2005年04月26日(火)
「ハチミツとクローバー」chapter.1(関西テレビ)感想
「コロボックル」(森田忍)
春期新番アニメ、関西の大トリにして「あの」フジテレビの深夜アニメ。「animation」を逆さまにして「noitamina(ノイタミナ)」というセンスからしてちょっと引いたんですけど(お前が言うな)。
しかし、良い意味で予想をまったく裏切ってくれました! これは素晴らしい、いきなり超お気に入り。
原作は、単行本の表紙になってる花本はぐみの絵柄がちょっと好みとズレるかな、と手を出してなかったんですが、アニメは良いアレンジをしていてかわいい。っていうか、まさか彼女、大学生だったとは!
物語のほうも、てっきり彼女が主役のファンタジーっぽい話なのかと思ってたら、実は大学物語だったのですね。少なくともこの一話では、はぐみの視点はほとんど出てこなくて、彼女と大学構内で出逢うことになる男子学生たちが主役のような感じ。これがまた、実に良い味出してます。とくに森田さん@うえだゆうじのキャラはいいなぁ。竹本くんとか真山巧とか、後輩たちに迷惑を振りまく謎の先輩というポジション。
しかし、六畳風呂なしで家賃38,000円って、めちゃめちゃ高いと思うんですが。京都だったら半分の額で同じようなとこ住めますよ、いやホント。その意味で、あんたら全然貧乏学生じゃないぞ。まあ、だからこそ、森見登美彦の小説に出てくるような夢も希望もあったもんじゃない大学生とは違って、それなりにみんな楽しそうなんでしょうが(美大生ということも関係してるんでしょうけど)。
ギャグシーンの演出も面白い。マンガ原作をアニメ作品に仕上げる段階で難しいのが、コマとコマの間をどう埋めるかというところだと思うんですが、この作品では、なるべく意図的にそれを埋めないという手法をとってますね。具体的に説明するのはちょっと難しいのですが、止め画をつなげていって、紙芝居のように見せるというか。個人的にこの手法がいちばん巧いのは大地丙太郎監督だと思うんですが、カサヰケンイチ監督(今回は演出も担当)もけっこう巧いんですかね。そういえば「MAJOR」でもその片鱗が見られたような。
演出といえば、アバンの自転車の車輪から、アニメとしてはギリギリ許容範囲のOP、そしてEDの観覧車にいたるまで「回転する円輪」のモチーフが統一して用いられていて、とても心地よい。タイトルの「ハチミツとクローバー」といい、含意が今後明かされようとそうでなかろうと、雰囲気だけでも十分に伝わってきます。
名前の出てない女子学生には、本多陽子、佐藤莉奈、桑谷夏子なんて面々もおりますし。真山の名前に反応する山田さん@高橋美佳子も注目で、今後、彼女たちがはぐみとどういう人間関係を構築していくのか、なかなか予想がつかなくて面白そうです。
いやー、ほんと今期は良い深夜アニメが多いですね。平日も毎日楽しみなアニメがあるなんて、この上ない幸せ。
2005年05月03日(火)
「ハチミツとクローバー」chapter.2(関西テレビ)感想
「やる」(森田忍)
ここかー!! 1話のEDに出てきたシーンって。ということは今回のEDも次回のワンシーンなんでしょうね? こういう演出ひとつとっても新しい。
いやぁ今回も素晴らしい。挿入歌のかかり方に象徴されるようなドラマ的な演出と、きわめて純度の高いアニメの世界が同居している、不思議な世界。相変わらず、何故か大地丙太郎作品を見ているような錯覚に陥るんですけど(Aパート終わりに出てきた老人はまんま「すごいよ! マサルさん」に出てきた校長だし)。
