2004年01月02日(金)
平成15年(2003年)の小説ベスト10
さて、昨年私が読んだ小説の中で面白かった本をちょっと紹介しましょう。
新刊(平成15年中に発行された本:文庫落ちは除く)に限ります。
10位:森見登美彦『太陽の塔』(新潮社) [amazon]
膨らみきった妄想が京都の街を駆け抜ける。年末に発行された第15回ファンタジーノベル大賞受賞作。
なんか、ほとんど一部の人にしか判らないようなマニアックでローカルな描写が続出ですが、それが大きな魅力。
9位:西尾維新『きみとぼくの壊れた世界』(講談社ノベルス) [bk1] [amazon]
「きみとぼく」本格のすべてを凝縮した一冊。さすがこの人は素晴らしい。私と完璧に同世代であり、ミステリィや他のあらゆるエンタテインメントを浴びて育ったからこそ描ける、感じあえる物語。
ラストが凄すぎる。
8位:おかゆまさき『撲殺天使ドクロちゃん』(電撃文庫) [bk1] [amazon]
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜。
机の引き出しから飛び出してきた可愛い天使は、今日も僕を撲殺します。
説明不要。っていうか無理。続編もあります。ついてこれる人はどうぞ。
7位:京極夏彦『陰摩羅鬼の瑕』(講談社ノベルス) [bk1] [amazon]
妖怪シリーズ最新刊。伯爵に嫁いだものは皆、初夜になくなるーー。
相変わらずの厚さと、いつもながらの長広舌と、あきれるくらいの大胆なネタと、そして切ない人の末路。
胸に残るは一言「凄い!」
6位:谷川流『涼宮ハルヒの憂鬱』(角川スニーカー文庫) [bk1] [amazon]
第8回スニーカー大賞受賞作。「俺」が高校に入って出会った同級生、涼宮ハルヒは性格以外のすべてが完璧な女。そう、性格以外は。何故かハルヒに振り回された俺は、「SOS団」なる謎の組織に無理やり入らされた。集められた奇矯なメンバ。そして非日常の扉が開く。
その後もひたすらハイスピードで執筆を続ける、ライトノベル、ファンタジィ&SF、そしてミステリィの今後を担うのではと個人的に注目している作家です。
5位:森博嗣『虚空の逆マトリクス』(講談社ノベルス) [bk1] [amazon]
現在私が「先生」と呼ぶ作家は森先生だけです。
「四季」シリーズ連作も継続中ですが、意外に見落とされがちな短篇集。毎回ミステリィの枠を飛び越えた珠玉揃いです。
イチ押しは「ゲームの国(リリおばさんの事件簿1)」。
4位:浦賀和宏『透明人間』(講談社ノベルス) [bk1] [amazon]
もっとも「メフィスト賞作家らしい」とも評される浦賀氏。デビューが早かったせいか、最近のいわゆる「ゼロ年代の波」の論評から漏れがちですが、やはりこの方の才能は突出しています。
各作品を越えた連鎖が特殊な世界を形成する「安藤君シリーズ」最新作にして、シリーズ過去作とはまた違った味わいを感じる傑作。
3位:滝本竜彦『超人計画』(角川書店) [bk1] [amazon]
これは小説ではなく、エッセイである。しかし、凡百の小説より痛快だ。著者自らが、引きこもりからの脱却を目指すべく、脳内彼女・レイとともに超人ロードを歩む。
個人的に、もっともっと売れてほしい作家。
2位:西尾維新『ヒトクイマジカル』(講談社ノベルス) [bk1] [amazon]
戯言シリーズ最新作。「死なない研究」のモニタに誘われた戯言遣い・いーちゃん(いっきー)。姫ちゃんをつれて彼は研究所へ。そこで彼らを待ち受ける運命とは。
リバーシブル表紙に包まれた、その中身100%すべてが最高にして最上。
1位:森博嗣『ZOKU』(光文社) [bk1] [amazon]
世界に暗躍する謎の悪戯組織「ZOKU」、それに対する「TAI」。複雑に入りくんだ現代社会に鋭いメスを入れ、さまざまな謎や疑問を徹底的に究明する。著者ならではの視点が楽しい、アンチっぷり炸裂な極上エンタテインメント。
とりあえず永良野乃萌え〜とか言ってみるテスト。
以上です。基本的にハードカバーをあまり読まないこともあり、非常に偏った、嗜好&指向のよくわかる作品群となっております。
2005年01月01日(土)
2004年・小説ベスト10
新春恒例(嘘)、「えむいち。」的小説ランキングです。まあ、年始くらい書評サイトらしいところ見せないと(おい)。しかしまあ、大方の予想通り、世間一般のランキングとはかけはなれた結果になりました。
作品のノミネート基準は以下の通り。
- 2004年1月1日〜12月31日に刊行された作品(奥付部分の日付で判断)
- ただし、昨年より前にハードカバー等で刊行された作品のノベルス・文庫落ちは除く
- 同期間中に感想を「えむいち。」に書いた作品(=bookカテゴリに入っている作品)
- 雑誌(およびムック)は除く
- 上下巻(あるいはそれ以上)に分かれている作品も一作と数える
- ただし、電撃文庫等のライトノベル・レーベルで刊行される作品についてはシリーズが長期化する傾向にあるため一作ごとにカウント
- 原則としてランクインは一作家につき一作品
ということで、さっそくいってみましょ〜。かつくらかつくら、じゃなくってぱふぱふ(小説だけに……って判りますかね、このネタ)。
辻村深月「冷たい校舎の時は止まる」(講談社ノベルス)[bk1] [amazon] <初見感想上/中/下>メフィスト賞受賞作。最近の講談社ノベルスは分厚いんじゃいシリーズその1。でもまあ、これは一冊当たりの厚さはそれほどでもなく。青春ミステリの王道として、読後感の良い作品でした。
那須きのこ「空の境界」(講談社ノベルス)[bk1] [amazon] <初見感想上/下>最近の講談社ノベルスは分厚いんじゃいシリーズその2。言わずと知れたTYPE-MOON奈須きのこ氏の作品。もともとは同人誌で出版されたんで、厳密には基準2を満たしてない気もするんですが、まあ商業出版に限るということで。黒桐くんがステキです。
清涼院流水「キャラねっと 愛$探偵の事件簿」(角川書店) [bk1] [amazon] <初見感想>昨年の流水大説では「彩紋家事件」よりもこっちに軍配を上げたい気分。妹萌えですから(おい)。ネット文学がどうのこうの言うんだったら、まずこの作品ぐらい読んでほしいような気も、と思ったり思わなかったり。
西尾維新「新本格魔法少女りすか」(講談社ノベルス)[bk1] [amazon] <初見感想>昨年中にネコソギラジカルが発売されなかったのが最大の誤算。でも、りすかシリーズも好きなのですよ。魔法少女ですから(だんだんパターンが読めてきたでしょう?)。
綾辻行人「暗黒館の殺人」(講談社ノベルス)[bk1] [amazon] <初見感想上/下>最近の講談社ノベルスは分厚いんじゃいシリーズその3。まあしかし、この作品がしっかり完結させて世に出たことだけで充分意義は大きいと思います。
京極夏彦「百器徒然袋−風」(講談社ノベルス)[bk1] [amazon] <初見感想>最近の講談社ノベルスは分厚……と思ったら京極作品の中では薄い部類に入るのね。妖怪シリーズ中、もっとも異彩を放つキャラクタ・榎木津大活躍の短編集。どんなことをしでかしても無条件で降参です、榎木津ですから。
麻耶雄嵩「螢」(幻冬舎)[bk1] [amazon] <初見感想>「館もの本格」としては、むしろ暗黒館よりもこっちのほうが凄いかも。というか麻耶雄嵩の新刊が一年に二作も出ることのほうが驚きです(やめなさい)。
「ゼロヨンイチロク」も素敵でしたが、作品構成的にはこっちのほうを採りたいですね。西村祐胡くんは昨年読んだ全小説のキャラ中もっとも好きです。
谷川流「涼宮ハルヒの暴走」(角川スニーカー文庫)[bk1] [amazon] <初見感想>谷川流作品も膨大に出ました。いつのまにか総発行点数では西尾維新を超えてます。その中で一番はこれ。前作「涼宮ハルヒの消失」(といってこれも昨年の刊行な訳ですが)で、このシリーズの方向性が再定義されたのを受けての短編集。初見感想でも書いた通り、彼女のあのセリフで一撃KOです。
森博嗣「工学部・水柿助教授の逡巡」(幻冬舎)[bk1] [amazon] <初見感想>そして昨年ベスト1が、昨年最後に読んだこの本。これを入れたら「Φは壊れたね」や「四季」が入らなくなってしまいましたが、森作品を一年一作だけに絞る時点でどだい無理な話で。しかしノベルス/文庫落ち待ちで、あえて買ってない新刊も大量にある中、これだけはどうしても押さえなくてはいけない作品。ここまで面白い文章を乱れ撃つのも並大抵のことじゃないですよ。
2005年01月02日(日)
2004年・音楽CDベスト10+5
まだまだいきますよ〜、「えむいち。」的2004ランキング、今度はCDです。今年はいろいろな意味で非常に印象的な歌が多かったです。ようやくiPodの中の曲も1000曲/5GBを超えそうですし(計算が合わないのは気にしない)。
例によってノミネート基準を。
- 2004年1月1日〜12月31日に発売された作品(ジャケット裏面の日付で判断)
- ただし、昨年より前に別形態で発売された作品の新装版は除く
- 特定ショップ限定発売品は除く
CDに限っては、感想を必ずしも独立したエントリとして書いているとは限らないので、それ(感想書いたかどうか)を基準にはしていません。
で……どうしても10作品には絞れなかったんで、アルバム10作品+シングル5作品という形で。
アルバム編
堀江由衣「楽園」(キングレコード)[amazon]これが、つい去年に発売されたアルバムだというのに驚きましたが。一曲目の「クローバー」、非常に短い曲なのですが素晴らしいのです。この一曲でアルバム全体のイメージが決定されたといっても過言ではありません。林原めぐみ作詞「恋ごころ」も良い曲です。
