2004年04月06日

「美鳥の日々」DAYS 1 右手no恋人(KBS京都/テレビ愛知)

 録 画 失 敗orz
 あーまったくもう。またやってしまいました。最近ビデオデッキの調子が悪くて、VTRを入れても録画できていませんでした。今回の新番組のなかではかなり期待してたのに……。
 まあいいや、仕方ないからネット上のキャプ感想で補完しましょう。
 と思ったら。
 なんかやたらに評判がいい。田村ゆかりさんも出てるしなぁ……。

 こうなったら。
 超法規的措置!
 
 実家に電話しよう〜。
 今日(6日)のテレビ愛知での放映を録画して送ってもらうことにしました。
 あー、なんか久々にダカーポが観たくなってきましたよ。しかも一クールめ。昔の録画分を引っぱり出して観てみました。三倍だし画質が荒いな!(DVD買えよ)

###(以下、4/24追記)
 ちゅーことでやっと観れました。今のところ2、3話視聴済の状況です。
 うっひゃー。どえりゃーおもしれーでかんわ!(久々に名古屋弁を使ってみる)
 いやー、わざわざ無理言って機械の苦手な母親に録ってもらった甲斐があった。ありがとー(ここで言ってもしゃーないがな)。
 一話目として理想的な作りですね。どこの感想サイトも絶賛なのがよくわかりました。
 正治くんがあれほど彼女を欲しがってたのは意外でしたが、それがちゃんと伏線になってて、とりあえず美鳥との日々のはじまりを受け入れる正治の心境につながっていくという最高の出来映え。谷山紀章さんの変幻自在の声が完璧にハマっていて素晴らしい。もちろん、なんか今期やたらに聴く中原麻衣さんや久川綾さんもですけど。(後日訂正。久川さんは「天上天下」でした)そして栞@田村ゆかりさんも、あれだけの登場シーンで圧倒的な印象を残すとは……。
 美鳥が最初からこの状況にあまり動じてないというか、このままでも良いと思っていることも確認できましたしね(3話でちょっと絡んでくる話)。あとなんかフィギュア持ってる同級生は4話以降絡んでくるのかな……。

2004年04月12日

「美鳥の日々」DAYS 2 二人no想い(KBS京都)感想

 ということで第2話から視聴ー。第1話はまだ観てないのでそのうち先週のに追記しときます。追記済み

 うーむ、これは……。なんか女性キャラが萌えますね、はい。「いつでもあたしが慰めてあげるよ」by栞@田村ゆかり嬢……ランドセル小学生……予想以上に凶悪だ……。
 しかしメインストーリィと最初と最後の美鳥のエピソードがつながっていないのはどうしたものか。しかもあまりにも既視感のある普通の学園もの的展開で、せっかく美鳥という特殊要因を活かしきれていない感じで、どうにもちぐはぐ。クラスメイト視点が導入されているせいもあるけど。まあ、これはきっと原作では別々の回のエピソードなのでしょうから仕方ない面もあるけど(単体で観れば、あの女子生徒>綾瀬さん? が不良に連れ去られるとこの表情はなかなか良かった)。それを言うと原作読んだ方が早いって言う話になってしまいますからねぇ。7時台のアニメならともかく、こういう深夜枠ならもうすこし独立のアニメ作品としての完成度を高めていただきたい。

 あぁ、なんか珍しく辛口ですけど、それもこれも1話を見逃したせいだッ(自分の問題)。総じて言えば好きですよー。

2004年04月19日

「美鳥の日々」DAYS 3 発見no日々(KBS京都)感想

「今までより、もっともっと正治くんのことが好きになりました……!」(春日野美鳥)