森田さんを怖がるはぐちゃんこと花本はぐみ@工藤晴香。なんか微妙に犯罪くさいんですけど、あぁ、はぐちゃん大学生だっけ、一安心(それでもダメだって)。しかし森田さん、はぐちゃんのコロボックルコスを勝手にウェブサイトにアップしたのはさすがに酷いような。書店員@保村真が何気にマニアを表明してるのは楽しいけど(誰かツッコめよ)。はぐちゃんの足型、私にも売ってください! とは言いませんよ、大学生はストライクゾーンを完全に外れてますから(最低だな)。
そして、その流れではぐちゃんが山田あゆみ@高橋美佳子と出逢うのは巧い展開。しかも、出会い頭に壊してしまった工芸を瞬時に自分の作品にしてしまう。んー、人によってはこんなことされたらショックかも(笑)。ま、折田先生像ですよ(言っていいのか、それ)。山田あゆみと他の人たちの関係は次回以降に描かれることになるでしょうが、それとは別個に、言葉もほとんど介さずにこのふたりの関係が築かれる点がポイントでしょうな。
謎の出稼ぎを終え、ふらふら〜の森田さん。ポケットに大金を持ってることを考えると、街中でこんな状態なのは見てるこっちがハラハラ。折りたためる額じゃないし、絶対はみ出してると思うんですけど、大丈夫なのかなー(や、それで面倒なことになる展開は観たくないですが)。
森田さんにミュールを買ってもらってルンルンのはぐちゃん。しかし花本先生、「昔はヤンキーがそんなサンダル履いてた」って、おいおい、muleといったら、その前はviですよ!(ネタが通じる人を限定しすぎだ)
あー、竹本くんに触れられなかった(笑)。いや、こういうアニメにありがちな主人公タイプなんで、感情移入できる時期を過ぎてしまった私には、とくに言うこともないかと。内科より小児科ですよ(言わんでいいものを)。
ところで、OPが怖いって言う方がいらっしゃるのは判る気がしますな。私の場合、そう思って観てると笑ってしまうのですが(ひねくれ者め)。
2005年05月10日(火)
「ハチミツとクローバー」chapter.3(関西テレビ)感想
「だれがお母さんじゃあ〜!!」(山田あゆみ)
うひゃ〜、いいなぁ山田あゆみ@高橋美佳子。最萌えキャラ決定。
いやぁ、まさに驚くべき結果です。最近はいちおう2,3話観てからその作品の最萌えキャラを決めることにしてるんですが、私の属性からいって花本はぐみが最萌えキャラに決まってるだろうと自分でも思っていたのですよ。それが今回、真山に突撃してくる山田さんから、そのあとの森田さんとのやりとりという一連の流れにぐいぐい引き込まれてしまい、私の中での順位は逆転。そして最後の転調でも、すっかりやられてしまいました。最高です山田さん。
いや、はぐちゃんもかわいいのは当然なんですけどね。デフォルメっぽく目が楕円形になってるとことかとくに。別に、いきなり竹本くんと恋人っぽくなってるのがムカつくとかいう理由では決してありません。しかし竹本くん、下宿に扇風機どころかエアコンまでついてるのか! やっぱ絶対貧乏学生じゃねえよ、こいつ。そんなもん、京都の酷暑をウチワ一枚で乗り切ってから名乗れって感じですよ(私怨入ってる?)。
そんな竹本くん、はぐちゃんにロココ調のタンスを作ってくれと言われて、通りすがりの女の子の「夏目漱石の『こころ』が……」ってセリフにも反応してしまう。あー、新聞の見出しで、フィギュアスケートを「フィギュア」と略してるのに反応してしまったり、「ロータリー」を別の言葉に見間違えてしまうようなもんですな。
それにしても、森田さんの仕事はいったい何なのか。毎回あれだけ稼いでいながら、すぐなくなってしまうようなのは何故か(デジカメ買ったりとか、その程度の浪費で消える額でもないだろうに)。そのうち、彼の設定がこの作品のテーマに深く関わってくるんでしょうかね〜。って、そうか、たとえば「まほらば」の原作を知らずにアニメを観てる方の気持ちって、こんな感じかな、とちょっと思いました。それもまた楽しいものです。
