2004年10月11日(月)

「ブラック・ジャック」プロローグ Karte:00 オペの順番/Karte:01 消えた針(よみうりテレビ)感想

「あたしは先生の奥さんなのよさ!」(ピノコ)

 それなりに期待していた作品ですが、なかなかの出来に仕上がっていると思います。ピノコ@水谷優子さんがなんといっても最大の評価点。噂のEDテーマ「黒毛和牛上塩タン焼680円」も、まあ……。バックのピノコがかあいいですな。
 それにしても、崖の上に立つブラックジャック邸のCGは綺麗でいいですね(なんかWindを思い出しますが)。人間以外ならCG処理はどんどんやって欲しいと思う次第なのです。うたまるあたりまでが許容点(そこかよ)。
 ではでは各話についてちょっとだけ感想を。

プロローグ Karte:00 オペの順番
  • 西表島を訪れたブラックジャックとピノコ。フェリーに持ち込まれたイリオモテヤマネコのせいで船は座礁
  • 怪我人を手当てするブラックジャック。ネコ・赤ん坊・代議士の順で手術を行う
  •  正直、あんなバカな代議士がいるかという話ですが、そういうことは気にしてはいけないんでしょうな。一瞬、「こいつが殺されるのか」と思いましたが、ミステリィじゃないんだっけ、これ。残念。
    「訴えてやる!」と言われて、その通りブラックジャックが法廷に立たされる展開はびっくりしましたが。具体的に何の罪で起訴されたんだ……。
     しかし、このような一見王道に見える展開を最初に持ってきたのも、製作側の狙いでしょう。これがあることで、次の話が生きてきます。だからこそこれが「プロローグ」なんですね。しかし、初めから話数を二桁表示にするということは、二年以上は続けないという気なのかな……?

    Karte:01 消えた針
  • ピノコと仲良くなった少年・写楽。しかし彼は突然苦しみ出す
  • ブラックジャックによる手術は成功。しかし直後の事故で針が静脈中に。再手術を行うが、針を見失い……
  •  これは面白かった! ある程度先が見えない展開のほうがやっぱり楽しめるというものです。
     ひとつ注文をつけるとすれば、ブラックジャックの手術の腕を表現するにあたって、まわりの医師に「すごい腕さばきだ」と言わせるのはちょっとどうかと。アニメなんだから、ちゃんと映像で表現してください……。あまり派手なエフェクトを使いたくないのかな〜?
     ところで、この冒頭に出てきた喫茶店はスペシャルでも出てきましたね。「ときには真珠のように」だったかな? 本間丈太郎は原作でもちょくちょく出てくるはず……。最初の週刊少年チャンピオンコミックスを親が揃えてたんで、絶対読んだはずなんですよね。今はもうないと思いますが。
     しかし、写楽くんの頭のバンソーコーについての謎は明らかになりませんでしたね。CVが佐藤ゆうこだし、準レギュラになるのかな? どっちかというとボク女な姉(たぶん和登)期待。まあ本間久美子の友人なんだから出てくるでしょう。

    2004年10月18日(月)

    「ブラック・ジャック」Karte:02 アリの足(よみうりテレビ)感想

    「立て、立つんだ」(光男)

  • 足のリハビリを続ける少年・光男。ある身障者の体験をつづった本に感銘を受け、同じコースを走破しようとする
  • たったひとりで歩を進める光男の前に、ブラックジャックの姿が
  •  うーん、なるほどね〜。
     とりあえず私はとある事情から、このテーマに関しては客観的な見方が出来ないということを言っておきます。たとえば途中で光男の財布を奪い取った輩どもなどは、この世ならざる悪行で、ブラックジャックにはそのまま崖から突き落としてほしかったくらいの憎しみを感じたのですが。いっぽうで、彼の挑戦を美談として一面的に伝える、偽善的マスコミにも嫌悪感を抱いてしまうわけで。
     そんな中、どちらの態度も取らないブラックジャックの行動に非常に興味をもってストーリィの行方を見守っていました。そして明かされるひとつの事実。充分予測は出来たはずなのに、何故かその可能性を見落としていて、非常に驚きました。そして納得。なるほど、たしかにブラックジャックの態度はとても理想的なものだと思います。基本的に手を貸すのは相手が頼ってきたときだけ。ただし当人に身の危険が及ぶ可能性がある場合はフォローをする、その場合もあくまで決定は本人の意思に任せる。そのルールが守られていて、地味ながら良い話だと思いました。
     まあ、やっぱり当事者じゃないと見えないものもあるということですね。たとえば最初の喫茶店のシーン、入り口に段差がないのがちょっと珍しいと思いました。こういう店って段差があるのが普通ですよね。とくに足の障害をもつ人間にとっては、わずか数センチの段差であっても非常に恐怖を感じるものです。光男くんがこの喫茶店によく通っていたのは、そういうところも影響したのかなとちょっと思ったり。