 なんだこりゃ! すごい面白いよ! 作画に不安定なところがないわけでもないんですが、それを押し切るくらい怒濤の展開。こういうノリは好きです。今回はこの作品で詳細れびゅりましょ、そうしましょ。昨日のプリキュアが消化不良だったこともありますけど(笑)。
 冒頭、実家からの仕送りに感涙の正治。いまだ1話を観れてないので設定がつかめてないのですが、ひとり暮らしだったのですね(そりゃそうじゃなきゃ話が進まんな)。そんな正治の様子を興味深く見守る美鳥。今回のテーマ「発見no日々」に早くも伏線が張られていて良い感じです。美鳥特製ハンバーグ(どうやって作ったんだか)を前に交わす会話、すっかり正治が右手の美鳥との生活に慣れた感じが出てます。
 そして唐突に姉・沢村凛登場。いきなり金を奪おうとする。また恐るべきパーソナリティの持ち主ですね。美鳥を必死で隠そうとする正治ですが、あっさりバレ。そして集められた元族仲間と一緒に温泉へと拉致られる連れて行かれる正治。この用意周到さ、当然仕送りの日をあらかじめ知っていたと思われます。ひどい姉だなーと思ってしまいますが、あとのことを考えると、ちゃんと考えはあるんでしょう。正治に対して「彼女もいない〜」うんぬんの発言を見ても、友達も彼女も出来そうにない(前回出てきた勝手に私淑している男子生徒は、明らかに正治のことを真に理解しているふうには見えない)弟に対して、たまには大勢で気を紛らせてやろうという彼女なりの気遣いなんでしょう。バイクで集結した仲間に対し「近所迷惑だろうが!」というのもその表れ。あくまでこのへんの流れをコミカルに描くことで、姉の人物像が自分勝手になりすぎないようになってます。正治や美鳥も、こんなご無体なことになりつつ、のんきに夕焼けを眺めているあたり、いい人たちですねー。普通なら怒ると思いますけど。
 さて温泉宿についてはやくも宴たけなわ。かくし芸大会の開催と相成りました。しかし低レベルの芸に姉は激怒(マギー審司のネタって、原作も同じなんでしょうか。まだそんなにメジャじゃなかった頃だと思いますけど)、これぐらいのことをしてみろ、と正治の右手(美鳥)を突き出します。Aパート終了。
 Bパート続き。バレたー!! と固まる二人。皆は美鳥を腹話術の人形だと思い(質感が違うと思うけどなぁ……)傍若無人につつき回す。凛の弟という遠慮はないのね。我慢する美鳥だが正治はキレて大騒動に。酔いつぶれる姉をひとり残して……。
 さてこの姉の言動の真意はちょっと測りかねるものがありますけど(酔っぱらってただけ、というのはメタ視点では意味が無い)、きっとこういう性格の彼女からすれば、この程度のことはたいしたことなくて隠し立てするものじゃないということでしょう。弟の気を楽にしたいという想いからの行動でしょうか。いずれは学校の皆にもバレる時がくるんだから、その予行練習とか……うがちすぎかな〜?
 翌朝。ようやく静かな温泉でふたりきりの正治と美鳥。「お背中流しますよ〜」と美鳥、自らの体をスポンジ代わりにこすりつける。今回一番の萌えシーンです。正治の正面からのカットで直接美鳥の状況が描かれていないのが良いのです。前回ラストとか、このあとの姉のように、そう堂々と裸を見せれば良いというものではありません(笑)。秘せるが花、風姿花伝。萌えの本質は雅(なんのこっちゃ)。
 そして湯船に浸かる三人。姉の口から、正治の子ども時代のことが語られる。
 いじめられっ子だった正治。そんな弟に、姉は特訓をたたき込み、強い男へと変えていった……。
 うーん、いくらなんでも変わり過ぎー。もとのままのほうが萌えるぞー(おいおい)。あんまり賛同しかねる育て方だとは思いますけどね。まっでも、「弱いものいじめだけはしない」という、前回の話につながるところもありましたし(これで評価がだいぶ上がりました)、これからもこのテーマが作品全体につながってくことを期待しましょう。
 正治と美鳥を残して、さっさと帰る凛とその仲間。「若いもんは若いもんどうし、ってな」けっきょく、凛はずっと正治のことを気にかけて、弟離れできてなかったのかもしれません。美鳥という存在によって、彼女もようやく解放されたのだ、という見方もできますね。少ないシーンでも、美鳥の健気さ、一途さがちゃんと出ていましたし、それを読み取って、凛も弟を託す気になったのでしょう。
 帰路につき、家の風呂でのシーン。知らなかった一面を知れて嬉しいと言う美鳥に、正治のバスタオルがぱらりと落ちてお約束。「そんな一面知りたくないですーー!!」の美鳥@中原麻衣嬢の悲鳴が凄い。そんな悲鳴をあげるほどのことなのか……うん、まあ、ノーコメント(何)。
 締めは布団の中で日記を綴る美鳥。「毎日が発見の日々……」こういうのって、「とっとこハム太郎」とか「だぁ! だぁ! だぁ!」でも使われた手法ですけど、好きだなー。日常を大事にしてるっぽくって。いや、日常と言っても、かなりの非日常なんですけど、そういうのを簡単に受け入れてしまうのが最近の傾向? まあ悪くはないと思います。

