2008年06月01日(日)

「おジャ魔女どれみ」(テレ朝チャンネル)感想

■正統派東映魔女っ子アニメ

 無印、一年間楽しませてもらいました。やはり時代を経てもいいものはいい、小学生がかわいいのは変わらない、という真実はいつもそこに。魔法シーケンスの素敵ため息さは、さすがの佐藤順一監督作品。はづきちゃんも捨てがたいですが、個人的にはあいちゃんのぱめるくらるく派です。あ、マジカルステージじゃないほうね(他意はありません)。

■おねがいおねがいおんぷちゃん

 しかし、関西弁松岡由貴さんなあいちゃんより、めがねっこはづきちゃんより、後半の文字通りトップスターとなったのが瀬川おんぷちゃん@宍戸留美。SOS団ならぬOOO団(おねがいおねがいおんぷちゃん)が結成されるのもむべなるかな。
 最初は、自分のために魔法を使ったり、どれみちゃんたちとの違いがはっきり描かれていましたが、それだけに、終盤の心境の変化が印象的。また、アイドルという、どれみちゃんたちや主視聴者層のこどもたちとは違う立ち位置も、作品世界に幅を持たせていたと思います。それがまた、美空小のクラスメイトたちの日常話に対照的なリアルさを感じさせることにもなりました。
 そして、最終回。そんなおんぷちゃんを助けるために、魔女をやめる決心をするどれみちゃんたち。この枠にしてはバッドエンドっぽい雰囲気でちょっと驚き(続編が決まっていたから、こういう話ができたのかもしれませんが)。でも少女たちは、失ったものより、もっと大きなものを手にした。それは、かけがえのない絆。

■そしてその先へ

 物語自体はこの先「おジャ魔女どれみ♯」へと続いていくわけですが、もうすこしメタな視点で考えると、東映アニメ主体のスタッフ、佐藤順一監督、山田隆司シリーズ構成が、三者三様の道を進んでいくのが興味深いところ。佐藤監督の演出回が少ないとか、山田隆司のはっちゃけぶりが中途半端でKYグリーンだとか、青山充ひとり原画の回が怪しいとか、じゃっかんの不満も感じましたが、それがあってこそ、それぞれの今があるのでしょう。おジャ魔女の夢の続きは、解けない魔法の賜物。
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2008年06月04日(水)

竹宮ゆゆこ「とらドラ7!」(アスキー・メディアワークス電撃文庫)感想

評価: 10点[前回比: ±0](累計: 69/70 平均 9.9)

■Merry Merrily

 ようやく最新刊まで追いつきました。これでもう、来月からは彼女はコンパルでも読むしかありません(そのココロは→いろいろな意味でボリュームが多い)。
 それはおいといて、今回のお話はクリスマスとかイブとか。サンタさんのために、珍しくいいこな大河さん。って、大河さんはいつだっていいこですよ! とか言ってたら……なんだか大変なことになってます。いや、ゆりちゃん先生(30)が、ではなく。幸せのタマゴ焼き、ただし隠し味は人の暗黒面を煮詰めた出し汁です、みたいな(判らん判らん)。
 聖なる夜に舞い降りた恋の天使が放った矢は、その胸を心を、深く深くえぐって。ラブコメでは、相手の気持ちになかなか気づけないでいる主人公なりヒロインなりが出てきたりしますが、他人どころか、自分の気持ちすら、本当は気づけないことがある。これがまた、ここまで巻を重ねているからこそ、とても重く響きます。

■TVアニメとは限らない

 ところで、この巻の発売時に発表されたアニメ化の話、その後も音沙汰がありませんね。よく見ると、どこにも「TVアニメ」とは書いてない! ……という邪推はともかく。これ、しかし、アニメにするとありていな鬱展開になりそうな気もしなくなく。アスリードとかZEXCSとか……なんて書くと本当になりそうに思えてきました。

2008年06月06日(金)

森川楓子「林檎と蛇のゲーム」(宝島社)感想

■このミス大賞受賞せず作

 「このミス」って、「この子を見捨てるなんてそれでも母親ですか!」の略でしたっけ。この界隈は今までまったく手をつけてなかったのですが、最終選考に残りつつ、受賞されなかったという事情に興味を持ちまして。とりあえず大森望が推薦しているのならきっと大丈夫。いい意味で!

