2007年08月01日(水)

「鉄子の旅」第6旅 わたらせ渓谷鐵道と廃線跡歩き(ファミリー劇場)感想

評価: 8点[前回比: ±0](累計: 56/60 平均 9.3)

 いいなぁ、わたらせ渓谷線。三セクに着替えても=鉄道。そうか、「はぴねす!」探訪と称して乗りに行けばいいのか(おいおい)。

 本日のゲストは吉本芸人・山田あさこ。山崎バニラみたいな声だと思ったら、CV:山田あさこ……って本人かよ! ホリプロ豊岡真澄との扱いの差が哀愁を誘います。しかし、きなこちゃん@豊岡真澄のしゃべり方がだんだんこう、ツボに入ってきた私です。そろそろ、きなちゃんとよぶべきでしょうか(いいかげんにしなさいっ)。
 足尾本山までの廃線跡に入るところで、「現在は立ち入り禁止です」というテロップが出たのには仕方ないこととはいえ、ちょっと興ざめ。DVDで KEEP OUT 解除というわけにはまいりませんからね(わけの判らんことを言うな)。廃線跡というと、どうしても「雲のむこう、約束の場所」的に、レールの上をゆっくりバランスをとりながら歩いてみたくなるのですが、そんな感傷とは無縁な横見さん、列車の魂が乗り移って全速力なのでした。まっすぐゴー。

2007年08月04日(土)

西尾維新「刀語」 第八話 微刀・釵 (講談社BOX)感想

西尾維新_刀語_8評価: 10点[前回比: +1](累計: 73/80 平均 9.1)

 がらくた王女。ふがふがー。

 荒唐無稽時代絵巻、刀語の第八弾。皆様にご愛顧いただきましたちぇりおも今回を含め残り五巻となってしまいました。伏線という伏線を踏破し、お約束というお約束を踏襲し、採りも獲ったり変体刀八本。自動筆記機械って筒井康隆の小説にあったような気がしますけど、よくもまぁ毎月毎月書いてくれます、魅せてくれます。
 そんなことより否定姫なのですよ。なんかもう、あなた好きすぎます。「あはは」という笑い声が「にゃはは」に聞こえる今の自分を否定しましょう。

森博嗣「ZOKUDAM」(光文社)感想

森博嗣_ZOKUDAM「いえいえ、まあ、その世界の普通ってことですけど……」(ケン・十河)

 善良なる一般市民に生きる希望と勇気を与えてくれるZシリーズ最新刊。おはようからおやすみまで、くらしを見つめる汎用人型決戦兵器です。苦しくったって荒唐無稽な兵器なの。
 相変わらずこの方は、極めて特殊な人物描写が卓越しているというか……。いや、知りませんけど。ロミ・品川に同情するべきか、ケンくんの気持ちになって萌えるべきか、それが問題なのです。まあ、本当に実らぬ恋、なのだと思いますけどね。なにせケンくんだから。
 さてさてさて、こうなってくると、もう第3弾は宇宙に行ってもらうしかありませんね。月面基地で、あるいは宇宙ステーションで繰り広げられる、ちゃちでセコい闘い。……いや、「永良野乃は、宇宙パイロットになります!」って言ってもらいたいだけですけど。

21:25 Permalink [] [森博嗣]

2007年08月05日(日)

「ハヤテのごとく!」第15話 サムライ、ブシドー、動くヴァンダム(岐阜放送)感想

評価: 8点[前回比: ±0](累計: 134/150 平均 8.9)

 絶望した! 高校野球で三週間も放映休止する岐阜放送に絶望した!