#うわー、書き過ぎた……。なかなか簡潔かつポイントを突いた論評が出来ないですね。こういう文章は短いに越したことはないと個人的には思うのですが。

2004年04月26日

「美鳥の日々」DAYS 4 秘密no発覚!?(KBS京都)感想

 いやぁ、やっぱり面白い。面白すぎる。
 ようやく1話を見ましたので、以前のに追記しときました。
 で、その1話でちょっと出てた高見沢くん登場。やっぱりオタクでした。っていうかCV上田祐司さんじゃないですか!
 ほんとはまた詳細れびゅりたいとこなんですけど、ちょっと今はやる気がない……。なので簡潔に。

  • 綾瀬さんはやっぱり萌え! っていうか妄想キャラだったのか!
  • 美鳥コスプレ三昧! 狙い過ぎ! でもイイ!
  • ブルーサブマリンとか、ネタが異常に濃い! 全部判る私も私だ!
  • 高見沢の失神したときの顔の元ネタはやっぱり「かってに改蔵」の下っぱ(うわ! 名前忘れた!)? っていうか相互にネタにしあってたりして? ここ数年サンデー読んでないので知りませんけど。
  • それにしても今回の話はあからさまに美鳥フィギュアを買わせようという感じですね。そんなことしなくても既にすごいことになってるみたいですが。……だから私は買いませんって!
  • ……ところで栞ちゃんは?(おい)

  • 2004年05月03日

    「美鳥の日々」DAYS 5 アイnoチカラ(KBS京都)感想

    「美鳥には、正治くんのやさしさが一番の薬です」(春日野美鳥)

     うーむ面白い。こないだ喜久屋書店で原作の一巻を立ち読みしたんですけど(一冊だけ見本が見れるシステム)、けっこうアレンジしてあるんですね。周辺の設定が細かくなってて、けっこう完成度が高いと思います。前回のブルーサブマリンって店名はアニメオリジナルだったのか。絵柄もアニメのほうが好みかも(一巻だから絵がこなれてないというのもあるかもですが)。
     正治のそばにいられるだけで幸せ、と言っていた美鳥が、自分の存在によって正治に迷惑をかけている、という思いを抱きはじめ、役に立ちたい、と思う。いっぽう、正治にとっても、美鳥の存在が当たり前のものとなり、大切なものになっていく。そんな双方の流れが非常に素敵でした。加えて、前回と次回の橋渡しとしてのサイドエピソードも楽しい。前回ラストで高見沢くんの性格が変わっていたけど、まさか今回まで引きずるとは思わなかった。それで記憶を取り戻して、美鳥のことも忘れて、と律儀にけりをつけてます。そして、お楽しみ綾瀬さんエピソード。委員長というポジションを利用して、カゼをひいた(ということになっている)正治にプリントを渡すという口実で見舞いに訪れ、フラグを立てようとする綾瀬さん。しかし道中、ランドセル小学生・月島栞と出逢い作戦失敗。次回はふたりの対決も見られるんでしょうか。わくわく。

    2004年05月11日

    「美鳥の日々」DAYS 6 栞noラブラブ大作戦!(KBS京都)感想

    「いくら正治くんの寝顔が愛らしいからって、そんなに見つめなくても」(春日野美鳥)
     ホントのイチ押しセリフはネタばれ気味なので綾瀬さん絡みので。

     今回はタイトル通り近所の小学生月島栞が正治にアタックをかける話だったわけですが、栞ちゃんにこんな設定があったとは。しかしそれが判った時点でほとんどオチが見えかけているというのもどうか。綾瀬さんがあまり絡んでこないし!(否定的な意見は書かないって書いたばっかのくせに)
     お姉さんの入れ知恵でマニアの心をくすぐるコスプレをする栞。ところで、なんで姉は栞のことを知らないんですか? 母親が再婚したのに合わせて最近引っ越してきたのかなぁ。それはともかく、正治が眼鏡っ娘に萌えないのはあの姉を見てれば判るのですが(笑)、制服に体操服にチャイナに女王様に最後はお風呂でバッタリまでされて、よく理性が保ててますね(こらこら)。まあサンデーのマンガの主人公としては仕方ないところですか。あ、それとも制服は夏服(半袖)、体操服はブルマじゃないと認めないというコアなマニアですか?(高見沢じゃあるまいし) そーいえば4話でもそうでしたけどなんでスク水はないの?(もう黙れ)
     で、最後に綾瀬さんの映画券余っちゃった作戦(勝手に命名)成功で次回は綾瀬貴子アタックの巻ですか。なんか、もっとこう一話の間でお互いの話を絡めてほしい気もするんですけどね。こうやって各話がシームレスにつながってくのも、それはそれで楽しいんですが。

