2004年07月06日
「月は東に日は西に -Operation Sanctuary-」第1話 空から舞い降りた少女(KBS京都)感想
「天ヶ崎美琴です。好きなものは杏仁豆腐、嫌いなものはとくにありません」(天ヶ崎美琴)
これ、どこまで正式タイトルなんだろう……。長ったらしいので「東奔西走スクールライフ〜」ってのは外しました。通称「はにはに」。例によって例のごとく原作ゲームはやってません。
最初のシーンとか、微妙に怪しげな伏線はありつつ、とりあえずは典型的な始まり方ですね。とくにストーリィ上コメントすることもないような……。キャラで言うと茉理(ツインテール妹キャラ嫉妬系)と結先生(ちっちゃい先生)なんかが好きな感じですかね、やっぱり。
ところで、やたら早いスタッフロール、ほとんど見たことのない声優陣ですけど、これってやっぱり……ってことなんですかねぇ。ふぅん。
「Wind -a breath of heart-」第1話 再会のメロディ(KBS京都)感想
「さすが分度器。心の角度、しっかり測ってるね」(丘野真)
「はにはに」と一緒に15分ずつの放映。こっちもやっぱり原作知りません。
お、なんかこっちのほうが好みなストーリィ&キャラですかね。
いきなり子どものころの結婚の約束、そしてハモニカという回想から、遅刻しそうになり慌てる兄妹、路面電車! さらに怪しげな関西弁男とツッコミ担当らしきメガネっ娘。喫茶店に舞台を移しウェイトレスはどうでもいいや……と思ったらもうひとりの眼鏡っ娘!! こっちはおとなしめ図書委員属性できました。で真一人のシーンになりゆったりとしたテンポのまま、メインヒロインらしき少女との出逢い。「こんにちは」の表情がまた良い。間CMなし15分という時間をしっかり考えた構成で、なかなか良かったです。
しかし、こうふたつの作品で似たようなキャラ相関やシーンがあると混乱するような気もしないでもないですね。きっとそれも狙いのひとつなんでしょうけど。
「ダイバージェンス・イヴ」といい「神魂合体ゴーダンナー!!」といい、既存のジャンルの定石を強く意識しつつ、それ以上の何かを模索してきたと評価する「アニメ魂」枠らしく、美少女ゲームから深夜枠萌えアニメへという最近の定番の流れに乗りつつも、ある意味逸脱したなにかを見せてくれると嬉しいですね。
2004年07月13日
「月は東に日は西に -Operation Sanctuary-」第2話 楽しい学園生活の予感(KBS京都)感想
「学園の中が、お花でいっぱいになれば良いなぁ、って」(橘ちひろ)
あうー。どう感想を書けば良いものか……。とりあえず、これがかの有名なひと美さんなんですね。ふむふむ。
しかしまあ、物語初期のこのぬるさも意図された予定調和という感じで、後半への布石なんでしょうきっと。
「Wind -a breath of heart-」第2話 思い出の約束(KBS京都)感想
「お久しぶり、マコちゃん」(鳴風みなも)
ボケを生かすも殺すも、ツッコミ次第なのであります。以降、勤は分度器女こと紫光院霞とのコンビでの登場しか認めません。
それはともかく。ラストの天の川はわざとですか! またも「はにはに」とかぶってるじゃないですか! 後出しジャンケンみたいな気がしてなりません。
実際、放映順によって評価に影響が出ているようにも思えるのですが、やっぱりこっちのほうがメインストーリィと思われる流れがはっきりしていて好みですね。
しかし、極私的なコト言うと、みなもを差し置いてひなたがかわいすぎる気が。いや、それで結構なんですけど。みなもの家でひなたが真の肩にもたれて足をぱたぱたするシーンなんか、ひとりっ子のアコガレというか、なんかもう、こういうとこで萌え萌え〜とかいうの悔しいなぁ(ひねくれてるな)。
あと、建物のCG処理ですが、私としては良いと思います。そういう画像処理技術にちょっと興味があることもあり、美しいと思います。まあアレですよ、キャラにやられなきゃ良いのですよ。
2004年07月20日
「月は東に日は西に -Operation Sanctuary-」第3話 ドキドキ身体検査(KBS京都)感想
「ごめんなさい、規則なので……」(野乃原結)
うーんと……これ、オチはないのか?