■発想勝ちの非ゼロサムゲーム

 ということで読んでみたところ、期待以上、実に実に面白い。中学三年生の少女・珠恵ちゃんと、友人のツルちゃんのたわいない会話から引き込まれ、謎の女性・水野さんの登場で事態はホームスイート・ステップマザーステップ。と思いきや、西澤保彦もかくやという時ならぬ悪意の奔流に驚く暇もあればこそ、きっちり50ページ強進んだところで事件を勃発させる律儀な本格ミステリ魂。二転三転、先の読めない展開に夢中でページを繰るうちに、不思議なタイトルの真意が明らかに。もう、この発想を形にした時点で小説としての価値はあると思います。まさにゲーム的。それも、大勢がよってたかって干渉し合い、総じてみてもすべてが0になるわけではない、非ゼロサムゲーム。事件が終わって、誰かが特別幸せになったわけでもない、いろいろ禍根を残しているのに、後味はけっして悪くない。

■子供だましでこどもはだませない

 当然ながら、投稿時点からリライトはされているのでしょうが、タイトルは変わってないようですし、りんごで言えば芯の部分は最初から存在していたのではないかと思います。こういう小説に、非現実的とか御都合主義とか、そんな批判をする人が信じられない。
 この作家さん、既に別名義でデビューしてるらしいですが、ジュニア小説家と書かれていたり、ライトノベル系と書かれていたり、詳細は不明(ライトノベルと児童文学とジュブナイルはまたそれぞれずいぶん違うと思いますけど)。いずれにせよ、比較的低い年齢層を相手にしているからといって、物語構成力が弱くていいわけがない。子供だましというけれど、そんなものではこどもはだませない。まあ、なんというか、世の中には、小説の登場人物よりもよっぽどステレオタイプなものの見方をする人がいるのだなぁと思う次第。
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2008年06月15日(日)

椎名高志「(有)椎名大百貨店 」(小学館サンデーGXコミックス)感想

■椎名高志短編集 2008

 アニメ「絶対可憐チルドレン」が絶対無敵に絶好調なので、久々に椎名高志の作品に興味が湧いてきました。第一短編集「(有)椎名百貨店 」の頃に感じた巧さは健在。小説でもマンガでも、短編の良さのひとつは「終わりの余韻」をたくさん楽しめること。そしてそれは、短いページの中で、世界観の構築を十全に行い、キャラクタへの愛着も感じさせる描写があって初めて味わえるもの。「GSホームズ極楽大作戦!!」で言えば、「GS」という椎名高志の持ちネタと、ホームズ譚という借景をうまく利用して、安定感のある作品になっています。

■空から降ってきた人間じゃないおんなのこ最高

 特筆すべきは「パンドラ」。これも、「空から降ってきたおんなのこ」というよくある素材と、パンドラの箱というモチーフの組み合わせですが、その開き直りぶりが素晴らしい。「空から降ってきた人間じゃないおんなのこ最高」という人たちに捧げられた、それは福音の書。

針谷卓史「花散里」(講談社BOX)感想

■それは投扇興のように

 タイトルで購入を決めたようなもん。まあ、「えう゛りしんぐいずぼっくすと」な KODANSHA BOX のこと、中身を立ち読めない道理ですが。タイトルは源氏物語の一篇、あるいは、作中にも出てくる投扇興に由来するのでしょうか。
 投扇興とは、台の上に銀杏形の的を置き、扇を投げて落とす競技。落ちた的と扇、台の位置関係で点数が決まる。「花散里」は、その一流派・其扇流において、「ただ的を落としただけ」という最低点を与えられる形ですが、裏を返せば、もっともありふれた可能性。平凡な大学生の日常を、淡々と描く物語。過度の期待を抱きつつも、ここは角川ではなく講談社なのでした。

■正統派大学生小説

 ということで、実に正統派な大学生物語。森見登美彦や滝本竜彦に比肩しうる才能かもかも。主人公の男の一人称語りに共感するかイライラするかは、読み手の感性に委ねられる部分かもしれませんが。それは措いても、女性陣の描写が魅力的。例を挙げるならば、相場さんの声が松岡由貴さんに聞こえるような。かといって、津村真衣は中原麻衣かと言えば、そんな名前だけで決めるキャスティングはいかがなものかと思う気持ちもなきにしもあらず、さにあらずんば、その節は前向きにご検討ください。
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西尾維新「クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識」(講談社文庫)感想

