2004年01月12日
「新選組!」第一回 黒船が来た!(NHK)感想
いよいよ開始、三谷幸喜脚本の大河ドラマ「新選組!」。NHKで新選組ものというと、「飛べ! イサミ」以来ですね(絶対に感覚がおかしい)。
前半は新選組結成後の1864年、池田屋事件の一コマを描く。そして坂本龍馬の回想から、1854年に舞台を移す。
貧乏道場の養子となった近藤勇とその友人土方歳三は、ひょんなことから知り合った桂小五郎と坂本龍馬とともに、浦賀に来航した黒船を見物する。桂らの師・佐久間象山の言葉に、近藤の胸に去来する想いとは。
うん、普通に面白い。さすがというべきか、登場人物ひとりひとりの動きが丹念に描かれ、小ネタもちりばめつつ、全体としての盛り上がりも作る。これから楽しみですね。
まあ、はっきり言って私は今までの三谷作品(TVドラマが主ですが)はほとんど全部好きなので、期待を裏切られるはずはないんですけどね。個人的に三谷幸喜の最高傑作は「総理と呼ばないで」だと思っているので。
2004年01月18日
「新選組!」第二回 多摩の誇りとは(NHK)感想
近藤は多摩の知人の屋敷に用心棒へ出向く。賊と戦い、初めて人を斬ったことに動揺する。そんな近藤の姿に、武士になりたくてもなれずに薬売りの道を歩んだ土方は苛立ちを隠さない。否応なく、新しい時代の風が吹き始めていた……。
なかなか王道な展開ですね。言葉遣いが軽すぎる! とか、行動がおかしいとか気になる方もおられるでしょうが、どのみち役者も、演出も、平成の今の世というパラダイムからは逃れられないわけで、それほど厳密なことを言う必要はないのではと思います。いわば「幕末」という時代を借景としてドラマを描いているのですから。京極さんの作品とかも同じですよね。
2004年01月25日
「新選組!」第三回 母は家出する(NHK)感想
近藤勇の養父は、勝手に勇の縁談を進めようとした。相手は武家の娘。それを知った母は怒り、家出をしてしまう。いっぽう、土方歳三はインチキ薬売りのかたわら、道場破りで金を稼ぐ。
母を連れ戻しに説得に行く勇。だが、みずからも百姓の出である母から、「しょせん貴方は百姓の出自」と言われてしまう。
道場破りの逆恨みから逆襲に遭い、痛手を負い道場に駆け込んできた土方に勇は、「俺は武士よりも武士らしくなってやる」と決意を口にする。
「総理と呼ばないで」などでも使われた、ふたつの出来事を並行して描きつつ、ひとつのテーマを浮かび上がらせる手法、今回は上手く決まってました。勇の新選組としてのアイデンティティの根幹たる部分の醸造が丁寧に描き込まれていて、さすがですね。
2004年02月02日
「新選組!」第四回 天地ひっくり返る(NHK)感想
近藤勇の道場には、なかなか門下生が集まらず経営は苦しくなる。勇は受講料を滞納している門下生のもとへ出向く。そこで、後の新選組・斉藤一と出逢う。斉藤もまた借金の取立てに来ていた。いっぽう、道場には北辰一刀流・山南敬助が近藤を訪ねてきた。北辰一刀流を倒せば道場の名が上がると考えた土方は山南をけしかけ、道場一の腕を誇る沖田と試合を行わせるが……。
面白いなぁ。今回は次回予告やサブタイトルから桜田門外の変の話だとは想像がついていたけれど、まさかこんな形で描くとは。役者もぞくぞく揃い、乗ってきたって感じですね。
2004年02月08日
「新選組!」第五回 婚礼の日に(NHK)感想
近藤勇の婚礼の日。類縁、親族、もろもろの人々が集まり、盛り上がる場。と、そこに負傷した山口一(斉藤一)が闖入。一は借金の取立ての勢いあまって人を殺めてしまい、役人から追われていた。自分を頼ってきたこと、そのためだけに勇は一を助けようとする。
