2007年01月07日(日)
「世界名作劇場レ・ミゼラブル 少女コゼット」第1話 ファンティーヌとコゼット(BSフジ)感想
評価: 9点[前回比: -](累計: 9/10 平均 9.0)
名作だ、まさに名作劇場以外のなにものでもない……。
何気に今期最注目の作品だったりしますが(日本語は正しく使いましょう)。原作は、かすかに子供の頃読んだ記憶が。なんか閉め出された門の前で泣き叫ぶ切ないシーンがあったような無かったような(うろ覚え)。とりあえずあんまり明るい話じゃないことはたしかですが、桜井弘明監督と、このキャラデザのまるさ、そしてキャスト陣の前に、視聴しないという選択肢は存在しないのであります。
……あぁもう、大人なんて嫌いだーと思わず天に向かって叫びたくなる話でありましたことよ。切ないなぁ、切ないなぁ。視聴者をコゼット@松本環季に感情移入させるという点では、完璧に成功している初回といっていいでしょう。子役の松本環季さんの演技も素晴らしい。私が言うと説得力がない気がするのが残念でなりませんが、名塚佳織さんが衝撃を受けたというのもうなずけます。あぁもう、こんな娘を厄介払いしたり重労働させるなんて信じられませんね。ハウス食品の商品を買えば、売り上げの何パーセントかコゼットちゃんに寄付されるんですかっ、などと言いたくなりました。
いっぽう、コゼットと離れたお母さんは工場へ。こちらも過酷な労働が待ち受けているのかと思いきや、社長で市長なマドレーヌさんは意外にいい人そう。まあ、口ひげだけでしゃべってるのは、いい人か悪い人か微妙なところですが(なんだそれは)。パン泥棒がきっかけで縁を持ったアランくんもけっこう気になります。今後の動向で、もんたくんになれるか小暮くんで終わるかが決まりそう(そのどっちかしかないのか)。
次回予告。……誰だお前ら(笑)。本編にツッコミを入れるあたり、ここだけ深夜アニメの空気が流れてるような。本編の辛さを吹き飛ばしてくれることを期待しつつ、私もガンバって視聴したい所存です。
2007年01月21日(日)
「世界名作劇場レ・ミゼラブル 少女コゼット」第3話 新しい友だち シュシュ(BSフジ)感想
評価: 9点[前回比: +1](累計: 26/30 平均 8.7)
借金取りの家からの帰り道に、子犬と出逢うコゼット。ご利用は計画的に。
相変わらず切ないというか何というか、観てるだけで心を揺さぶられるアニメです。ガブローシュ@小林由美子のおかげでずいぶん救われると思ってたのですが、今回はそれも裏目に出ることに。辛い辛いと思いつつ、コゼットちゃん@名塚佳織の愛しさに画面から目をそらせない私です。まったく、辛い話は原作を見てくだされ! と割り切って、たのしい話にはなってくれんもんですかね(無理でしょう)。
マドレーヌさんも、これからあの警察署長にちくちくといぢめられていきそうな予感。やはり悪いことはするもんではないと、そう思わせる点でも名作劇場恐るべしなのですよ。清く正しく生きましょう。
2007年02月04日(日)
「世界名作劇場レ・ミゼラブル 少女コゼット」第5話 ジャヴェールの疑惑(BSフジ)感想
評価: 9点[前回比: +1](累計: 43/50 平均 8.6)
ホントにシュシュの食餌代は誰が出してるのだろう……。
今日も今日とて、大の大人が揃いも揃ってどうにもこうにも、墜ちも墜ちたり最低最悪という感じなのですが。まあ、私レベルになると、それは作品の評価を下げるものにはなり得ません(どんなレベルだ)。それによって逆に、コゼットたちこどもの素敵さを増幅させることにもなりますし。いっけんいい人そうなシンプソン神父(違)も、コゼットの服装とか手の荒れとかで気づけよ! ということで同罪です。子供に接するときはまず手を見るのが基本です。罪深いですね。