「でもでもでもっ、それでも話も聞かずに断るなんて、いっくん滅茶苦茶だよっ! ≪中学二年生にしてバンド結成、ただしメンバー全員ベース≫みたいなっ!」(葵井巫女子)

■戯言シリーズ第二弾

 隔月刊行西尾維新文庫。今巻は、前回に比べるとイラストのモアレが改善されていて剣呑剣呑(誤用)。表紙の巫女子ちゃんも愛らしさひとしおというか、ノベルス時の「仕掛け」が今回も引き継がれているのも嬉しい。「ヒトクイマジカル」ではどうなるのか楽しみです(注:ノベルスではリバーシブルカバーと称して、裏面にも印刷が施されていた)。そんなことを言ったら次巻の「クビツリハイスクール」は密室本にするのかという話ですが。

■2002年の真空パック

 それにしても、今回もアトガキを除く本編はほとんど修正されていない様子。たまに、「こんな文章あったっけ?」と思ってノベルス版を読み返してみると、単に自分の記憶が飛んでただけだったり。
 世の中には二種類の作家がいて、文庫化に際しては誤字脱字の必要最小限の修正にとどめる人と、より完璧を目指して改稿を加える人とがいるーーとするならば、西尾さんは前者なのでしょうか。もちろん、どちらも相応の理屈があるのでしょうが、こういう作品の場合、書かれた当時の雰囲気とか、それに対する作者、あるいは読者の自意識みたいなものが作品に陽なり陰なり表れているように思えます。であればこそ、ノベルス刊行時の、あの時代の空気をそのままに真空パックして文庫化した、ということかもしれません。戯言ですが。

■姉三六角みこ巫女子ちゃん

 ということで今回の主役は、そんな悩める少年少女の心を体現し、昇華した巫女子ちゃんこと葵井巫女子。いや、副題の零崎人識は完全なフェイクですし。改めて読み返しても、巫女子ちゃんの壮絶な萌えキャラぶりには感嘆します。冒頭に引用したのが、自分もよくパスティーシュさせていただく巫女子ちゃん流比喩、その第一弾。誰が言ったか、萌えキャラ殺しの西尾維新。残留度ではシリーズ中でも屈指です。しかし対照的に、やっぱり今回もシルエットですらイラスト化してもらえない秋春くんを思うと、えっと、まあ、どこかで浮かばれることもあるのではないでしょうか。
 まったく、西尾維新の男性キャラと女性キャラに対する描写テンションの違いが、既にこんなところからはじまっていたとは慄然とする思いです。このあと、更に戯言シリーズ全登場人物の男女別の平均年齢を算出してみたりすると、いろいろ興味深い事実が浮かび上がりそうな気もしますが、それはまた別の機会に。

2008年06月17日(火)

豊島ミホ「カウントダウンノベルズ」(集英社)感想

■カウントアップノベルズ

 とある週のJ-POPヒットチャート。そのトップ10にランクインしたアーティストたちの軌跡を描いた、タイトル通りの連作短編。
 ……という説明には嘘があって。それが、この作品の最大の難点。このご時世にアニメソング・声優ソングがまったくランクインしてないのが不思議だとか言いたいわけじゃなくて。短編はたしかに10本、10組のアーティストを主役にしているのですが、最初の一篇が第一位のアーティスト、その次が二位さん……と、カウントダウンならぬカウントアップ形式なのです。ひょっとして叙述トリックなのかと疑ってしまったのですが、このタイトルと本編構成の齟齬がどうにも気になりました。
 とはいえ、構成的にはこれで正解なのでしょう。後半に行くに従って、つまり順位が下がるに従って、どんどん面白くなっていく。人気絶頂だったり、上り調子だったりするアーティストの話よりも、もう後がない歌手の話のほうが圧倒的に面白い(あくまでこの小説のことであって、現実の歌手の好みではありません)。そんな話が続いて、ラストの一篇が見事。歌をうたうということ、自分の想いを世界に伝えるということ。より根源的には、人は何故表現をしようとするのか。そのひとつの本質がここに。
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恩田陸「『恐怖の報酬』日記ー酩酊混乱紀行」(講談社文庫)感想