CooRie「秋やすみ」(Mellow Head)[amazon]CooRieのデビュー曲「流れ星☆」からの軌跡が楽しめるファーストアルバム。
D.C.P.S.キャラクターソング「D.C.P.S.C.S.2」(ランティス)[amazon]ダカーポ関連も大量に出ましたが、これをセレクト。水越萌・眞子姉妹なんか、アニメ放映が終わってから曲を聴いて再評価したくらい、どれも良作揃い。出来れば彼女たちまで一人ずつボーカルアルバムを出してほしいのですが(ノベルスみたいに二人一緒じゃ駄目ですよ)。
Φなる・あぷろーち ボーカルアルバム「Love,Fate,Love」(ランティス)[amazon]そして去年のベスト作品である「Φなる・あぷろーち」からこのアルバム(アニメ作品のランキングはまた明日)。メッセージがネタばれっぽくて聴けなかったので少し評価を下げました。
瓶詰妖精「あさ・ひる・よる」(キングレコード)[amazon]瓶詰妖精も一昨年の作品ですけど。ミニドラマが白眉。ブックレットも素晴らしかったです。
PoppinS「PoppinS Size」(ランティス)[amazon]「DearS」自体はほとんど観れてないのですが、何故か購入。DVDも含めて、とてつもなく馬鹿なことをやってて賞賛に値します。「さらっちゃって流れ星」から「Suki Suki☆Moon」と素晴らしい流れできてるのに、最後の「Ping Pong Roop」ですべてがぶち壊し。しかしDearS、ラジオも好きだったのに終わってしまったのはどういう政治力が(略)。
ふたりはプリキュア ボーカルアルバム「DUAL VOCAL WAVE!!」(MMV)[amazon]2作目も良いですが、ランクインはキャラソン集として非常に理想的な作りになっているこちらを。来年もこの調子でもっと曲を出していってほしいところです。
そして、ここからのベスト3は動かせません。
UNDER17「BEST ALBUM3 そして伝説へ…」(ランティス)[amazon]UNDER17、そして桃井はるこという存在を私がはっきり認識したのは、たぶん一昨年の終わりか去年のはじめごろ。あっという間に解散してしまったUNDER17ですが、悠久の時のなか、ともにある時間を一瞬でも共有できたことが非常に嬉しいです。そして、その曲は永遠に刻まれることでしょう。今後の桃井はるこさんにも本当に期待しています。
メロキュア「メロディック・ハード・キュア」(コロムビア)[amazon]
岡崎律子「For RITZ」(キングレコード)[amazon]もう付記する必要もないでしょう。今ここにある曲がすべて。冥福を祈りつつ、いつまでも岡崎さんの残した曲を愛し続けていくこと、それが現在を生きる我々の役目でしょう。岡崎律子さんもまた、ともに時代を共有できたことが僥倖に感じられる一人。
シングル編
田村ゆかり「Little Wish〜lyrical step〜」[amazon]「魔法少女リリカルなのは」ED。ようやくDVD発売で本編を観れますよ。やっぱ全巻購入しないといけないんでしょうかね。
笠原弘子「Feel on the wind.」[amazon]「Wind -a breath of heart-」OP。放映終了後も何度も聴いてますが、なかなか良い曲です。
堀江由衣with UNSCANDAL「スクランブル」[amazon]「スクールランブル」OP。明日のスペシャルが楽しみです。
五條真由美「DANZEN! ふたりはプリキュア」[amazon]昨日夜、全部歌えるカラオケベストとかいう番組を観てたら、アニソン特集で出てきてびっくり。テレビ朝日系だったのでやりやすかったんでしょうが、ああいうのって最近のを流してくれること少ないんで嬉しかったですね。いや、私が嬉しく思う意味が判りませんが。
野川さくら「君色パレット」[amazon]「Φなる・あぷろーち」OP。ミニトーク&ライブにも行って生で聴けましたし、2004年アニソンベストの座は決まり。
シングル編はアニメOPベストみたいになってしまいました。ノミネートの段階ではとくに縛りを入れていないんですけど、シングルまで買うとなるとやはりアニメ主題歌が中心になってしまいますね。CooRieの「センチメンタル」(美鳥の日々OP)やUNDER17「くじびきアンバランス」(同名OP)はアルバムに収録されてるんで除きました。酒井ミキオ「Dive in the sky」(プラネテスOP)も入れたかったんですが、いちおう2003年の作品ということで。
しかし、今年こそはiTunes Music Storeの日本版がはじまってほしいですね。現状のキングレコード音楽配信はMac(というか非Windows)排除ですし。
2005年01月03日(月)
2004年・アニメベスト10
お待たせしました(誰も待ってないのに言うところがコツです)、今日のランキング発表はアニメ作品ベスト10。各クールごとの総評は、光希桃さんの感想率調査に参加することでその責を果たしていると考えて、あえて1年の区切りで評価を出してみたいと思います。ノミネート基準は以下の通り。
- 地上波放映作品に限る(当方の視聴環境の問題により)
- 2004年1月1日〜12月31日に最終回が放映された作品(関西地方で判断)
- ただし、昨年より前に地上波放映された作品の再放送は除く(NHK衛星からの地上波落ちなどは新作と見なす)
- 昨年より前から放映が継続されていた作品も含む
- すくなくとも1話以上感想を「えむいち。」に書いた作品(=アニメ感想カテゴリ2004年1-6月, 2004年7-9月, 2004年10-12月に入っている作品)
基準2の縛りは、作品は完結してこそ正当な評価を下すことが出来るという考えをもっているためです。したがって「プラネテス」「ふたりはプリキュア」などはノミネートされません。で、この基準を厳密に適用すると、「To Heart〜Remember my memories〜」が2004年作品としてノミネートされなくなってしまうことになるわけですが(KBS京都での最終回は1/1放映)。しかし、京都に帰るまで観られないことは変わりないんで、苦渋の決断で対象から外すことにしました。いや、返す返すも残念です。ホント(無意味に強調するな)。
ではでは、ランキング発表のほうに移りましょう。タイトルは当サイトの該当感想カテゴリにリンク。そのあとの[]は最萌えキャラとCVです。単にここからコピペした都合上、こういう書式になってます。
最終回の感想を書いて以来、ずっと悩んでいるのです。私としてはそれほど評価が高くはないのですが、他所の評価がけっこう良いんで。まあ、人それぞれだと思えば良いんですけどね。最終回の(一応ネタばれ)ネタが性に合わなかったのでしょうかなとか、いろいろ理由は考えられるんですが。巫女さん衣装の来栖川姫子@下屋則子はかわいかったことに異論はないです。巫女さん属性はあんまりないって言い続けてきましたけど、元日に初詣に行ったとき(以下自主規制)。
ここで書いとかないと、うっかり忘れ去られそうなんで。第二期であることの利点を生かしきれていたかは意見の分かれるところでしょうが。途中群像劇の様相を呈していたのは面白かったです。男主人公が年いってるという、美少女アニメとして致命的な弱点を克服したことは称賛に値します。百合、ロボ、声優豪華という、2004アニメの典型的な特徴が早くも揃っていたのは先見の明か。
そしてアニメ魂は一気に美少女アニメ路線へ。同時放映の「Wind」とのネタかぶりが一部で話題になったり、ならなかったり。でも面白かったと思います。まあアレですよ、単純に最終回で「○年後……」とかいうの好きなんですよ。某ふゆそな(検索回避)もそうだったらしいですけど(母親から聞いて知った)。あと、放映終了後にはじまったはにはにラジオもけっこう面白いです。結先生@猪口有佳さんと恭子先生@岩居由希子さんには、この調子でアベ商のゆっきー&とんたんを目指していただ……かなくてもいいですが。ちなみに猪口有佳さんは「まほらば」でサクラさん役を演じるそうなんで、楽しみにしていてください>観れる方。
あにたま枠の片割れ。話数を飛ばして放映し、最終回の翌週にみなもの問い詰め体験版を流すという、思い切ったDVD販促作戦は功を奏したようでなによりですね。紫光院&勤コンビとか、まこちゃんの妹・ひなたとか、サブキャラがなかなか魅力的だっただけに、それが本編に生かしきれていなかったのが残念なところ。15分×1クールだから……とは放映時に思ったことですが、その後の「Φなる」の実例を見てしまうと言い訳にならない気も。
はっきりいって完結はしてないんですが。こういうジャンルの作品は自分には合わないかな? と思ってた割に健闘してくれました。「過去編」が実はメインストーリィだった! という叙述トリックにはびっくり。そのうち第二期をやってくれても良い作品です。そのときはちっちゃい真夜の活躍の場もより与えられることでしょう。そのときになっても高柳雅孝の活躍の場はなかったりして。
まだ記憶に新しい作品ですが。不満点はいろいろあって、桜夏祭(文化祭)がけっきょくそれほど重要な意味をもってなかったというのもそのひとつ。文化祭の準備を通して恋が芽生え、当日に結ばれる……なんて、ギャルゲーのネタとしても良さそうに思えるんですけど、そういう作品ってありませんかね? あと、何度も言う通り彩夏(さな)@金田朋子の使い方がもったいない。さなちゃんなら、「私に惚れると、ハレるぜ」くらい言ってほしかったところです(こどちゃネタなんて今時判るのだろうか)。
これも実は完結してないのですけどね。それが致命的な物語ではなかったところが救いと言いましょうか。美麗な作画・美術、奇抜な演出、1話を観たときの鮮烈な印象がすべてでした。まあ、その段階で大方の勝負はついてるわけですが。総集編が「いとしのナディア」級に面白かったことも記憶に残ってます。編集って、便利でしょ〜?