     あー、らしくない感想を書いてしまった(笑)。以下はちょっとだけいつもどおりのヤツを。

     光男くんの声がやけに年齢高く感じたんですが、CV阪口大助さんですかー。この方も一昔前の美少女ラブコメにはよく主人公で出てた印象があります(守護月天とか)。まあ大人っぽい考え方の子でしたから、合ってたと思います。個人的には女性CVの少年が萌えるんですが、まあこの作品の萌えはピノコ@水谷優子さんに一手に任せるとして。今回ははじめてのおるすばんでしたけど、ブラックジャックを思いつつ料理するシーンが健気ですね。料理の腕は良さそうでも、どじっこシーンが楽しめて良かったです。

    2004年10月26日(火)

    「ブラック・ジャック」Karte:03 ひったくり犬(よみうりテレビ)感想

     物語中に地震のシーンが含まれていたために放映延期

     うーむ、思わぬ形で余波が。まあ仕方のないところなのかなぁとも思います。製作側でそういう判断を下したのならばこちらとしては異議はありません。とりあえず一クール作品でないのが救いですね。公式サイトのプロデューサ日記を見る限り、いずれ放映する意志はあるようですし(しかも、かなり今後の展開にとって重要らしい)。

     しかし、それにしてもついこの前の「Karte:00 オペの順番」を再放送するのはどうかなぁという気がしないでもないんですが。どっちかと言えばKarte:01でしょう。もしくは先にKarte:04をやるとか、そういうことは出来なかったんでしょうか。そこまで製作スケジュールに余裕はなかったのかなぁ。

    2004年11月01日(月)

    「ブラック・ジャック」Karte:04 お医者さんごっこ(よみうりテレビ)感想

    「にいちゃん、チャコはいつまで待てば病気治るんだろう」(チャコ)

  • シャラクをいじめるコング、しかし彼には病気の妹・チャコがいた
  • ブラックジャックに診てほしいと言うチャコのため、同級生のキートンに扮装させる
  • 診療のフリを続けるキートンだが、チャコに手術してほしいと言われ……
  •  お、今回からサブタイトルに対応する原作の題名も出るようになりましたね。親切設計♪
     って……これ……うひゃああ!!
     思わず叫んでしまいましたよ。はい、名作回認定(おい)。

     なんてったって病弱な妹ですよ? いや、今回に限って実の兄なんてどうでもいい、むしろ似てないから血がつながってないかも、なんて余計な詮索は無用です。問題はキートンくんですよ! あんた、チャコちゃんを見てのその反応は明らかにアレだろ! そういう属性持ちだろ! 聴診器を持ってるくせに触診までして(こっそり練習してるし! あるいは感触を思い出し以下略)、さらに口まで開けさせるとはなんてマニアックな! っていうか自分から「毎日来てやるから」って言ってるし! 手術代に一億円を要求しておいて、それでも断らなかったらもっと直接的な報酬を要求するつもりだったんだ間違いない!

