2007年05月07日(月)
「フィギュア17 つばさ&ヒカル」第1話 今の自分は好きですか(AT-X)感想
評価: 6点[前回比: -](累計: 6/10 平均 6.0)
ふたごの姉妹が活躍する物語かと思った今の自分が嫌いです。
再放送ですが、もともとAT-Xオリジナル作品だったようで。二話連続放映ではなく、一話で一時間(実質は45分強ですが)。前半のような辛い光景を一時間も見せられたら精神的に厳しいと思っていたら、後半は何やら、かわいくないエイリアンが出てきたりしてワケワカラン展開になってしまいました(一瞬「エイリアン9」かと思った)。ある意味、メリハリが効いているといえばいるのかも。前半はMerryで後半はHurryですか(前半もそんなMerryじゃなかったような)。
まあ……何というか……精緻な小学生の日常描写がやけに胸を苦しくさせるのは、小学生に幻想を持ちすぎなせいなのか、あるいは自身の小学校時代にろくな思い出がないからか……。とはいえ、これが起点なのだから、これ以上状況が悪くなることはないような気もします(まさか負の方向に座標を進めるつもりではあるまい)。ヒカルちゃんという存在を得て、つばさちゃんがこれからどう変わっていくのか。やはりこれも、精神が保つかぎり見守っていきたい所存です。
2007年05月15日(火)
「フィギュア17 つばさ&ヒカル」第2話 一緒にいたい人はいますか(AT-X)感想
評価: 9点[前回比: +3](累計: 15/20 平均 7.5)
ATMクラックに無免許運転に記憶操作。第2話にしてD・Dさん悪行重ねすぎです。親戚に王の力を与える人はいますか?
圧倒されてしまった……。一気に評価好転です。自分とうりふたつの少女・ヒカルと向き合うことによって、つばさの中で何かが変わり始める。「うた∽かた」を小学生でやるだけでこれほどまで鮮烈だということを、その日私は知りました(実際きむらひでふみさんも企画協力に名を連ねてますし、なにがしかの影響は与えているでしょう)。
とにかく、ヒカルちゃん@折笠富美子の存在が文字通り光り輝いているのですよ。折笠さんのマホの子演技は余人の追随を許さないというのは既に立証済みでありますが……いや、マホの子という感じでもないか。精神年齢の幼い子の演技が卓越しているというか。それに対するつばさちゃん@矢島晶子も実におちびちゃん。電脳ガーゴイルは悪徳宇宙人D・Dさんに任せて、どこまでもまっすぐゴーで突き進んでいってもらいたいところです。
2007年05月20日(日)
「フィギュア17 つばさ&ヒカル」第3話 勇気を出してみませんか(AT-X)感想
評価: 10点[前回比: +1](累計: 25/30 平均 8.3)
ランドセルが乱雑に置かれてるカットだけで胸が痛くなるのは何故ですか。
あぁもう、何ですかこの美紗緒ちゃん。社交的なヒカルちゃんとは対照的に、自分に自信が持てないつばさちゃん。ポートボールの試合を通して、かわいくないエイリアンとの闘いを通して、一歩を踏み出すきっかけが丁寧に描かれる。やたら重くて大仰っぽい外枠が気にはなりますが、例によって主題が何かということさえはっきりしていれば問題ないのですよ。D・Dさんが異常に弱かったり、教師がぜんぜん児童のことを見てなかったりするのも、いつの時代も本音言えば大人はダメだよということで。
クラスメイトに、あからさまに釘宮理恵な娘がいたりして驚いたりもしましたが、勇気を出せないつばさちゃんを、しっかりヒカルちゃんが叱ったのが良かったですね。それまで何度も何度もつばさちゃんを勇気づける言葉をかけてきた末のシーン。尺が長いからこそできる演出と言えましょう。なのはさんもコゼットちゃんも立派に育ってしまった今、もはやこの作品だけが最後の砦、希望の星。とりあえず萩原くんとメガネッコに要注意です。
2007年05月28日(月)
「フィギュア17 つばさ&ヒカル」第4話 羽ばたく心を持っていますか(AT-X)感想
評価: 9点[前回比: -1](累計: 34/40 平均 8.5)
ヒカルちゃんのマホの子ぶりに拍車がかかっている……。