なんか今回は今までで一番笑えた。キャスト濃すぎ。「HR」に出てた面々も多々。小日向文世とかもけっこう好き。三谷流、場の一瞬の緩みを突く絶妙の笑いの取り方はやはり天下一品。もちろん本筋もしっかりしている。今回は……あーネタばれかな……最後に役人を追っ払うところでの、ささやかな伏線の利き筋が絶妙でした。
2004年02月15日
「新選組!」第六回 ヒュースケン逃げろ!(NHK)感想
桜田門外の変以後、尊皇攘夷の機運はますます高まりを見せる。そんな中、米大使通訳のヒュースケンが暗殺の標的になる。その仕事を請け負った者の中には勇の古い知り合い、永倉新八もいた。勇は永倉に金目当ての暗殺を止めるよう説得するとともに、ヒュースケンにも逃げるように言う。ヒュースケンの言葉からは、日本を愛し、憂う気持ちが伝わってくる。だからこそ開国をと言うヒュースケンに、彼の言葉を受けて勇は言う。「井の中の蛙、大海を知らず。ーーされど、空の深さを知る」
今も昔もやってることは変わらない国だなーと思いつつ。まあなんでも良いですが。川平慈英の怪しい外国人演技に眼を奪われつつ、ひそかに木村祐一が気になってます。
えー、ところで、ラストの勇の言葉なんですが……あれー? ホントだったんだ、これ。……ホントかな?
2004年02月22日
「新選組!」第七回 祝・四代目襲名(NHK)感想
天然理心流の四代目を襲名し、前途洋々に見える近藤勇。しかし本人は、激動する時代の中で、いまだ自分の生き方に迷いを抱いていた。その夜の祝宴で、坂本龍馬が彼のもとに出向いてきた。龍馬は土佐勤皇党に加入したという。攘夷思想を滔々と説く龍馬の仲間に、勇は苛立ちを隠せない。しかし勇の心中には、なにか大きなことをはじめようとする龍馬への憧憬があった。
しかし、大河ドラマで「多摩勤皇党」って……よくやったなぁ。一瞬気づかなかった。
2004年02月29日
「新選組!」第八回 どうなる日本(NHK)感想
幕府の講武館教授方に取り立てられた近藤勇。しかし講武館は教わるほうも教えるほうもやる気の無い惨状だった。いっぽう、以前土方歳三の売っていた薬を求めて、イギリス公使館の警護をつとめる松本藩の人間が尋ねてくる。勇たちは薬を持って公使館に出向くが、そこで彼らを待ち受ける運命とは。
うーむ。なかなか今後にとって重要になりそうな話。ラストの盛り上げは素晴らしかった。
ところで、「名前を憶えてもらえない」というのは、ディープな三谷ファンにとっては狂喜乱舞(?)の裏ネタ。
2004年03月07日
「新選組!」第九回 すべてはこの手紙(NHK)感想
幕府講武館の教授方の要請を受けたはずの勇であったが、その初日講武館に出向いてみると門前払いを食らう。もとが百姓の出であるという理由で反故にされたのである。その帰り道、坂本龍馬に出逢い、勝海舟や佐久間象山と引き合わされる。だが勇には彼らの話についていけない。日本を動かしたいという想いをあきらめようとする勇。そんな亭主の様子を見て、つねは浪士組への参加を呼びかける山南からの手紙を見せまいとする。しかし、運命の悪戯が、あるいは左之助の食い気が、勇とその手紙を引き合わせる……。
うーん、あざとい(笑)。最後の手紙はあざといよ。良いですが。ここまで何度もリフレインされてきた、武士でありたいと願う勇の心境が、ここできっちりと生き筋になってくるのですね。それに絡んで、つねの裏腹な思いとか、土方の愛人(?)問題とか、さすが縦糸と横糸の使い方が巧い。
2004年03月15日
「新選組!」第十回 いよいよ浪士組(NHK)感想
