評価: 10点[前回比: ±0](累計: 218/230 平均 9.5)
お見事! やはりこの作品は、骨の髄まで妹アニメでした。
話の骨格上、どう考えても絵日記が意味を持つアイテムになることは判っていましたが、こういう形で使ってくるとは。たしかに、「美鳥の日々」であったように、はるまくんがそれを読んでちょこちゃんのことを思い出す……みたいな展開は、既に第12話でやってるわけなのですよね。そこが引っかかっていたのですが、逆に、一度お兄ちゃんが読んでることが重要だったとは。世界からちょこちゃんの痕跡が消え、ちょこちゃんの書いた文章も消えている。それでも、それに宛てて書いたお兄ちゃんの文章だけが残っている……。最初からあるものが無いことに気づくのは簡単だけど、無かったものがあったことに気づかされるのはとてもとても難しい。
ちょこちゃんがいなくなって、それに誰も気づかない世界。はるまくんにとっても、他のみんなにとっても、一年前までは、それが当たり前だった世界。それでも、今や誰もが感じる、形容できない喪失感。その正体に気づくことが出来たのは、そして、それを取り戻すことが出来るのは、やっぱりお兄ちゃんだけだったということで。ちょこをさがして街中をかけずり回るはるまくん。これで、本当に今までのことが彼だけの空想だったとしたら、かなり危ない人のような気がしますが……。いや、幼稚園の子に話しかけるくらい良いじゃないかとは思うのですが(危ない人は誰ですか)。
でも実際、ちょこちゃんがその幼稚園とつながりがなければ、つばき荘のみんなでねこにゃんダンスを踊ることもなかったでしょうし、もちろん、ゆりぴょんと駆くんだって出逢っていない。彼女のいた痕跡は、人と人のつながりの中にしっかり残されている。良い意味で、みんなの人生を狂わせた彼女。ねぇ、ちょこちゃんがいなければ、駆くんも犯罪に走ることはなかったでしょうに……。まったく、君、その写真はお兄ちゃんがボッシュートです。
もう一度、今度こそ本当に大事にするから……なんて、そんな二度目のお願いをするはるまくんのもとに、神は舞い降りた。お兄ちゃんを出迎える、ちょこちゃんの幸せな笑顔にまた出逢えて、私としてもとても嬉しいのですが……。ホントに、こんな奇跡に何の対価も犠牲も求めないなんて、この世界の神様は仏様ですか(すわ神仏習合)。仏の顔もサンドリヨンとか言うと、各方面から総攻撃を受けそうなので、ここは司様のごとくじっと我慢の子です(ごめん無理)。
ということで、次回は完膚無きまでのエピローグでしょうか。話数的には二クール-2 だけど、ちゃんと一話まるまるエピローグを用意してくれる作品は大好きです。あと一回くらい絵日記の出番もあってほしい気もしつつ、最終話を心待ちにしています。
2006年12月16日 01:25 [ちょこッとSister]