一話の中で、それぞれのキャラのエピソードがつながっていなくて、意図が不明確な気が。いや、ほんとはつながっているのかもしれませんけど。
……といいつつ、なんかよく判んないけど面白かったです。部分で見ると、ツッコミが入らずにさりげなく描かれているシーンが楽しい。男子の身体検査の部屋の扉に「女子大歓迎」とあったり、ちっちゃい結先生が使う黒板のスペースが異常に低かったり、絶滅危惧品種(ガラパゴス)のブルマが普通に出てたり(これはいいのか)。
「Wind -a breath of heart-」第3話 彩という名の少女(KBS京都)感想
「あなたの行動は、とても軽率だと思います」(月代彩)
うーんと……。これ、オチはないのか?
一話の中で、それぞれのキャラのエピソードがつながっていなくて、意図が不明確な気が。いや、ほんとはつながっているのかもしれませんけど。
……といいつつ、なんかよく判んないけど面白かったです。部分で見ると、個々のキャラが萌える。彩は寡黙系萌えキャラだし(しゃべってることは冗談にしか聞こえませんが)、霞は筋金入りのメガネっ娘だし(ちゃんと眼鏡を変えた後のほうがかわいい)、っていうかみなもは何故途中で消えたんだ!
2004年07月27日
「月は東に日は西に -Operation Sanctuary-」第4話 走れ!まるぴん(KBS京都)感想
「機械は愛称をつけてあげたほうが、きちんと動くんです」(野乃原結)
うん、なんか、これはこれで面白いんじゃないかと思えてきた。
とりあえず、私なら真っ先に結先生を攻略しますね! 全速力で!
……と、そんなことを思ったのは、杉の木工房さんの原作ゲーム攻略を読んだからで。おっしゃるとおり、このアニメ版のままにほんわか〜とした雰囲気なら、なんか楽しそうとも思います。いや、言ってもやりませんけどね、ゲームは(Macユーザだし……というのを最近逃げ口上にしているんですけど、DVDPGだったりして確認しました。やっぱWin専用ですね)。
ゲームは分岐的、比してアニメ(小説とかもそうですが)は直線的、という最大の構造上の違いから、たとえゲーム原作であっても物語に付与される意味が異なってくるはず、というのが私の基本的な考え方ではあるんですけど、こういう処理の仕方はなかなか面白いと思いました。今回の直樹の行動とか、それに対する仁科先生の文句とか、どっちつかずでバラバラな展開が責められつつも、なんとかなってしまうという。それを思うと、今までの話も、それなりに評価できるかも。
そうはいっても、オープニングにある通り、最終的に主人公が手を伸ばすのはひとりだけであるのでしょうから。噂のオペレーションサンクチュアリちゅーのは何のことやらさっぱり判らんのですが(注:教えてくれなくて良いです)、この後どう転がるのか、けっこう楽しみ。
「Wind -a breath of heart-」第4話 親とはぐれた子どもたち(KBS京都)感想
「だから君も、この街を好きになってくれると嬉しいよ」(鳴風秋人)
こちらも面白い。今回は見所いっぱいですよ!
まずは秋人おじさんがかっこいいですね! こういうふうにちゃんと大人の目線で主人公たちに語りかけられる役柄って、最近観てるアニメでは希少価値があるんで。こういう人が出てくると、地に足がついてるって感じで、作品に奥行きが出るとか、まあそんなありきたりな論評をしてみたりなんかしちゃったりして。あと、煙草をくわえるだけで火をつけないのも、個人的な偏見によりポイントUP。別に良いですが。
そしてヒロインの鉄則、見た目最悪のお弁当攻撃ですが、「無理して美味しいと言って食べる主人公」とか、「食べてみると意外に美味い」とかいう二大パターンに走らなかったのは感心。いや、別にこのふたつの展開が悪いというわけではなくて、これが単なるネタじゃなく、ちゃんとテーマに通じているところが偉いと思った次第です。
最後はふたたび彩登場。親と子どもという今回の(あるいは作品全体の?)テーマに綺麗に乗っていました。なんだろう、だんだん彼女の言説に乗せられてきた感じですよ。普通だと前回みたいに主人公が彼女のかたくなな氷を溶かす、とかそういう展開になるんでしょうが、どうでしょう。
2004年08月03日
「月は東に日は西に -Operation Sanctuary-」第5話 ハッピーバースデー(KBS京都)感想
「来週から中間試験です。大変なことにならないように、がんばってください」(野乃原結)
お、今度は美琴の誕生日なのか。またみんなで写真を撮って、でも主役は美琴。そうかそうか、だからこの前のときは途中で抜けたんだな、これの伏線だったのか。だけどなんであの喫茶店に行かなかったんだろう……って、それはWindの話だっ!!
