田中ロミオ「人類は衰退しました」3(小学館ガガガ文庫)感想
■黒いようせいさん物語
シリーズ第三弾ですが、巻を追うごとに黒さが増している気がします。この黒さに比べたら「灰羽連盟」なんか、まだまだ灰色です(まあ灰羽だから)。
■ジャンル分け無用
舞台は遠い未来、高い技術力を誇った人類文明が衰退して、今や地球の支配者は、ちっちゃなようせいさんたち。そんな、ファンタジィなんだか何なんだかよく判らない世界観でお送りするシリーズ。しかし今回は、ようせいさんの力も借りられず、主人公が廃墟となった要塞都市を彷徨うという、さながらパニック文学。しかも最後は何故かハードSF。こういうのがあるから、やはりライトノベルは油断ならない。小説の新たな地平が、たしかにここにあるのかも。
2008年05月23日 23:20
[本]