オビに、わかりにくいネタを仕掛けるセンスが大好きです。漫画にカバーを掛けてくれる本屋は少ないのですよ。
「○本の住人」と出逢って以来、こっそりkashmirさんのファンだったりします。これも素晴らしい。あぁ、今年も真人間に戻れそうにありません(えっ)。
舞台は、とある高校の漫画研究部。一ページ目の、「5人集まんないと廃部だー! とかそういうイベントでもあればねえ」なんて台詞をすんなり受け入れられるかどうかで、この物語に入り込めるか否かが決まるような気がします。極めて特殊な方面への共通認識を前提で作り上げられた世界。対象を限定することで、できることがあるというのは、どこのミステリ研の人の言葉だったでしょうか……。
とはいえ、これはけっして、パロディとか内輪ネタを楽しむ類の作品ではない(と思う)。「げんしけん」(原作)とはまた違ったリアリズムを志向した作品。あるいは、「らき☆すた」(原作)よりもっと過激に、非日常を日常へと還元する試み。夏の夜の夢ほど波瀾万丈ではない、それは心地良い午睡へのいざない。まどろむような空想と妄想の世界へようこそ。