……いや、次のWindでOneDayが出てくるまで本気で間違えてました。
す、すごい……別の作品のエピソードが伏線として効いてくるとは……。本当に狙ってるとしたら前代未聞。
まあそれはともかく。なんかこの写真、あからさまに大事っぽいアイテムになりそうですね。ともかく、この写真によって切り取られた、ひたすらに甘い日々が、そろそろ変化する……あるいは壊れるのか。そんな予感。いわゆる「集合写真フラグ」? あれはSFロボットアニメ限定の話なんですかね? よく知りませんけど。
「Wind -a breath of heart-」第5話 光と影(KBS京都)感想
「いよいよ待ちに待った体育祭やー! スパッツとブルマの夢の共演!(はぁと) こんな素晴らしいイベント他にあるかー!?」(橘勤)
けっきょく「見た目は悪いが意外に美味い」展開に走るのか。いや別にいいんですけど、ホント。
あと、この高校ってスパッツかブルマか自分で選べるのか? そんで、「どちらにもそれなりの良さがあるのだよ……」とか言って己の嗜好を語り出す主人公の悪友というのはギャルゲーでは必須なんでしょうね。実際、嫌いじゃないです。勤&紫光院コンビは見てて楽しい。
話としては、「力」がテーマの回。姉のために力を使うわかば、体育祭で活躍するために使うひなたたち、そしてなんかよく判んないけど彩。やっぱり各人のパーソナリティに関わる現れ方をしてるようです。ほのぼのストーリィを真ん中に据えつつ、前後にちょっと重い話を配置する仕方は成功しているかと思います。
しかし、なんか、すっかり彩がメインヒロインみたいですね。っていうか、この展開ってまるでアニメ版Kanonの川澄……いや、ごほごほ。
2004年08月21日
「月は東に日は西に -Operation Sanctuary-」第6話 恋のバイシクル(KBS京都)感想
「おねがい……私を乗せて」(橘ちひろ)
自転車の練習だけで話が終わったらどうしようかと思いましたけど、ちゃんとひねりを加えてあったので安心。
うーむ。茉理ってこんなキャラだったのか。もっと押して押してな感じかと思ってたんだけど(外見だけで判断してたんですが)。友達のためといいつつ、自分の気持ちを殺しておせっかいを焼いてしまう。
しかし、いまひとつ盛り上がりを欠いていると感じてしまうのは、完全に女性群の視点から物語が描かれていて、直樹のほうがどう思ってるのか(それともどうも思ってないのか)描写がないせいかも。この前の二股にしてもそうですけど、主人公がどうしたいのか判らないまま回を重ねていくというのはわざとなのかなぁ。それがこの先の展開につながっていくのかも。
「Wind -a breath of heart-」第6話 一歩を踏み出す勇気(KBS京都)感想
「まるまるで、ふわふわで、ほくほくで、ほんっとにおいしいよね」(鳴風みなも)
なんか誕生日ばっかりだなと思いつつ。何十人か集まれば同じ誕生日の人がいる確率はかなり高くなるというのはよくある算数クイズ。
小鳥のエピソードは、明らかにこの前の彩の猫に対する態度と対をなしていますね。自分で動き出さなければ意味がない、だけどそれを他の人が後押ししてやることはできる、そのために力を使うことが出来る、ということでしょうか。そのあたりが物語の核に関わってきそうな感じがします。
2004年08月23日
「月は東に日は西に -Operation Sanctuary-」第7話 ブラザー&シスター(KBS京都)感想
「妹だから」(久住直樹)
うーんと、兄妹として遠慮がないことと鈍感なこととは別だと思うのですが、どうか。
スク水開放Dayでしたけど、いちばん肝心な結先生はスク水じゃないのか! というツッコミはデフォルトでしておくべきでしょう。なんかサラシみたいなの巻いてる? よく判りませんが。
この流れで、どうやら茉理ルートは消えたという感じでしょうか。とはいえ、不可解な冒頭以外、主人公の視点がほとんどないので誰を選ぶのかは依然不明。というか、そもそもそういうのがメインじゃないのかな……。まあ、そのへんも楽しみに観続けましょう。