清河八郎の主導で浪士組が結成され、京に上ることになり、勇たち試衛館の面々も参加を決意する。ただし、勇は沖田総司だけには道場を守るため江戸に残るように命ずる。
いよいよ浪士組招集の日。予想外の人出に、予算の心配をする幕府浪士取扱・松平上総介。しがない中間管理職ゆえの心労は、彼をむしばみつつあった……。
なるほどー。冒頭の勇の額が気になったけど、30分ぐらいでようやく判明。カットバック手法が巧い。今回はささやかな人物トリックもあり、さすが「古畑任三郎」を書いた人だけのことはある。
生瀬勝久まで登場。今回は役回り不明だったけど、今後重要キャラなのかな(新選組をよく知らないのでキャストからは判らない)。さらにまだ八嶋智人も出てくるしなぁ……。
2004年03月21日
「新選組!」第十一回 母上行って来ます(NHK)感想
浪士組の一員として、京に上る決意を固めた近藤勇たち試衛館の面々。それぞれ家族に、愛しい人に、別れを告げる。胸中複雑な想いを秘めつつ、別れを惜しむ友人たち。
勇の決意を目の当たりにし、母・ふでは、自分もまた百姓の出であること、それゆえに武士よりも武士らしくありたいと願い生きてきたことを打ち明ける。「あなたはーー私です」
いっぽう、浪士組結成の仕掛け人である清河八郎の胸には、自身の思惑のために浪士組を利用しようとする魂胆があった……。
一年スパンの作品編成を考えると、こちらもまた一クール目の終わりとして、今までの総まとめ、さらに本筋に至る土台づくりを十分なしえたという感じですね。現在唯一視聴している実写ドラマですが、出来れば脱落せずに見続けていきたいです。
2004年04月04日
「新選組!」第十二回 西へ!(NHK)感想
先週の録画見が遅れたので、けっきょく土曜の再放送で見ました。
いよいよ浪士組が出立の日を迎える。しかし、試衛館三代目たる近藤勇には役職が与えられなかった。土方は金を包み、清河八郎にかけあう。しかし清河もまた、指導部との内部対立により別行動をとることに。血気盛んな浪士たちの中で、どれだけの人間が国を憂いているのか。そしてその中で真に時代を動かすことのできるのはさらに一握りの人間であると山南は言う。はやくも雲行きが怪しくなる中、彼らは京へ向け旅立つ。数多の錯綜した想いを、旅立つ者、見送る者の胸の中に残して……。
なんだー、これは。伏流に、いろいろ怪しい動きが渦巻いてきましたね。捨助(中村獅堂)が架空の人物だというのは初めて知りましたけど、どうも今後も鍵を握ってくるのでしょうか。あと、生瀬勝久(がやってた役)はどうなったんだ?(笑)
「新選組!」第十三回 芹沢鴨、爆発(NHK)感想
京へ向かう道中の、宿の手配の役を与えられた近藤勇。相方は使えない人物で、勇は試衛館の仲間とともに宿探しに奔走する。だが、手違いで芹沢鴨に鶏小屋を割り当ててしまう。鴨は野宿すると言いだし、往来で巨大な焚火をする。対峙する勇と鴨。だが鴨の狙いは、誰が使えるかを見極めることにあった。騒動を鎮火させた近藤勇の名は、浪士組の巷間にのぼることになる。
面白いですねぇ。実に巧い。尺の長さを計算に入れた、火の前のふたりのシーンなどは抜群です。ちゃんと一クールめ(江戸)と二クールめ(京都)の橋渡しをする回として、新選組につながる、勇と試衛館以外の隊士とのつながりを描いている。ぐっど!
2004年04月11日
「新選組!」第十四回 京へ到着(NHK)感想
京に着いた浪士組。厄介者の芹沢鴨とともに近藤勇たち試衛館の面々が割り当てられた屋敷では、邪険に扱われる。そして清河八郎は、幕府を裏切り、浪士組を尊王攘夷派とするため署名を集め、建白書を朝廷に献上する。
京都編スタート。逆さボウキって、今意味が判る人どれくらいいるんでしょうね?