気分はいつもぐるぐる〜♪ これほどまで、アニメが好きな「大きいおともだち」のために作られた作品もそうないでしょう。妙な韜晦も、自虐趣味もそこにはありません。あるのはそう、愛です! 関西地方では放映が一クール近く遅れたせいで、完全にネタばれ状態での視聴となりましたが、それがほとんどハンディにならない面白さ。音速丸を心の師匠とあがめても良いくらいです。なお、お逢いしました際にはぜひとも、「おっぱいマニア」にもいろいろなタイプがあることを知っていただきたく(黙れ)。
美鳥が昨年のアニメだったとは……。時が経つのは早いもので。1話の録画を失敗して、実家に送ってもらったことが懐かしい。その時点で殿堂入りは約束されていたようにも思います。きわめて真っ当に「ラブコメ」を描いたという感じで、だからこそ私はこの作品を「萌えアニメのパスティーシュ(あるいはパロディ)」と評したわけですが。この作品でもサブキャラ・月島栞@田村ゆかりが光っていました。後半さっぱり出てこなくなってしまったのは、6話で関係性を進展させてしまったが故でしょう。あの話がなければ、最後までセージにちょっかいを出す小学生という属性が保持されていたはず。それをせずにキャラを描いたことは作品にとって良かったのか悪かったのか。まあしかし、最終回を観ると栞ちゃんも幸せそうだったので良いですが。それに後半の最強サブキャラの座はコータくん@釘宮理恵が奪い去ってしまいましたからね。コータくんは幸せになれたんでしょうか。
そして文句なし、断然トップで2004ベストアニメの座に輝いたのはもちろん、「Φなる・あぷろーち」です。いやー、「Φなるは壊れたねあぷろーち」と言っていた最初のころが懐かしい。よもや、ここまで素晴らしい作品になってくれようとは。先日の最終回でも存分に語り尽くしましたけど、全然足りません。やっぱり、出逢い方が良かったです。涼様にとって西守歌との出逢いは最悪だったかもしれませんが、私にとってΦなるとの出逢い方は理想的。プリンセスソフトHPに事前告知された「15分×2の画期的な放映スタイル」という惹句。それほど過剰に期待するでもなく、まったく興味を引かれないでもない第1話。野川さくらOP。そしてアニメイトのイベント。気づけば、観ているこっちもすっかりはまっていました。歴代15分一クール作品の中でももちろん、「瓶詰妖精」を抜いて一番の出来。はじめからギャグをやるのだと割り切って、恋のライバルとか理不尽な別れという恋愛ものの泣かせ要素を徹底的にネタ振りに使うその潔さ。そりゃ放映期間が長いに越したことはないけれど、これでも短すぎると思うことはまったくなく、きっちりとまとめました。一度も外れ回がなかったのは見事。微妙かなと思った9話(えみりん兄とのバトル回)も、のちの展開にとって重要な回でしたし。スパイ衛星といい落下傘といい、この段階で完璧に涼は西守歌のペースにはまっている。これを描いているからこそ12話での涼の決断に違和感がないわけです。そして11話:涙のティアラで最大最後のネタ振り→12話:笑いと感動の偽最終回→13話:真のハーレムアニメを達成した後日譚という、ラスト三話の完璧な仕上がり。この作品を観られただけで、2004年は生きてきた甲斐があった、アニメを観続けて良かったと思いました。
総評。とりあえず超長文になってしまったことをおわびしつつ、ここからが本題です(まだ書くのかよ!)。けっきょく、私のアニメに対する嗜好を如実に反映する結果となりました。毎度言ってることですが、テレ東系アニメ、BSデジタル、CS、サンテレビ(限定かよ)が観られないという環境なので、アニメ全体の流れからはだいぶ遠いところにあります。たとえるならば、学校での沢村正治の机の位置くらい。私にも綾瀬さんみたいな人が舞い降りて! みたいな(阿呆か)。まあそうはいっても、ある程度時流を反映してるとはいえるわけで。私としては萌えアニメをいくらやってくれたところで構わないのです。同工異曲とか、縮小最生産などとはまったく思いません(ネタとしては言うこともありますが)。数年前、本格ミステリ界でも似たようなことが言われてましたが、状況はほとんど同じ。単に作り手も受け手も、そして受け皿としての放映媒体も拡大しただけのこと。その中で、真に良質な作品はこのとおり、しっかり生み出されています。萌えアニメが盛況でなければ、「ニニンがシノブ伝」のあの最終回も生まれ得なかったわけで。現状は肯定していきましょう、と思う私なのです。ってことで今年もいろんな作品と出逢えることを楽しみにしています。
2005年12月31日(土)
2005年・音楽ベスト10
年末年始「えむいち。」的回顧企画、今年は年末からスタートします。小説やアニメのベストテンは元日以降ということで、まずは音楽から。ノミネート基準は以下の通りです。iTMS-J開始に伴い基準を多少変更しました。
- 2005年1月1日〜12月31日に発売された作品(ジャケット裏面の日付で判断)
- ただし、昨年より前に別形態で発売された作品の新装版は除く
- 特定ショップ限定発売品は除く
- オンライン配信された作品も含む(その場合の発売日は配信開始日とする)
- 原則としてランクインは一アーティスト・一タイアップアニメにつき一作品
アルバム編
- 10位:極上生徒会「極上音楽集」[amazon]
アニメも観てないというのに……。まあ、そのうち観ますってば。
- 9位:「あまえないでよっ!! はっぴぃ☆くりすます」[amazon]
これのために第4項の基準を追加しました。最後の「ベリーメリー」がお気に入りですね。
- 8位:「はっぴぃセブンCHARACTER SONGS」[amazon]
まだ聴きこなしてないのですが。
- 7位:堀江由衣「嘘つきアリスとくじら号をめぐる冒険」[amazon]
実は前のアルバム「楽園」(昨年10位)のほうが好きだったり。今年はあんまりアルバムを買ってないから……。
- 6位:真優「Strawberrymilk」[amazon]
二枚組。これの最後に収録されてる「ラムネがうまく飲めなくて」ですが、インストは「ラムネ色のメロディ」とまったく同じなんで、後者の音源さえあればカラオケで配信されてなくても歌えてしまうという。今度どなたかとやりましょう(笑)。
- 5位:「魔法少女リリカルなのはSoundStage02」[amazon]
これはドラマCDとしては過去最高の出来。フェイトと師・リニスとの交流は「A's」にもつながってくるらしいんで、まだ聴いてない方はぜひとも。曲としては03に収録のフェイト・テスタロッサ「Skyblue Gradation」がいちばん好きです。
- 4位:TAMAGO「タマゴロミックス」[amazon]
なかなか完成度の高いアルバム。これを「嘘つきアリスと(以下略)」の初回盤スリーブに入れると絵柄がハマるとラジオで言ってました。
- 3位:田村ゆかり「琥珀の詩、ひとひら」[amazon]
まあ仕方ない、この人の歌はどうも波長が合ってしまうんで。
- 2位:「D.C.S.S. VOCAL ALBUM」Vol.1[amazon]
D.C.S.S.からはやはりこちら。最後の「胸に散る時の葉」にたどり着いたところで感動。
- 1位:野川さくら「Cherries」[amazon]
本年のNo.1は野川さんのキャラクター&テーマソングベスト。やっぱり私は曲を聴くにもアニメ作品から離れられないみたい。
シングル編
まず、単純にiTunesからプレイリストを作成し、再生回数ベスト10を出してみると、以下の通り。
- 10位:ファイン☆レイン「おしゃれファンタジー」(67回)
- 9位:水樹奈々「ETERNAL BLAZE」(69回)
- 7位:田村ゆかり「恋せよ女の子」(71回)
- 7位:村田あゆみ「Summer vacation」(71回)
- 6位:田村ゆかり「Spiritual Garden」(81回)
- 5位:アイシア(宮崎羽衣)「Magical Signal!!」(89回)