ところで、冒頭の直樹の夢(?)。似たようなシーンのあった、子どもの頃に読んだ本を思い出しました。小学生の主人公が正午の1分間だけ、まわりがツタが張り巡らされた別の世界に飛ばされるという話。同級生の体をはうツタを切ると、次の日にはその子もその世界で意識をもつことが出来るという筋立てで、オチまで完璧に憶えてます。そのころは好きな本は今以上に何度も読み返してましたからね。ただ題名や著者やまったく憶えていない(読売で赤木かん子に訊こうか?)。ええ、はにはにとは(多分)まったく関係ないです。
「Wind -a breath of heart-」第7話 青い空の優しさ(KBS京都)感想
「聞くも涙語るも涙の物語や。あれはワイが四歳んときやった……」(橘勤)
「あっ、彩ちゃーん」(丘野真)
「っておい真ー! ワイがせっかく〜」
「お前の話は長い」
ちょっと聞きたかったのに。
こ、これは主人公が鈍感だとかそういう域を超えているようにしか思えないのですが……。気づけよ、マコちゃん! この平成の御代に、パロディでなくこんな展開をものするとは。いや、褒めてるのですよ。
こちらも前回に引き続き、ほかの女の子に囲まれる主人公に嫉妬するみなも。ただし、こっちはそれなりに積極的に……。うーん、やっぱりはにはにとWindで展開が似通ってるのはわざとなのかなぁ? ツインテールだったりポニーだったり髪型の変化が忙しいみなもですが、OPでツインテVer.が出てるなんて気づきもしませんでしたよ……別人だと思う以前の問題ですねこりゃ。結論としてはツインテールのほうが好きです(いや、どっちが好きかを訊いてるわけじゃないぞ)。
さて、ついにキャラクタの口から飛行船の話題が出され、あからさまに訳知りっぽい彩とあいまって、物語の核心も近いというところでしょうか。しかし、それとは関係なく、サブキャラがみんな立ってて良いですね。みなもと彩以外、ほとんどエピソードを描いていないというのに、それぞれの立ち位置での存在感が抜群。これで原作ゲームに手を伸ばさせようという作戦なのかも知れませんね。いやいや自分としてはー、プレイヤが橘勤の立場で紫光院霞と幼なじみベタベタ夫婦漫才を出来るというシステムじゃない限りは(何が起こるか判ったもんじゃないから、滅多なことは言わないほうが……)。
2004年08月24日
「月は東に日は西に -Operation Sanctuary-」第8話 それぞれの夜(KBS京都)感想
「久住くんたちにとって普通のことが、前にいたところでは普通じゃなかったから」(天ヶ崎美琴)
これも素晴らしい! ついに話が動き出したって感じですか! その前に未だ名前を憶えてない天文部の男子生徒、結先生のプリン私にもひとつください!
いやー、ここまで見てきて、ようやくこの作品、ちゃんと計算づくでエピソードを重ねてきてたんだなぁと思いました。流れ的には保奈美陥落回で、ついに直樹は美琴一直線の様子。何度も何度もくり返された誕生日イベントもここまでくれば立派です(別の作品が混じってるけど)。まるぴんで出かけた4話のときは、直樹を待っていた保奈美。けれど今回は直樹の料理を残しておくだけで、誕生会は散会。幼なじみと言いながら、近づきすぎないように、傷つかないように、微妙な距離をとっていたことが伺える彼女の発言です。
恭子先生の「レベル3」発言が、どうやら噂のオペレーションサンクチュアリに関わってくるんでしょうね。レベル7まで行ったら戻れないってヤツですか? それともレベルEでとある精神科の門を叩くとかね(ここはお約束として言っとかなきゃですな)。ところで、街を歩いてる人の目つきがやけに怖かったんですが、これってこいつらもグルってことですか? 誰か操ってたりして。そのうちどんどん直樹が増殖してって、おしくらまんじゅうされた美琴が「出して〜、出して〜」って悶えるとかね。……ごめんなさい書きすぎました。元ネタはこれ。
「Wind -a breath of heart-」第8話 風と夜空と(KBS京都)感想
「やさしく、お願いします」(月代彩)
素晴らしいっ! すごいぞ、この話! ここに来て大絶賛です。
前回の引きを受けて、さらに真を誘うみなも。電話というアイテムがここまでずっと効果的に使われてきていて良いです。ひなたも、妹としての領分をわきまえて自然に一歩引いている。もう本筋とは絡まないのかもしれませんが、い〜いですよねぇこういう子。
