橋職人の出自に設定したのでしょう。さらにそこから発想を広げて、人の生き方、地に足をつけるというところまで持っていく物語構成力は並じゃないですね。おそらく原作者の方の力なのだと思いますが。
あと、自分の見たいちばん美しいものを我が子の名につけるというエピソードもまた良い。名前というのは単なる識別符号に過ぎないけれど、そこに意味を求めるのもまた人間。ええ、私も両親がつけてくれた本名は気に入ってますよ(笑)。
ところでnishisさん、この程度の暗合は他所でも良くあることですんでお気になさらずに(笑)。まして今回の場合、この連想はたぶん正解だと思うんで。巷説百物語ってのもたしかに微妙に違うんですけどね。もっと近いものがあったはずなんですけど、思い出せないのです。
2005年12月11日(日)
「蟲師」第8話 海境より(関西テレビ)感想
「どこにも行きゃぁせんよ」(シロウ)
人には帰るべき港が必要だという話。きっとゴローとかハチマキとかいう兄弟が(やかましい)。
この物語のテーマはきっと、人にとっての「居場所」を探し続けることなんでしょうね。悠久の時を生きる蟲と接することで揺らぐ想い。それでもなお、人として生きていくべき場所を見失わなかったものだけが、こちらの世界に戻ってくることが出来る。これまでも描かれてきたとおり、海は生命の原始の源。あの世とこの世とを「彼岸・此岸」という言葉で表現するとおり、それは異なる世界への扉ともなるもの。でも、それこそ宇宙と同じく、人はずっと海の上で生きていくことは出来ないわけで。
そうなるとやっぱりギンコがこちら側で生きていられる理由が気になるなぁ。そのうち触れられそうな気がしますが。
2005年12月18日(日)
2005年12月30日(金)
「蟲師」第9話 重い実(関西テレビ東海テレビ)感想
な、なんか禁断の世界に足を踏み入れてしまったような。いや、変な意味ではなく(変な意味って何よ)。
蟲によって産み出された、生命の源となる実。その重さは生命の重さ。あるいは、「重い」は「想い」に通じる。大勢の人を救うためにひとりの命を犠牲にしてもいいのか? という問いは、生け贄思想にもつながるもの。この世界はどうやら現実の時代とはリンクしないパラレルワールドなようなので、時代背景をどうこう言うことは出来ませんが。それに対する祭主の覚悟がカギになるのかな、と思ってたので、ラストはちょっと意外というか。永遠の命は普通の人であることの否定。むしろ最大の罰のようにも思えるんで、今回ギンコが(蟲師としての禁も破って?)そんな決断を下したのがちょっと不思議だったり。
東海テレビでもアフタヌーンのCMはあるのか……。そりゃそうか。
2006年01月08日(日)
「蟲師」第10話 硯に棲む白(関西テレビ)感想
サブタイトル、「すずなすずしろ」に似てるな(1月7日だけに)。
ギンコに怒られた化野先生ですが、蒐集家、好事家というのは多かれ少なかれ世の常識とされるものからは外れた対象を愛でるものであって。それによって間接的にであれ世間に迷惑をかけているかもしれないことは自覚しておかないといけないとは思いますけどね。これが現代日本だったら蟲規制法案とかできて騒がれそうな。あーやだやだ。
あの蟲の雲、誰かが吸って二次災害とか起きないか心配になってしまった。アラレは大丈夫なのだろうか。
2006年01月22日(日)
「蟲師」第12話 眇の魚(関西テレビ)感想
MBSアニメシャワーとかぶってるんで、こっちはテレビデオでVHS録画してるんですけど、なんかTVのリモコンが効かなくなってきて観るのに往生しました(DVDレコーダ側は効くからTV受光側の問題?)。フェイントかけてもダメだから(笑)。