2005年05月17日(火)
「ハチミツとクローバー」chapter.4(関西テレビ)感想
「はぐちゃんの目で見た月と、俺の目で見る月は、違うのだろうか」(竹本祐太)
それはまあしかし、森羅万象、あらゆるものに通じることですな。誰にも、自分と他人とでモノの見え方が同じかどうかなんて判らないという。カラスですよカラス。
あー、ということで、半ば予想どおり、はぐちゃんと周囲の齟齬がちょっとイヤな感じで描かれていますな。美大の雰囲気というのは全然判りませんが、やっぱ明らかに才能のある人とそうでない人の差というのは厳然と存在するんでしょう。そのはけ口を求めるかのように、ただ黙々と針金人形制作にいそしむはぐちゃん。と、ピンッとはねた針金が彼女の頬を傷つける。ここ、すごいなぁと思いました。下手にセリフを挟まない、まさに映像の力。
しかし、すこし気になるのは時間の進み方がめちゃめちゃ早いこと。一話は春だったのに、もうクリスマスかよ! たしか二クール26話くらいだと聞き及んだんですが、このペースだとはぐちゃん卒業しちゃうんじゃ?(それが狙いなのかもしれませんけど)
それもあってか、各シーンが非常に散逸的な印象を受けます。1話で感じたとおり、点と点を見せておいて、あえて線でつながない。そのせいで、全体として最終的に何を見せたいのか、どこへ向かっているのかよく判らないんですが、まあ今のところは、この雰囲気を楽しんでいればいいのかなとも思います。
あと、今回も「失恋番長」こと山田さんがかわいいなぁ。「美脚」をうらやむはぐちゃんともうひとりの眼鏡っ娘(名前忘れた)、いつもなら「大きくならなくていい!」とフォローするところですが、今回ばかりはそれも言えません(言わんでいい)。
2005年05月24日(火)
「ハチミツとクローバー」chapter.5(関西テレビ)感想
「誰も、誰かの替わりにはなれん」(合田稼頭男)
おお、陣内智則まで声優業に挑戦か! って、それ作品内の話じゃないし。関西圏の人だけ判ってください。
うむー。面白いんですけどね。やっぱ展開早すぎでしょうよ。今回、AパートとBパートが完全に別物になってます。そりゃ、こじつければ、Aパートの終わりで帰省先から戻ってきた竹本くんが自分の居場所を見つけ、Bパートでは未だ居場所捜しを続けている真山と山田さん(と花本先生?)が対比として描かれている、と読めなくもないですけど。いちおう同じ月の話みたいですし(Aパートでは看護師が「年末の〜」とか言ってるし、Bパートで出てくるカレンダーも1月)。しかし、視点人物がめまぐるしく変わるからそれ以上にあわただしい印象を受けます。原作に忠実に映像化している、ってことかもしれませんけど、前半だけを引き延ばして1話にする、ってことも出来たでしょうに。それこそ、バッティングセンタで謎のリトルリーグ小学生に出逢ってホームラン競争とか(いやいや、いくら監督が「MAJOR」と同じカサヰケンイチだからって)。
でもでもー、Bパートの山田さんがかわいいからオッケー!!(毎回それしか言えんのか) しかし、これはしょうがない。言っちゃ悪いが、カズさんはおろか竹本くんすら個人的に苦手なタイプなんで(前回まで感じた感情移入のしづらさは今回のエピソードである程度克服できましたが)、この二部構成はありがたい。いやぁもう、画面の端っこのキャラの行動までしっかり描写されてるから、ついつい巻き戻して観てしまいます(だから「巻き戻し」って表現が古い……しょうがないでしょVTRユーザなんだもん)。自身で気に入ってるとおり、ゆかた姿もかわいいし。カニの足を一本一本むしり取って「スキ、キライ……」とやって竹本くんに「だから山田さん! カニ占いはキライからはじめないと」とツッコまれてるとこなんか最高です。それにしても、せっかくの温泉回だというのに女子の入浴シーンがないというのは真山以上に「どうよ?」ですよ! 湯気以前の罪悪ですよ(そういうアニメではありません)。まあいいですけどね、描写がない故に、はぐちゃんの「びにゅー」という形容に、「微かな方のことかー!」と希望が持てますから。え、テロップ? 知りませんよ、あんなもんふしだらな男性陣が勝手に解釈したものでしょう、コレクトではありません。
