評価: 10点[前回比: ±0](累計: 132/140 平均 9.4)
SOS団に栄光あれ。
素晴らしい。アニメにおける原作のあり方がどうとか、そんな議論は古泉くんにでも任せておきましょう。間違いなく、日本のアニメ史とライトノベル史上に残る、幸せなアニメ化を果たした作品であったと言えましょう。原作は読み手の想像力を喚起してくれる、きわめて優れた小説であると思っている私ですが、このアニメはそんな自分のちっぽけな想像力が生み出した世界を遥かに上回る世界を見せてくれました。
唯一のアニメオリジナルストーリィであり、原作者の谷川流自らが脚本の筆を執ったこの回、まあ実に見事な最終回でありましたことよ。SOS団の何も起こらない一日を描いた一話、「日常」というものの意味合いがまったく違うとはいえ、「ARIA The NATURAL」の雪玉ごろりごろーりに匹敵する最終回です(「有希玉」と変換されて愉快な想像をしてしまいました。ファンの人ごめん)。そんな長門有希の活躍にも、ひとつ前の「射手座の日」に引き続き目を奪われたりしつつ、やっぱり最後の団長の熱視線に、私の心もらんらんレイン。
思うに、原作の第一作「涼宮ハルヒの憂鬱」を中途半端に水増しして一クールに仕立て上げることもなく、あるいは「消失」あたりと二本立てにすることもせず、こういうシリーズ構成にしたのも慧眼というべきでしょう。むしろ、短編回のほうが本筋であったといわんばかりの毎回の趣向の凝らしよう。物語の核がどこにあるのかという、原作を読んでた時点では気づかなかった観点に蒙を啓かれた思いです。いや決して、鶴屋さん@松岡由貴さんやキョンくん妹の活躍が見られたからというわけではなく。
総評。京都アニメーション万歳。平野綾さん最高。杉田智和さんお疲れ様。後藤邑子さん天才。そのほか、すべてのスタッフに感謝。ぜひとも第二期を期待してます。あと、映像特典に出てきた二次元平野綾さん&涼宮ハルヒのツーショットを商品化してください。97点。
