2008年03月15日(土)

西尾維新「零崎曲識の人間人間」(講談社ノベルス)感想

「ふむ。ツンデレという属性がはやって以降、『勘違いするな』という台詞から格好良さは完璧に失せたな」(零崎曲識)

 人間シリーズ第3弾。というか、すっかり戯言シリーズで回収されなかった伏線を消化する番外編シリーズと化しております。これで自作品のクロスオーバーはしないと公言する西尾維新は、いい性格してますね。いい意味で! むしろいいのです。曲識(まがしき)だけに真賀田四季……うぅむ、作者も意識してそうで怖い。シリーズとか関係無しに、ラストにすべてを持っていってしまうあの人の存在感はまさに別格にして破格。
 まあまあそれはそれとして。時系列入り乱れての全四楽章、最初から「ランドセルランドの戦い」とかいうタイトルをつけるところからして相変わらず本気ですね。これはもう、人間シリーズ終了後はいよいよ「萩原子荻の中学生日記」スタートでしょうか。「闇口崩子の小学生日記」でもいいですよ。「春日井春日の高校生日記」までは許しましょう。ただし飛び級で! みたいな。
 しかし、ツンデレといっしょに最近の西尾作品のお約束になってきてますが、西尾作品がアニメ化される日は来るんでしょうか……(アウターホリックは例外ね)。むしろ西尾維新が小説家で良かったと思ってしまうご時世ですが。絶望した! 小説くらいしかもうそうするところがない世の中に絶望した!

2008年03月15日 00:26 [] [西尾維新]