     ……という、脳味噌の煮えたような感想を書く人が大量に出ることが予想されます。以上はそのシミュレーションであり、私個人の意見ではございません(嘘つけ)。
     いや、っていうか、キートン@緒方恵美、チャコ@谷井あすかというキャストが狙ってないといえるでしょうか、いやない(反語)。どうせ製作側はこういう反応が出ることも織り込み済みなんでしょう。ええ、これぞ私が望んでいた手塚治虫アニメの正しいつくりかたです。
     真面目な話、クオリティ高いですよ、この作品。ちょこちょことした小ネタが随所に効いています。とりあえず演劇部のキートンの相方の女子、驚き方が芝居がかり過ぎ。あとチャコの部屋の壁に鉄腕アトムの絵が飾ってあったりとか、他作品のキャラを捜すのも楽しみのひとつ。っていうか、シャラク自体「三つ目がとおる」キャラだったんですね、知らなかった(おい)。
     非常に良い感じです。今後も超期待(そういえばコングが「ブラックジャック先生は超忙しい」と言っててちょっと笑った)。もちろん、Karte:03をいつかやってくれる日も心待ちにしつつ。って今回、冒頭にラルゴが出てきてしまってますけど。

    2004年11月08日(月)

    「ブラック・ジャック」Karte:05 六等星の男(よみうりテレビ)感想

    「幻か……。本当は、もっとずっと眩しく輝いてる人なんだがな」(ブラックジャック)

  • 真中病院の椎茸先生。キャリアは長いが、不遇の扱いを受ける
  • その病院の院長選をめぐり横領事件が明るみに。多数の医師が逮捕される
  • そんな折運び込まれた急患。医師がいないという病院側に、ブラックジャックは高額の報酬を請求するが……
  •  うん、今回も良質です。

     ブラックジャックって、なかなか口に出す言葉で本心を表さないキャラクタなので、ピノコとの会話の中でその真意を汲み取っていく過程がなかなか楽しいです。今回は、その流れに主旋律となるストーリィがうまく乗っていたと思います。事故現場に遭遇し椎茸先生と出逢ってから、秋祭りの浴衣をねだるピノコの願いをすんなり聞き入れているところが注目に値します。そして六等星の話へ。なるほど、たしかに星の等級はその絶対的な大きさよりも地球からの距離に依るところが大きいですね。こういう綺麗な比喩があるから、ありがちな話でも面白く見られます。もちろん、原作の発想の順番としては逆なのかもしれませんけど。
     そして秋祭りー。おおー、今年ラスト浴衣はピノコでした(こだわるな)。花火を見てブラックジャックの肩に寄り添うピノコ……と思ったら地上で花火が暴発! このあたりもシーンごとのつなぎ方が巧いです。
     横領事件直後とはいえ、病院に執刀医がいない状況というのもどうかとは思いますが。それに便乗して、いつもより更にふっかけるブラックジャック、というふうに傍目には見えるのでしょうね。椎茸先生を発奮させるため、と私は見たのですが。私利私欲に走らない態度は立派でも、院長として皆をまとめるためには、それなりに率先したリーダーシップが必要でしょうから。
     そして家路につくブラックジャックとピノコ。ここでの、ブラックジャックを気遣うピノコがすごく好きです。いつも孤独で、嫌われてばかり……という。閉鎖的な日本社会の対極に位置する、それ故にまたきわめて日本的なヒーローの理想像なんですけど、やっぱり良いなぁと。
     ラスト、ブラックジャックを孤高の一等星に、自身をそれに寄り添う星にたとえるピノコ。良いシーンなんですけど……だから地球から見て近くにあっても、本当は何百光年も離れてるかもしれませんって!

     ところで、救急隊員の口から「○○になります」というセリフが出たのがちょい違和感。無理して現代風にしなくていいよ……。
     あと、どうでもいいけど「ピノコの日記」ってブラックジャックのセリフ限定じゃなかったのか……。かぶらないようにセリフを選ぶのがちょっと大変かも。

    2004年11月16日(火)