しかし、夏祭りで彩と出逢い、けっきょく三人に。またしても、なんでそう鈍感なんだマコちゃん! と言いたくなるんですけど、彩にデートと言われて、最初にみなもが否定して、すぐ口を押さえてしまうあたりがかわいい。後でも出てくる、こういうふたりの意識差というのがきちんと描かれていて、ついついみなもに肩入れしたくなってきますね。
そして、今回感動ともいえるのが夏祭りの描写。細部にいたるまで描き込みが凝っていて、非常に綺麗な映像でした。さらにカット割りも素晴らしく、一見無関係なカットが次の展開を視覚的に暗示していておもしろい。私の気づいた範囲では、
といったところ。もちろん、要所要所に出てくる、夜空に浮かぶ飛行船も。
ここまで楽しませてくれて、最後の、彩がふたりを誘うところも秀逸なミスディレクションです。神社の鳥居の前ということで、いよいよこの前の彩の「力」のことに話が及ぶのかと思いきや、ふたりにカゼホタルを見せるためだったとは! ここでの「私はこの街、長いですから」という発言も気になるところであります。
うーむ、これはますます先が楽しみになってきました。とりあえず、既にかなりお気に入りのOP「Feel on the wind」[amazon] を明日買ってこようと思います。
2004年08月31日
「月は東に日は西に -Operation Sanctuary-」第9話 夏祭り(KBS京都)感想
「ほらっ、走れ! 久住直樹」(天ヶ崎美琴)
おおぉー。前回の引きから、よもやこんな展開になるとは思いませんでした。文句無しに面白いです。結先生が出てこないのは惜しいところではありますが。
美琴の「走れ! 久住直樹」というセリフは、またしても4話「走れ! まるぴん」を思い起こさせます。約束を忘れたり、ダブルブッキングしたり、それでも保奈美の側はずっと待っていた。それを今回はやっと直樹のほうから行動を起こせたというところ。うん、個人的にはね、幼なじみ原理主義者ですので、彼女が不幸になるような展開にはなってほしくないところです。ただし、妹が対抗馬として出てきた際にはこの限りではありません(おい)。私としては妬き妹もアリですよ?
んなことはともかく、これでめでたし……というわけにはもちろんいかないようで。恭子先生とちひろの怪しい会話、そしてちらりと出てきたベッドの上の彼。失われた直樹の過去とは。青いチューリップに意味はあるのか。そして結先生に今後活躍の機会は。わくわく〜。
「Wind -a breath of heart-」第9話 風音の咆吼(KBS京都)感想
「……で、分度器がなんだって?」(紫光院霞)
「いや、中心にいるといつも刺されるな〜、なんつって」(橘勤)
「そりゃコンパスだ!」
すごいなぁ、これ。今回もやっぱり、はにはにと明確な補完関係にある。これはちゃんと両方を一緒に観ないと真価は測れないんじゃないだろうかとさえ思います。
ずっと真とみなもをつないでいた電話、それが今回留守番電話になることで、意図せざるすれ違いを描き上げている。これがまた直前のはにはにによって効果が増幅。前回の夏祭りの話が今回の向こうのエピソードを切なく見せているのとは対比的です。
そしてWind固有の話としては、ついに風音市の住民のもつ「力」の謎に迫る展開。公園でのシーン、あまり役に立たない力をコミカルに描いていると思いきや、力が弱まっているという、のちの伏線でした。後の秋人の煙草の煙といい、視覚的に見せる演出が良いですね。そうそう、直樹からの電話を待つみなものシーンのCG処理もすごかった。
それにしても、わかばを襲ったストーカー、某CMから出てきたのかと思った……(KBS京都視聴組限定>っていうか危ないネタだ)。
2004年09月07日
「月は東に日は西に -Operation Sanctuary-」第10話 もう一人の自分(KBS京都)感想
「夢の、終わる時間だ」(祐介)
ラストまわりはけっこう楽しめたというか、魅せられた感じではあったのですが、うーん。シリアスモードならではの息詰まる展開を期待したのに、初期のころのとりたてて盛り上がりのない話になってしまったというか。しかもそのころのような萌え分は供給不足ぎみ。結先生のセリフが少ないのが難点ですな。授業中居眠りする(かのように見える)直樹を注意するとか、恭子先生と電話越しにしゃべらすとか、使いようはありそうなものなのに……。