■麦酒の工場を冒険すること

 いわゆる紀行エッセイ、中身はイギリス・アイルランド取材旅行と、何故か国内ビール工場見学という取り合わせ。なんだか恩田陸の印象がちょっと変わりました。ミステリをこよなく愛するファンタジックノスタルジィ作家、みたいな風に捉えてたのですが、認識訂正。ミステリとビールをこよなく愛する、ファンタスティックノスタルジィ作家(和製英語にご用心)。本を読むときにはアルコールが入った状態でいるべきではない、などというストイックな主義は持ち合わせていない私ですが、西澤保彦以上に、これはビール片手に読みたい本かもしれません。やりませんでしたけど。 

■恩田陸の想像力に驚嘆すること

 本文中で何度も語られているとおり、著者はどうやら飛行機が苦手のようなのですが、その理由が「あんな大きなものが空を飛ぶなんて信じられない」なんて生易しいレベルではない(ちなみに全然関係ないですが、「コンタクトなんて小さなものを目に入れるなんて信じられない」と言うめがねっこが私は大好きです)。飛行機という大きな密室が何時間も空を飛んでいるのを想像すると、小説や映画の中のような恐ろしい状況がいくらでも起こりそうで怖いのだという、なんとも作家な理由。また、旅先の風景を眺めながら、小説の中の一シーンを思い描いているらしい一節もあったりして、恩田陸という作家の文字通り想像力が創造力に変わる瞬間に立ち会った気分になりました。
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2008年06月22日(日)

「かのこん」(AT-X)感想

■川澄・能登の今夜も眠れない

 放映前の予想をいい意味で裏切ってくれたXEBECアニメ、早くもお別れの時間となってしまいました。この全12話一クール未満という話数を短すぎるとみるか、長すぎるとみるかは悩ましいところです。毎回毎回、同じことしかやってないような気もしつつ、同じことをやり続けられるのは賞賛に値するとも言えなくもなくなくないのです。そうは言っても、規制緩和を逆手にとって、終盤はもっと違うものを見せてくれるのではないかとも思ったのですが。いや別に、斎藤千和なめがねっこ委員長が暴走したり、宮崎羽衣の子が桜魔法を発動させたりとかいうことを期待してたわけじゃないですからねっ。それにしても、西原久美子な幼女を放置するとは、たくろあ以来の暴……なんでもないです。
 まあ、最後はベタだけど、ふたりの恋の炎が燃え上がったということで了としたいところ。とにもかくにも、最初から最後まで、耕太くん@能登麻美子がかわいかったわけで。かわいいは正義。えろす大王とか言われつつも、こういうピュアなオトコノコが主人公であるおかげで、この作品が健全なギャグアニメとして成り立っているのだと思います。……いや、健全ですよ? たぶん。
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2008年06月24日(火)

「OVA ToHeart2」(AT-X)感想

■伝統の味、東鳩2

 OVA版「ToHeart2」、の第一弾(ややこしやーややこしや)。TVシリーズも本編なんてあって無いようなもんでしたが、全3話のOVAはさらに輪をかけてのサイドストーリィというかリドルストーリィというか。変わってないなぁ、いい意味で。OPに登場するおんなのこの数がすごいことになってるのですが、既存キャラの攻略もそこそこに、新規開拓に余念のないタカくんでした。まーりゃん先輩が攻略対象だったら、今さらながらに XRATED 買おうかと思ってしまいました(冗談です)。おかげで十波由真とかタマゴサンドの人の出番が一瞬で終わってしまったのは残念ですが。しかし、ちゃるとよっちまで出番があるとは(こんなキャラだったっけ?)。あと、タマ姉はヒナギクさんだと思うと新たな魅力発見であります。

