2008年01月01日(火)

2007年・小説ベスト10

 新春恒例きかく。昨年はだいぶいろんな本が読めました。ノミネート基準は以下の通り。

  1. 2007年1月1日〜12月31日に刊行された作品(奥付部分の日付で判断)
  2. ただし、昨年より前にハードカバー等で刊行された作品のノベルス・文庫落ちは除く
  3. 感想を書いたかどうかは問わない
  4. 雑誌(およびムック)は含まない
  5. 上下巻(あるいはそれ以上)に分かれている作品も一作と数える
  6. ただし、電撃文庫等のライトノベル・レーベルで刊行される作品についてはシリーズが長期化する傾向にあるため一作ごとにカウント
  • 10位: 勇嶺薫「赤い夢の迷宮」(講談社ノベルス)
     「黒っ。黒いよ、はやみねさん!」というのが読後の第一印象。ペンネーム変えただけのことはある、「おっとな〜」な作品でした。
  • 9位: 田中ロミオ「人類は衰退しました」(小学館ガガガ文庫)<初見感想>
     「ヨコハマ買い出し紀行」といい「ARIA」といい、衰退文学とでもよぶべきジャンルでくくれるような気がしてきました。まあ、その中でも、この作品は黒さがトップクラスなのですが。年末に2巻も出ましたが、あまりの黒さと突拍子もなさに感想が書けなかったことをお詫びいたします。
  • 8位: 石崎幸二「首鳴き鬼の島」(東京創元社ミステリ・フロンティア)<初見感想>
     地味でも忘れてはいけないこの作品(地味って言うなぁ)。講談社文庫には、歴代メフィスト賞作品をちゃんと全部文庫化していただくことを強く要望します。
  • 7位: 森博嗣「ZOKUDAM」(光文社)<初見感想>
     毎年のお約束となった感のある森博嗣枠。「探偵伯爵と僕」ならトップ3入りは確実だったのですが、ノベルス落ち作品なので残念ながら対象外。というか「スカイ・クロラ」シリーズも買っただけで読んでないのが大問題なのですが。映画公開までには読みますよ。
  • 6位: 白瀬修「おと×まほ」(GA文庫)<初見感想>
     ある意味、2007年一番の収穫。涼宮ハルヒシリーズが残念なことになってる今、ライトノベル界隈期待の新星。早くアニメ化しないかなぁ。
  • 5位: 米澤穂信「インシテミル」(文藝春秋)<初見感想>
     文句なしに本格ミステリ。
  • 4位: 歌野晶午「密室殺人ゲーム王手飛車取り」(講談社ノベルス)<初見感想>
     舞田ひとみシリーズとどっちにしようか迷ったのですが。
  • 3位: 森見登美彦「有頂天家族」(幻冬舎)<初見感想>
     森見流京都小説の頂点。
  • 2位: 西尾維新「刀語」全十二話(講談社BOX)<初見感想(西尾維新カテゴリ)>
     一年間、毎月刊行の大河ノベル。第5項の基準を作ったときには、まさかこんな形態の作品が登場するとは思いませんでしたが……。まさしく合わせ技一本。否定姫さま好きです。
  • 1位: 古野まほろ「天帝のつかわせる御矢」(講談社ノベルス)<初見感想>
     そして、この企画をはじめて5年、ようやく森博嗣・西尾維新以外の、新たなメフィスト賞作家の作品を一位にできたことがとても嬉しいです。三部作のうちどれを選ぶかは些細な問題で、さながら量子論的波動関数のように不確定。とりあえずは、天帝の尾をかすめとりし第二作を選ぶことにしました。「彼女」がすごく好きなのですが、ネタばれになるので詳しく書けないのが惜しいところ。

 今年もいい本ありますように……!

2008年01月01日 16:00 [年間ベスト]