- 3位:かなかな組「輝く君へ」(93回)
- 3位:FLIP FLAP「プリンセスはあきらめない」(93回)
- 2位:CooRie「暁に咲く詩」(97回)
- 1位:yozuca*「サクライロノキセツ」(128回)
しかしこれだと年の初めに出たもののほうが有利になるし、なによりアニメ作品で考えると偏りすぎなので、これを参考にして組み直すと以下のようになりました。
- 10位:米倉千尋「僕のスピードで」(「まほらば」ED)[amazon]
今、こっそりアニメを少しずつ観てるんですが、実に原作再構成力が卓越しています。珠ちゃんの重さは原作比80%ですけど、朝美ちゃんが原作比130%でかわいい(曲の話をしろよお前)。 - 9位:YURIA「プラスチックスマイル(虹色ギターVERSION)」[amazon]
ゲームの主題歌だという二曲目も良い曲。 - 8位:水樹奈々「ETERNAL BLAZE」(「魔法少女リリカルなのはA's」OP)[amazon]
EDも捨てがたいけど、ここはやはりOPで。 - 7位:Little Non「あきらめないで」(「はっぴぃセブン」OP)[amazon]
歌詞が非常に理想的なアニメソングという感じで素晴らしい。 - 6位:FLIP FLAP「プリンセスはあきらめない」(「ふしぎ星の☆ふたご姫」OP)[amazon]
あきらめないパート2。今年のアニメの中では断トツに素晴らしいOP(今は変わったんでしたっけ?)。二年目も決定? とのことなんで期待です。 - 5位:桃井はるこ「トンドルベイビー」(「あかほり外道アワーらぶげ」ED)[amazon]
「リアルはあとからついてくる」というフレーズは私の座右の銘にしたいくらい。曲名がUnicodeじゃないと出せないのが難点。 - 4位:宮崎羽衣「Girl Meets Boy」[amazon]
やはり今年最大の収穫が宮崎羽衣という声優の登場でしょう。上半期の時点では想像もしてませんでしたが。この人も歌い方が明らかにおかしいんですが、ハマってしまうと抜け出せない。 - 3位:村田あゆみ「Summer vacation」(「ラムネ」OP)[amazon]
冒頭のフレーズはうちのみならず、方々の感想サイトで流行りました。そろそろ某利権団体から怒られるんじゃないかとヒヤヒヤしてますが。 - 2位:CooRie「暁に咲く詩」(「D.C.S.S.」ED)[amazon]
- 1位:yozuca*「サクライロノキセツ」(「D.C.S.S.」OP)[amazon]
1、2位は再生回数を踏襲して、特別に一作品から二曲選出。誰がなんと言おうと仕方ありません、この作品はもう私の一部みたいなもんですから。
2006年01月01日(日)
2005年・小説ベスト10
すっかり元日の恒例になりました(嘘)、昨年中に読んだ本の個人的ベスト。最近めっきり読む本が減ってきて、もしや10作も選べないのでは……とも思ったんですけど、見返してみるとけっこう読んでますね。例によって作品のノミネート基準は以下の通り。
- 2005年1月1日〜12月31日に刊行された作品(奥付部分の日付で判断)
- ただし、昨年より前にハードカバー等で刊行された作品のノベルス・文庫落ちは除く
- 同期間中に感想を「えむいち。」に書いた作品(=bookカテゴリに入っている作品)
- 雑誌(およびムック)は除く
- 上下巻(あるいはそれ以上)に分かれている作品も一作と数える
- ただし、電撃文庫等のライトノベル・レーベルで刊行される作品についてはシリーズが長期化する傾向にあるため一作ごとにカウント
- 原則としてランクインは一作家につき一作品
- 10位:
木村航「かえってきた、ぺとぺとさん」2 まっくらやみのピィ(ファミ通文庫)[bk1] [amazon] <初見感想>
けっきょくアニメは観れませんでしたけど、こういう小説ならではの空気を醸し出してる作品の映像化は難しいのかもしれませんね。短編集も出ましたし、続編もあります……よね? - 9位:
清水マリコ「ゼロヨンイチナナ」(MF文庫J)[bk1] [amazon] <初見感想>
これもライトノベルながら、ファンタジィに近い雰囲気の出し方が素晴らしい作品。そういえばこの人の旧作を読みたいと思っていながら未着手でした……。いや、パラダイムノベルスではなく。 - 8位:
倉知淳「猫丸先輩の空論」(講談社ノベルス)[bk1] [amazon] <初見感想>
やっとミステリが入った(笑)。このご時世、こういうシリーズすらアニメ化されそうな気がして仕方ありません。 - 7位:
清涼院流水「ぶらんでぃっしゅ?」(幻冬舎)[bk1] [amazon] <初見感想>
発想勝ち。 - 6位:
竹宮ゆゆこ「わたしたちの田村くん」2(電撃文庫)[bk1] [amazon] <初見感想>
だから私はツンデレって言葉が好きじゃないんですが。そういう娘は大好きです。 - 5位:
谷川流「絶望系 閉じられた世界」(電撃文庫)[bk1] [amazon] <初見感想>
ライトノベルにおけるお約束破壊という点では面白い作品。これ以降の谷川流作品はあんまり評価できないんですけど。涼宮ハルヒシリーズもアニメ化されるようですが、たぶん今度こそ観れるはず。 - 4位:
プリンセスソフト原作/三浦洋晃著「Φなる・あぷろーち」2 (JIVE)[bk1] [amazon] <初見感想>
ついに小説部門にも進出(笑)。ライトノベルレーベルとみなして単品評価。守屋美紀の描き方が素晴らしい。 - 3位:
森見登美彦「四畳半神話大系」(太田出版)[bk1] [amazon] <初見感想>
去年の早々に読んだ本。京都で学生生活を過ごした人なら読んでみて損はない……と思います。 - 2位:
森博嗣「どきどきフェノメノン」(角川書店)[bk1] [amazon] <初見感想>
ランク的には昨年1位の「工学部・水柿助教授の逡巡」からダウンしてますが、レベル的には遜色なし。とにかくセンテンスが抜群に面白い。 - 1位:


西尾維新「ネコソギラジカル」(講談社ノベルス)[bk1] [amazon] <初見感想上/中/下>
ということでもはや説明は不要、戯言シリーズ最大最終完結編。見事なまでの「終わらせっぷり」でした。
2006年01月02日(月)
2005年・TVアニメベスト10
本日はいよいよ昨年のアニメ作品ベストです。これもノミネート基準をちょっと修正しました。
- 地上波放映作品に限る(当方の視聴環境の問題により)
- 2005年1月1日〜12月31日に最終回が放映された作品(関西地方で判断)
- ただし、昨年より前に地上波放映された作品の再放送は除く(一年以内のNHK BS→地上波落ちなどは新作と見なす)
- 昨年より前から放映が継続されていた作品も含む
- 原則として全話を視聴し、感想を「えむいち。」に書いた作品(=サブカテゴリが存在する作品)
- TV視聴不能によってDVD版を視聴した作品は含まない
観る作品が増大したため、全話視聴前提に基準を厳しくしました。また、あくまでTV放映版という枠組で比較するため、最後の項を追加。三項目めの但し書きも、以前のままだと「愛してるぜベイベ★★」や「The SoulTaker」などの新作とは言えない作品がノミネートされてしまうため変更。来年は視聴環境が変わるんでさらに変更されると思いますが。あ、実は「ToHeart2」をまだ観てないんですが、まあいいや……(なんか去年も似たようなこと言ってた気が)。
それでは結果発表です。
- 10位:はっぴぃセブン〜ざ・テレビまんが〜
トライネットが送るちびキャラ作品という私の捉え方は間違っていたのでしょうか……。第1話で示された(ように見えた)「あまのっちの物語」という軸が最終回あたりでブレてしまったのが残念ですが、基本的に毎回楽しく観られました。私、どうやらSATZの脚本家は嫌いじゃないみたい。
- 9位:かみちゅ!