これも沢城みゆきなのかー。芸達者ですねぇこの方。前回の話を受けてか、いよいよ明かされるギンコの話。最後にはすべてが闇に帰す、それを受け入れるしかないというのは老荘思想みたいなもんで、惹きつける力は強いものがありますけど、ある意味普通の人間が越えてはいけない一線。これまで、蟲と深く関わってきたギンコが「こちら側」にとどまっていられる理由はなんなのか疑問に思ってきましたけど、むしろ既に蟲に捕らわれていたとは。ギンコがギンコである限り、この生き方は必然だったわけですね。
沢城みゆきと土井美加、しかもカンテーレというと「レジェンズ」をちょっとだけ思い出したり。
2006年01月29日(日)
「蟲師」第13話 一夜橋(関西テレビ)感想省略
評価: 7点[前回比: 実質-2](累計: 7/10 平均 7.0)
ハナ、名塚佳織かと思ったら稲村優奈だったんで評点上げず(お前、評点のつけ方おかしい)。
2006年02月05日(日)
「蟲師」第14話 籠のなか(関西テレビ)感想
評価: 8点[前回比: +1](累計: 15/20 平均 7.5)
妹と幼なじみ、究極の選択(大馬鹿者)。
いや、これは存外マジメな話で。サブタイトルからついつい竹本健治を連想してしまうんですが(乾くるみでもいいけど)、ここに描かれるのはまさに閉じた世界、とらわれの物語。萌えアニメもまた、徹底的に閉じた世界観、人間関係から紡がれる物語。しかも、これはある種、新釈竹取物語とも言えるのですが、それこそ物語の出来はじめの祖にして、桃井はるこさん曰く萌えの元祖。表に現れる形は違っても、根底に流れるものはけっきょく変わらないのかなぁ、なんて思ったりなんかして。
ところで、保村真で思い出したけど「REC」のアニメは不安だー。まさか15分でやるなんて想定の範囲外ですよ。まあ、そのうち自分の目で見て判断します。
2006年02月12日(日)
「蟲師」第15話 春と嘯く(関西テレビ)感想
評価: 10点[前回比: +2](累計: 25/30 平均 8.3)
「好きになるのは、自由だがな」(ギンコ)
枯れない桜の呪いふたたび! もはや観ていて恐怖に震えましたよ私ゃ。しかもその呪いを解くのが butterfly*kiss だとは(やかましい)。
本物と紛い物の違いとはいったい何か。偽物は、それ故に時として本物よりも強い訴求力を持つ。それを本物だと信じ込んで溺れてしまうのも、ある意味幸福なことに見えるのかもしれないけど、でもそれはやはり自分を見失ってしまうことにもなりかねないわけで。文字通り、気を紛らわす程度のものとして、距離感を持ったつきあい方があるということなんでしょうね。相変わらず、いろいろ敷衍できそうなテーマであります。自分の好きなものは、別に自分のためにそこにあるわけじゃなくってー、迷惑をかけたり深入りしちゃいけないけどー、でも好きになっちゃダメですか? と問われてダメですなんて言うことは誰にも出来ないのだ!!(何言ってんだ自分?)
弟の名が「ミハル」で、姉が「すず」ってのも意味深な気が。だいじだーいじ♪(そっちかよ)
2006年02月23日(木)
「蟲師」第16話 暁の蛇(東海テレビ)感想
評価: 8点[前回比: −2](累計: 33/40 平均 8.3)
しょぼいカレンダーによると、フジはまたも20話で打ち切りらしいですが、東海はどうなんでしょ……。
まあ人間、忘れたほうが幸せな思い出というのはいっぱいありますからね。でもそういうのに限って、忘れたくても思い出せない。
次の日になると昨日までの記憶をなくしてしまうというのはミステリでよくある題材ですね。竹本健治の「フォア・フォーズの素数」所収の短編にもあったし(そこにも桜が出てくる)、黒田研二の「今日を忘れた明日の僕へ」という作品もまさにそう。北村薫の「ターン」は……違うか(笑)。記憶というのは人のアイデンティティに関わる根幹の問題であるからして、それにまつわる物語はやっぱりどれももの悲しくなってしまいますね。
えむいち。