2007年02月19日(月)

泡坂妻夫「しあわせの書 迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術」(新潮文庫)

泡坂妻夫_しあわせの書 迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術

 絶句。

 泡坂妻夫といえば学生時代に「11枚のとらんぷ」と「亜愛一郎の狼狽」を読んだきりの半端者ですが。たまたま店頭で新潮文庫のミステリフェアの一冊として見かけたこの作品、そういえば西尾維新が褒めていたっけと思い出して購入。……うーむ、素晴らしい。ヘタなことを言うとトリックを割ってしまいそうで怖いので詳細は語りませんが、こういう本を一冊でも世に送り出せたら、作家冥利に尽きるんだろうなぁと勝手ながら思ってしまいました。
 しかし、それにしてもこの表紙はいただけない。いかな、講談社の新本格の数々を彩ってきた故・辰巳四郎氏の装丁といえど、人から薦められることでもなければ手に取りたいと思えない類の本なのが残念(あくまで個人的には、ですが)。別に、竹本健治の新刊みたく、新興宗教のパーティにメイドさんの姿で潜入する美保子さんを描いてくれとは言いませんから(そんなシーンはありません! いくら西尾維新のオススメだからって)。

2007年02月19日 23:09 []