 ということが言いたかっただけで、本編は別にいいんですが(おいおい)。ハヤテくん編入。この場合「権力って、便利でしょ〜」というのは、正しくナギお嬢様なわけですが……。やっぱり、執事のほうが主役だと面白くないなぁ。仕える対象のほうが興味あるのに(執事アニメの存在意義を覆すようなことを)。超コンバット執事バトル学園ラブコメアニメ(ジャンル定義ファイルが見つかりません)。相変わらず登場シーンが久米田っぽいヒナギクさんが妙に好きなのですが。執事に花を咲かせましょうな大河ぼっちゃん@中島沙樹がフランちゃんに見えてしまうのは我ながらどうかと。

「魔法少女隊アルス」Destiny 1〜Destiny 6(ファミリー劇場)感想

 やっぱり魔法少女は小学生だよねっ。

 世界的に枯渇する魔法少女分を補うために、「おジャ魔女どれみ」に続いて過去作投入です。いや、ななついろ純愛らぶこめでぃ路線も、それはそれで素晴らしいのですが。ななつ〜いろに、光る甘栗ちゃん、ただし赤色102号とか黄色4号とか(合成着色料添付かよ)。
 まあNHK教育の初放映で全話視聴済みなのですが。我ながら、この作品そんなに好きか自分。しかし名作は何度観てもいい、むしろ観れば観るほど味が出る、アニメと書いてスルメと読むきん(読みません)。「魔法は人を幸せにするか」というテーマに挑んだ、魔法少女もののスマッシュヒットと言える作品。あらためて、この心地良い脚本のキレと演出力は気持ちの良いユーザエクスペリエンス。けだしアニメはこうでなくては。
 アルスちゃん@小島幸子先行で始まった物語ですが、先の展開を知ってるということもあり、やっぱりシーラちゃん@桑島法子が良いのですよ。こういう立ち位置の子こそ幸せになってほしいというそれは願い。今ではブラウザだってシイラちゃんですからね(違)。しかし、このコンビがフミエとイサコとは……その発想は(以下略)。

2007年08月09日(木)

「さよなら絶望先生」第3話 その国を、飛び越して来い (キッズステーション)感想

評価: 10点[前回比: +2](累計: 27/30 平均 9.0)

 絶望した! 関内さん@沢城みゆきが齋藤彩夏に聞こえた自分に絶望した!

 壮絶すぎる……。もう感想なんて書くまいと思ってたのに。お前の(萌え)ドリルで天を突け! ちょっ。魍魎の夏、ニッポンの夏。ホントに富士山が描かれてるんだー。こんなのテレ東系であり? と思ったらU局系でしたっけ。絶望した! どっちみちテレビ愛知な中京広域圏に絶望した! みーんな赤い帽子かぶってた。独禁独禁どっちかな(そりゃ天才塾ってことかい)。天才博士は架空の存在です。

22:49 Permalink

2007年08月11日(土)

「もえたん」第1話 マジカル・ティーチャー(AT-X)感想

評価: 9点[前回比: -](累計: 9/10 平均 9.0)

 りりかるまじかるとか言い出さなくて本当に良かった。

 天知る地知る人が知る。学習参考書が謎のアニメ化。川口敬一郎監督という人は、どうしてこう、わけのわからん企画ばかり受けるのか……。果たして今回はどういう仕上がりになるのかと気になっていましたが、あぁ……なんかもう、なにもかもが許せてしまえるというか、どうでもよくなるというか、そういう優しい魔法がかけられた作品でした。ここにあるのは、魔法少女という高度に抽象化された存在を忠実に継承しようとする崇高なる意志。具体化されたパロディなど酷く些細な問題だと言える、それはアニメ的オブジェクト指向。



MagicalGirl *ぱすてるインク = [[[MagicalGirl alloc] initWithContent: @"田村ゆかり"] autorelease];
[ぱすてるインク setValue: 17 forKey: @"age"];
if([ぱすてるインク height] > 140){
NSLog(@"Fatal error");
return (-1);
}


