評価: 10点[前回比: -](累計: 10/10 平均 10.0)

一家に一匹、手乗りタイガー(匹って言うな)。私にもください。
デビュー作「わたしたちの田村くん」読了から1年半。外伝である「とらドラ・スピンオフ!」を読みかじったのも、はや半年以上前。ようやく、ちゃんと「とらドラ!」本編に手を出すことができました。これは……参りました。完敗です。なんでもっと早く読まなかったかな、かな。かなカナ4文字タイトルで敬遠していたのは失敗でした(いーかげんにしなさいっ)。
もう、キャラクタの綿密かつ粘着質な描写、お約束満載の展開、何もかも素晴らしい。逢坂大河さん素敵です。いやむしろ、「大河!」と呼び捨てにして、思いっきりなじられたい(あんた……)。きわめて個人的には、こういうのに釘宮嬢の声を当てて読んだら負けかなと思ってるのですよ。そういうんじゃないんです、彼女の魅力は。かといって伊藤静さんって感じでもないんですよねぇ。むしろ中島沙樹さんという感じかな(どういう括りで考えてる?)。あ、ぼっちゃまのほうではないです。
この作家さんらしく、最後はちょっと切なかったりもして、滝本竜彦的ネガティブハッピーの雰囲気を感じました。NHK(日本曳かれ者協会)にようこそ! 次巻以降も楽しみです。昨年いっぱいで「R.O.D」を既刊全部読み切ってしまったんですが、これであと半年は戦えますね。