なーんて言いつつ、EDを観ると次回はけっこう洒落にならない話っぽいですが……。
2005年05月31日(火)
「ハチミツとクローバー」chapter.6(関西テレビ)感想
「おかねだいすきー!」(森田忍)
え、もう最終回? と思ってしまうような展開でしたけど、でも待っていたのは、やっぱり変わらない日常、そして、ちょっとだけ変わっていくお互いの関係性。
花本先生の口から語られる過去。三人が過ごした幸せな時間は、すべて過去形でしかなく。同じように、今、幸せな時を過ごしている真山たちにも、それがやがて過去形で語られるときが来ることを予感させて、それを思うと、このやたらな展開の早さも理解できなくはない気もします。
語られるふたつの関係性。そのひとつは、はぐちゃん、竹本、そして森田を頂点とする三角形で形作られる。「三角関係」というのは輪郭に過ぎず、実際には循環することはありません(そりゃ男2:女1なんだから普通循環しない……とも最近は限りませんけど)。まずは、竹本くんからはぐちゃんへの一方通行の目線。景色を「丸呑み」する、という竹本くんの形容も言い得て妙。それとともに、はぐちゃんと森田さんという、天賦の才を持つものとして互いに惹かれあっているらしい関係もあって。森田さんが卒業製作をほっぽり出したのは、まさかはぐちゃんと離れたくなかったから? それにしても、卒業製作がマッチョ化した自身の像というのは。ここから心理学的メタファを読み取るのは容易な気もしますけど、あまりに陳腐な解釈ですね。ともあれ、この関係性はまだまだ膠着状態。
そして、もうひとつ。山田さん、真山、そして理花さん、花本先生。こちらはそれぞれ、まったくの一方通行、直列つなぎ……に前回までは見えていた。今回で、その様相は一変。ここまで、実に魅力的に描かれてきた山田さん、その効果が今回ラストでいかんなく発揮されました。また、彼女に限ったことではないですが、シーンごとにキャラの雰囲気というのがずいぶん違って見えるというのが面白い点ですね。コメディっぽいデフォルメタッチのシーンはもちろん、通常のストーリー部分でも。Bパートのはじめ、就職が決まらない山田さんが典型的な萌えキャラっぽいかわいさを見せているのに対し、卒業製作のシーンではとっても男前(語弊がある言い方ですが仕方ない)。そして、なんか毎回酔っぱらったシーンを見ているような気もしますが、なんといってもラスト、真山の背中の彼女が実に愛らしい。こういう複雑さを兼ね備えたキャラ造形って、私とっても好きなのです。
ということで、さっぱり私らしくない感想となってしまいました。それこそ、「理花さん雪の女王!?」なんてネタを書くゆとりもなく(ここで「書いてるやん」とツッコむのが関西の礼儀です)。これがノイタミナなのかー。実は私がいちばん引っかかる点って、原作準拠とか声優とかじゃなく、直前にドラマのCMを流すことだったりするのですが。こっちはアニメを観ようという気でいるのに、局のほうはそのつもりじゃないみたいな気がして。でもまあ、たしかに既存のアニメとは違った見方をせざるをえない作品のような気がします。
2005年06月07日(火)
「ハチミツとクローバー」chapter.7(関西テレビ)感想