 本来的には Smalltalk にすべきなのかもしれませんが。
 なんかの呪文的に「高校生じゃないもん!」を連呼する虹原いんく@田村ゆかりさんですが、初対面のあーくんに敬語を使うあたり、よくできた子です。「にぱ〜☆」メソッドが実装されてなくて本当に良かった。魔法で救いたい対象が小動物ではなく幼なじみだという点が異なるだけで、この純粋な想いは「ななついろ☆ドロップス」のすももちゃんと相通ずるもの。ラストにしっかりとライバルっぽい名塚佳織さんを出してくるあたり、ぬかりありません。これが松岡由貴さんだったら狙いすぎなところでしたが。というか白雪さんではないですよね。
 あと、なにげに黒威すみ@戸松遥さんに非常に期待していたりもして。本筋がどこへ向かおうが全く問題なさそうな感じの作品なので、やりたい放題やってください。

18:06 Permalink

竜騎士07「ひぐらしのなく頃に」第1話 鬼隠し編 上(講談社BOX)感想

ひぐらしのなく頃に_鬼隠し編_上評価: 9点[前回比: -](累計: 9/10 平均 9.0)「にぱ〜☆。」(梨花ちゃん)

 原作者自身によるリライトということで。原典には触れていないので異同は論じられませんが、いかにも講談社BOXという媒体がしっくりくる雰囲気ですね。いや、別にいいんですけど。
 基本的に前原圭一くんの一人称の語りで、フェアなミステリを志向しているようにも感じられます。事件の起こらない序盤がつまんないのが本格だという意見もありますけど、これは確実に、事件の起こる前の日常パートが面白い類の小説。アニメ版にも劣らない破壊力を誇っております。っていうか活字だと、竜宮レナが大層な危険人物に思えてしまうのですが……。かぁいいよぅ。
 来月も楽しみ楽しみなのですよ。

2007年08月12日(日)

「鉄子の旅」第8旅 飯田線・秘境駅巡り(ファミリー劇場)感想

評価: 10点[前回比: +1](累計: 75/80 平均 9.4)

 ちよ駅……「あずまんが大王」のファンだったら真っ先に探訪に行くのですが。

 ついに来ました飯田線。はふぅ。ひらがなが大きい駅名標にオレンジのJRロゴ、車体にはオレンジと緑のライン……紛う事なきJR東海仕様です。鉄道ファンなら知らない者はいない存在なんだそうな。私は鉄道ファンじゃないですが、つい最近まで寡聞にして知りませんでした。っていうか、豊橋まで旅行に行ったときも気づいてなかったとは、とても言い出せん……ごめんなさいごめんなさい。ATOKが悪いんですっ。
 秘境駅巡りが、横見さんに社会のルール教えてあげよっかになり、さらに意外な伏線がすべての謎を解き明かし、 School Days もびっくりの修羅場展開を生む。げに恐ろしき Rail Days。EDのあとに「この作品はフィクションです」というテロップでも流れるかと思いました。ウロボロスの秘境。

2007年08月13日(月)

「アニメギガ」スペシャル とことん!押井守(NHK BS2)感想

 草薙素子(攻殻機動隊)と草薙水素(スカイ・クロラ)のアンゴウに早く気づくべきだった……。

 一週間にわたる醒めない夢。「ビューティフル・ドリーマー」と「機動警察パトレイバー」OVA版以外は未見だったので、非常に貴重な機会となりました。これだけでNHK視聴料の一年分は元を取ったと思うです。「うる星やつら」TVシリーズ第101話「みじめ!愛とさすらいの母!?」なんてものを観れたのも収穫。
 いつものTVシリーズの評価基準で言えば、ほとんど全作品10点満点の出来なわけで、相対評価も迷うところですが。そもそも分けて評価することにどれだけの意義があるのか……。攻殻と同じように、作品ひとつひとつは SHELL であっても、そこに流れる情報の海、その奔流(本流)はひとつところに源泉を持つような。その意味で言っても、やはり森博嗣作品と親和性が高そうな気がします。「イノセンス」の草薙素子はほとんど真賀田四季に見えましたし(坂本真綾の再登場をちょっとだけ期待した自分に反省)。「スカイ・クロラ」に期待が高まります。
 といいつつ、あえて順位を出してみると、けっきょくは視聴者投票結果と同じ「機動警察パトレイバー2 The Movie」がベストかも。後藤隊長が好きなこともあるのですが、押井流のレイアウトが出てくるたびに嬉しくて仕方なくなってしまいました。「攻殻機動隊」まで行くと、一画面の情報量が多すぎて、初見では正当な判断が下せそうにありません。
 次点は第1話のみの放映なので暫定ですが「御先祖様万々歳!」。やっぱり押井監督の本領はギャグアニメにこそあるのかもしれません。こういう一幕劇が大好きなのですよ。「Φなる・あぷろーち」の第1話って、ひょっとして「りぜるまいん」よりもこっちに影響を受けているんじゃないかと思えてきました。いつか全話観よう、絶対観よう。
 それにしても、「御先祖様万々歳!」を「パトレイバー2」より先に放映する構成は狙ってるとしか思えません。飛行船のシーンが出てきたとき、クライマックスなのに大笑い海水浴場してしまったじゃないですか。