    2004年05月17日

    「美鳥の日々」DAYS 7 はじめてnoデート(KBS京都)感想

    「ごっめーん、おくれちゃった〜」(綾瀬貴子)

  • 正治を映画に誘い、念願の初デートを叶えた綾瀬貴子。気合いを入れた化粧と服装も、正治は無反応
  • 妄想大爆発でアタックをかけるも、すべて空振り。ついに家に呼び込む。部屋の棚には少女マンガがいっぱい。「京都ニャンニャン」とか
  • のぞかないでね〜」とかいいつつ風呂に入る綾瀬。その実しっかり期待。しかしいざ裸を見られると(のぞかれたわけではない)バタンキュー
  • 綾瀬の家を出た正治。美鳥はお気に入りの場所に正治を連れて行く
  •  うーん、たしかに面白いんですけど、なんか……。綾瀬さんがかわいそうに思えてきました。正治も気づいたれよ! と。そして美鳥も、綾瀬さんとのデートを心配しつつ、まったく正治が反応を示さないために、綾瀬さんに同情するような表情も浮かべているのですが、最後はそれを正治に告げず、自分の思いを告げるという。なんか、ズルいなぁと思ってしまったり。もちろん、正治の右手になるという事態が起こらなかったら、おそらく綾瀬以上に想いのたけを打ち明けることなど出来なかったでしょうから、当然責められる行動ではないし、恋愛というのはそういうものなんですけどね。
    (念のため、これは作品を批判してるのではなく、むしろこういう感想を抱かせてしまうストーリィは秀逸だと思います)
     正治の鈍さについても、一話ではモテたいモテたいといって、見舞いに来た女の子にあんなに浮かれてたのが、美鳥との日々を過ごすことで、(いくら綾瀬さんとはいえ)ほとんど他の女子が眼中になくなってしまったという心境の変化は、まあ判らないでもないですね。
     それはいいけど、次回予告……。まさかいきなりこんな展開とは意表をつかれました。いや……まだ本当かどうかは(○オチという手も)。

    2004年05月25日

    「美鳥の日々」DAYS 8 右手noセイジ(KBS京都)感想

    「君みたいな人は、この店に来る資格はない。もっとプライドを持ちたまえ」(高見沢)

     これは非常に面白い回。なかなか凝った構成がとられているので、今回はとくにネタばれ警報を出しておきます。未見の方は以下のあらすじと感想を見ないほうが絶対に楽しめるかと。とくにクリティカルなところはスクラッチ処理しておきます(スタイルシート切ってると効かないんですが)。

  • 朝起きると、正治が右手になっていた [Aパート/正治視点]
  • とりあえず服を買いに外に出る。途中で焼き芋を買う [Aパート]
  • 朝起きると、美鳥が本体になっていた [Bパート/美鳥視点]
  • 朝食を作ろうとするが、右手の正治暴走 [Bパート]
  • 服を買いにフィギュアショップ・ブルーサブマリンに。服選びに夢中になる美鳥を盗撮する男。と、高見沢が助けに入る [Aパート]
  • ブルーサブマリンは断念し、正治の服を手作りしようとする美鳥。と、そこに友人の岩崎紅子@桑谷夏子が現れる。とっさに嘘をつき、誘われるまま喫茶店へ [Bパート]
  • 学校の話、進学の話を聞き、まわりの世界が動いていることを知って涙が出る美鳥。本当のことを話そうと岩崎を追いかける [Bパート]
  • 目が覚める [以下共通]
  • それぞれの思いを抱え、またいつもの日々を過ごすふたり
  • ということで、つまりはお互いの視点ごとにふたつのストーリィが進行していたということですね。二回目の起床シーンで違和感を感じたんですが、はっきり気づいたのは二回目のブルーサブマリンのところでした。たぶん上のまとめで間違いないと思いますが(どちらが主な視点をもっているかで判断)、けっこう面白い趣向でしたね。単なる夢オチなら予測の範囲内(そしてちょっと期待はずれ)だったのですが、これなら評価できます。お互いに、相手のことをどう思っているのか、あるいは現状をどう捉えているのかということが判りますしね。
     正治は自分を美鳥の身に置いて、美鳥のことを心配している(ついでに何故か高見沢を高く買っている)。いっぽう美鳥は、ずっと現状に満足していたはずが、自分にとっての本当の現実の存在にようやく思い至る。その違いが、今後クライマックスに向けての重要な要素となってくることでしょう。
     ……と思ったら、次回はまた(今度はたぶん本当の)高見沢くん登場ですか。いや、別の意味で期待ですが。

