やー……なんだか久しぶりな気がしますよ。例によって本を分厚くすればいいってものでは……とか言っても無駄なので言いません。夏休みの読書に最適ですね!
今回もっとも注目すべきは筒井康隆×いとうのいぢの「ビアンカ・オーバースタディ」でしょう。筒井康隆がライトノベルに挑戦、というふれこみでしたが、「時をかける少女」も最初はジュブナイルとして出版されたような……。しかし、読んでみればいつものツツーイでした。筒井康隆といえば、ときかけよりも「心狸学・社怪学」であり「ウィークエンド・シャッフル」であり……もういいですか。あの名作群を西又葵イラストで復刊するのはどうですか角川文庫。本作も、ジャンルなどというものにとらわれないツツーイ小説の面目躍如、早くノベルスでもBOXででもいいので完結して出してください。
中国特集。言わんとすることは判らないでもないですが、対談を多く載せるよりも、実際に小説そのものを掲載するほうが伝わるところが多いかと。少なくとも、今回掲載された郭敬明という人の作品は面白かった。あとのほうに載ってる錦メガネ「コンバージョン・ブルー」にも通じるテーマで、日本のこういう小説も中国のそれも、案外メンタリティが似たものとして、相互に読めるのかな、と思います。
西尾維新「新本格魔法少女りすか」。このシリーズは毎回、新作が出る頃には前の話を忘れているというのが最大の問題なの。第一話が発表された頃には、某リリカルなのもおもちゃ箱の中にしか存在しなかった時代……はふぅ。今回はやたらストレートに「魔法少女」の魔法少女たる所以に斬り込んでいて驚き。西尾さん、「傷物語」あたりから、ちょっと作風が変わったのでしょうか。