2004年04月18日
「新選組!」第十五回 行くか、残るか(NHK)感想
浪士組を朝廷のための組織にした清河八郎。将軍の上洛を待たず、浪士組は江戸に戻ることになる。それに対し、近藤勇ら試衛館の面々、そして芹沢鴨の一派は京にとどまることを選ぶ。そして鴨は清河を討とうとする。勇たちは表向きは鴨に賛同しつつ、なんとか清河を逃がそうとする。そんな中、意外な人物が現れ……。
面白い〜。流れがエキサイティング。伊東四朗あたりが要諦か。
2004年04月25日
「新選組!」第十六回 一筆啓上、つね様(NHK)感想
「励め」(松平容保)
清河に背き京都に残る事にした勇たち。新たに斎藤一も加わり、壬生浪士組を結成。しかし幕府の後ろ盾がないと何も出来ないことを痛感し、京都守護職である会津藩主・松平容保に接見し、会津藩預かりとなる。一方、江戸に戻る浪士組の上層部は、芹沢鴨の動きを警戒し、壬生浪士組に密偵を残す事にした……。
なんと! あの人がスパイだったとは!! 最後の最後でびっくり。
今回は江戸・試衛館の家族に宛てた手紙とともに話が進行。文面と実際の微妙な齟齬がなかなか楽しめる趣向でした。
2004年05月02日
「新選組!」第十七回 はじまりの死(NHK)感想
「人に頼るな」(芹沢鴨)
幕府側から間諜の役を押しつけられた殿内義雄。だが、すぐさまそれは近藤勇や芹沢鴨に知られてしまう。勇は殿内を説得し仲間になるよう言う。金のために浪士組に参加し、まわりに振り回されてきた殿内も、その言葉に心動かされようとする。しかしその晩、彼は芹沢鴨に斬り殺されてしまう。翌朝それを知った勇と土方歳三は、壬生浪士組のため鴨の告発を断腸の思いで我慢する。しかし、試衛館以外の面々は離反してゆく……。
すごいすごい。組織というものの難しさ、ちょっとした行き違いの取り返しのつかない末路。もちろん幕末という時代を描き、形は違いながらも現代に通ずる問題のクローズアップが面白い。これからの新選組の行方につきまとう組織としての影の部分をしっかり描いていて素晴らしいです。
作品全体を見ても、この前出てきた病弱な人が狂言鑑賞を中座することで殿内の間諜を垣間見たり、粕谷という男が壬生浪士組に加わるときの言葉が生きてきたりと、綿密な伏線が張られていて、まったくマニア好みな作品ですね。役者の人選も最高です。殿内義雄@生瀬勝久の意味は今回ようやく判りましたけど、前回とかも、情に厚い会津藩主・松平容保@筒井道隆なんて、もうそれだけですべて諒解してしまう(笑)。
2004年05月09日
「新選組!」第十八回 初出動! 壬生浪士組(NHK)感想
「男と女は賽の目だ。どんな目が出るか誰にも判らない」(芹沢鴨)
先日の一件以来、壬生浪士組の中で近藤一派と芹沢一派との間の確執が深まる。そこで勇たちは一計を案じ、両者で相撲大会を開き親睦を深めようとする。
いっぽう、幕府を揶揄する長州の「数え歌」の立て札が京の町をにぎわし、会津藩は壬生浪士組に立て札の撤去を命じる。初出動となった壬生浪士組。しかし、このことは長州藩との対立を意味し、もう後には引けないことになった……。
あらすじにはなかなか表せませんけど、お梅さんと芹沢鴨・沖田総司の関係とか、八木家の娘とか、いろいろな要素がすこしずつ進展していって面白い。ラスト前の相撲大会での斎藤一のシーンはなんだったのか、実はよく判りませんでした……。音楽が流れるということは重要っぽいんですけど。
2004年05月16日
「新選組!」第十九回 通夜の日に(NHK)感想
「(誰を最初に斬るのか楽しみだと言われて)芹沢さんだったりして」(沖田総司)
毎回毎回、面白いとしか書けない自分がもどかしい。これは本当に続けて観ていないと良さが判らないかも。思わぬところで伏線が張られていたりして脱帽。史実を知っていると、ほとんどネタばれ状態になるあたり、普通のアニメやドラマと違って盛り上げ方が難しいと思いますが、芹沢鴨暗殺に向けて着々と伏線が張られていくのがハラハラドキドキ。斎藤一も相変わらず怪しい感じ。って、私としては「るろうに剣心」のイメージしかないんですが。