あ、いっけなーい! 否定的意見は書かないってあれほど心に誓ったのに! こいつめー!(だから深夜に書くとろくなことにならないって……)
……。
…………。
まあいいです、結先生分はアニメ放映が終わったら、この前メールで教わった某特殊な手段で補給しますから。
というか、アレですね、どうも今回は一話まるごとが「Wind」の伏線処理に奉ぜられてしまった感が強く(笑)、先に原作に思い入れがあったわけではない私としては、どうしてもこっちの点が辛くなってしまうというところです。前も言った通り、Windのほうがいつも後出しジャンケンをしてるみたいなもんで(夏祭りの回は例外)。最終的にどうなるかは判りませんけど、この二作品、やっぱり単体ではなく「アニメ魂」全体としての評価もしないといけない感じですね。
「Wind -a breath of heart-」第10話 同化体(KBS京都)感想
「これは……私ですから」(月代彩)
すごい。萌え萌えギャルゲー原作アニメと思って観ていたら実は伝奇アニメだったのか! まこちゃんをさしおいて秋人さんがめちゃめちゃかっこよかったです。
言わずもがなのことなんですけど、構成が非常に巧み。またも「はにはに」と続く悪夢ネタではじまっておき、お決まりの電話につなげる。しかし既にこの作品における電話の役割は決定的に負のベクトルを向いてしまったらしく。わかばが彩に襲われるという展開は、前回とつながっているようで実はかなり断絶しています。前回は、「わかばが襲われる」→「風音の住民の力が弱まっていることが明らかに」→「彩の覚悟」という流れだったのが、今回は「わかばが襲われる」←「彩の覚悟」と、中間を飛ばし、描かれる順序は前回と同じ、ただし実際の時系列は逆向きという、歪んだ反復の構図が見えてきます。8話もそうですけど、この作品、意識的なシーンの反復がとても効果的。
そして一気に明らかになる彩の過去、そしてみなもと真の両親の死亡/失踪の理由。唐突っちゃ唐突、説明的っちゃ説明的なんですけど、ミステリィの解決編のごとき怒濤の展開に、野暮なツッコミは無用。まぁ、秋人さんは探偵役というのとは違うようですけども。彩(ひかり)の名前を「あや」だと思っていた、というところも、その微妙な齟齬が意味深でいいなぁ、と思いました。しかし彩は戸籍とかはどうしてるんでしょうね。クラスメイトとか、先輩後輩の関係は?(ほんとは学校行ってないのかも知れませんけど)
そうそう、今思い出しましたけど、どうもあちこちでこの作品、「D.C.〜ダ・カーポ〜」にネタが類似していると言われているようです。そうかー、たしかに彩って(ネタばれにつき自粛)ですね。しかし今の今まで気づかなかった(視聴中はまったく気にしなかった)というのは、なかなかに処理がうまいんじゃないでしょうか。ま、個人的にミステリをよく読んでると、同工異曲の作品なんてそれこそ山のようにあるわけで、その「異曲」の部分が秀でていたら全然問題ないと思うわけですよ。でも、そういえば私が一番好きなキャラが主人公の友人とじゃれ合ってる同級生ってのも同じだなぁ。紫光院霞とダカポの眞子と。そういえば彼女もまこちゃんですね。あるいはまこちん、いや眞子さm(自主規制
話を戻します。なんか文章の起承転結も考えず、無計画に書き散らしてるなー……。今回の話の評価を決定的にしたのは二度目のまこちゃんの起床のシーン。そして帰ってくるひなた。一瞬だけの日常の回帰です(そういえば妹の立ち位置だけはダカーポと真逆ですね、さすがに)。しかしながら、台所に立つひなたの様子とは裏腹に、真のいる位置は完全に闇の部分。当然のごとくに鳴る電話。そして、前回から放置プレイ状態だったみなもから漏れる言葉。二度目に真が起きたシーンによって、それまでの話がどこまで現実かわからないという状態から、一気に事実を固着させる手腕は見事です。
主人公が動かずに、これだけわくわくさせてくれるアニメはそうそうないでしょう。もちろん秋人さん亡き今、さすがに真も動かざるを得ないとは思いますが。だからこその「踏み出す勇気」、そう解釈してるんですけど。そうそう、真の真の力(判らんなこれじゃ……まことのシンのちから、です)も絡んでくることでしょう。スーパーツトムパンチもできれば希望。
