「スカイ・クロラ」映画も8月2日からの公開が決まったということで、それまでにシリーズを読んでおこうという5ヶ月計画発動なのです。春機発動期。
そんな永遠の春機発動期を生きる存在、キルドレ。供とするのは発動機ならぬ飛行機。それは「風人物語」よりも高く儚く、「true tears」よりも切なく刹那く。そういえば「風人物語」って押井守監修でしたね。草薙水素が名塚佳織という可能性は……うぅむ、どおでしょう。押井監督のことだから、絶望した! というキャスティングにはならないと思いますが。
まあまあそれはそれとして。これこそ王道にして本道の森博嗣。全編が引用したくなる台詞であふれている、それでもけっして饒舌ではない静謐な空間。美しいとか醜いとか、そんな形容詞も必要ないそれは世界。相変わらず抽象的な感想ばっかりですが……。この作品はとくに、具体的な内容に触れるのが怖い。具象化した瞬間に、違うものに変化してしまうようで。もちろん、こういう文章でも本質をつかまえられているとは到底思えないのですが。つかまえられないのなら、せめて空へと飛ばしたい。それは通称スクイズのOPのように。