これぞ天帝のまほ。
第35回メフィスト賞受賞作。これは久々に、言っちゃ悪いですが久々に過剰なまでの本格ミステリ。某読売の書評で、竹本健治・麻耶雄嵩・清涼院流水と並べられていたのも一読すれば納得。横溢する衒学趣味。大時代的な舞台設定。キャラクタはうっかり大学生かと思ったら高校生。文体とか竹本ちっくといえばいえなくもないけど、独特の喧しさはやはり新本格第三世代といったところ。吹奏楽部が舞台だからという以上に、バックグラウンドで音ががんがん鳴ってる感じ。げに、「虚無への供物」と対比されるべき作品を志向したのだなと理解できます。
まあ、文体の好き嫌いは最初の10ページくらいを読んで判断されるがよろしいでしょう。参考までに申し上げますと、私の場合、主人公がまほろくん(まほろって言うなぁ!)な上に後輩が由香里ちゃんという時点で購入を決断した次第であります。