評価: 10点[前回比: ±0](累計: 345/390 平均 8.8)
開放的なミニスカートがまぶしい赤ずきんに祝福を。温泉でもメガネを外さない白雪さんに喝采を。
史上最強の女児向け偽装アニメとも、これでお別れ。前回も含め、締めがめちゃめちゃ出来が良かったので、かなり評価が上がってます。やはり皆口裕子さんなお母さんの復活という奇跡が大きい。いっそ夏美ちゃんと千絵ちゃんもいっしょに誘えば良かったのにっ。
「最後はみんなで温泉だよ」という名言を残してくれた僕らの赤ずきん。不自然なバスタオルもないようで善哉善哉(何の話だ)。草太くんたちの姿は見えなくても、同じ星を見ている……というところで、恥ずかしい台詞禁止っ……というか、妙にこみ上げてくる想いが。やはり田村ゆかりさんは最高です。田村さんが主役なだけで名作の資格は充分にあるといってもいいでしょう。見かけはきゅーとな女の子、でも心に秘める想いは誰よりも熱く。田村ゆかりな女の子は誰も、心に銃を持っているのです。ちなみに、白雪さんも負けず劣らず大好きでした。グレーテルさんはお兄様のものですからあきらめます。
フィギュアニメ版や小説版はさておいて、このTVシリーズの起点は、草太くんがお母さんから聞かされた「ふたつの世界の物語」。そして、その夢から出てきた赤ずきんという少女と草太くんとの出逢いが、すべてのはじまり、物語の序章。であればこそ、この物語の決着はこういう形になるしかないのではないかと思うのです。草太くんが道中に見てきたマレーンの物語は、自分で見たものというよりは、サンドリヨンに見させられたという類のものであって……。意図しているかどうかはともかく、サンドリヨンは言わば赤ずきんになろうとしてなれなかった、鏡の中の存在。「この世でいちばん美しいのはだあれ?」と、問いかける存在。ふたつの世界がともにあることを望みながら、ついにそれを自らの心で裏切ってしまったサンドリヨンには、この枠組みでは救いの手はさしのべられないような気がします。私とて、この世に悪い人はいない、誰もが最終的には救われる世界観が嫌いではないのですが……。そこが、女児向け偽装アニメとしてはあと一押しの足りなかったところかなとは思います。
総点は82点。