■永遠はきっとあるよ

 まあ、自分にとって特別な作品というわけではないのですが、なんとなく懐かしいというか、嫌いじゃない世界。key(あるいは京都アニメーション)のように圧倒的な世界観を構築するわけではないけれど、これもまた、自分のようなものが望む永遠の世界。いわゆるひとつのハーレム状態なタカくんなのに、そこに通称スクイズのようなほころびはまったく見られない。最後が文化祭というのはやはり象徴的で、それは学園という匣の中にありつつも、永遠の祝祭の空間。おんなのこたちがみんな極端な性格なのも、それはデフォルメされた非現実の中だから。そういうところにあえてツッコミを入れないゆるゆるな造り、これはこれで、正統派美少女アニメといえるのかもしれません。

早矢塚かつや「悠久展望台のカイ」(MF文庫J)感想

■世界の恋人

 「死神ナッツと絶交デイズ」の作者のデビュー作。あちらは個人的に「裏・スクイズ」と形容したい作品でしたが、こちらもダークなファンタジィ。ひょんなことから「世界の恋人」となった少女、響依泉子。この場合の世界というのはたんなる比喩ではなく、まして世界くんという名前の子でもありません。そんな彼を通じて、本来なら知り得なかった、あるいは知るべきではなかった、この広い世界の片隅で起こった出来事ー「どこか遠くの物語」に触れることになる依泉子。そして、彼女の物語が動き出す。

■悲しみの向こうへ

 しかして、ここに紡がれる物語の、たとえようもない切なさといったら。実の兄を、兄以上の存在として慕う妹。かなえられない想いの果ての悲劇。あぁもう、デビュー作からこんなもんを書いてくるとは、あんたは佐藤友哉か! ……すみません言い過ぎました。もとい、麻耶雄嵩か!(余計どうかと) とはいえ、最終的にはハッピーエンド志向なのがまだしもの救い。著者の個人的戦争も終結したそうなので、また第三作で新たな夢の扉が開かれることを楽しみにしたいところ。
23:02 Permalink []

2008年06月27日(金)

「仮面のメイドガイ」(AT-X)感想

■すとぱにだっしゅ

 「かのこん」と並ぶ今期の二大ゆやよんアニメも、早くもふぃな〜れ。もう、こうなったら後は「絶対可憐チルドレン」に期待するしかありません。
 っていうか、前回まで超絶どうでもいい話のオンパレードだったので、てっきり二クールあるもんだと思っていました。それもまた、こんな打ち切りオチ(通称・闘いはこれからだエンド)にしてからに。メイドガイといいなえかさんといいどじっこメイドさんといい、突き抜けた設定でどこまでも突っ走るシチュエーションコメディには毎回楽しませてもらいました。もう、江夏由結脚本とふでやすかずゆき脚本の見分けもつかないくらい、それはそれは見事な「すとぱにだっしゅ!」でした。いちご仮面をもう一度。
23:27 Permalink

西野かつみ「かのこん」(MF文庫J)感想

■彼女はコンサバ

 アニメが終わったのでさっそく原作に手を出すという、自分にしては珍しい手続きを踏んでみました。しかし、まだ第一巻だからなのか、思った以上にふつー(ふつーって言うなぁ)。文章も癖がないし、谷川流やおかゆまさきや竹宮ゆゆこに比べたら、ずいぶん映像化しやすかったのではないかと思います(いい意味でかどうかは知りません)。この作品のタイトルは「彼女はコンサバ(保守的)」の略だったのですね。あ、それで思いついたけど、そのうち「ねおこん」っていうタイトルの新感覚ラブコメでも書こうかなぁ(既にありそう)。

■ふたりの愛の証

 アニメの展開と原作を比べることに、どれだけの意味があるのかとも思いますが、途中のエピソードはずいぶん違います。砂原先生がこんなステキな方だったとは……! 砂原☆魔法先生クラブの結成を提案します(否決されました)。
 そして薄々予想していたとおり、最終話のラストシーンはこの第一巻由来だったのですね。あれだけいろいろやらかしておいて、最後はずいぶんピュアな展開だなぁという印象だったので。そのぶん、アニメではそのシーンに至るまでの耕太くんの「決意」が先延ばしにされる形になりましたが、小説ではむしろ、ここがスタートライン。ふたりの愛の証を先に決定的なものにしておいて、さてこれから、どんな話が紡がれていくのか。2巻以降を追っていくかどうかは未定ですが、まあ、また縁が合ったら(西尾維新的用法)。
23:30 Permalink []