    2004年05月31日

    「美鳥の日々」DAYS 9 タッキーno日々(KBS京都)感想

    「その日、セイジくんは神になりました」(春日野美鳥)

  • すべてを思い出した高見沢@上田裕司。ホームページ「美鳥の小部屋」を開設
  • 正治と美鳥、ワンダーコミックバザールの高見沢のブースを手伝わされる
  • 美鳥フィギュア大好評で即完売
  • 俳優でフィギュアコレクタの京本正美@松本保典、50万で正治の右手の美鳥を買うというが正治拒否
  • 高見沢、ウルトラまりん似の女の子、滝口由真@小林沙苗に恋をする
  • 正治は女の子のことを思い、高見沢に不良ファッションをさせるも食いつく由真
  • 正治、ヤクザの扮装で邪魔をするが高見沢の熱意にうたれる
  • 由真のこうげき! 正治はやられた! 高見沢のラブ度はさがった!
  •  なんですか、このアニメはいったい(けなしてはいません、くわしくは後述)。
     4話のことをすっかり思い出した高見沢くん。とうとう美鳥の存在が大っぴらになって、ラストにつながっていくのかな、と思いきやそうでもないようで(いや、案外これが次回の伏線だったりするのかもですけど。その場合コータくんは美鳥の小部屋を見たということになって、そ、そういう人なのか彼は)。
     なんか、即売会での状況(美鳥フィギュアオークション)というのは現実を皮肉っているのでしょうか。現実の状況より先に今回のシナリオが出来てた可能性も高いですけど。
     まあけっきょく、みんなが美鳥をフィギュアだと誤認したり、アニメの主人公にそっくりな子が現実にいたりするあたり、いかにもアニメ内世界でのみ成り立つ話だなぁという感じ。もちろん、それを言ったら、正治の右手の美鳥の存在自体がそうなんですけど、つまりそこにこの作品の主題を読み取る鍵があるのですね。
     蓋し、今回の話もそうですけど、やたらのこの作品には昨今のアニメやそのファンのネタが多い。一巻を立ち読みした限りでは、どうも原作よりもその度合いは高くなっている模様。つまり、アニメ制作側の明確な意図としてそれはある。今回のモブのセリフにあるとおり、ある意味「狙い過ぎ」なまでに。
     しかし、それが行き過ぎることはなく、各話の最後ではきわめて穏当でありがちなオチをつける。

     高見沢の回では、生身の人間と人形は違うんだよなんて、いかにも嘘くさい警句と紙一重なオチ。
     ちゃんの回では、義理のお母さんと心を通わすという、これまた定番な家族ネタ。
     綾瀬さんの回は、妄想娘の空回りから一転、美鳥視点の「あなたに逢えてよかった」。

     それらが、それなりにドラマとして綺麗な形でそれぞれの話にエンドマークをつける。
     けれど、同時にこの作品では、いわゆる「アニメ的お約束」の外へは一歩も踏み出さない。
     そもそも正治の右手にくっついた美鳥の生態からしてぼかされている点が多いし、そんな状態が何か月も周囲のほとんどにバレずに続いているというのも、いかにもご都合主義的。
     つまり、この作品は現代日本の萌えアニメの、きわめて良く出来たパロディ、あるいはパスティーシュなのです。
     主役のCVに中原麻衣&谷山紀章、OPにCooRieという、まさに今人気・仕事量ともに絶頂のメンバを揃えてきたのもその現れでしょう。
     まあ、そんなことを言ったら、最近のアニメには多かれ少なかれみんなそういう要素はあると思いますが、パスティーシュとしての完成度はやはり抜群だと思います。どこまで制作側が意図的に作っているかという本気度の違いかもしれませんが。
     表面的には、光希桃さんとこのアニメ感想率調査で1位になったのもうなずけるように、感想の書きやすい、安心して観れるアニメ。
     でも、喉の奥にひっかかった小骨のような、かすかな違和感を、私としては感じてました。けど、それはけっして気分の悪いものではなく、逆に心地良いとまで思えるような。
     ここまでやってくれたら、文句なしです。
     ま、あくまで私の仮説です。これが正しいかどうか……。実は、最終回のネタについて、ずっとある予想が頭から離れないんですが、それが当たっていれば、あるいはその傍証になるかも。まあ、それは番組終了時にまた。

