評価: 10点[前回比: +1](累計: 48/50 平均 9.6)
花火のシーンのディテールアップが感動的。
夏休み終わらなければ、どころか、夏休みなんて来なければいいのに。本当に、あらゆる意味で既成概念を打破する画期的な作品ですね。「こどもだから」とか、「こどものくせに」という色眼鏡で見られる不合理、不条理。それが、スクール水着を着られる特権階級にありながらそれを拒否するりんちゃんと、既にその資格を持ち得ない宝院先生の対比を通して、鮮やかに描かれています。とか言っておいて何ですが、宝院先生は好きですよ。
井出安軌絵コンテの印象的なレイアウトで強調される、めまぐるしく変わる視点人物。あるときは青木先生の立場に従い、あるときは宝院先生の目線に立ち、またあるときはりんちゃんの見る世界を映し出し、さらにはりんちゃんのぬいぐるみ視点まで登場(最後のは余計)。そして、それを取り巻く世界が極めて稠密に描かれているからこそ、彼らの心のすれ違いがよりコントラストをもつ。ラストシーン、みんなが同じ花火を見ていていても、音と光の速度が違うように、ひとりひとりの心にも些細な行き違いが存在している。ますます今後に不穏なものを感じさせる展開になってきましたが、引き続き目が離せない。とりあえずEDは何十回見ても飽きません。