この世におもしろくないはずがないことなど何一つとしてないのですよ(オビにツッコむの禁止)。
あんまりアンソロ本は好きじゃないんですが(アンソロ本言うな)、執筆陣に西尾維新が入ってるので購入。この人の文章は可能な限り蒐集することにしてるというか、せざるを得ないというか……。「MORI LOG ACADEMY」も、西尾維新特別講義が入ってる巻だけ買うつもりです。
で、トリビュート維新「そっくり」。「ニンギョウがニンギョウ」以来の、抑えた西尾文体もいいもんですね。よりにもよって出してくるのが「あの人」というのがマニアックすぎて好きです。文字数制限でもあったのか、窮屈そうな終わり方になってしまっていたのが惜しいところ。
で、西尾維新だけ読めればそれでいいと思いつつ、買った以上は、それ以外の部分も読んでしまうのが本読みの業というもの。といいつつ、う〜ん……。なんだか構成を間違っている気がするのですが。これはどう考えても、落語家の人(柳家喬太郎)で落とすべきでしょう。
落語つながりでいえば、すごいのが牧野修。この方の作品は未読だったのですが、ここまでとは。ホントに原作の京極堂シリーズがこういう終わり方を想定してたらどうするんですか(京極夏彦がそんな暗黒面を開くとは思えないけど)。メインストリームを外して安全側を通った西尾維新に対して、ある意味逃げずに真っ正面から挑んでいるといえるかもしれません。作家としての格の違いというよりも、単に作風の違いな気もしますけど。
ということで、「魍魎の匣」劇場版は観ません。
2007年12月27日 21:31 [本] [西尾維新]