「俺はもう、はぐにいっぱいもらってたんだよ」(花本修司)
これまた最終回でもおかしくない話。なんかすごいなこのアニメ、エピローグを何度も見せてくれるような感じ。
田舎で過ごしたはぐちゃんの中学時代。彼女が書きためた絵は、すべて家の縁側から庭を見た風景だった。これはすごいですね。やはり「ふたつのスピカ」の万里香ちゃんと同じく、四角くトリミングされた光景に、「外の世界」への憧憬・希求の想いが込められているのでしょう。しかも、それが屈折した形でなく、芸術として昇華するあたりが花本はぐみという人間の天性。
そして、そんなはぐちゃんの花本先生に対する想いが、平行して描かれてきた山田さんや真山、さらには竹本くんの想いとひとつに融合していく後半の「四つ葉のクローバー」には感服しました。直接の描写をしなくても、みんなの心が通じていく、しかも「過去と未来、いつか思い出になる今」というテーマもしっかり踏まえつつ。
で、さらにその後で、「四つ葉のクローバーが見つからなかった」という展開になるのも面白いですね。四つ葉のクローバーなんて存在はしょせん気まぐれな自然が生み出した、偶然の産物。花本先生の言葉は、描かれた自然そのもの以上の美を生み出すことの出来るはぐちゃんに向けられるものとしては、まさに言い得て妙。そして、またいつもと同じ日常が訪れる。まあ、はぐちゃんにとっては「はなむけ」とはいかなかったわけですが(その一言が余計)。
萌え視点としては冒頭の山田さんが相変わらずいい感じ。最初、前回の続きの話だと判らんかった。
2005年06月14日(火)
「ハチミツとクローバー」chapter.8(関西テレビ)感想
「ええもんはええんじゃー! わしが許す!!」(庄田教授)
いやー今回も素晴らしかった。個人的にはこの作品、コメディの部分が一番好き。
かぼミント、けっこう美味しそうな気がするんですけどね。はぐちゃんと山田さんの手料理ですよ、まずいはずがあろうか、いやない(反語)。かぼちゃって言ったら彷徨くんだよね(判る人少数かも)。
で、実は竹本くんの誕生日だったと。あわててプレゼントを用意するみんな、何故か森田さん発案のツイスターゲームの流れに。ってなんで山田さんが詠み人ですか! と思ったらツッコまれました。セクシー回路ゼロ(笑)。このアニメ観てると、いかにふだん見慣れてる萌えアニメ時空というのが歪んだ世界か実感しますね。といいつつ、ツースターゲームの終わり方をわざわざ母親に電話で訊く山田さんに萌えました(なんだそれは)。だんだん色名がさっぱり判らんくなっていくというお約束のネタも最高。
で、今回も相変わらず前半と後半が分離してるっぽいのはちょっと気になりますが。しかし、それと同時に、テーマとしては毎回同じものを手を変え品を変え出してきてるわけで。そばに誰かがいてくれることのありがたさ、温かさ。やっぱり一方通行の想い。コメディシーンが強いとはいえ、だからこそ、一瞬挟まれる切ないシーンにいっそう心を惹かれます。
Bパートもいろいろ見所が多いけど、とりあえずハムスターとはぐちゃんを同一視する山田さんのシーンが五つ星。ハムとハグって……。竹本くんの「あ、あのー山田さん、そのふたつって、一緒にくくっていいんですか?」という的確なツッコミも◎。
プードルの西園寺ミドリ@KABA.ちゃんはともかく、名前もない少女に中原麻衣を使うなんて、なんて贅沢なキャストだ。
2005年06月21日(火)
「ハチミツとクローバー」chapter.9(関西テレビ)感想
「忍のニンは、忍者のニン♪」(森田忍)
はぐちゃんをめぐる竹本くんと森田さんの攻防、一進一退。先へ進まないというよりは、森田さんのほうが進ませまいとしてる? という気がしてきました。