    #ところで、ダブルクリップで髪をツインテールにする美鳥ちゃんは萌え萌えですね、ってこんなこと書いたらまた怒られますかすみません。

    2004年06月07日

    「美鳥の日々」DAYS 10 ココロno距離(KBS京都)感想

    「白雪姫は、王子様のキスで目覚める」(真行寺耕太)

  • コンパの相手が正治だと知り、帽子+眼鏡で変装する綾瀬貴子
  • チョコスティックゲームでキスしそうになるが、正治の迫力に思わず手が出る貴子
  • 美鳥の幼なじみ・真行寺耕太@釘宮理恵、正治の後をつける「こわくなんかないぞっ
  • 美鳥のことを心配する耕太だが、正治はその気持ちに応えられない
  • 自分の高校のことを思い出す美鳥。記憶の中の岩崎紅子「気持ちは、思ってるだけじゃ伝わらないんだよ」
  • 自分の想いを伝えられなかったあのときに比べ、今のままの状況を望む美鳥……
  •  コータくん萌えぇえーーー!!!

     すみません。取り乱しました。まともな感想行きます。
     不覚にも、二回目に見直すまで、コンパでの綾瀬さんのシーンの意味に気づきませんでした。冒頭とラストの「白雪姫」の綺麗な現出を見れば一目瞭然ですね。つまり、「キスの意味」。やっぱり、この作品は美鳥と正治が主役であって、白雪姫と王子様の役割もふたり以外にはありえない。少女マンガ好きで、妄想癖のある綾瀬さんがいくら夢想しようとも、この物語の中で彼女が白雪姫のポジションに立つことはないわけで。しかし、なかなか残酷な話ですね。まあ今回、変装した綾瀬さんに何故か正治が興味を示したというのがせめてもの救いでしょうか。……救いなのかな? しかし正治の趣味がよく判らん。
     その流れで、綾瀬さんと高見沢くんの位置づけの違いなんかも考えてみると面白そうですね。良くも悪くも、彼は美鳥のことを「正治の右手」としてしか見ておらず、生身の女性としての接し方をしない(というか、出来ないということが前回のBパートで示された)。だから、ある意味良き脇役としての活躍の場を与えられているわけですね。となると、最近すっかり出番のない栞ちゃんはどうなのかというと……うーんと、(そのままやんか!)。
     ともかく、そんな美鳥と正治の特権的立場は、当然美鳥の側から見たときのコータくんにもあてはまります。あれほど美鳥のことを心配していても、美鳥にとっては正治以上の存在にはならない。コータは美鳥のことを想って夢にまで見るくらいなのに、8話のときのように美鳥のほうはそうではない。今回の回想でも、彼の言葉は友人の岩崎の言葉と一緒になってしか想起されない。ひょっとして、ある意味重荷になっているのかもしれません。引っ込み思案な自分を、いつも励ましてくれる、それはありがたく思いながらも、その期待に応えられない自分がいる、そんな思いから、彼を真正面から見れないのでしょう。
     正治の右手になっているときと、もともとの美鳥の性格がずいぶん違うというのも、やはり重要な要素になっているようですし、いよいよクライマックス、どんな結末を迎えるのか楽しみです。

    2004年06月14日

    「美鳥の日々」DAYS 11 運命no再会(KBS京都)感想

    「このまま時間が止まってしまえばいいのに」(春日野美鳥)

  • テストを美鳥に代わりに受けてもらおうと、正治はあっち向いてホイ勝負を持ちかける
  • 勝負は美鳥のストレート勝ち。美鳥は嘘でも良いから自分のことを好きだと言ってほしいと言うが、正治は言えない
  • 今日も妄想綾瀬さん。「ラブリーノートでプロポーズ大作戦」もやっぱり空回り
  • 美鳥を目覚めさせるためなりふり構わぬ美鳥の母親の姿に、もう一度正治に頼みに行こうとする真行寺耕太
  • 校門で正治を待ち伏せる半蔵門高校の不良に不用意に話しかける耕太
  • 廃ボウリング場に拉致られる耕太。正治登場、右手の美鳥もピンを持って参戦
  • 不良を倒すも、耕太に美鳥のことがばれる
  •  うーむ。随所で神がかった演出が見られるんですが、作画崩れ気味。いやいやむしろ、過去回のバンクをうまく回想に使って雰囲気を出していると評価するべきでしょうね。逆にこういうしょぼい絵が嫌いじゃないというのもある(笑)。