まあ中学生は正義なので。一部の回の演出がどうにも許せなくて評価を下げてしまいましたが、高品質の作品であることはたしかだと思います。少なくともTV放映の中では物語はほとんど掘り下げられていないんですが、第1話で「かみさまになっちゃった」というのが当たり前のような前提として描かれているのですから、そこはまったく問題にはなりません。っていうか中学生は成長しちゃいけないし(新年早々慎め自分)。
- 8位:プレイボール
まあ今月から続編が始まりますけど、タイトルは「プレイボール2nd」に変わるんで一応完結作品として。「MAJOR」は同タイトルで第二期が始まってしまったんで外しました(「ツバサ・クロニクル」もおそらく同様と思われるので対象外)。この時代に真っ当な野球アニメを見せてくれました。
- 7位:ふたりはプリキュア
これも昨年2月に終了した一期の評価です。これのおかげで日曜朝に早起きしないといけなくなった点では影響力絶大(笑)。
- 6位:あかほり外道アワーらぶげ 絶対正義ラブフェロモンVSそれゆけ! 外道乙女隊
みんなそんなにあかほりが嫌いですか? 嫌いというかどうでもいいと思ってるのかもしれませんけど。徹頭徹尾どうでもいい、楽屋オチを窮めて自家中毒に陥ったような作品こそ、この時代のアニメのひとつの到達点として評価してもいいように私は思うんですけどね。
- 5位:ハチミツとクローバー
フジ深夜アニメがどうとかいう背景は忘れて、見せ方が実に卓越していたのがこの作品。それがいくらドラマ的でも、絶対にアニメでなくてはならないという演出の手法を使っていたのが最大の評価点。
- 4位:Rozen Maiden
MBSの放映遅れも、今さらどうのこうの言うつもりはありません。放映してくれたことがありがたい、この作品に出逢えたことが僥倖。個人的にはアリスゲームなんかより、デフォルメキャラ満載でギャグやってる日常が好きなんですが。7話のラストは昨年の全アニメ中屈指の名シーン。
- 3位:プラネテス
ここからは「殿堂入り」作品として、「えむいち。」メインページのリンク柱に永遠に名前が刻まれます。これもまた、感想率調査で存在を知らなければアンテナに引っかからなかったかもしれない作品。もしふだんアニメを観ない一般人に一作品だけ薦めるとすれば迷わずこれを選びます。NHKには地上波だろうとBSだろうと何回でも再放映してほしい、最高の作品。
- 2位:ラムネ
トライネットはちびキャラが出てくるアニメだけ作ってればいいとは私が昔言った暴言ですが、まさかそれがこんな形で真言になろうとは(ちびキャラじゃないって)。D.C.やΦなるとはまた違った形で萌えアニメの理想を体現した作品。てれりこてれりこは正義(意味不明)。
- 1位:D.C.S.S.〜ダ・カーポ セカンドシーズン〜
ということで1位は言うまでもなく当然のごとく、それでも地球は回っているダ・カーポセカンドシーズン。もうこれ以上言葉を連ねる必要もなく、私の感想はこの9万字がすべてです(といいつつDVD発売ごとに微妙に増えていったり)。
2006年12月31日(日)
2006年・音楽ベスト10
今年も残すところわずかとなりました。そこで今回は、今年聴いたアニメソングのうち、自分の心に残った曲のランキングをまとめてみようという、かつてない画期的な企画です。評価基準は昨年と同様(かつてないんじゃなかったのか)。
- 2006年1月1日〜12月31日に発売された作品(ジャケット裏面の日付で判断)
- ただし、昨年より前に別形態で発売された作品の新装版は除く
- 特定ショップ限定発売品は除く
- オンライン配信された作品も含む(その場合の発売日は配信開始日とする)
- 原則としてランクインは一アーティスト・一タイアップアニメにつき一作品
さてさてさて。例によって iTunes で、今年発売された曲&再生回数の多い順でプレイリストを作成してみると、以下のような結果に。
- Magical Sweets「Sweet Magic」(砂沙美☆魔法少女クラブ OP)[219回]
- Magical Sweets「キラキラデイズ」(砂沙美☆魔法少女クラブ ED)[186回]
- ハレンチ☆パンチ「ねこにゃんダンス」(ちょこッとSister ED)[114回]
- 田村ゆかり「童話迷宮」(おとぎ銃士赤ずきん 1stOP)[104回]
- kukui「Little Primrose」(鍵姫物語 永久アリス輪舞曲 OP)[95回]
- ハレンチ☆パンチ「Doki Doki! My Sister Soul」(ちょこッとSister OP)[94回]
- CLOVER「Poppin' Heart はひとつだけ?」(まもって!ロリポップ OP)[89回]
- 姫子とナーナ「百発百中とらぶるん♪」(姫様ご用心 OP)[89回]
- 榊原ゆい「Beautiful day」(乙女はお姉さまに恋してる ED)[75回]
- FLIP-FLAP「キミのアシタ」(ふしぎ星の☆ふたご姫Gyu! OP)[72回]
- 妖精帝國「鮮血の誓い」(練金三級 まじかる?ぽか〜ん OP)[71回]
- 野川さくら「もっっと !」(マジカノ OP)[69回]
- 榊原ゆい「マジカル★ジェネレーション」(はぴねす! ED)[68回]
- 村田あゆみ「はぴねす!」(はぴねす!OP)[64回]
- CLOVER「マジスキMAGIC」(マジカノ ED)[60回]
- Meg Rock「incl.」(女子高生 GIRL'S HIGH ED)[58回]
- ワンダー☆5「学園天国」(ふしぎ星の☆ふたご姫Gyu! 1stED)[54回]
- Magical Sweets「夕焼けのソリチュード」(砂沙美☆魔法少女クラブ シーズン2 ED)[52回]
- yozuca*「たったひとつだけ」(タクティカルロア OP)[49回]
- 宮崎羽衣「ネコ耳だったら聞こえるの?」[48回]
我ながら、ここまで偏ってるとは予想外でしたが……(笑)。これを参考にしつつ、アルバム・シングルごとにベスト10を決定。
アルバム編
- 10位:後藤邑子「GO TO SONG」
後藤邑子さんの天才ぶりを感じられる1stアルバム。 - 9位:CLOVER「4HOPES」
クローバーもこの一年で私の中の存在感が増しました。宮崎羽衣さんは一足先に「D.C.S.S.」で存在を意識しましたけど、斎藤桃子さんも出演作品に恵まれてたと思います。このお二方の声質がすごく好きで。 - 8位:ALI PROJECT「COLLECTION SIMPLE PLUS」
初期の曲は今まで知らなかったのでお得でした。 - 7位:田村ゆかり「銀の旋律、記憶の水音。」
「でい・じ〜♪」というイントロから既に田村ゆかりの世界に引き込まれ……。やはり素晴らしい。 - 6位:魔法少女リリカルなのはA's 「SoundStage03」
ドラマ部分の後日譚がARIAのレベントーレを思わせて秀逸。 - 5位:おねがいマイメロディ「マイ・ベスト・メロディーズ」
コメント不能(笑)。 - 4位:ぱにぽにだっしゅ!「ボーカルベストアルバム 歌のザ・ベストテン」
これもコメントは不要のような。ベッキー@斎藤千和天才。 - 3位:ARIA The NATURAL「ボーカルソング・コレクション」
この作品に出逢えたことも、今年のでっかいシアワセでした。 - 2位:桃井はるこ「Momo-I Quality ―ベスト オブ モモーイ―」
やはり、この人の作る歌は心に響きます。 - 1位:砂沙美☆魔法少女クラブ「スクールデイズ」
「ウィッチランド」も素晴らしいですが、やはりアニメ作品のドラマCD史に残る名盤となった第1作を。稀代の名曲「Sweet MAGIC」のフルコーラスが聴けるのはこのアルバムだけ!
