評価: 10点[前回比: ±0](累計: 135/140 平均 9.6)
ウサミミ仮面の登場か、なんて思ってしまった私がバカでした。
まさかの展開に息をのむばかり。きりんさんがすきです、な川澄舞に惚れ蕩れしていたら(誤字に非ず)、思いもかけぬ佐祐理さん@川上とも子回想シーン。よもや、この愛らしい先輩にそんな過去があったとは。一瞬、はるまお兄ちゃんなのかと思いましたが、むしろのりお姉ちゃん……でもないなぁ。桜田姉弟ならぬ倉田姉弟。つよいこであろうとした佐祐理さんは、弟にもそれを求めたということですか……。舞との関係は、ある意味その代償行為。
そして言及される「Kanon」というタイトルの寓意。くり返される旋律。たしかに、前作を知っている者にとっては、この佐祐理さんのエピソードは容易に他のあるキャラクタの話を連想させるものであって。あくまで、その物語は彼女たちひとりひとりのものであるけど、全体としてみると、それは同じ主題を何度も奏でているということでしょうか。では、そのスパイラルを駆け上がる(あるいは墜ちてゆく)のは誰かといえば、それは祐一くんでしかないわけで。秋子さんのジャムは回避する学習能力はあっても、女の子たちとの関係はそうはいかないようです。
回想シーンの幼い倉田姉弟の泣き顔だけで個人的には威力充分だったんですが、さらにラスト、佐祐理さんを危険にさらして顔を崩す舞。このあたりはもう、言わずもがなでも言わずにはおられない京アニ力と言ったところですが……。一刻も早く、彼女に救いの手を。いや、しゃんしゃんではなく(言わんでいい)。