評価: 10点[前回比: ±0](累計: 126/130 平均 9.7)
大庭さんがこっそり出てたのに気づかなくてごめんなさい。また性別を勘違いしていてごめんなさい。
美術部にひとりぼっちの空だけど、彼女は世界にひとりぼっちではない。もちろん、ここで「ef」を引き合いに出すような無粋な真似はしません(っていうか、向こうまだ最後まで観てないし)。なんか空閑さんが意味深なこと言ってましたけど。見えなくてもいいものを見なくて済む世界だったらどんなにいいことか。
スケッチブックに色をつける行為は、世界に意味を見いだすことにほかならない。空が見た世界、空が見た美術部のみんな。それを、枠組みの外側から行っているだけだとしたら、ねこねこの世界に勝手にナレーションをつける行為と変わらないけれど。そしてそれは、ねこねこたちに賞味期限切れの餌をあげていた、かつての空にも通じたりして。
でも、今や彼女は世界の中にいる。世界の中にいて、互いに交わっていける。ちょうど、絵の具の色を混ぜ合わせるように。交差点の向こうに見える友人に、ためらいながらも声を張り上げる空が、見ていて実にいじらしく、愛おしい。見ず知らずの人にも、自分の名前を言う勇気をもてるようになった彼女に、最大級のエールを。
総評。正直な話、原作が好きで好きで、あのままの形でアニメ化するのは不可能だと思っていました。だからこそ何度も書いたとおり、アニメならではの魅力を描き出してくれることを期待してました。その通り、見事な一枚絵を描いてくれたスタッフに拍手。何より、みなもちゃんを見いだしたことこそ最大の功績(次点は金田朋子)。欲を言えばきりがないけど、それは続編を待望することにしましょう。もうね、毎クール「ARIA」と交互にやってくれればいいんじゃないかとさえ思います。なんか初期あにたま枠みたいですけど。
総点は88点。

そして「ARIA The ORIGINATION」に橋渡し。引き続き、ハルフィルムメーカーの起こす奇跡から目が離せません。
2007年12月27日 22:41 [スケッチブック]