Aパート、文化祭前の追い込み。そんな中、ひとりだけ「社会人だから」な真山さんがカッコいい。私も分野が全然違うとはいえ、5年以上も大学に籍を置いてるので判るのですが、大学生というのは良くも悪くも子供っぽさが残るもの。最年長である森田さんの稚気も、いかにも大学生といった感じで、真山との対比がいっそう際立ちます。まあでも、学生と社会人の最大の違い「資金力」という面でいえば、森田さんには謎のバイトがあるんで、その面では伍するのかもしれませんけど。それを考えると、最初の頃に森田さんが下宿のみんなに大量の食糧をおみやげに持ってきてたエピソードとも対応してるんでしょうかね。
あと、みんなが真山に抱きつく中、自分も〜と思いつつ躊躇してしまう山田さん、相変わらずかわいいなぁ。そのあと、森田さんに真山を投げつけられて気分はいつもぐるぐる〜なとこも。まあ本人も感謝してるみたいですし、良かった良かった(いいのか?)。
Bパートは早くも2度目のクリスマス。最初ははぐちゃんや山田さんの視点で語られながら、途中から竹本くんの視点に移行して、4話の伏線が効いてきます。しかも、はぐちゃんの才能をうまく活かして、それを竹本くんがしっかりサポートするという構成が素晴らしい。天才の言葉を理解出来るというのも立派な才能ですよ。はぐちゃんマスターの称号は伊達じゃない。だからといって、調子に乗ってはぐちゃんに「御主人様」とか呼ばせると捕まりますのでご用心(竹本くんはそんなことしません)。
あと、山田さんのお父さんにもハムスターと混同されるはぐちゃんとか、遺影な花本先生とか、前回の天丼ネタが妙にツボに入りました。
しかし、ラスト付近で竹本くん、突然の予感。「あんな結末を迎えることになるなんて思わなかったんだ、姉さん」みたいな?(違) あるところで一気に急展開を迎えるのかなー。
2005年07月05日(火)
「ハチミツとクローバー」chapter.10(関西テレビ)感想
「真山、どうしてそんなに嬉しそうなの。そして、どうしていつもそうマニアックなの」(山田あゆみ)
山田さんはんなこと言っとりますが、私もこういう閑散スポットってけっこう好きですよ(だからマニアックなんでしょ)。
船内で大量のお菓子を広げる女子二人+森田さん。真山に竹本くん、わざわざ手作り弁当を断ったのかよ! まあ、想像したとおりの創作料理が出てくるとしたら私でも遠慮してしまいますが。相変わらず、無理してでも「美味しい」って言って株を上げようという萌えアニメ的発想に乏しい人たちですね(そんな発想はいらん)。ま、彼女たちは味覚がマニアックなだけで、自分で美味しいと思っていればそれでいいんじゃないでしょうか。
で、誰もいない海浜公園。なぜかそびえたつ観覧車。EDのモチーフがこんなふうに劇中に出てくるのは意外でしたけど、さすがぴったりはまっています。やっぱシチュエーション的には友達以上恋人未満な間柄の男女二人が乗るのがいちばんですよね。この気まずさがたまらないというか、竹本くんとハグちゃんなんかどーでもいいから、山田さんと真山がどうなったのかとっても気になります。ちなみに私、観覧車に乗ったことなんて子供の頃しかないですが(ジェットコースタは一度もない)、やっぱ思うことといったら「わーい、人間がゴミみたいだー」(冗談です)。
ところで、森田さんの悪行にテロップが入るところとか、演出が「探偵! ナイトスクープ」っぽくて楽しかったです。真山ならパラダイスもめいっぱい楽しめそうで、探偵に向いてるかもしれませんね。ほら、尾行とかもお手の物だし(やめい)。
2005年07月13日(水)
「ハチミツとクローバー」chapter.11(関西テレビ)感想
「一瞬で、コロボックルに逆戻り」(竹本祐太・山田あゆみ)
中原麻衣なモンゴル少女はこのためだったのかー!!
