2007年06月28日(木)

藤野千夜「ルート225」(新潮文庫)感想

藤野千夜_ルート225

 いつか、東京ドームで逢いましょう。

 これは……読んでる最中はそんなこと思わなかったのに、読み返してみるとめちゃめちゃ切ない話じゃないですか。どういう作品なのかとか全然知らずに衝動買いしてしまいましたが、実にヤングアダルトというか、正調ジュブナイル(超適当)。√196=14歳から√255=15歳へ、それは戻ることのできない一方通行の道。
 元いた世界から、ほんの少しずれた世界へ迷い込んでしまった姉弟。お姉ちゃん視点で描かれる物語、その文体が実に心地良い。っていうかこのお姉ちゃん、大好きだー。お兄ちゃんは妹のことを全力でかわいがらなければならないのはもちろんですが、弟をいじりながらも優しく見守る姉もまた貴き存在。しゃんしゃん。

2007年06月28日 23:43 []