22:20 Permalink

「スカイガールズ」第2話 ソニックダイバー(AT-X)感想

評価: 9点[前回比: ±0](累計: 18/20 平均 9.0)

 パトレイバーにロケットガールを注入するとこうなるのか……(いや、きっともっと根本的な何かが違う)。

 岩崎良明監督は個人的にはヒット率50%なので不安もあったのですが、順番から行けば今回は当たりのほうですね(こらこら)。チンピラメソッドが「極上生徒会」を思わせて好印象です。
 実際、意外としっかりした作りに見えます。先にAT-XでOVA版が放映されたときは、クォリティの高い作画に目を奪われるばかりだったのですが。第1話で桜野音羽@川澄綾子をはじめとするキャラクタの動機づけをしっかり描いておいて、この第2話の邂逅で物語のスタートに向けた助走を万全に行う。横須賀の街を現実に材を採りつつ、ちゃんと演出レベルにまで昇華させていて観ていて気持ちいい。
 ということで、スカイガールズな3人がメインとなることは理解できましたので、あとはめがねっこな藤枝七恵@堀江由衣がどう絡んでくるかというのが最大の注目点なのですよ(えー)。モーションよりビジョン、スリットよりレンズ。

23:25 Permalink

2007年08月16日(木)

「おねがいマイメロディ〜くるくるシャッフル!〜」第33話 元気になったらイイナ!(アニマックス)感想

評価: 10点[前回比: +2](累計: 305/330 平均 9.2)

 にじいろ★ソース恐るべし。むしろ Gift でしょうか。

 もはや、どこからツッコんでいいやら……。「苺ましまろ」のアナちゃん@能登麻美子に倣って、「頭おかしいですわ、このアニメ」という賛辞をお送りいたしましょう。カキくんのふるまうカキ料理を食べに、琴ちゃんたちクラスメイトがマリーランドを訪れるという前提からして根本的な問題があるような気がするのですが……。それは非ユークリッド公理系。さらに王様の恐怖政治だのクロミーズ様うしろうしろだの、巧いんだか何なんだか。まあたしかに、いまだかつて味わったことのない奇妙な味というか、こんな形でいただきました。けっきょく本筋に絡ませてもらえないドリアン大臣も、そんな無理してオチつけなくていいですから。太田くんが三瓶さんだというのを忘れてたことに反省しつつ、綾ちゃんより中沢くんのほうがかわいいと思う私です。オトコノコでもめがねっこは正義。

 次回も超傑作の予感。

2007年08月17日(金)

「ななついろ★ドロップス」第7話 はちみつ色のとまどい(CBC)感想

評価: 10点[前回比: +1](累計: 64/70 平均 9.1)