2004年09月14日
「月は東に日は西に -Operation Sanctuary-」第11話 時空を超えて(KBS京都)感想
「必ず戻ってくる、保奈美のところに」(久住直樹)
注意:作品の根幹に関わる記述がありますので、ご用心ください。
ほえぇ〜。なんか一気にまくしたてられた感じです。15分作品で長編映画のラストシーンを切り取って観ているような気分。いや、面白かったですよホント。いくら否定的意見は書かないからって、自分の気持ちに逆らうような感想を書く気はありませんから。そういうときはスルーするだけです。たとえばはじめから物語を終わらせる気がない作品は評価に値しな……いやなんでもないです、関係ありません。
個人的嗜好として、とんでもない話は嫌いじゃなくて。あれだけ徹底的に普通な日常を描いていて、よくこんな展開になるなぁというか。いっそ、まったく伏線を入れずにぽーんとオペレーションサンクチュアリってくれても良かったんですけどね、これは単純に好みの問題です。
ところで結先生は、そんな素性ならなんで国語教師なの?(たしかそうだったはず) と思ってしまったのですが。あと背が低い理由はこれには関係ないのですか。登場人物はすべて言うまでもなく18歳以上を守って萌えを達成する為の超法規的処置ですかそうですか(直接的なネタばれを避けといて、こんなんに伏せ字処理を使うなよ)。それはそれで、そういう思考をした人たちが○○にいたという解釈もありかと。
ということで、早くも次回で最終回。なんだかんだ言うのも全部終わってからです。とりあえず楽しみに待ちます。
「Wind -a breath of heart-」第11話 古からの運命(KBS京都)感想
「夢を見ているのは君のほうだ」(丘野真)
おいおいおい! おおいおい! もひとつおい! どれだけ慣れたと言っても、さすがにびっくりしました。あぁすごい、なんちゅうことをするんだアニメ魂、これはある意味伝説に残るかも。
もう各所で言われていることですけど、どうやらかなり大胆に話を飛ばしてるようです(一番判りやすいのは仮藻録さんのここ)。まあ、話のつながり自体がおかしくなってるわけではないし、いわゆる「みなもルート」のためにDVDを買わせようという戦略は悪くはないと思います。当方、時間も金もない大学院生風情ですので買えませんが。しかし、DVDでこの作品単体で観ると、この恐るべきアニメ魂枠のコンボ技が堪能できない可能性が。ここはひとつ、はにはにと両方買って、交互に観てみることをお薦めします。あ、いや、やっぱりお薦めしない(どっちだ)。
うーん。しかしにゃあ。表面的なことだけでなく、テーマ的にも多くを「月は東に日は西に」と表裏をなしている作品。何度も言いますけど、はにはにが先にあることで相対的にかなり面白さが上がっています。向こうにとっては、ネタ振りだの全編Windの伏線だの言われて、いい迷惑でしょうが(笑いごとではない)。歩けミスとも(ことえりたーん!)アルケミストもすごいことするなぁ。
なんか、最終回が(ひととおりの放送地域で)終わったら、各話のネタ被り具合をまとめてみたくなってきました。
ああぁ。作品の内容に全然触れてないや……。それぐらいラストシーンが衝撃だったってことで。回想の中の彩と、少女@あおきさやかは良かったですよ。しかし毎回OPでキャストが出るのってネタばれですね。あ、あと、燭台が斬られて火が回る(ホントに回る!)とこは美しかった。
2004年09月21日
「月は東に日は西に -Operation Sanctuary-」第12話 月は東に日は西に(KBS京都)感想
※最終回です。ご注意を。
「五年前と同じだね。でも今回は、ちょっと寝坊しすぎだよ」(藤枝保奈美)
いやぁ、最高! 大満足。素晴らしい最終回でした。まだ特別編があるらしいですが。
ほんと、最終回の定番ともいえることをほとんどすべてやってくれた感じで、ベタ好きな私としてはいきなり評価がうなぎ上り。終わりよければすべて良し、というのはぷらとーさん的アニメにぴったり格言ベスト5です。いや、今考えたんですが。