2004年05月23日
「新選組!」第二十回 鴨を酔わすな(NHK)感想
「おれは誰も信じねぇし、俺のことを誰も信じていねぇ」(芹沢鴨)
お梅と芹沢鴨に共通しているのは「孤独」。だからこそ互いに惹かれあうのでしょうし、そばにいる勇や沖田たちの仲間意識の強さに苛立ちを覚えるのでしょう。とはいえ、この世に太陽ある限り、そこには必ず影が存在するわけで、両者はやはり切っても切れない関係にある。「新選組」(今はまだその名はないですが)という存在を考えたとき、やはり鴨の役割はたしかにあった。毎回、ひどい男だと思いながらも、ラストではけっこう嫌いきれないのが不思議。
2004年05月30日
「新選組!」第二十一回 どっこい事件(NHK)感想
「余は損得では動かん。大切なのは志だ。余の味方は、お前たちだけだ」(松平容保)
さすがに今回は鴨酷すぎ。それと最後のは、いくら勇の人柄が良いからと言って甘すぎでは、とも思いますけど(史実だから仕方ないのかな)、今回の本当のテーマは芹沢鴨と沖田総司の関係。こういう理想的な勇の姿が描かれるからこそ、鴨の狼藉が目立ち、それにもかかわらずそんな鴨にわずかでも憧れを抱いてしまう総司の純粋さ(そして危うさ)が際立つというもの。
2004年06月06日
「新選組!」第二十二回 屋根の上の鴨(NHK)感想
「人を殺しても悔いなくていい人間、それが武士だ」(芹沢鴨)
大人の階段のーぼるー、君はまだ、シンデレラっさー。みたいな? 若いねぇ、沖田総司。
ところで、真木和泉(まき・いずみ)って、萌える名前ですねぇ。……いや、男なんですけど!(検索でこのサイト来た人怒るぞ)
2004年06月13日
「新選組!」第二十三回 政変、八月十八日(NHK)感想
「帝と上様と殿の御為にこの命捧げる所存」(近藤勇)
お、そうくるのか。
てっきり政変で壬生浪士組が名をあげるのかと思いました。期待させておいて外すという狙いなんでしょうか(単に私が歴史無知なだけかも)。
2004年06月20日
「新選組!」第二十四回 避けては通れぬ道(NHK)感想
「アホウ、アホウ。オマエ、死ヌデ」(オウム>芹沢鴨に向かって)
誰が教えたんだ。
すごい。大傑作!
うわぁ、そうか。はじめから新見をはめる作戦だったのか。ちゃんとミスディレクションまで張って。さすが三谷幸喜。久々に興奮。
いよいよ次回で、正式に「新選組」の名が拝されます。半分くらい進んでようやく……。あーでも、大河ドラマってそんなものかな? 以前も「将軍○○」とかいっても、実際に将軍になるまでに時間がかかってたように思いますし。けっきょく、人間や組織の体裁が整えられた頃には、その主要な役目や意義はほとんど達せられている、という皮肉でしょうか。
2004年06月27日
「新選組!」第二十五回 新選組誕生(NHK)感想
「あの人は私が斬らなくちゃいけないんです」(沖田総司)
こちらも覚悟を決めてしまった芹沢鴨。しかし最後の最後まで真剣に闘い、そして果てた。その結果に無念さは残ったとしても、過程に理不尽さはほとんど感じられないところが、劇作家・三谷幸喜の筆のなせる技というか。闘いの場面でも、これまでのエピソードを踏まえつつ、ひとりとして無駄死にさせない、意味のないシーンを作らない、キャラクタへの愛があふれています。
今回の構成の妙は、「新選組」の名前を最後まで出さないところですが、作中でも「新撰組」ではなくて「新選組」で通すのですね。看板には「會津藩」と書かれていたことから、意図的なものでしょう。あくまで大河ドラマとしての「新選組!」なのだという記号。
2004年07月04日
「新選組!」第二十六回 局長 近藤勇(NHK)感想
「内山様のようなお方がいるかぎり、徳川幕府に明日はない」(近藤勇)