 残念ながらお母さんは皆口裕子さんではありませんでしたが、伊藤美紀さんというのも狙っているような。

 ちびキャラ度低いと思ったら絵コンテ・川崎逸朗。ここまで祝福の鐘を鳴らしてくれたからには、もはや感想という名の戯言など無力に等しい……。ななついろだけに最重要な第7話にふさわしい、ふたりだけどはにぃセブン。7なのに はちみつ とはこれいかに。8の3乗で512(=恋に)落ちる、とか……。
 一目惚れ、それは言葉に還元できない情動、情熱、運命(オレンジに非ず)。幼なじみが、その重ねた年月をもって永久の絆を培う存在であるとすれば、一目惚れはその時という壁にも匹敵しうる奇跡。しかして、巨きすぎる力は時として混乱をよぶ。だからこそ、想いを伝える言葉という魔法が必要になる。大切な想い、ひみつの場所で。
 私は、この作品をいい意味で魔法少女ものではないと思っているのですが、それはすももちゃんが毎回変身しないから……もとい、彼女にとって、魔法少女が目的でもなければ、もはや手段ですらないから。今回明かされた因縁も伏線も、すべては今ここにあるふたりのために作り上げられたヒツゼンのような気もしてきます。この先ふたりを待ち受ける運命、そして妙に気になるクラスメイトたち(とくに雨森弥生さん@あおきさやか)に注目です。

「sola」全13話 (AT-X)総評

 そして日はまた昇り、トマトしるこは生産中止の危機を乗り越えて蘇る。

 ちょっと予想外の結末。いやまあ、水野さんちのベランダが伏線なんじゃないかと思ってた奴の言うことですからアレですが。私情を挟めば、依人くんを「キミ」とよんでくれる茉莉さん@能登麻美子が好きだったので残念。お姉ちゃんを「真名さん」とよぶこよりちゃん@清水愛のほうがもっと好きなので致命的ではありませんが。
 というのは例によって半分冗談で……。存在は名前によって規定されるもの。人の名前、よばれかたが、相手と自分の人間関係を象徴する。空ノ名前も然り、積乱雲とか巻雲とか……。名前なんて便宜上の些細なもの、でも大切なものとおっしゃっていた薔薇乙女もいましたが。依り代であり、夜のヒトガタであった依人くんに、最後に居場所が与えられなかったのは悲しい宿命というところでしょうか。それでも、刻一刻と姿を変える空のように、それは形を変えてどこかに顔を見せる。ゆく雲の流れは絶えずして、しかももとの空にあらず。蒼穹のキャンバスに描かれた、それはうた∽かたの絵。
 総点は77点。とりわけ久弥直樹脚本(第4話と第11話)の凄さが際立った作品でした。

評点グラフ: sola

20:19 Permalink

2007年08月23日(木)

「おねがいマイメロディ〜くるくるシャッフル!〜」第34話 あの頃に戻れたらイイナ!(アニマックス)感想

評価: 10点[前回比: ±0](累計: 315/340 平均 9.3)

 一瞬、小暮くんの夢がそーいうものなのかと思ってしまった(詳細は語らず)。

 これぞ愛と思い出のアルバム。相変わらず小暮くんに感情移入をせざるをえないわけですが。こどもにツンデレは難易度が高すぎることを、その日私は知りました。思わず在りし日を省み、ごめんなさいごめんなさいと口走りたくなったりもしたりして。
 マリーランド住人は言わずもがな、人間キャラも濃い奴らばっかりのこの世界で、もっともふつーな小暮くん(もちろんいい意味で)。自ら柊兄弟に対比させていることからも判るように、特別な能力も何もないオトコノコ、それが小暮くん。ねこに追いかけられて屋根の上を走ったりするあたりはふつーとは言えない気もしますが、そこはそれ、古式ゆかしいギャグアニメのお約束というか、陸上部というキャラ立ての延長線上にあるもの。このくらい江夏由結脚本からすれば常識の範疇です。
 そう、今までさんざん常軌を逸した、探偵小説的赤い夢を見させてくれた江夏由結脚本という点で、今回の話は特筆すべきもの。幾度となく夢の扉を開いてしまった小暮くんですが、悪夢魔法の力に頼ることは許されない、最後の一線。それは、あくまでふつーのオトコノコとおんなのことしてある、歌ちゃんとの関係性。そうなると、無印の最後で、ああいうドラマティックな場面で歌ちゃんに告白できなかったのも当然なのかなぁと思います。特殊な条件下で結ばれた男女は長続きしないという説もありますしね。って、まあ、今シリーズのラストでどうなるのかはよく知らないわけなのですが。それを見届けるためにも、残り話数を楽しみに追っていきたい所存です。やはり潤くんがカギでしょうか。