エポニーヌ@笹本優子のコゼットいじめも続いてますが、なんか子供なりに複雑な乙女心がかいま見えて、きらめくいじら虫。らはめより100倍恐ろしい(いいから)。
ファンティーヌさんのほうも、話が動き出してきたようで。ファンティーヌの裏事情を探ろうとする同僚の人、「怪しいっぽーい」とか言ってくれたらまだかわいげもあるのですが(ありません)。ともあれ、良いほうに転ぶのか悪いほうに転ぶのか、注目です。
2007年02月11日(日)
「世界名作劇場レ・ミゼラブル 少女コゼット」第6話 コゼットの誕生日(BSフジ)感想
評価: 9点[前回比: ±0](累計: 52/60 平均 8.7)
今週もガヴローシュくん@小林由美子に拍手。着実にコゼットのフラグ立てを進行中。アランくんの新規参入が待たれます。
例によって、大人はもう(略)という感じですが。どう考えても、責められるべきはファンティーヌだと思うのですが……。面接の時に嘘をついたというのは紛れもない事実、法律のほうはいかがですかと言われれば契約無効で解雇されても仕方ないのではないかと。そんなふうに思考が向いたところに、同じく過去に後ろ暗いところのあるマドレーヌ市長が窮地に立たされる光景を視聴者は目の当たりにすることに。しかも、それでマドレーヌさんが鬱々ワールドに入ってしまったおかげで、ファンティーヌの直訴は市長の耳に届くことはなくなり……。嫌らしくも実に緻密な筋運びです。池田眞美子恐るべし。
次回予告。この作品を見続ける気力の大半をもらってる部分ですが、今回は「辞書で調べてね」と来ましたか。次週、「エポニーヌはすっかりツンデレだね」「ツンデレって言葉が分からない人はGoogleで検索してね」とは言いませんように。
2007年02月18日(日)
「世界名作劇場レ・ミゼラブル 少女コゼット」第7話 迷子のエポニーヌ(BSフジ)感想
評価: 10点[前回比: +1](累計: 62/70 平均 8.9)
あぁ、エポニーヌ@笹本優子かわいいなぁもう。
パリっ子だったコゼット。それにショックのエポニーヌ。親からの愛情は受けていても、それは一方通行のもの。生まれた村から一度も出ることもなく、コゼットが仕事で見知った山道ですら迷う始末。幸せとか、不幸せだとかは見方ひとつで変わるもの。コゼットに対し顔を赤らめるエポニーヌがかわいくてもう。今回で一気に好感度上がりました。前々から、あのおでこの広さはただ者じゃないと思ってましたが。
ということで今回の旅人さん@西村知道はなかなか出来た人でしたね。ちゃんとコゼットの境遇にも気づいて、励まして。まあしかし、欲を言えば、コゼットちゃんをこんな宿屋には置いておけない! 私が連れて行く! とか、コゼットちゃんのお母さんが戻るまで私もこの村に滞在する! とかいう気概がほしかったところですが。パリ仕込みの人形芸でも仕込むのですよ。人は思い出がないと生きていけないけど、でもね、思い出だけでは生きていけないんだよ(黙りなさい)。
そんなこんなで生きていけなくなっているファンティーヌさん。なんかもう、私ゃコゼットより貴女のほうが心配ですよ。自分の能力も測れず仕事を引き受けて、他人に迷惑をかけるとはなんたる……。けっきょく、子供は親に頼らず生きていかなくてはいけないという教訓でしょうか。
2007年03月04日(日)
「世界名作劇場レ・ミゼラブル 少女コゼット」第9話 テナルディエの悪だくみ(BSフジ)感想
評価: 9点[前回比: +1](累計: 79/90 平均 8.8)
メイエさんが本当に改心したのか疑ってしまった私を罰してください。
なんか先週は辛い話らしいということで観る勇気が出ず、今週2話続けて観たんですが……。辛い目に遭うのはファンティーヌだったのですね。だったら(おい!)。いや、どうもこの人にあまり同情できないんですよね。自分のことを棚に上げてるようで我ながら身勝手シンキングだとは思うのですが(沈むぞ)。
