2008年10月02日(木)

「乃木坂春香の秘密」(中京テレビ)感想

 「ななついろ☆ドロップス」「こどものじかん」に続く、スタジオバルセロナ改めディオメディアが贈るメガネ男子シリーズ第三弾。今回もハイクォリティ・ハイテンション、楽しませていただきました。山本天志ちびキャラは正義。

 まあ何をおいても、お約束満載のボーイ・ミーツ・ガール物語であるというのが外せない主軸。もう、春香さん@能登麻美子が攻撃力強すぎで、脳みそが溶けるかと思うようなだだあまストーリィ。たまに横槍が入るのも、ふたりの絆を確かめ合うために存在するだけのもの。どうもシリーズ構成がテキトーなのか、毎回同じことしかやってないような気もしましたが。「Φなる・あぷろーち」と比べてしまうと、そこがちょっと……と、どうしても考えてしまうのは自分の性なので仕方ありません。
 だから春香さんの「秘密」も、この世でふたりだけが特別だという証として使われるもので、実はアニメやマンガである必然性はそれほど無いとも思えます(ちなみに私は、てっぺんにアのつく言葉は好きじゃないので使いません。てっぺんにオのつく言葉のほうがまだ良いかも)。
 でも、これがアニメ作品である以上、また原作はいわゆるライトノベル総本山と目される電撃文庫レーベルである以上、そこには相応の意味もあるはず。OPで、春香さんがアニメ雑誌の中か出てくるという表現に込められた意味。それはやはり、おんなのこがTVやコンピュータの中から出てくるという夢になぞらえているように思えます。つまり、春香さんという存在こそ、アニメやマンガ的ファンタジィの具現化であるということ。
 実際、第3話のクラスメイトの態度は自分的には現実にあるとは思えませんし、その後の学園祭話では、みんな無かったことのように打ち解けている。あとΦなるパパもそれこそアニメやマンガの中にしかいないようなΦなるパパですし。つまり、この世界がまるごとファンタジィでしか成立し得ない話でありつつ、その上でお約束ドタバタラブコメを成立させている。あるいは、もはやこういうメタな仕掛けを入れないことには、こういったラブコメは作れないのかもしれません。第1話のゆーとさんの独白、「こんな深夜にアニメなんて誰が観るんだ」という、まさにそんな深夜アニメを観てる層にのみ語られる物語。
 そして、そうである以上、ゆーとさんが、アニメやマンガにとくに興味はないけれど、偏見もないというキャラクタである必然性も理解できます。そうじゃないと、あまりに話がメタな方向に行きすぎてしまうので。そしてついには、二次元のおんなのこと、(主人公にとっての)現実のおんなのこ、どっちを採るのか葛藤することに。まあ、それはそれで面白そうですが……って、それは「A・Iが止まらない!」のシンディ編のような。まったく、赤松大先生は、どこまで時代の先を行っているのやら。
 蛇足ですが、ファンタジィと判りきった上で個人的にもっとも惹かれたのは、春香さんの妹であるところの乃木坂美夏ちゃん@後藤麻衣でした。らぶりぃみかちゃんの待ち受けがほしいです。っていうかみかちゃんがほしいです。こういう立ち位置の妹ちゃんキャラというのもお約束でとても良いのです。「おに〜さん」というよびかたがΦなる美紀ちゃん@田村ゆかりみたいで好印象なのです(いーかげんにしなさいっ)。
 次点では、信長くんがかわいいと思ったのは秘密です。彼と春香さんの絡みももっと見てみたかったのですが、それだとゆーとさんが特別になれなくなるから無理なのでしょうね。ちなみに、てっぺんにオがつく子だから織田→信長、というネーミングセンス(たぶん)が好きです。

 来週からは水島努監督・斎藤千和主演「ケメコデラックス!」。これもテンション高そうです。


2008年10月02日 23:32