2007年07月29日(日)

「絶対少年」全26話(NHK BS2)総評

 マッキーのその後が気にかかります。

 10話連続視聴で一気消化。つ、疲れた(笑)。むしろ(マテリアルフェアリーに)憑かれた、あるいは(世界観に)浸かれたというべきでしょうが。相変わらず望月智充監督のマニアックな構図は微妙に苦手だったんですけど、だんだんどうでもよくなったというか。理絵子ちゃん、いいよね。髪型もかわいいし。
 ……えーと。総じてキャラクタは田菜編より横浜編のほうが好感度高く観られました。まあ美玖ちゃん@斎藤千和さえいれば百人力という説に賛成するのはやぶさかではないのですが。ほぼ歩くん一人に焦点が絞られてた田菜編から、少年少女それぞれに役割が分散されて、テーマは同じでもより意図がはっきりしてきたというか。とくに冒頭でも書いたけど、マッキーの活躍は涙なしには観られませんでした。電話かけまくってみんなから無視されてたり、この短い期間に二回もふられてたり、最後は成長したなぁと思いきや、けっきょく理絵子ちゃんなのかマッキー! とか。オトコノコでも愛すべき子です。キミこそ絶対少年の真の主役。
 というのは半分本気なのですが。つまるところ、「絶対少年」とは何だったのか。「人間」とは人の間にあるものであり、「子供」もまた、人と共にあるもの。しかるに少年とは他人とのつながりを持とうとしない、持たなくても平気だと思いたがる存在。ひたすら携帯端末が鳴っていたお話だという印象があるのですが、目の前にいる人間より、どこか他の場所にいる人とつながりたがる彼ら。それでいて、それは自分が必要なときだけ。土岐宮のおばあちゃんが言ってたとおり、ひとりぼっちの集合体。常に自分が尺度だから、「絶対少年」だとか……。でも、歩くんの言うように、「真実はひとつではない」のだから、それぞれが自分だけの何かを信じていくことは、必ずしも否定されるものでもないのかなぁとも思います。
 かように、正しく言葉に出来ないあやふやなもの、須河原さん的ジレンマ。でも、そんなふうに自分と世界との折り合いをつけながら、ポジティブでもネガティブでもなく、少しずつ変わっていく、足を進めていくものなのかもしれません。これもまた、私自身が見たいと思っているものを観たに過ぎないのでしょうが、この物語に込められたなにがしかの想いは伝わったと思いたいです。
 総点は88点。ちなみに次回予告は評価に含まれません。

評点グラフ: 絶対少年

2007年07月29日 17:57