2008年10月05日(日)

吾妻ひでお「うつうつひでお日記 その後」(角川書店)感想

 「うつうつひでお日記」の後日談(タイトルそのまんまだ!)。これは絵日記なのか、なんなのか……。ここまでくると横書きで出版してくれたほうが読みやすい気もします。
 今回も何も起こらない、平和で平凡で平穏な日常がそのままつづられる。本の趣味とかはあんまり自分と似通っていないですが、ある一点でとても共感を覚えてしまいました(まあ、何も言うまい)。しかし、吾妻ひでおが桃井はるこ「アキハバLOVE」を読み、「撲殺天使ドクロちゃん」OVAを観ているというのは、やはりこの世界はつながっているのだなぁという想いを強くしました。
 これからまったく関係ないことを言いますよ。今月の「ザ☆ネットスター!」で、桃井はるこの「インパク音頭」と、筒井康隆の「電脳筒井線」が同列で語られるというのに目からウロボロスだったのですが(どんなメタミステリだ)、それほど別々のフィールドで起こっている出来事が、やがてどこかでつながっていく。森博嗣「スカイ・クロラ」が押井守監督で映画化されたように。自作がアニメ化されないことを自虐ネタにしていた西尾維新「化物語」がよりにもよって新房シャフトでアニメ化されるように。世界がもし百人の村だったら、その中の五十人くらいは西手新九郎かもねというお話。ただ、それはアニメだけ観ていたり、小説だけ読んでいたりすると気づかない。だから、どんな方面にも出来るだけ手を出してみるほうが、もっと世界が拡がって、もっと楽しい。少なくとも自分はそう思います。あるいはこう言えばいいでしょうか。この世に、関係ないことなど何一つとしてないのだ……と。
 ということで、何もしてないと言いつつ、こうした視野の広さをもっていることが吾妻さんの「作り手」らしさかもと思いました。とりあえず次は、「便利屋みみちゃん」をどっかの本屋で探して読みます。


2008年10月05日 23:04 [マンガ]