評価: 10点[前回比: ±0](累計: 109/120 平均 9.1)
な……。
現実と虚構が一瞬で反転する、ここが事象の地平線。細かい理屈はいらない、観れば判るさ。これはむしろ、地上波最終回を観た方こそ楽しめるかもしれません。でも、あの台詞だけは意地でも言わないぞ。
はじまりは、ごくごく普通のスクールデイズ。それが、小さな偶然と嘘を積み重ねるうちに、取り返しのつかない状況に追い込まれてしまう。ある種の青春ミステリを読み慣れた人間なら見覚えのある光景ですが(自分のことです)、みごと水準以上の作品。原作者は浦賀和宏あたりのファンでしょうか?(ネタばれはやめれ) それをアニメで実現した(元はゲームですけど)、しかも地上波で放映しようとしたという心意気こそ素晴らしい。心ちゃんの行く末が本当に心配です。
まあ、回を追うごとに本気で頭おかしいのかと思えてきた伊藤誠さんですが、けっきょく最後まで本気で嫌えるキャラクタではありませんでした。自分の中にもきっとある、人としての弱さを投影しているから。その描き方がまだ性に合っていたということなんでしょうねぇ(こんなもんに性が合いたくはないけど)。これが、ちょっと感性がずれただけで逐一癪に障って見ていられなくなるところで。まあ、小説の例は挙げませんが……。
総点は90点。本来「殿堂入り」相当である九十点台をこんなに連発していいのかと思わなくもないですが、評価しないわけにはいきません。

最後に、なんだかんだ言って、とにかく放映してくれたAT-Xに敬礼。その後番が「スケッチブック〜full color's〜」というのもたまりません。「スケーズ」とかいう略称は禁止です。
2007年09月27日 23:27