つばさはゆめ、そしてそらへ。夏休みの校内キャンプ、はんごうすいさん(熟語の漢字仮名交じりは嫌いなので、いっそ全部ひらがなで)。男子と女子、誰もいない校舎、花火大会(魔法厳禁)。なんかもう、ごめんなさい許してください世界に向かって謝りますといった感じですが(メショーさんか)。45分という長尺がすっかりツボに入ってきましたよ。この試み、どうしてアニメ界に定着しなかったんでしょうね。毎週放映で無理してアレなことになるよりは、じっくりコトコト煮詰めていったほうがいいこともあると思うのですけど。アニメにもスローライフを。
これだけ日常パートが心地良いと、もう戦闘パートいらないからっ、ふたりはフィギュア17にならなくていいからっと言ってしまいそうにもなるのですが。でも、それがないと成り立たない、なおかつ、それが話の中核ではない、この微妙なのよバランスがやはり「砂沙美☆魔法少女クラブ」を思い起こします。オルディナ@井上喜久子なんて、まためんどくさそうな宇宙人さんも出てきましたが。D.D.さんのほうが自分の弱さを自覚してるだけまだマシというか。大人のツンデレは難易度が高すぎます。っていうか「フィギュア17」って、この人にあやかってつけられたなまえじゃなかったのね(おいおい)。
日常パートでは例によって腹黒メガネッコと、ピアノ弾きな相沢くんに要注意。Kanon だったらどうしようかと思いましたが。
2007年06月03日(日)
「フィギュア17 つばさ&ヒカル」第5話 大切な人はいますか(AT-X)感想
評価: 8点[前回比: -1](累計: 42/50 平均 8.4)
D・Dさんも牧場の仕事手伝いませんか。まあ、誰からも頭数に入れられてないみたいですが。
「十兵衛ちゃん2」を二話連続で観た後にこの作品で、気持ちさわやかリフレッシュ……といきたかったのですが、今回のメインはサクラさん@堀江由衣、しかもテーマは親子と、よけいに辛い話でありましたことよ。
作品は虚心坦懐に観ることを心がけてはいるのですが、ほとんど一方的にサクラさんが悪かったというまとめ方に反感を憶えてしまうのは、やはり私が人の親になれないということでしょうか。サクラさんのほうがかわいそうというヒカルちゃんの言い分のほうに共感できてしまった私ですが、ヒカルちゃん自身は「親」という存在を知らないわけで、最後のシーンがそれにつながってくると考えれば、これはこれで。とりあえず、つばさちゃんとヒカルちゃんに手作りパンをまるかじりさせるお父さんは確実にいい父親です。リリカルまるかじり。なのはさんは怖いし、コゼットさんも立派に育ってしまった今、この作品だけが(以下略)。
2007年07月29日(日)
「フィギュア17 つばさ&ヒカル」全13話 (AT-X)総評
釘宮の子より萩原くんのほうがツンデレでした。
こちらも何とか最後まで追えました。「ハヤテのごとく!」が長期放映休止の中、これとコゼットさんの積み録を崩す日曜というのが辛くてならなかったのですが。まあ最後は予想通りというか、収まるところに収まったので良しとしましょうか。やはりWウィッシュは完全なハッピーエンドは難しいのですね……。
まあ戦闘パートのことは魅上輝なみに頭から削除削除削除して。謎の枯れ木現象を追う新聞記者さんが何のために出てきたのか最後まで判りませんでしたが。須河原晶(濁りません)に弟子入りして一から自分を見つめ直しましょう。
北海道の自然を舞台にした、存在感・小学生の丁寧な描写こそが本作の最大の評価点。一時間枠だからこその微に入り細をうがつ描写には、もうごめんなさい許してくださいと言いたくなったりもしましたが。あぁ、それにしても相沢くん。つばさちゃんやヒカルちゃんに「ボクの竿使ってよ」とか「フランクフルト好き?」とか言い出したときには全力でツッコんでやろうと思ったのですが、まさかあんなことになるとは。あのエピソードも、つばさちゃんがヒカルちゃんという存在を喪うという過程に向けた通過儀礼(イニシエーション)。途中からシリーズ構成の意図が見えてしまって、巧い構成だと思いつつも酷な話だなぁという想いばかりが先立ってしまいました。
総点は71点。

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