    「ブラック・ジャック」Karte:06 ある教師と生徒(よみうりテレビ)感想

    「残念だな。生命保険金など入らないぞ。何故なら、私が治してやるからだ!」(ブラック・ジャック)
     ピノコの日記とかぶったけど、これは仕方ない。

  • 厳しい指導の村正先生が嫌で学校に行きたくないと言う久男
  • そんな思いを抱きつつ登校中、車にはねられて大ケガを負う
  • 事故の知らせを聞き慌てる村正、つてを頼ってブラックジャックのことを知るが……
  •  うーーむ。なんでこの作品は毎回、私の耳に痛い話ばっかりやるかなぁ。
     ええ、ええ、私も小学校時代とかよく学校に行きたくないとか思ってましたよ。勉強が嫌いとか先生が嫌とかいうのではないですけどね。久男のような気持ちを抱いたことも一度や二度ならず。
     でもまあ、けっきょくそれで迷惑をこうむるのはまわりの人間ですからね。あまり自分勝手すぎるのもどうかという話。
     それにしても、この村正先生は情熱以前に、単に教え方が下手なだけではないかという気も。たしかに教師に気苦労が多いのは判らないでもないですが〜。あと、ブラックジャックが治そうが治すまいが、こんな自殺めいたことをやったら保険金なんて簡単には下りそうもありませんが。けっきょくタダで手術したんでしょうか。
     ところでラスト、足の指を使ってかけ算をやろうとして「指が足りないよのさ!」というピノコがかわいい〜。算数の授業はこれの伏線だったのか!

     で、次回は白いライオン!? 以前のピノコのセリフは単なるネタじゃなくて前フリだったのか……。スターシステム万歳。

    2004年11月22日(月)

    「ブラック・ジャック」Karte:07 白いライオン(よみうりテレビ)感想

    「ランチ中なの。ジャマちないで」(ピノコ)
    「それだったら、ボクの給食の残りがあるよ」(シャラク)
    「そんなもん食べまっちぇーん!」(ピノコ)

  • 動物園に白いライオン・ルナルナを見にきたピノコとBJ。しかしルナルナは病気で姿が見られない
  • 飼育係に頼まれ、BJはルナルナを預かることに。大喜びのピノコとシャラク
  • 病気の原因を探るBJ。そして彼の下した決断とは……
  •  なーるほどー。手塚治虫作品の人気キャラが総登場するスターシステム。それを逆手に取った見事なオチでした。こういうネタはなかなか好きです。

     法外な報酬を要求すると言いながら、けっきょく毎回タダ働きなBJ(文字数節約のため今回からこの表記にします)。そのうえ、毎度大騒ぎするピノコに手を焼いてますし。まるで、押しかけ女房に翻弄される美少女アニメの主人公みたいで、だんだんBJが不憫に思えてきました。そういえばピノコがルナルナに服を着せようとしてるとこ、「I (はぁと) 先生!」なんてTシャツが……。あんたは春日野美鳥ですか!

     それにしても、ルナルナのCVはまたも谷井あすかさん! この調子でゲストキャラの女の子・動物すべてに声を当ててくれたらちょっと嬉しいかも。

    2004年11月29日(月)

    「ブラック・ジャック」Karte:08 奇跡の腕(よみうりテレビ)感想

    「今からこの手は、あなたの手です」(明)

  • 故郷の母親に食べさせるため、寿司職人として修行に励んできたタク
  • しかし、帰省間近に交通事故に逢い、両腕を切断
  • 事故を起こした運転手・明に、自分の代わりに寿司を握るように言うタク
  •  この話、たぶん原作で読んだことがあります。Bパート冒頭で唐突にそれを思い出しました。「あれ? 腕を移植するんじゃなかったっけ?」と思ってたらラストでそうなったんで間違いないはず。といいつつ、読んだのは中学生くらいのころで、細かい差異とかは全然判らないのでは、感想書きにあまり役立ちませんね。今度帰省したときに、万が一でも残ってないか確かめてみよう……。

     帰省と言えば、作中でタクが実家の母親に寿司を食べさせるシーン。母親は目が不自由と言ってますし、あとの明のセリフから、タクが両腕を失ったことは隠しているのですね。いくら当人が「ふたりで一人」だと言っても、母親にとっては見ず知らずの男が握った寿司なんか「息子の寿司じゃない!」と思うでしょうね、やっぱり。まあ正直に言わないほうがいいこともあるのかなぁ。

     しかし、冷静に考えると明って、すごい損な役回りですね。事故を起こして刑務所に入れられたあげく、いきなり寿司の修行をさせられ、年下の男にタメ口をきかれる。あげくあんな最期。まあ、彼の性格が非粘着質だったからあんまり不幸に見えませんけど、かなり散々な目に遭ってます。それに比べると、腕フェチっぽい妻・律子にしてみれば、この結末は幸せなほうかも。しかし、かなり欲求不満そうですからね、タクもまかり間違っても彼女と再婚なんかしないほうがいいと思います。なんといっても明と律子のアパートの部屋には家具がほとんどない! どんな夫婦生活を送っていたことやら。