歳月はめぐり、はぐちゃんもついに七五三……もとい成人式。「そんな、博多人形みたいだなんて」んー、実物をよく知らんのでコメントできないんですが。ちっちゃい娘に向かって「お人形さんみたい」というのは、どこが褒め言葉なんかよく判らない私です。別にその言葉を発した人間が2.5次元萌えを認定されるというわけでもないし(何を言ってる)。まあ、世の中には真紅とか翠星石みたいな人形もいますからね(おい)。
そして花本先生の帰還。おみやげが男子にはおざなりなとこが最高です。ここで、「徳大寺先生」という、もうひとつ上の視点を導入することで、花本先生も昔はみんなと同じ学生だった、というループ感覚が生まれます。第1話やOP、EDの演出から明らかなとおり、やっぱりこの作品って「輪」なんでしょうね。グルグル回って、ずっと同じことを繰り返してるように見えても、それが車輪だったら、いつのまにか別の場所にたどり着いているという。
考えてみるとあれですねー。私だってもう二十代になって久しいんですよね。子供の頃に思ってた「大人」という存在と比べて、いざその年代になった自分や周りが、ずいぶん子供っぽく思えてしまうというのは、ずっと感じてたことです。人間の本質なんて、実はあんまり変わらんということでしょうか。私も、このまま三十代になっても全然変わらずにいるのかなー。あはは(笑ってていいのか?)。
森田さんといっしょに買い物に出かけて「楽しくなかった」というはぐちゃんはちょっと驚き。花本先生のためにわざとやったとは考えにくいし。森田さん、案外ふたりきりになると緊張するタイプ? あるいは、はぐちゃん狙いと見せかけて、実は本命は真山だったりして。や、山田さん気をつけて、真のライバルはこいつだ!(絶対違う)
2005年07月19日(火)
「ハチミツとクローバー」chapter.12(関西テレビ)感想
「先生、判ったから、その釘バットはしまってね」(竹本祐太)
あ、フジでは釘バットって出していいんだ。
素晴らしいなぁ、ここまで来ても圧倒的な物語の駆動力はまったく衰えてないというか。一話の中で印象的なシーンが多くて感想書くのに困ります。
とりあえず、森田さんは桜の魔法を使えるに一票(言うに事欠いてそれかよ)。
最初の花見シーンもいろいろ面白い。森田さんのドンズコはよくやったなぁとか(別に唄自体は昔からあるものだから大丈夫なんでしょうか)、山田さん商店街のアイドルだったのか! とか。しかしお前ら眼鏡をバカにするでねぇー。まあ男のめがねっこなんていらんけど(お前が言うな)。
しっかしねー、ラスト近くでOPが流れると、これじゃ竹本くんが大好きなのは(略)。てっきり、フェンス越しで叫ぶ竹本くんの後ろに、森田さんが現れる、というオチかと思ったんですが。もちろんホントにいなくなったかはまだ不明ですけど。
2005年07月26日(火)
「ハチミツとクローバー」chapter.13(関西テレビ)感想
「この勘の悪さはどうなの、乙女として」(山田あゆみ)
OP、EDともに変更。や、OPは映像だけですが。前のが許せないってわけじゃないけど、今回のはかなり好きですね。実写の中にうまく二次元のキャラを組み込んであって、実にこの作品らしい。
さてさてさて。アメリカへ旅立った森田さんは気にかかれど(というかむしろ真山の言うとおり部屋のほうが気にかかる)、残された面々、とくに山田さんが実に素晴らしい。泣いて笑ってときめいて。もう、鈍感だろうと浴衣のさらしがきつかろうと、じゅうぶん魅力的だよ! と言いたい。ちなみに、アキコおばさん@一条みゆ希の口調も好きですね。