シングル編
- 10位:kukui「Little Primrose」(鍵姫物語 永久アリス輪舞曲 OP)
EDのほうも好きなんですが。 - 9位:神楽坂明日菜・近衛木乃香・桜咲刹那・ネギ・スプリングフィールド「1000%SPARKING!」(ネギま!? OP)
これもEDのちびキャらさも捨てがたいですが、木乃香ちゃん@野中藍の「うちも守りたい!」に軍配。ネイティブ関西人万歳。←野中藍さんは関西人ではない、あんな京都人はいないという指摘を受けたのでお詫びして訂正します。 - 8位:FLIP-FLAP「キミのアシタ」(ふしぎ星の☆ふたご姫Gyu! OP)
私はEDも大好きなのですが。あの舌足らずっぷりがいいのにっ……!!(落ち着け) ともあれOP、無印に引き続きFLIP-FLAPで、作品の持つドライブ感を十二分に表現した名曲。 - 7位:姫子とナーナ「百発百中とらぶるん♪」(姫様ご用心 OP)
ナーナ@宮崎羽衣がかわいければそれでいいのです。 - 6位:CLOVER「Poppin' Heart はひとつだけ?」(まもって!ロリポップ OP)
CLOVERの最高傑作。 - 5位:田村ゆかり「童話迷宮」(おとぎ銃士赤ずきん 1stOP)
じゅ〜しぃ〜です。 - 4位:榊原ゆい「Beautiful day」(乙女はお姉さまに恋してる ED)
主に映像のインパクトが大きいような(笑)。こんなちびキャラがずっと続けばいいのに。 - 3位:らぶドル「LoveLoveLoveのせいなのよ!」(らぶドル〜LOVELY IDOL〜 ED)
これも映像が曲と相乗効果を起こしてて、ノリの良い仕上がりになってます。 - 2位:妖精帝國「鮮血の誓い」(練金三級 まじかる?ぽか〜ん OP)
最終話にして真相が明かされる驚異のOP。 - 1位:ハレンチ☆パンチ「ねこにゃんダンス」(ちょこッとSister ED)
シングルカットされてない「砂沙美☆魔法少女クラブ」のテーマ曲を除くと、やはり今年もっとも秀逸なテーマ曲はこれでしょう。映像の作り込み、アニメ本編に絡むダイナミックな展開、そして千葉テレビの音声異常という現実での話題性。今年を代表する一曲。
2007年01月01日(月)
2006年・小説ベスト10
兄さん事件です!
……えー、本来ならここで、元日恒例、第136回個人的年間小説ベスト10をお送りするところですが。昨年、感想を書いた(=bookカテゴリに入っている)小説がたった10冊しかないという……。っていうか、森博嗣と西尾維新しか読んでない気がしますよ。
いや、それなりに読んではいるんですよ? ですよ? ただ、どうも最近、感想を書くモチベーションが上がらないというか。いけませんねぇ、ちょこちゃんを見習って、ちゃんと感想書かないと。とりあえず、基準を多少緩めて、あらためて結果発表。
- 2006年1月1日〜12月31日に刊行された作品(奥付部分の日付で判断)
- ただし、昨年より前にハードカバー等で刊行された作品のノベルス・文庫落ちは除く
- 感想を書いたかどうかは問わない
- 雑誌(およびムック)は含まない
- 上下巻(あるいはそれ以上)に分かれている作品も一作と数える
- ただし、電撃文庫等のライトノベル・レーベルで刊行される作品についてはシリーズが長期化する傾向にあるため一作ごとにカウント
- 同一作家の複数作品ランクインも許容
- 10位: 木村航「ぺとぺとさん」V(ファミ通文庫)<初見感想>
奥付的には2006年なので。アニメも観れましたけど、やはり小説ならではの味わいっていいなぁと。 - 9位: 谷川流「ボクのセカイをまもるヒトex」(電撃文庫)
第一作の最初の一文が「あっ!お兄ちゃあぁぁぁんっ!」で始まったときにはどうしようかと思ったシリーズですが、ここにきてけっこう面白いことになってますね。何も起こらないことに主眼を置いた非日常ストーリィ。とりあえず、電撃文庫は的外れな帯のアオリ文句を今すぐやめなさい(いや、知らんけど)。 - 8位: ねこねこソフト 原作/鴻野貴光 文「ラムネ」(学研メガミ文庫)<初見感想>
終わらない夏休みを終わらせるための一冊(違います)。 - 7位: 森博嗣「εに誓って」(講談社ノベルス)
Gシリーズからはこれ。同人誌即売会などというタームが出てきたのに一票。 - 6位: 京極夏彦「邪魅の雫」(講談社ノベルス)
秋子さんなら邪夢の雫……というネタを思いつきつつ、感想が書けなかった作品(書かなくて正解です)。 - 5位: 西尾維新「DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件」(集英社)<初見感想>
読了後に原作のアニメ化に触れましたが、思った以上に原作準拠の設定を活かした小説だったことに驚き。別のフィールドであっても、うまいことまとめてしまえる西尾維新の手腕はさすが。 - 4位: 谷川流「涼宮ハルヒの憤慨」(角川スニーカー文庫)<初見感想>
キョンくんはいいなぁ……。アニメ第二期のイントロはキョンくんの小説を忠実に再現するということでひとつ(絶望的に無理です不可能ですあり得ません)。 - 3位: 西尾維新「ザレゴトディクショナル 戯言シリーズ用語辞典」(講談社ノベルス)<初見感想>
これを小説のカテゴリに入れることに、いささかのためらいもない私です(ためらえよ)。だって辞典じゃないもん。この世にあまねく、文字でつづられし集合体、そのうち辞書や辞典のたぐいにあらず、実用書にも、時事速報にもあらざるもの、それすなわち小説なり。 - 2位: 森博嗣「カクレカラクリ」(メディアファクトリー)<初見感想>
初の映像化を果たした森作品。小説ができること、実写ドラマができること、をそれぞれわきまえてて見事だったと思います。では、次はアニメでできることにチャレンジしてみては(誰に言ってる)。 - 1位: 西尾維新「化物語」(講談社BOX)<初見感想上下>
まあ、冊数的にはイマイチだった去年ですが、この作品に出逢えた、それだけで It's bookful days といっても過言ではないでしょう(うわぁ、英語の成績悪そう)。自分の趣味を認めたがらない阿良々木くんはもっと素直になったほうがいいですよ(ほほぅ)。
今年はもっと小説が読めたらイイナ!
