「ロリコン的には0点」(お兄さん)
なんという妄想純度。
これはすごい。この手のテーマを、おんなのこ視点で真っ正面に描くことで、逆にファンタジィ度を高めるという手法があったとは。阿部和重の「グランド・フィナーレ」が、きわめて男性的な、ある種のえろげ的雰囲気を感じたのとは対照的です。ちなみに個人的には、あっちは「ぐらんど☆ふぃな〜れ」とよんでたりします(怒られるぞお前)。
表題作以外も、そういう年頃の女の子の姿をきわめて健全に、そして切なく写しとっていると感じました。最後の「ハローラジオスター」は女子大生が主役で、なんでラストにこんな話を……と思ったら、実は声萌えだったという驚天動地の Radio Days(らじ☆すたは不可)。
自分にとって異性だからというのもあるかもしれませんが、なんだかとっても神秘的な感じのする青春幻想文学でした。この作家の本、ほかにも読んでみよっと。