この作品って、やっぱり少女マンガ原作だからなのか、基本的に女の子視点から世界が描かれていて、それがとっても新鮮。そのせいで竹本くんにあんま共感できないという副作用もありますが。それはともかく、お風呂シーンを「30分後」なんて字幕だけで華麗にスルーしてしまう清らかさが素晴らしい。黒田洋介ってすごいなー。
しかし、社会人になったのに相変わらず呼び出される真山がちょっと不憫な気も。私なんか、いかに過去、自分の属した組織とのしがらみを断ち切るかで20年間悪戦苦闘してきているというのに(それもどうかと思うぞ)。ま、本人が楽しけりゃええんですけど。
ところで、真山の「天一でどうだ! おごるぞ」というセリフには大学生らしさを感じました(っていうかむしろ京都なんだけど)。
2005年08月02日(火)
「ハチミツとクローバー」chapter.14(関西テレビ)感想
「いや〜こういうとき心から思うね、大人になって良かった、って。食べたいなと思ったら即食う!」(花本修司)
「迷ったり、お財布の中を心配したりなんてもうないない!」(真山巧)
いいなぁいいなぁ。まあ私は食に興味ないんですけど。好きなものに好きなだけ投資できて、しかもそれが子供向けのものだったりして、これが世に言う「大人ってコドモよ、ということ」ですか(違)。
っていうか真山、ズルいなぁ。自分では山田さんの気持ちに応えられないくせに、他のオトコに手を出されるのはいやなんて、身勝手にもほどがあります。気持ちは判らんでもないけど、山田さんにとっても辛いでしょうよ。
……っていうか全然そんな心配なかったー! 山田さん最強。いいな〜、怒るといちばんおっかない女の子。惚れ直しました。あ、あのあの、私まだ学生ですけど、もうすぐ収入も安定するし、真面目で包容力もあって(黙れ)。
本日のツッコミその1。真山、夢に出てきた人が自分のことを想っているというのは迷信だと片づけるくせに、マイナスイオンなんて非科学用語は スルーですか。それが文系クォリティなのかなー。
本日のツッコミその2。山田さん、土の前でホコリをたてるのは怒るのに、花本先生のタバコはいいの? っていうかお祭りの人混みの中で吸うなんて言語道断だと思うんですが。
2005年08月17日(水)
「ハチミツとクローバー」chapter.15(関西テレビ)感想
「じゃじゃじゃん! さて問題です。この特製カレーは、コクを出すために、あるものを隠し味で入れています! それはなんでしょーか!?」(山田あゆみ)
ひたすら山田さんがかわいかった。真山も野宮も許せんわ〜。とりあえずチャレンジャーな後輩たちを同志認定。
ひそかに竹本くんとはぐちゃんの扱いが悪くなってません?
「ハチミツとクローバー」chapter.16(関西テレビ)感想
「ごめんね、山田さん」(野宮匠)
そういうことかー。野宮侮りがたし。
商店街の近所のおにいちゃんたちから慕われていた山田さん、という構図が、こう効いてくるとは思いませんでしたね。やっぱり「お兄ちゃん好き好き大好きっ!」とか言ってるオトコ視点の作品には出来ない芸当です。
選ぶことなく逃げていた山田さん。真山への想いも、口にすることなく、いつまでもこのままの不安定な状態を保とうと願う。それはまるで、竹本くんの青春の塔のような、不安定な均衡。やっぱりこの人たちにも枯れない桜の魔法が必要な気がしてきました(それでもいつかは散るんだけど)。
花本先生曰く、人間に出来ること、「努力するか、あきらめるか」……。恋とはそのオルタナティブ(二者択一)なんでしょうか、と思ったら第三の選択肢があるとのこと。うーん、なんでしょうね。RTP委員会でも設置して権力に訴えるとか?(絶対違う)
どんなとこで生天目仁美を出してくるんだ。
えむいち。