ついに二桁突入。16進数ならAですけどね。すべてがなるAの世界(はい)。谷川流はオビに推薦文なんか書いてる場合じゃないぞと言いたい気持ちをぐっとこらえて(言うてる言うてる)。
やはり世界構築力が並外れています。もはや完璧なハードSFなのに、どこまでも日常学園ラブコメで、愛すべき思春期少年少女たち。今回も成恵ちゃんや香奈花ちゃんに振り回される、惑星地球代表・和人くん。こういう、がんばれオトコノコ! というノリが、あくまで日常のなかのSFという安心感をもたらしてくれるのだと思います。
そんな中で、ちょっとだけ非日常に足を踏み入れてしまった八木さん。その道を行けばどうなるものか、そこは true tears かスクイズかって、そういうことじゃなくて。めがねっこがいいのです。めがねっこはどんなSFでも日常感を演出してくれる重要なファクタなのです。八木さんがめがねっこでいるかぎり、この現実という地に足をつけたSFを書いてくれることでしょう。日常に不安を感じた八木さんが、時台屋の四季ちゃんとSFネタでわかり合ってるシーンもほほえましい。八木さんと語り合えるほど、私はSF畑に詳しくないのが悔やまれます。時台屋の四季ちゃんとなら、もっとオールレンジにあるいは。私もそれなりにいろんな古本屋を見てきてますが、時台屋みたいな古本屋には、ついぞ巡り逢ったことがありません。いつの日か夢見ています。その ぴーとさんとの出逢いを……。