     2話では、自身はされるがままになっても綾瀬さんを助けた正治。それでメロメロになってしまった綾瀬さんですが、ということは、もし1クールじゃなかったら今回のでコータくんも正治に入れ込んでもおかしくないですね(実際原作ではそうだという話も……)。まあそれはともかく、カリカチュアライズされたコータくんの純粋まっすぐ発言とか、綾瀬さんの気合い入りまくり自筆イラストつきノートとか、小ネタがあいかわらず楽しいです。ウェイトレスは……うーんと、のおこめんとの方向で。これまでの発言を見れば私の趣味ではないことが判るでしょう(だから言うなって)。
     けっきょく、ここに描かれているのは、恋に恋したり、話し合い至上主義だったり、非常に陳腐な表現をすれば青春のひととき。きっとそれは誰もが一度は通る道でしょう。そして、その瞬間は、冒頭に引いた美鳥の言葉のとおり永遠だと思えてしまう。
     でも、それを振り返ってみれば、まさに刹那のように短く過ぎ去ってしまうもの。たいていは、若かったとか、青かったという、いくぶんの恥ずかしさをこめて語られることになる思い出。
     といって、それは否定されるものではなくて、ただ二度と戻らない美しい時。

     青春時代は〜、夢なんて〜、あとからしみじみ思うもの〜♪ みたいな?(お前、年いくつだ)

    2004年06月21日

    「美鳥の日々」DAYS 12 突然no別れ(KBS京都)感想

    注:最終回直前のためいつも以上に致命的なネタばれ&最終回の予想があります。くれぐれもご注意ください。

    「関係なくなんか、ないよ……」(綾瀬貴子)

  • 美鳥が正治の右手になっていることを知った真行寺耕太に、しばらく黙っていてくれと言う正治
  • 正治のための手編みのマフラーを友達に見られる綾瀬。「恋に踏み出すの、怖がってない?
  • 美鳥も手編みのマフラーを編むが、正治にとって自分はいつまでも右手にすぎない。ずっとこのままなのは自分のせいではと思った瞬間、消える美鳥
  • 美鳥がいなくなり意気消沈の正治。学校へ行くも、綾瀬の言葉にキレて早退
  • 今までのうさを晴らすかのように、宮原とともにHアイテムを買い込む正治
  • そこに昨日の半蔵門高の連中が。悪魔の右手でひとり応酬する正治
  • 思い切って一歩を踏み出すことに決めた綾瀬。宮原から聞きつけ正治のもとへ
  • 「関係ない」という正治に、「もっと沢村のことをわかりたい」と告白
  •  これはすごい。全編の構成がただものではありません。
     前半、これまでの正治との思い出を振り返りつつ、迷いを抱く美鳥。月が陰る瞬間、美鳥の姿は画面からフェイドアウト。残されたのは、手編みのマフラーと、これまでの日々をつづった日記(ラジオ風に言うと「美鳥のラブダイアリー」)。朝目が醒めたら美鳥がいない……というのではなく、夜中に目が醒めて気づく、という趣向で来るとは思いませんでした。これは禁断(?)の夢オチの線を消す意味もあるのでしょうか。Aパート最後、意味ありげなマフラーと日記のシーンで終わりつつ、Bパートで触れられていないことから、次回、最終回にもこれが効いてくる可能性は充分にあります。で、実は以前私が予想したラストというのは、正にこの日記が関わってくるもので(予想としては「朝目が醒めたら……」というものでしたけど)、まあ端的に言うと、ダカーポの美春みたいな感じ。この作品でも本当にそれをやられたら、ひょっとして泣くかもしれません。
     そして後半。アイキャッチでも美鳥の姿がない! これにはやられた、というかもうすでに泣きそうです。それなのに正治の態度がこれですよ、これ! いや、悪いと言ってるんじゃないんです。毎度ながらこの作品、本当に語義上正しく確信犯的にこういう構成をやりますね。ここで正治が美鳥をあからさまに寂しがったり、すぐに喧嘩の場面に入ったりしないで、いかにも男子高校生らしい情動にかられるのがやけにリアルで。そして、そんなアップテンポなBGMに乗せた正治のシーンの後、場面は綾瀬さんへ。この緩急のつけ方がすごい。シリアスなストーリィを作るにも、こういった落差をつける方法は個人的にも好みです。
     ついに綾瀬さん告白。ここでも、他の作品でさんざん気にしてきた「関係ない」という言葉が使われてますね(そういえば、いまだに読んでる途中の「空の境界」でも黒桐くんが「関係あるよ」と言ってました)。それに対して、ようやく自分の中の妄想ではない、本当の正治と向かい合おうとする綾瀬さんは「関係なくなんかない」という言葉を投げかけます。交わらなかった二人の気持ちが今、ついに向き合うことに。しかし、ああしかし。
     後半は、美鳥の描写が極力抑えられていて(本体が目覚めるシーンと、ラストの窓辺の陰鬱な美鳥の姿のみ)、視聴者もより不安をかき立てられます。元の姿に戻った美鳥の心に去来するものは、そして正治はどうなるのか。
     次回予告もやはり、美鳥の声は入らず。この分でいくと、最終回はOPとEDを入れ替える可能性が高いですね。これもよくある手法ですが、以前言ったとおり「美鳥の日々」という作品が良質なシミュラークルだと仮定すればうなずけます。そういえば初回も、ちゃんと美鳥が正治の右手になってからOPがかかりましたからね。
     ただ、おそらく美鳥がまた正治の右手に戻るというラストはありえないだろうと思います。そりゃそーでしょうけど。それでも、なんらかの希望が感じ取れるラストになることは期待したいと思います。