また多摩への手紙という形式のお話。やっぱり、都合のいいことしか書かない(書けない)勇。しかし胴乱の匂いがついていたらしき様子で、また何か仕込んでいるのでしょうか。
ついに八嶋智人登場、というのはまあいいとして、大阪と京都の意地の張り合いとか、こういうところは今でもあんまり変わっていないところがあるような。
来週は参議院選挙のため7時15分から。こっちはちゃんとやるのか。
2004年07月11日
「新選組!」第二十七回 直前、池田屋事件(NHK)感想
「女は、別れた後がめんどくさい」(土方歳三)
池田屋事件への道筋をつけつつ、直接関係なさそうなエピソードがいくつか。ぷちサブキャラ編みたいな? こういう平行した描き方は三谷幸喜はうまいと思いますし、サブキャラが目立つのは悪いことじゃないと思うんですけど、アニメみたいに一話丸ごとサブキャラ編ってことは大河ドラマですし難しいでしょうね〜。どうしてもアニメの25分構成を基準に考えてしまいますね。
ということで今日このあとはずっと選挙速報を観ます。個人的にはちちんぷいぷいMBSが一番好き(>関西ローカルネタ)。ってか……どうして「参議院選挙速報」を検索してうちに来られるんですか。
2004年07月18日
「新選組!」第二十八回 そして池田屋へ(NHK)感想
「御用改めであーる」(近藤勇ほか)
三条 de R。
ううむ素晴らしい。これまでの仕込みも存分に生かされつつ、斬り合いシーンは迫力充分で大満足でした。
メタ的なことを言えば、「トリビアの泉」で取り上げられた「池田屋があった場所は今パチンコ屋」の三条 de R(サンジョウ・デ・アール)もちゃんと出てましたし、武田観柳斎@八嶋智人なんかこのために役を割り振られたとしか思えません。いや、好きですけど。
沖田総司の吐血シーンも、舞い散る花びらとか、演出がものすごい。実写でやられると驚きますね。
2004年07月25日
「新選組!」第二十九回 長州を討て(NHK)感想
「人には天命というものがある。死ぬときは死ぬ」(佐久間象山)
表向きのテーマは、新選組と長州、共に国を思いつつ、すれ違う両者の闘いを描くことで、庶民を巻き込んでしまうことになる歴史の残酷さ、といったあたりだとは思うんですが、それだけで終わらないのが三谷流。
まず、滝本捨助に、こんな役割が振られるとは。見るからに適当で信望を買いそうにないキャラ造形の彼にこういう重要な役回りをさせるというのが実に面白い。
そして寺田屋の登勢@戸田恵子。これはすごいわー。第五回のネタをここで持ってくるかという感じ。実に24話のブランクを経て。偶然にも、プリキュア8→20話とか、ナディア3→15話のちょうど倍ですね。
あとはもうあれですね、赤い洗面器の話をやってくれたら神(やるか!)。
2004年08月01日
「新選組!」第三十回 永倉新八、反乱(NHK)感想
「これにて一件落着」(松平容保)
いやー面白い。三谷幸喜的に笑えるという意味で。とくに歴史的に大きな事件がないほど、逆に自由度が高くて良いですね。
相変わらずキャストが絶妙だと思うわけです。八嶋智人なんか普通に聞けるセリフがひとつとしてないし、永倉@山口と影の薄い平畠のDonDocoDonネタも楽しい。
組織がぎくしゃくするのって、現実に身を置かれたら嫌なことこの上ないけれど、物語としてみたらこんなにも面白いのは何故でしょう。
2004年08月08日
「新選組!」第三十一回 江戸へ帰る(NHK)感想
「こないだ拳くわえて寝てました」(近藤つね)
もう山南敬助脱走の話なのか。この人、なんか好きなんですよね〜。いっしょに飲む人がいないと言って、茶店で出逢った女性の店に行くところなんか良いですね。寂しい人は好きです。
2004年08月15日
「新選組!」第三十二回 山南脱走(NHK)感想
「(武田観柳斎@八嶋智人に)腰巾着は黙ってろ」(土方歳三)