2007年08月25日(土)

「最終試験くじら」#1 出会い(超!アニメロ)感想

評価: 6点[前回比: -](累計: 6/10 平均 6.0)

 予想通り、超!アニメロのサイトが超重い……。

 超!アニメロインターネット放送「最終試験くじら」。Macでも観られる画期的な配信形態なのはいいのですが、どう感想を書けと。榛原胡桃のくじら試験でも始まるのかと思いました。あなたはくじらとして失格です! みたいな(それは宮崎なぎさ監督としてはいろいろ危険かと)。EDを観てて、なんとなく「レジェンズ」を思い出したりもしましたが。まあ、来週も観れたら。

23:59 Permalink

2007年08月26日(日)

石崎幸二「首鳴き鬼の島」(東京創元社ミステリ・フロンティア)感想

石崎幸二_首鳴き鬼の島

 あ、ホントに女子高生が出てこない(ネタばれかも)。

 待ちに待った石崎幸二の最新刊。やはり素晴らしいですねぇ、この人。台詞や展開の端々にただようしょーもなさも健在、そして芯は硬質な本格魂も変わらず。メフィスト賞作家の中でもかなりの実力を持っていると思うのですが、何故こんな地味なのか……(地味って言うなぁ)。講談社さん講談社さん、そろそろミリア&ユリシリーズを文庫落ちしませんか? ライトノベルっぽい装丁になったら売れたりして(生々しいことを言うな)。頸木ワンウェイ、もちろん保証金はありませんみたいなっ。

00:10 Permalink []

小島アジコ「となりの801ちゃん」・「となりの801ちゃん2」(宙出版Nextコミックス)感想

小島アジコ_となりの801ちゃん小島アジコ_となりの801ちゃん2

 もうシャフトにアニメ化してもらうしか(京アニはちょっと)。

 といいつつ、むしろ「鉄子の旅」に近いのかもしれません。果たして一般の人はどこまで理解できるのかと心配になるほど、割り切った濃いネタでつっぱしる人々。でもこれが理解されているとしたら、つくづく今の日本はいい国だなぁと思えます。現実世界のすぐそばにあるそれはファンタジィ。チベくん(というか作者さん)幸せ者です。

2007年08月28日(火)

「鉄子の旅」第9旅 まだ間に合う!くりはら田園鉄道(ファミリー劇場)感想

評価: 10点[前回比: ±0](累計: 85/90 平均 9.4)

 なんて切ないんだ……。刹那さんより切ないです。何もそこまで。

 赤字ローカル線の廃線。地方の過疎化とモータリゼーションが進む現代、それは確実にこの国のかたちのひとつ。産業革命以後の存在であるにもかかわらず、鉄道というものがどこか郷愁と懐かしさを感じさせるのも、それが理由のひとつであるのではないかと思います。
 鉄道ファンにとっていくら魅力あふれる路線であっても、現実にそこに住む人々の利用が減少すれば廃線の運命をまぬかれない。それは、こども向けアニメはあくまで一義的にはこどもが楽しむためのものであって、大人のアニメファンからの支持は副次的なものでしかないというのと似たようなものかもしれません。
 しかし、そうなると、アニメファンをコアターゲットにした深夜アニメというジャンルが確立されたように、地方鉄道も純粋に鉄道ファン向けの路線を考えるべきときが来ているのかも。それが実現してはじめて、「鉄オタの時代が来た!」と言えるのですよきっと。王道として魔法少女もののようにタブレット閉塞ジャンルが活況を呈すとか、磁気浮上式リニア+非接触IC乗車券+全車両トレインチャンネル完備の近未来SFちっく路線とか……。絶望した! ニッチ産業に絶望した!