しかし、10フラン必要だというところでエポニーヌ夫妻のような悪知恵が働かず、愚直にそのままの金額を言ってしまったり、コゼットにあげた(と思っている)スカートのおかげでなりすまし詐欺に気づかなかったりと、嫌らしくも巧いシリーズ構成ですね。ようやく事態を知ったマドレーヌ市長が自ら乗り出そうとするも、ジャン・ヴァルジャンの疑いをかけられた男の裁判の話を聞きどうすれバインダー。次回もコゼットちゃん、ふぁいとっ、だよっ。
次回予告。やっぱり視聴者目線で語ってるのか……。写真より携帯端末があれば。ジャベールより写メール(商標です)。
2007年03月11日(日)
「世界名作劇場レ・ミゼラブル 少女コゼット」第10話 迷いのマドレーヌ(BSフジ)感想
評価: 9点[前回比: ±0](累計: 88/100 平均 8.8)
机に身を乗り出して神父さんに手紙を差し出すコゼットちゃんがかわいすぎる。これに反応しない奴は○○じゃない(○○?)。もう神父さんは転勤といっしょにコゼットちゃんを連れて行くべきだと思います。
例によって本編はら〜ららら、ららら〜(アイキャッチB)なので感想略。次回予告、「格差社会とか、勝ち組負け組とか」。このアニメ、次回予告の突き抜けた面白さは「おとぎ銃士赤ずきん」に匹敵するかもしれません。
2007年12月09日(日)
「世界名作劇場レ・ミゼラブル 少女コゼット」第49話 私のお母さん(BSフジ)感想
評価: 10点[前回比: +3](累計: 421/490 平均 8.6)
これを、だっこしてぎゅっ革命と名づけよう。
もうすぐ終わりなので感想を復活させます。思えば遠くへ来たもんだ。しゃんしゃん。こういう振り返り話は一年ものアニメの独擅場ですね。コゼットさんが二クールも待たずに成長してしまったことを嘆いた自分が浅はかでした。大きくなった今だからこそ、あの頃見えなかったものが見えてくる。マリウス・ポンメルシーのポン助との結婚の報告に、母親であるファンティーヌがかつて暮らした街を訪れるコゼット。そこでついに彼女は、母親の死の真相を知ることに。正直村の住人なシスター・サンプリス@かないみかをこんな形で使ってくるとは、恐るべき知略家ですジャン・ヴァルジャン。放映当時には、もうちょっとしっかりしようよファンティーヌと思ったものですが、こうして客観的に語られるといい話になっているというか、まさにレ・ミゼラブルとしか言いようがありません。それにしても、アランくんには期待してたんですけどねぇ。まさかコゼットと逢うこともないとは。
そして朽ち果てた旧ワーテルロー邸。託児所の「ファンティーヌとコゼットの家」に込められた願いとは対照的に、なんと嘘と虚栄で塗り固められた名前であったことか……。もはやその役目を果たすことのできないブランコ。第1話の段階では、となりに並んでブランコに乗るだけで、毎日の生活がちょっとだけ楽しくなるような気がしたんだみたいな、そんな雰囲気だったのに。エポニたんのことは本当に悔やまれます。ポン助を想い、コゼットへの嫉妬にかられる泥沼の展開になったときにはもう心配で心配で、あわや世界さん名作劇場になるかと危惧したというのも今だから言えること(最後まで黙っとけ)。
さて、このまま暗黒面が出ずに幸せな結末を迎えられるかどうか。まだ伏線が回収されていないテナルディエが、次回予告でちらっと出てきたのが不安を誘います。まさかこの人にも、ジャヴェールのような一発逆転いい人化が見られたりはしないと思いますが……。佐藤順一監督ならありえなくもないですが、どうでしょう桜井弘明監督。とりあえず、いまだ獄中(?)のアゼルマには幸せになってほしいのですが。
2007年12月16日(日)
「世界名作劇場レ・ミゼラブル 少女コゼット」第50話 永遠のリング(BSフジ)感想
評価: 9点[前回比: -1](累計: 430/500 平均 8.6)
ガブちん恥ずかしい髪型禁止!