2007年01月02日(火)
2006年・アニメベスト10
恒例、昨年自分が見たアニメのベストランキング。昨年よりBS/CSを導入し、視聴環境が大幅に改善されたため、評価基準を見直しました。そして、新たに「旧作」枠を新設。
- 地上波・BS・CS・インターネット放映など、視聴形態は問わない
- 2006年1月1日〜12月31日に最終回が放映された作品(地上波はテレビ愛知を除く東海地方で判断、BS/CSなどで先に放映終了した場合はそちらを優先)
- 本放映の終了後、3ヶ月以上経ってからの放映を視聴した作品は「旧作」と見なす(期間は最終回の放映時期で判断)
- 昨年より前から放映が継続されていた作品も含む
- 原則として全話を視聴し、その一部でも感想を「えむいち。」に書いた作品(サブカテゴリが存在するか否かは問わない)
- TV視聴不能によってDVD版を視聴した作品は含まない
- 元々OVAとして発売された作品がCS等で放映されたもの、及び全3話以内の単発作品は含まない
第2項の規則によって、例によりアニメ魂枠の「Gift」だとか、「はぴねす!」「らぶドル」が対象外になってしまうのが残念ですが……。ではでは発表なのですよ。
新作編
- 10位: 雪の女王
今の時代でも、名作はいいものです。それにしても、NHKアニメ劇場はついに消滅してしまいますか……。もはやBSフジに期待するしかないですね。当サイトは、YES! 子役声優、NO! ゲスト声優キャンペーンを応援しています(どこが主催だ、それ)。 - 9位: ひぐらしのなく頃に
第二期では梨花ちゃん編を切に希望します、という戯言は置いといて。舞い散る血飛沫、猛る咆吼、巡る因果。類い希なるギャグセンスの発揮された作品だったと思います。声優さんの持てるレンジをフルに引き出してくれたという意味でも必聴の作品。 - 8位: 無敵看板娘
お約束満載ドタバタラブコメディの大好きな私としては理想的な作品(これのどこに「ラブ」がっ!?)。いや、敏行は今時まっとうな愛を貫くキャラクタだと思うのです。
この作品の魅力というのは、いわば、「犬に手を噛まれたと思って忘れろ」というところで、「狂犬に手を噛まれたと思って」と言うような絶大の安心感。「大船に乗ったつもりで任せろ」というところで、「タイタニックに乗ったつもりで」と言うがごとき、かゆいところに手が届く安心設計(蘇部健一かよ……)。ストリーミングでしか視聴できませんでしたが、若菜ちゃんの御姿を記録にとどめたいので、アニマックスでの放映も要チェックです。 - 7位: 姫様ご用心
「無敵看板娘」が判りやすいギャグアニメなら、こちらは判りづらいギャグアニメ……っていうかギャグアニメなのか? まあ、ナーナ@宮崎羽衣がかわいければそれでいいのです……冗談です3分(カップラーメン!?)。「とんでも8分」と言ったあとに、「歩いて10分、車で行ったら30分」と言うような……ダメだ、これでは「渋滞してるのね」という合理的な説明がついてしまう。そんなもんじゃないんですよ、本作品の不条理感は。こういう作品こそ1クール向き、見事に短距離疾走してくれました。 - 6位: 蟲師(東海テレビ全20話+BSフジ6話)
ちょうどBS環境を整えられた頃で良かったです。最後まで堪能できました。ちなみに、私はこの作品において子役声優を高く評価しています。 - 5位: 錬金3級 まじかる?ぽか〜ん
これも、よくやったもんです。えぇ、えぇ、大好きですよ。ゆうま@斎藤桃子でなければ、この魅力は引き出せなかったことでしょう。魔界のプリンセスたちは、今日もどこかで、元気に暮らしているのでしょう……なんてナレーションをつけてお送りしたくなってくるのですよ。 - 4位: アニマル横町
アニヨコジョジムケ プリリンチョ。そんな優しい呪文とともに、この作品は星になった(なってないって)。☆になった(まあ、毎回サブタイにはついてたけどもさ)。あみちゃん推定5歳の瞳に乾杯だとか、くーちゃんの笑顔が宝物だとか、そんなキミにイヨッペビーム。「ペ」ってさ、ひらがなだかカタカナだか判んないよね。「アニマル横町」の「ニ」もさ、実は漢字なんだよ、なんて嘘情報を流しつつ、その意図するところは第二期希望なのですよ。「横町」か「横丁」か判んなくなったときは「よこまち」と憶えとけばオッケーだ! ただし、ホントに「よこまち」って人前で読むと恥ずかしいから注意しようねみんな! - 3位: ARIA The NATURAL
この作品に 巡り逢えた奇跡。素敵エピソード満載の二クールの中で、とりわけ記憶に残っているのは、第25話「その 出逢いの結晶は…」、アリア社長とアイちゃんのねこにゃんダンス……もとい、レベントーレのシーンです。それがAQUAという惑星の上であっても、地球の上であっても、こんな広い世界の中で、互いに知り合えた奇跡。人と人とのふれあいから、すべての物語は紡がれてゆく。灯里ちゃんほどの人望もない私ですが、いつか自分も、こんなふうに知り合えた人々と、ともに時を過ごせたら、なんてことを思ってしまいました。最終話のごろりごろーりも素晴らしい。落ち込んだときは見返したいアニメです。 - 2位: ちょこッとSister
昨年のNo.1斎藤桃子。全国の妹がほしいお兄ちゃんに捧ぐ、妹一点突破型アニメーション(mutoさん命名)。さあさ、みんなでレッツにゃんしんぐしましょう(思わず重複表現してしまうところが、ちょこSis.へのあふれる愛情を実直に表していてよろしい。80点)。この作品もまた、人にとってかけがえのないものは何か、をストレートに表現してくれたというべきでしょう。 - 1位: 砂沙美☆魔法少女クラブ シーズン1
そして当然、昨年の第一位はこの作品なのですよ。それはもう、全宇宙的に全銀河的に、太陽系全域にわたって(なんでスケールダウンしてるんだ!)。嫌だなぁ、ズームインと言ってくださいよ。地図の縮尺と女の子は小さい方がいいのです(お前な……)。
ということでマコちゃんは最高です(この文脈で言うと誤解されるー!!<どっちにしろ同じだと思うぞ……)。などと、ついつい戯言に頼ってしまうから、この作品の魅力を伝えきれない気もしますが。でも、この潜在力を余すところなく表現するには、私にはこれ以上の方法が思い浮かばんのですよ。
シーズン2の終幕にはいまだ2話を残す段階ではありますが、このシーズン1単体をとっても、とてつもない傑作であることは疑いようがありません。かつて私は、「Φなる・あぷろーち」というアニメが終わったとき、これを超えるギャグアニメはしばらく出ないんじゃないかと書きました。「D.C.S.S.」には、いわゆるハーレムアニメの終焉を告げるものかもしれないという思いを抱きました。はたまた「魔法少女リリカルなのは」では、旧来の魔法少女ものの枠を飛び越え、さらに高く軽やかに飛びたってくれたと思ったものです。事実、去年一年、それらの枠組みの中で、それらを超える作品には出逢えませんでした。それでも、アニメは死なず。まったく思いもかけないところから、予想だにしない方向性の作品が飛び出してきてくれました。「魔法少女」である以前に「少女」である彼女たち。ちょこSis.が妹一点突破型アニメーションであるなら、こちらは小学生(x5)各個撃破型アニメーションとでも言うべき、そんな作品なのではないかと思う次第です。魔法少女の掟、「ありがとう」の言葉を、何度でも捧げます。
旧作編
- 10位: ギャラクシーエンジェル第三期(A・AA)
昨年前半に観れたことを僥倖と思うべきでしょうか……。回による出来不出来の差は激しいながらも、その瞬発力は余人の追随を許しません。その判断基準が、蘭花さん@田村ゆかりが活躍するか否かにかかってるんじゃないかという気も、まあ、しなくはないのですが……(えー)。ちなみについ最近、第二期(Z)の一挙放映もあったので観てみましたが、第5話「思い出激走八宝菜」と第8話「ウェディングケーキ合体スペシャル」は永久保存するに値する傑作だと思います。田村さんの「やーだやだやだー」を聴けば、ご飯(以下略)。 - 9位: 学園アリス
教育テレビより一足先に、キッズステーションで視聴しました。これもシビアな世界観ながら、蜜柑ちゃんのかわいさと健気さを前面に押し出して描いてくれたのを高く評価。途中、タライが出てきますが新房監督作品ではありません。第二期やってほしいなぁ。 - 8位: うた∽かた
浅野真澄さんもけっこう辛い役どころが多いなぁということを、その日私は知りました(お前、それ言いたいだけだろ)。「りょーかーい」の振りつけを結局ちゃんと憶えられなかったことを、この日私は思い出しました(勝手にしろ)。 - 7位: 風人物語
こういう作品は評価させざるをえないわけなのですよ(何故いきなり愚痴もーど)。名塚佳織さんは、やはり私の中では永遠の中学生声優ということで。風使いなんて特別な能力を身につけながら、それとは無縁のような日常生活を描いてくれる、そういうところがたまらなく好き。 - 6位: マジカノ
えぇと……そろそろ書くのが疲れてきたのですが。そんなときはこちらー! と、マジカノショッピングには頼りませんのであしからず。関東在住者とAT-X契約者にしか本放映を観る機会が与えられなかったのが非常に惜しい(私も、まともに第1話から追ったのは再放映なので、旧作の枠に入れてます)。これも、声優さんたちのなんかの限界に挑むような演技が作品の価値を高めています。 - 5位: おねがいマイメロディ
……「ふしぎ星の☆ふたご姫」を、ちゃんと全話近く観れていれば、これと争えたかもしれないのにっ(誰に対する負け惜しみか判らんな)。小暮くん好きだー(恥ずかしい告白禁止!)。 - 4位: りぜるまいん