     それにしてもBJ、今度こそは手術代をもらえそうな流れだったのに、また断りますか(というか、手術代を寿司代に立て替えるっておかしくないですか? 明やタク個人でやってる店じゃないんだから。一回だけの奢りだったら大損だし)。

    2004年12月06日(月)

    「ブラック・ジャック」Karte:09 もらい水(よみうりテレビ)感想

    「待ってるんだよ……。時が経つのをね」(おばあさん)

  • 手狭な手瀬間病院の院長をつとめる息子のため、知人の家を渡り歩くおばあさん
  • 誰からも断られた彼女は、山奥にあるかつての別荘へと向かう
  • だが折悪しくも台風が接近し、別荘は崖崩れに逢い……
  •  今回も実に面白い。この作品で面白いというのは不謹慎な気もするのですが、いや見せ方が本当に巧いです。AパートCM前、おばあさんを轢きそうになった車がBJのものだったという展開はちょっと驚き。

     ここんとこ全然手術代をもらってなくてBJの経済状態が気になる今日このごろですが、今回は手術を相手にさせるために吹っかけるという変則的なものでした。まあ最終的にはBJが手術してるんですが、息子がいっしょに医者としてオペに立ち会うところが大切なんでしょうね。BJは自分だったら10億円払ってもいいと言いましたが、それをすぐ呑めるような相手だったら、こんなことになる前に先に病院を増築して母親の部屋を作ってるでしょうね。それを考えると、五千万円というラインはけっこう順当なところなのかもしれません。
     ところでけっきょく、おばあさんが持っていたのが剣玉である必然性がよく判らなかったんですが、まあ子どものころのひとり遊びの道具と言えばそのくらいしかないでしょうかね。ピノコたちに空き缶を使って剣玉をやってみせたところがなんかいいなと思いました。しかし剣玉でさえ、今の子どもは遊ばないんでしょうか……。
     あと、ちょっと惜しいなと思ったのが、「ひったくり犬」をやってないせいで、何故BJがおばあさんの別荘に様子を見に行くとき、ラルゴを連れていったかというのがすこし判りにくいかもです(文庫を読んで補完しました)。そもそも今回の話も台風を扱ってるから、けっこう危ないんですよね……。つくづく因果な作品です(もちろん、だからこそやる意義があると思うのですが)。

     そして来週は火の鳥伝説! おおー、「ブラック・ジャック」という作品の中で、手塚眞監督だったらこれをどう見せてくれるのか、楽しみです。

    2004年12月14日(火)

    「ブラック・ジャック」Karte:10 火の鳥伝説(よみうりテレビ)感想

    「私はこの老人に訊いてみたいね。200年も生きるというのはどういうことなのかを」(BJ)

  • 200年生き続ける老人の治療を依頼されるBJ。報酬は1千万ドル
  • 火の鳥伝説の伝わる村に住む老人。彼はその生き血を飲み死なない体を手に入れたという
  •  おお。さすがBJ、某NHKではやたら気合いを入れていた火の鳥の発光処理を「発光バクテリア」の一言で切り捨てるとは(笑)。アレですか、火の鳥を金儲けに使おうとするとろくなことにならんという皮肉ですか(もうすこし発言に気をつけよう自分)。

     まあ、スターシステムと言っても微妙に設定が違ったり、パラレルワールドだったりするわけで。「ブラック・ジャック」という世界観の中では、火の鳥という存在はこういうふうにしか描けないでしょうね。しかしピノコが買った木彫りの火の鳥はかわいいなぁ。ピノコ共々、カプセルフィギュアで出してください(最近そればっかりだな)。ところであの老人はけっきょく助かったのでしょうか……。

     しかし次回は1/17って、また遠いな。今度は海のトリトンですか?