最後、いったん5年後を描いておきながら「amulet」にのせて学園生活を描くというのは憎い演出。「美鳥の日々」や「ダカーポ」みたいな(ダカーポは実はまだ観てないんですが)その後を描くものじゃなくて、バンク絵ばっかりだったみたいですけど、これもこれで、ある意味時が止まった「はにはに」の世界観らしくていいですね。っていうかこういう真相なら時が経とうがあんまり関係ない……とか言っちゃダメですか。結婚式に出た美琴たちは全然年とってないみたいだし……って、直樹たちもあんまり変わってないみたいですが。ちひろは背が伸びてるっぽいけど。
結先生もけっこうセリフがあったし、「Wind」顔負けの綺麗な情景描写もあったし。今まで口でしか語られていなかったあのシーン、伏線がないことによって逆に「月は東に日は西に」が鮮烈に印象に残りました。一発逆転で「おもろ」判定〜!(アニメ魂総合では評価+1で「名作」認定)
あとまだ「Wind」と絡めて言いたいことはいろいろありますが、それはこっちにまとめてあります。→[「はにはに&Wind」ネタ被りまとめページ]
「Wind -a breath of heart-」第12話 風と共に(KBS京都)感想
※最終回です。ご注意を。
「わたしは、この街の風が憎くて仕方なかった。でも、あなたたちと出逢って、気づいた。この街の風は、本当はとてもやさしくって、心地良いものだって」(月代彩)
こちらもなかなかでした。まあ、この作品の中核をなすと思われる謎が解かれるためには、TV放映では彩ルートにせざるをえなかったでしょうから。地味っちゃ地味ですが、良かったですよ。
まあいろいろ積み残しはあるみたいですが、DVDを買えと。くり返しますがその戦略は正しいと思います。マンガだって単行本になるときは雑誌連載時になかったオマケページとか、描き足しとかよくありますからね。けっこう好きなんですねアレ。とくにカバー下で、こっそりなんかやってくれる人は大好き(そうか、お前の解釈ではDVDのみ収録版はカバー下のオマケページか)。
まあTV版だけでそれなりに推理は出来ますし。彩の回想に出てきた、屋上での対決シーンあたり、みなもルートっぽい感じですし。真の力がなんなのかも、けっきょく明示されませんでしたけど、やっぱ瞬間移動とかなんかかな〜?
そして、お約束の「はにはに」とのネタかぶりもしっかりありましたしね。そのへんは無事放映終了したことですし、今までのも含めて別ページでじっくり……って、実はもう一回あるのか!? うーん、ど〜しよっかな、と思いましたがとりあえずアップしときます。問答無用にネタばれなのでご注意を。→[「はにはに&Wind」ネタ被りまとめページ]
2004年09月28日
「月は東に日は西に -Operation Sanctuary-」東奔西走スクールライフ(KBS京都)感想
うーんと……なんかアニメショップで流れてるPVみたいなキャラ紹介だなーと思ってたら。結先生のあたりから、ラストにオペレーションサンクチュアリ絡みで未放映シーンが……。話わかんねー。微妙に出して来るもんだからまた気になる気になる。せっかく前回で綺麗にまとまってたと思ったのに。無茶するなぁもう。
「Wind -a breath of heart-」特別編 想いめぐる(KBS京都)感想
おおっ、これは! 本編では彩ルートに入ってすっかり登場シーンの減ってしまった鳴風みなも。そんな彼女の視点から本編を振り返り、さらに未放映シーンもなかなか良いまとめ方をしています。あの弁当ダメ出しとか夏祭りでの彩に逢ったときとか、名シーンがもう一度観れてそれなりに満足。しかしこうして見ると、たしかにまこちゃんは全然みなもを見てませんね。そりゃラストのような展開にもなりますな(これが噂の?)。しかし……しかし……それに対するまこちゃんの返答がないままで終わってしまうというのは、また大変なフラストレーション(想像はつきますけど)。特別編というか、DVD体験版みたいな。本編でこれをやられたらさすがに私も怒りますが、まぁこういう形ならね〜。よほどDVDを買わせたいと見た(笑)。こうなるともう意地でも買わん(えー)。誰か、はにはに共々レビューしてください(他人任せかよ)。
ところで、望はわかばの力がなくなったら体は大丈夫なのかな、とちょっと思いました。そのへんツッコむとますますダカーポに似てくるけど……。
えむいち。