2008年04月12日(土)

古野まほろ「探偵小説のためのエチュード『水剋火』」(講談社ノベルス)感想

「ぞなもしに染めてと君がゆうたけん、七月一日は、あかねのぞなぞなバースデー」(北野夕子)
「冷房ないのにソラシド沙汰や。これはキーが違うイメイジで理解せえよ」(陰陽師)

 西尾維新以来のメフィスト賞最大の収穫、古野まほろここにあり。はふぅ、もはやなにもかも素晴らしい。あからさまに天帝シリーズと同一時空平面上の世界っぽいですが、あれよりはずいぶんライトでノベルな雰囲気。それだけにうっとうしい文体もよりいっそう輪郭を濃くして、それに酔いしれるだけで、事件も謎もどうでもいいくらい素晴らしい。それなのに相変わらず読者への挑戦状まで入れてガチガチの物理トリック叙述トリック、パノラマ奇譚百花繚乱狼藉三昧でもう参りました。
 ということで、早く新房×シャフトあたりでアニメ化して、まっほまほにしてくださいぞな。

2008年04月12日 22:09 [] [古野まほろ]