    2005年01月18日(火)

    「ブラック・ジャック」Karte:11 シャチの贈りもの(よみうりテレビ)感想

    「ねえ先生、今はひとりぼっちじゃないわよね……」(ピノコ)

     OP、ちょっと変わりました? 映像のタイミングをちょっとずらすだけでもだいぶ印象が変わりますね。これを見ると、ピノコのあの話もやってくれそうで期待。

     毎度おなじみのスターシステムですが、ホントにBJがシャチに「トリトン」って名前をつけててちょっと笑いました。何気に人間以外を手術する機会が多いですね。しかし海洋生物にバンソウコウを貼ったり、ラストでは包帯ぐるぐる巻きにしたりして、ひょっとしてギャグでやってる? と疑いをもってしまいました。だって話の筋は普通のいい話系だからなぁ……。

     あと、今回からラストに「Karte:NG」が。もちろん、アニメだから本当のNG集な訳もなく(声優さんのNGというのはそれはそれで聴いてみたい気もするけど)、わざわざ別映像を作ってます。間が空いたからって、ずいぶん進行が余裕そうじゃないですか。

    2005年01月24日(月)

    「ブラック・ジャック」Karte:12 にいちゃんを返せ!(よみうりテレビ)感想

    「まっててねにいちゃん、ぼくがたすけにいくからね!」(ユキオ)

     うわははは。今までで一番面白かった。ここにきて急にギャグ展開を盛り込んでくるとは。

     シャラクも夢中のスーパーヒーロータイム(局違い)・ビッグマスク。CVが岸尾大輔さんと知って、巻き戻してもう一度見てしまいました。
     撮影の見学におめかしするピノコ、なんかこの服かわいいです。そんなピノコに懐かれる怪人役の青年の「年が離れた弟がいるから、ちっちゃい子が好き」発言に反応してしまう私も我ながらどうかと。いやまあ、ピノコの実年齢は……とか思ったりもするんですが。
     で、今回の主役はその弟・ユキオくん。足の病気でBJの治療を受ける兄ですが、BJの風貌からユキオは兄が改造人間にされてしまうと勘違い。またうまい具合に怪しいセリフだけ聞きかじったもんです。そして嵐の晩、単身BJ邸に乗り込み、さらに勘違いを重ねていく。この作画の無駄な気合いの入りようが最高に面白い。
     っていうか今回のBJ、なんかあったんでしょうか。自分で「あっちょんぶりけ」なんてセリフまで言ってるし、勘違いしたユキオのためにひと芝居打つとこなんか、やたらノリがいい。話の流れからしてどうせ今回も報酬はもらってないだろうに、そこまでするか……。ところでピノコ、BJに「悪役の扮装する必要がない」って言ってますけど、実はシャラクもそうなのでは……というのは明らかにネタでしょうね(バンソウコウの上に三つ目を貼ってた)。

     そして最後のオチも絶妙。ここまでやっておきながら、ユキオの「あんなのTVの中のお話だよ」という言葉。こういう意地悪な仕掛けをしてくるとこが面白い。はじめから彼が全部判ってたなんて伏線はない(と思う)から、途中で気づいたのか、あるいは照れ隠しの言葉か……。それが視聴者の想像にゆだねられるわけですね。そしてもう一段メタレベルに立ってみれば、この「ブラック・ジャック」というのもひとつのお話にすぎないわけで……と、そこまで考えが及んでしまうカラクリ。私はこの作品、単純な感動を見せるだけのアニメじゃないと信じてるんで、今回は非常に良かったです。

    2005年02月01日(火)

    「ブラック・ジャック」Karte:13 海賊の腕(よみうりテレビ)感想

    「ああ、うっとうしいんだよ! それとその『いっちん』ていうのもやめろ!」(一ノ関和男)

     今回も良かったですよ。病気で腕を失った体操のインターハイ選手。8話の寿司職人のように腕は元には戻らなかったけど、別の生きがいを見つける。そんな救いもあって良いのではないかと思ったり。

     それにしても、今回の作画は昨今の萌えキャラ全盛の風潮に一石を投じるつもりなんでしょうかね? まさか、将棋部部長役でうえだゆうじさんが出てたからというわけでもないでしょうが(そういうことを言うな!)。まあそれでも、私は幼なじみ至上主義者ですからね、古河敏江に萌えてしまうのです。CVも吉田小南美さんということで、プリキュアの谷口聖子だと脳内補完……いやいや、そういう戯言は抜きにしても、いい娘じゃないですか。失った腕をBJによって海賊のような義手にされ、孤立した和男を陰ながら支える。これを萌えシチュと呼ばずしてなんとする(言わなくていいから)。