その昔、まだ KEEP OUT がなくてもこれを地上波で流せる時代がありましたとさ(なんて言って、AT-Xで流れたのはDVD版かもしれんわけですが)。かの「Φなる・あぷろーち」に影響を与えたとか何とか。お約束満載で非常に素晴らしい。そういえば、「くるみ」の実写版は8話くらいで挫折しました。 - 3位: R.O.D -THE TV-
全26話であるからこそ、こうして評価できるわけですが……。本好きにはたまらん設定ですな。世界は本でできている、ただし「ヤミと帽子と本の旅人」のような意味ではなく、みたいな。若き日の斎藤千和の熱演も堪能できます。神保町、また行きたいなぁ。 - 2位: ARIA The ANIMATION
「NATURAL」で充分に書いたので、もう良いかと思いますが。とりあえず、第1話のツカミにアイちゃん@水橋かおりを配したのが、最大の佐藤順一マジック(恥ずかしい台詞禁止!<えー)。 - 1位: 極上生徒会
そうか、これが一位なのか……(何をヒトゴトみたいに言ってる)。
まあ、最初はDVD揃えようかと思ってたぐらいですから。AT-Xで再放映が始まって、そっちに切り替えたわけですが。観る前から、このキャストと世間の評判を鑑みるに、面白くないわけがないと思ってたわけで。思った通り鉄壁の作品でした。コナミも、これを経て今の「おとぎ銃士赤ずきん」があると思うと、感慨深いものがあります(あるかなぁ)。あの物語は、極上生徒会の面々がこんどやる劇だという話もあるくらいですからね(そんな設定はないぞ)。次回予告だけはプッチャンが書いてるのですよ(……ありそう)。
角元れいん@松岡由貴の「趣味で好みで生きがいですから」という名台詞、私もアニメに対して、あるいは本に対して、胸を張って言えるようになりたいと思います。
2007年12月31日(月)
2007年・音楽ベスト10
年末のお・や・く・そ・く。今年聴いた曲の個人的ランキング。評価基準は以下の通り。
- 2007年1月1日〜12月31日に発売された作品(ジャケット裏面の日付で判断)
- ただし、昨年より前に別形態で発売された作品の新装版は除く
- 特定ショップ限定発売品は除く
- オンライン配信された作品も含む(その場合の発売日は配信開始日とする)
- 原則としてランクインは一アーティスト・一タイアップアニメにつき一作品
例によって iTunes でスマートプレイリストを作成してみると……う、例の問題があって、英語ローカライズで動かしたままプレイリストをテキストにエクスポートすると、日本語が文字化けする……。まあ、相変わらずのApple仕様ですな。いったん日本語に戻してエクスポート。
- Little Non「ハナマル☆センセイション」(「こどものじかん」ED)101回
- LOVERIN TAMBURIN「mo・o!」(「ななついろ☆ドロップス」ED)93回
- DeviceHigh「イノセント・ブルー」(「School Days」OP)91回
- 田村ゆかり「Melody」(「田村ゆかりのいたずら黒うさぎ」ED)88回
- 詩月カオリ「Shining stars bless☆」(「ななついろ☆ドロップス」OP)84回
- 虹原いんく, 黒威すみ, 白鳥ありす「魔法少女マジカルたん!」(「もえたん」OP)84回
- 泉こなた, 柊かがみ, 柊つかさ, 高良みゆき「もってけ! セーラーふく」(「らき☆すた」OP)75回
- Buono!「ホントのじぶん」(「しゅごキャラ!」ED)72回
- SUN & LUNAR「Romantic summer」(「瀬戸の花嫁」OP)72回
- 九重りん, 鏡黒, 宇佐美々「れっつ!おひめさまだっこ」(「こどものじかん」OP)71回
- Buono!「こころのたまご」(「しゅごキャラ!」OP)70回
- 橋本みゆき「微熱S.O.S!!」(「アイドルマスター ZENOGLOSSIA」OP)70回
- みなみけ三姉妹「経験値上昇中☆」(「みなみけ」OP)68回
- 田村ゆかり「Beautiful Amulet 」(「魔法少女リリカルなのはStrikerS」ED)66回
- 中原麻衣「アネモネ」(「かみちゃまかりん」ED)62回
- 牧野由依「スケッチブックを持ったまま」(「スケッチブック〜Full Color's〜」ED)59回
- 大槻ケンヂ「人として軸がぶれている」(「さよなら絶望先生」OP)58回
- Little Non「愛情◎エデュケイション」(OVA「こどものじかん」ED)56回
- 九重りん, 鏡黒, 宇佐美々「オトメチック初心者でーす」(OVA「こどものじかん」OP)56回
- 島みやえい子「奈落の花」(「ひぐらしのなく頃に解」OP)55回
- 結城アイラ「colorless wind」(「sola」OP)55回
- 清浦夏実「風さがし」(「スケッチブック〜full colors〜」OP)54回
- 宮崎羽衣「WE LOVE YOU」53回
- 浅見ユウコ「夢、ひとひら」(「ひとひら」OP)52回
- yozuca*「サクラキミニエム」(「D.C.II」OP)51回
で、これを参考にしたようなしないような感じで、今年はあんまりアルバムを買ってないので(iTunes Store 経由で買った物も増えたし)アルバム/シングル区別を廃止して、ベスト10+1を決定。
- 特別枠: 中川翔子「空色デイズ」(「天元突破グレンラガン」OP)
- 10位: KOTOKO「ハヤテのごとく!」(「ハヤテのごとく!」OP)
- 9位: 月村真由, 北条麗華「ふれふれっぽんぽん!」(「ご愁傷さま二ノ宮くん」ED)
- 8位: みなみけ三姉妹「経験値上昇中☆」(「みなみけ」OP)
- 7位: Buono!「ホントのじぶん」(「しゅごキャラ!」ED)
- 6位: LOVERIN TAMBURIN「mo・o!」(「ななついろ☆ドロップス」ED)
- 5位: 橋本みゆき「微熱S.O.S!!」(「アイドルマスター ZENOGLOSSIA」OP)
- 4位: 牧野由依「スケッチブックを持ったまま」(「スケッチブック〜Full Color's〜」ED)
- 3位: DeviceHigh「イノセント・ブルー」(「School Days」OP)
- 2位: 田村ゆかり「Melody」(「田村ゆかりのいたずら黒うさぎ」ED)
- 1位: Little Non「ハナマル☆センセイション」(「こどものじかん」ED)
2008年01月01日(火)
2007年・小説ベスト10
新春恒例きかく。昨年はだいぶいろんな本が読めました。ノミネート基準は以下の通り。
- 2007年1月1日〜12月31日に刊行された作品(奥付部分の日付で判断)
- ただし、昨年より前にハードカバー等で刊行された作品のノベルス・文庫落ちは除く
- 感想を書いたかどうかは問わない
- 雑誌(およびムック)は含まない
- 上下巻(あるいはそれ以上)に分かれている作品も一作と数える
- ただし、電撃文庫等のライトノベル・レーベルで刊行される作品についてはシリーズが長期化する傾向にあるため一作ごとにカウント
- 10位: 勇嶺薫「赤い夢の迷宮」(講談社ノベルス)
「黒っ。黒いよ、はやみねさん!」というのが読後の第一印象。ペンネーム変えただけのことはある、「おっとな〜」な作品でした。 - 9位: 田中ロミオ「人類は衰退しました」(小学館ガガガ文庫)<初見感想>
「ヨコハマ買い出し紀行」といい「ARIA」といい、衰退文学とでもよぶべきジャンルでくくれるような気がしてきました。まあ、その中でも、この作品は黒さがトップクラスなのですが。年末に2巻も出ましたが、あまりの黒さと突拍子もなさに感想が書けなかったことをお詫びいたします。 - 8位: 石崎幸二「首鳴き鬼の島」(東京創元社ミステリ・フロンティア)<初見感想>
地味でも忘れてはいけないこの作品(地味って言うなぁ)。講談社文庫には、歴代メフィスト賞作品をちゃんと全部文庫化していただくことを強く要望します。 - 7位: 森博嗣「ZOKUDAM」(光文社)<初見感想>
毎年のお約束となった感のある森博嗣枠。「探偵伯爵と僕」ならトップ3入りは確実だったのですが、ノベルス落ち作品なので残念ながら対象外。というか「スカイ・クロラ」シリーズも買っただけで読んでないのが大問題なのですが。映画公開までには読みますよ。 - 6位: 白瀬修「おと×まほ」(GA文庫)<初見感想>
ある意味、2007年一番の収穫。涼宮ハルヒシリーズが残念なことになってる今、ライトノベル界隈期待の新星。早くアニメ化しないかなぁ。 - 5位: 米澤穂信「インシテミル」(文藝春秋)<初見感想>
文句なしに本格ミステリ。 - 4位: 歌野晶午「密室殺人ゲーム王手飛車取り」(講談社ノベルス)<初見感想>
舞田ひとみシリーズとどっちにしようか迷ったのですが。 - 3位: 森見登美彦「有頂天家族」(幻冬舎)<初見感想>
森見流京都小説の頂点。 - 2位: 西尾維新「刀語」全十二話(講談社BOX)<初見感想(西尾維新カテゴリ)>
一年間、毎月刊行の大河ノベル。第5項の基準を作ったときには、まさかこんな形態の作品が登場するとは思いませんでしたが……。まさしく合わせ技一本。否定姫さま好きです。 - 1位: 古野まほろ「天帝のつかわせる御矢」(講談社ノベルス)<初見感想>
そして、この企画をはじめて5年、ようやく森博嗣・西尾維新以外の、新たなメフィスト賞作家の作品を一位にできたことがとても嬉しいです。三部作のうちどれを選ぶかは些細な問題で、さながら量子論的波動関数のように不確定。とりあえずは、天帝の尾をかすめとりし第二作を選ぶことにしました。「彼女」がすごく好きなのですが、ネタばれになるので詳しく書けないのが惜しいところ。
今年もいい本ありますように……!
