2008年01月20日(日)

森博嗣「タカイ×タカイ」(講談社ノベルス)感想

森博嗣_タカイ×タカイ
評価: 9点[前回比: ±0](累計: 25/30 平均 8.3)

 Xシリーズ三作目。このシリーズ、謎の提示の仕方と解かれ方が、地味だけど面白い(地味って言うなぁ)。いや、これの前のGシリーズがあまりにひねくれてて、謎が解かれたのかどうかすら判らなかったから、よけいそう思うだけかも知れませんけど。
 とはいえ、これ一冊だけでは真価が測れないのが例によって森ミステリィ。今まで以上に他のシリーズとクロスオーヴァしていくから「Xシリーズ」と名づけられたのかな、とか思ったりもします。西之園萌絵嬢の落ち着きぶりを見ると、S&MシリーズやVシリーズから幾星霜、ずいぶん長い月日が経ったのだなぁと万感の想いです。とはいえ、「Φ」文庫版で西尾維新が書いてるとおり(っていうか森先生自身が公言してるとおり)、どの順番で読んでも問題はないはずなのですよね。これを初見として、あとからS&Mシリーズを読み進めると、また別の感動が湧き上がるはずで。ただ、どっちにしても前提条件として「最終的には全シリーズを読破する」必要があるということで……。最低でもS&Mシリーズ、Vシリーズ、四季四部作、Gシリーズ、Xシリーズ、あと○○……30冊以上は読まないといけないという、考えてみるとあのね商法以上の戦略です。
 まあまあそれはそれとして、今シリーズのメインキャラで言うと、真鍋くんがやけに楽しい。大学の友人の相談に乗るその姿、チアキさま並に素敵探偵。あぁもう、君をぜひ加部谷恵美に逢わせたい。っていうか、今回の話なら、加部谷恵美が出てきてもおかしくはないくらいですが。

2008年01月20日 19:00 [] [森博嗣]