なんか、これだと山南の脱走の理由が「富士山を見たい」といった女の言葉のように見えてしまうんですけど、それでいいのか? あとなんか感心した伏線があったようななかったような……、憶えてないや。
2004年08月22日
「新選組!」第三十三回 友の死(NHK)感想
「ここにはもう、私のいるべき場所はない」(山南敬助)
明里が最後に菜の花を持ってくる趣向にはやられた〜。ちゃんと判っていたというところも。さすがこういう重要なところはきっちり名作回を作りますね。
やっぱり、死というものの意味、重さが今とはまったく違う時代だからこそ、描ける話ということもあるのでしょう。だけれど、史実であれ完全なフィクションであれ、物語の中のキャラクタの死というのは、やはり相応の愛をもって描かれなければならないのだなぁと思いました。
今日の土方×観柳斎(こういうことを書くとまた検索を誤導しそうな……)
石田散薬を島田魁に渡し「背が伸びる」と言う土方にピコーンと反応する観柳斎
2004年08月30日
「新選組!」第三十四回 寺田屋大騒動(NHK)感想
「言うときますけど、新選組は大嫌いや。手ぇ貸すのは今夜だけ」(登勢)
いやー面白かった。こういうシチュエーションものはさすが抜群。それでも前回の山南脱走に絡めてあるところはちゃんとしてます。
さて、しかしこれから新選組は敗走状態に入っていくわけですが、どんな展開になるんでしょうね〜?
2004年09月05日
「新選組!」第三十五回 さらば壬生村(NHK)感想
「サクラチルぅ〜」(原田左之助)
まだたまに津波の地図が出る……。せめてもう少し透明度を上げてほしいなぁ。と思ったら今度は逆L字か! おお! タテ字幕なんてはじめて見たぞ!
まあいいや、それよりさくらさくら〜。年が経つのが早いから、何度もさくらを見てる気がするなぁ。前に総司が喀血したときもそうだったし。枯れない桜の魔法で総司の病が治るとか、そういう話にはならないかなぁ(絶対なりません)。
しかしまるで最終回のようなラストの演出。帚はなかなか感慨深いですねぇ。劇中の捨助のハタキも伏線で効いていて感心。捨助が新選組と互角に闘って、斎藤一にまで「できる」とか言われてたのはさすがにどうかと思いましたけど。
2004年09月12日
「新選組!」第三十六回 対決見廻組(NHK)感想
「捨助は捨助で不思議な人選歩んでんだな」(近藤勇)
おもしろいなぁ、めっちゃおもろい。捨助の使い方がすごい。たしか以前、新選組紀行(なんてタイトルじゃないけど、番組後のミニ情報)で架空の人物だと言ってたので、それだけ大胆な歴史の再構成が出来るのでしょうけど。うーん、それってやっぱり三谷幸喜はフィクションのほうが向いてるってことなのか? まあある程度の縛りがあることはけっしてマイナス要因ではないと思いますし、実際一年かけたドラマを見られるのは非常に嬉しいので、つまりは良い感じです。
あと意外に、自分が斬った相手の妻を気にする隊士の描写が後を引いてて、脇役を丁寧に描いているのは毎度ながら感心。といいつつ、どうも二次元じゃないと顔と名前が憶えられないんですよね自分。あ、二次元でも男なんか興味ないけど(酷い言い草だ)。
2004年09月19日
「新選組!」第三十七回 薩長同盟締結!(NHK)感想
「病人と同じ。ひとつ無理をすれば、必ず次の無理を引き起こすことになる」(松本良順)
ふぇ。思わずサムライチャンプルーかよ!? と口走ってしまいました>松原とお初。なかなか意外な展開に驚き。
っていうか、西郷と桂が手を握って頬擦りするところで西郷×桂カップリングとか思ってしまった私って……。
あとあとあとー、薩摩藩邸って同志社大学にあったんだ。じゃあ浪士社大学(by西尾維新)だと逆になるなぁ。
……ここまでオタクっぽい新選組の感想もそうそうないだろう。ふふふ(何を狙っているのか)
えむいち。〜さくさくさくらたんどっとこむ版〜