     しかし、ラスト、義手から聞こえる声が敏江のものだと発覚するきっかけは、絶対うっかり「いっちん」って呼んでしまう、というものだと思ったんだけどなぁ。あからさまに伏線っぽかったし。

    2005年02月07日(月)

    「ブラック・ジャック」Karte:14 動けソロモン(よみうりテレビ)感想

    「アニメは生きてなけりゃダメだ。僕たちは、絵に命を吹き込む仕掛人さ」(ムサシ)

     アニメータのお話。この前の特撮のときから怪しんでたんですが、シャラクはオタクですか? アニメ監督の顔を憶えてる子どもなんて普通いません。

     しかし、アニメータの収入が少ないとか、動画枚数に制限があるとか、この枠にしてはやたらリアルな業界ネタ。手塚治虫自身、アニメ会社作ろうとして苦労したらしいですからね。といいつつ、普通、既定枚数以上の動画を描いてくるムサシのようなアニメータはいないと思いますけど。まあ、こういう気合いの入ったアニメータさんがいるおかげで、リリカルなのは1話の食卓とかAIRみたいな神作画アニメが出来るわけですね(全然違う)。
     ムサシの描いたソロモン(絵はジャングル大帝そのもの)が生きて見えるかどうかはおいといて、前半にプールでおぼれるピノコがめちゃめちゃエロかったです。これは命を吹き込まれてると言っても過言ではありません。これを描かれたアニメータさんに拍手。
     ところで、アニメに命を吹き込むもうひとりの仕掛人として声優さんを忘れてはいけないわけですが、今回のキャスティング、ムサシ@佐々木望に小次郎@森久保翔太郎って。どんな層を狙い撃ちしてるんだか(おい)。

    2005年02月14日(月)

    「ブラック・ジャック」Karte:15 偽りのウェディング(よみうりテレビ)感想

    「私の希望は、何かしらね」(ミチル)

     川澄綾子かよ!! 今回の感想はこれに尽きるでしょう(笑)。

     いやー、すごいすごい。少女マンガ風の作画で描かれるは末期ガンに冒された少女・ミチル。「最初に病室に入ってきた男の人と結婚する」と宣言し、果たして何も知らず病室を訪れたBJは彼女に結婚を迫られるという、萌えアニメも真っ青の展開。
     しかし、そこはBJ。偽りの結婚式を挙行し、無事手術を終えると、優しい嘘に居場所見つけてたinnocent starterなミチルに「夢の中に逃げ込んではいけない」と諭し病室を後にします。うーむ、あんな娘に涙目&あやちー声で迫られて平気ですか〜。それとも、やっぱピノコ@水谷優子のほうがいいのか(あのな)。
     それでもけっきょく、ミチルと「ずっとそばにいるーからー」(しつこい)だったのは、年の離れた幼なじみ・久磨@松本保典でした。って、えー! 回想シーンでミチル、「おにいちゃーん」とか言ってるし! 久磨も上司に「妹が危篤で」とか言ってるし! こっちもある意味夢の世界です。「火の鳥」でマリモに手を出したばかりだというのに、うらやましいなぁ(違うって)。

     うーむ。手塚眞監督の言葉通り、最近いろんなバリエーションの話で楽しませてくれます。そして次回は「ピノコ行方不明」ですか! これ、原作で印象に残ってるエピソードなんですけど、この御時世でアニメでやってくれるとは思いませんでした。期待しています。

    2005年02月21日(月)

    「ブラック・ジャック」Karte:16 ピノコ行方不明(よみうりテレビ)感想

    「あたしはピノコ。ヒロコとよく似てる……。かわいそうなヒロコちゃん」(ピノコ)

     ヒロコがめちゃめちゃかわいいと思ったら谷井あすか(以下略)。

     いや〜、ええ話ですなー。むしろ、けっこう良い人という印象の強いアニメ版BJに最適化されたお話だったと思います。ただ問題は、あんまりBJが手術料をもらってる印象がないせいで、ホントにけっこう貧乏なのかもと思ってしまったところ。

     ところで、このタイミングでピノコの年齢が明かされた(たしかアニメでは今まで明言されてなかったはず)のには、某ソフ倫規制による「この作品の登場人物はすべて18歳以上です!」を思い出してしまったのは言うまでもありません(笑)。