ふーちゃんのお姉ちゃんより一足先に幸せになりましたコゼットさん(注: BS基準)。ヒトデ配らなくても大勢の人が駆けつけました。プレソール@三瓶由布子とユーグ@徳永愛には後半ひたすら癒されました。この前観た「魔女っ娘つくねちゃん」で、同じくコンビのキャラを演ってらしたのには受けましたが。何こっそり仕掛けてるんですか桜井監督。修道院からストパニ仲間もご参列。えぇ話なんですが、やっぱりあの修道院の話で一クールやるべきだったと今さらながらに思います。こうなったら、OVA「コゼットさん☆ナ・イ・ショ」で補完してもらうしか。
教会の外でもなつかしい人が出てきましたよ。おかみさんはすっかり別人になってます。アゼルマちゃん、お姉さんとは対照的にすくすくお育ちになって……なんでもないです。強く生きましょう。そしてテナールディエ。何故地下道でジャンを見逃したか疑問だったんですが、誰だか気づいていなかったんですか。最後まで悪巧んでおるようです。ほかのキャラクタが、互いに絆を強め合いつつ、それぞれ己の道を進み始めようとしているのに、彼だけは変わらずひとりきり。果たして、どんな結末が用意されているのでしょう。
2007年12月23日(日)
「世界名作劇場レ・ミゼラブル 少女コゼット」第51話 明かされた真実(BSフジ)感想
評価: 10点[前回比: +1](累計: 440/510 平均 8.6)
テナールディエ……。
なんという伏線処理。ジャン・ヴァルジャンから過去を告白されたマリウスくん、さらに飛んで火に入るテナールディエから、あの革命の日の真実までをも知ることに。テナールディエの悪巧みが、よもやこんなヒョウタンからポン助を生むことになろうとは。まあ、ジャンがさっさと正直に言えば、どうということはなかったという話ではありますが。
そして颯爽と現れるジャヴェール。悪あがくテナールディエに「人は変わることができる」と、かつてジャンが語った言葉をかける。ちょっ、あなたカッコ良すぎですよ! ここまでいい人化すると、なんかズルいです。
そんなこんなで、いよいよ次週で最終回。次回予告の二人とは今回でお別れでしょうか。いろいろはっちゃけてたので、この次回予告だけ毎回保存してたのです。一足お先にお疲れさまでした。
2007年12月30日(日)
「世界名作劇場レ・ミゼラブル 少女コゼット」第52話 銀の燭台(BSフジ)感想
評価: 10点[前回比: ±0](累計: 450/520 平均 8.7)
えいえんはきっとあるよ。
見事でした。ジャヴェールの言葉どおり、数奇な運命を生きた男、ジャン・ヴァルジャン。ずっと胸に秘めてきたその過去を、ついにコゼットに打ち明ける。そして、その想いは、ジャンからコゼットやガブローシュ、さらにはコゼットの娘の代へと受け継がれていく。この世の来し方行く末を見渡すような、大きな拡がりを持った物語になったと思います。
前科者の証である、黄色い旅券。そのネガティブなイメージが、コゼットたちが歩いていく一面の菜の花畑によって、ポジティブなものに転化されていくラストは感動的。もうね、黄色いバカンスとか言ってる場合じゃありません(反省)。
総点は88点。途中、辛いお話や暗い展開も見られましたけど、それも含めて文字通り世界名作劇場。復活第一作にふさわしい作品だったと思います。もちろん、名塚佳織嬢の存在も大きなものがありました。

ということで、来年のこの時間は望月智充監督「ポルフィの長い旅」。いきなり二連続で予告を流したりなんかしちゃってツカミはオッケー、みたいな。世界名作劇場にはますますのご発展をお祈り申し上げます。いっそ絶対に地上波局には流さないくらいの心意気で。
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