    2004年06月28日

    「美鳥の日々」LAST DAYS 二人no日々(KBS京都)感想

    「知らないかもしれませんが……私、ずっと沢村さんのこと見てました」(春日野美鳥)

  • 正治に告白した綾瀬。だが、正治は断る
  • 本体に戻った美鳥だったが、正治の右手だった記憶は失っていた
  • 正治が帰宅すると姉・凛が。美鳥が元に戻ったか確かめていない正治に怒る
  • 美鳥の日記を見つける正治。返しにいこうと春日野邸の門前まで行くが躊躇。出くわした真行寺耕太は、美鳥が右手に戻りたがっていると言う
  • 門の前に正治の姿を見つけた美鳥は、今こそ自分の気持ちを正直に言おうと家を飛び出す
  • 引かれあうように、ふたりはあの公園へ。勇気を出し告白する美鳥に、正治は優しく「知ってるよ」
  • 本当の二人の日々が、今始まる……
  •  素晴らしい。感動。なにひとつ文句のつけようがない。期待通り満点。殿堂入り決定。

     ほんとに、ほんとに、私の思い描いていた「日記で泣かせ」が実現するとは。予想、というか期待していた要素がほとんどすべて叶って大満足です。
     綾瀬さんについては、もっとドロドロした展開になるかと思ったのですが、こうきましたかっ! たしかに綾瀬によって正治が美鳥に対する本当の気持ちに気づくという結果は変わらないにしても、綾瀬さん自身の口からそれが出ることによって、いくぶん彼女にとって救いのある展開になっていたと思います。っていうか、ぶっちゃけ私が予想した展開というのは、(以下なんとなく伏せ字)綾瀬さんの勢いに押されるまま二人で家まで帰る正治。綾瀬がシャワーを浴びている間にベッドの上をかたづけようとすると、マフラーの下の日記が目に入る。そこに書かれた美鳥の文章から、美鳥との日々を思い出す沢村。思わず彼は家を飛び出し、美鳥のもとへ向かう……というものだったので……。もちろん実際の展開のほうがはるかに上。
     で、正治の行動のトリガとなるのが、姉の凛だったというのが感心したところ。この人の存在、栞ちゃんといっしょにすっかり忘れてましたが。これこそが彼女の役割だったのですねー。12話でもそうでしたけど、話の緩急のつけ方が絶妙で、最終話ではこの凛が暴れることによって唯一にして最大の転調が訪れ、あとは(コータくんとのイベントはあるにせよ)クライマックスまっしぐら。何度でも言います。最高。
     そして美鳥の告白。冒頭に引いたとおり、「知らないかもしれませんが」という美鳥のセリフと、その後の正治の「知ってるよ」という対比が、この作品で描かれてきた、ふたりの日々のすべてを表しています。あえてそこで、こまごまと説明する必要はありません。ふたりにはこれから先、長い長い時間が残されているのだから……。

     そして最後のスタッフロールも期待通り。やっぱりOP曲「センチメンタル」をバックに、それでも「右手の恋人」ではない、ちゃんとしたふたりの新しい日常を垣間見せてくれました。もちろんふたり以外の「それから」も。綾瀬さんの笑顔も、栞ちゃんの姿もちゃんと確認できました。高見沢滝口由真まで出てきたのは感激。ずっと正治の行動・心情とリンクしていたジゴロウもちゃんと幸せになれましたし。

     今日はもう遅いので寝ますけど、また何度でも見返したいところですね。1話の録画ミスの挽回以後、毎週充分にこの作品を堪能できて幸せです。もう、こうなったらDVDも買いましょうかね〜?