2005年05月08日(日)

「交響詩篇エウレカセブン」第04話 ウォーターメロン(MBS毎日放送)感想

「なんか、息苦しいんだ」(エウレカ)

 ああ、今回の冒頭のほうがむしろエヴァっぽいかも(「アゲハ構想」とか言ってるとこ)。もちろんあえて部分的に似せてきてるんでしょうな。私も例によってエヴァを語る気ないですし、あんま気にせずごーごー。

 さてさて、GEKKO STATEに乗り込んだレントン、理想と現実の違いを実感。そりゃ〜まあオープンソースプロジェクトだから金はないでしょうな(三回連続同じネタかよ! もうやめろ、今すぐやめろ)。そして新入りらしくさんざんこき使われ、実験道具にされる。検査で上半身裸になったところにエウレカがやってきて、レントンのほうが恥ずかしがって身をかがめるところが面白かったですな。や、変な意味ではなくて(誤解されるのは自業自得だと思う)、前回のラストのとおり、月光号にいるときにはホランドがずっと服を着てないことと、うまく対比されてると思うのですよ。昨日の「愛してるぜベイベ」ではないですが、衣服は社会性を表すもの。しかし、ホランドはたとえそんなものがなくても、月光号の中ではリーダーとしての役割を果たすことが出来る。それに対し、レントンは未だGEKKO STATEという社会の中での己の役割を明確に出来ていない、有り体に言ってしまえば自分の居場所を見つけられていないのですね。
 ということで、ニルバーシュのコクピットの中でも息苦しさを感じるレントン。んー、たしかに古代人機に比べるとやたら狭いでしょうな(鳴茂さんが言ってたネタをパクリ拝借)。それに対してエウレカが「空調は大丈夫だけど」と返すのが面白かった。あんた、「それ食べてからで良いよ」なフェイトかよ。かーわーいーいー。水樹奈々には萌えられないけど名塚佳織ならバッチリです(意味判んねぇっつの)。
 ついには「最悪だ」という言葉を吐き出すレントン、その構図は1話とまったく同じ。またも、ねだるだけの状況に逆戻りしているようです。ということで、再度現れる構図は、レントンの期待や予想が次々に裏切られていくというもの。金を稼ぐ手段として、リフ大会に出ることを提案しても無視されるわ、謎の密売行為で「特別サービス」の旗手にされるわ。
 しかし、その中で唯一レントンの、ひいては視聴者の期待を裏切らなかったのが、間欠泉に湧き出す「トラパー」の波。ホランドからエウレカ、レントンまでのカウントダウンも、きわめて意図的に期待を高める働きをしています。注目すべきは、このカタルシスはレントンが勝ち取ったものではないということ。ちゃんと冒頭で、ラジオに耳をかたむける月光号の乗員のシーンが挿入されていて、地殻変動情報を知り、その通りに動いたからこその結末であって、レントンはそれを羨望するだけというのが今回の話の基本構造。
 それを示すかのように、次のシーンではまたもレントンにとって予想外の展開が発生。自分が運んでいたのが臓器だと判明。観てるこっちとしてはだいたいの予想はついてましたけど、ほんとに実物を見せるとは。うわぁお、まさに「だいじょうぶ腎臓はひとつで生きてける〜」だよぅ。こういうのも西手新九郎((c)唐沢俊一)っていうのか?
 ラスト、前回のオチになってた「エウレカの子供」問題もしっかり片をつけてくれました。しかし、これまたレントンが勝ち取ったものではないことをしつこく示すかのように、そのあとにもう一度ひっくり返しが発生。「本当にあの子たちがエウレカの子供だったら」……うむ〜、そりゃ、見た目は子供でも本当は……というのと、本当の子供との間には大きな違いが(黙れっつーの)。

 うん、やっぱり作品全体を貫くであろうキーワードがはっきりしていると、それに絡めて物語構造を読み取ることが出来るから楽ですね。けっこう思わせぶりというか、あえて判らなくしている面が多々ある作品ですが、こうやって解析していく面白さもまた一興。
 しかし、そのための復習として便利な土曜深夜の再放送ですが、野球中継延長のしわ寄せで昨日のがつぶれたのはちょっと惜しいなぁ。TBSが水曜深夜なのに比べても、むしろMBSのほうがもうすこしがんばりましょう(流行らそうとしてる?)。一話飛ばされるのか、MBSお得意のズレズレ攻撃に出るのかは定かでないですが。

投稿者plateau: 2005年05月08日 11:36 [アニメ感想] [アニメ/エウレカセブン]