「やりたい放題じゃん」という主人公のツッコミ、それをそのまま作者に返す……。
戯言シリーズ完結から一年。西尾維新のオリジリナル(失礼、噛みました)新作はどんなんかなぁと思ったら。参りました。設定もキャラクタも、戯言度が破壊的にアップしてました。出血大サービス、ただし成分献血! みたいなっ。もうこの人には一生ついていくしかないですな。
三章からなる連作短編。テーマは怪異と見せかけて、やってることはただひたすら、主人公がツンデレ同級生に罵倒を浴びせ続けられたり、女子小学生にツッコみまくってたり、百合乙女な後輩ちゃんにストーカーされたり。分量的には第3話がいちばん多いですが、やっぱり第2話が好きだったなぁ。私もまよいちゃんと出会いたいです。小学生に思いのままにツッコみたい。ああ、もちろん会話ですよ会話。っていうか、主人公以外のキャラは全員ボケ役ですから。作中でふつうに交わされてる会話の大半がボケとツッコミの応酬になってて、相変わらず電車の中で読むのに苦労して仕方ありません。例によって正気の沙汰とは思えない単語も頻出してますし。小説家がこんなことやって、日本語は滅ぶぞ(お前が言うな)。それにしても、どれだけツンデレ好きですか西尾維新。まあ、この作品に限っては、それと同じくらい、ロで始まってンで終わるカタカナ4文字の単語が頻出してる気もしますが。あ、あと、個人的には「蕩れ」を流行らせようという気はありません。
ということで下巻も楽しみに待ちつつ。来年は新シリーズも毎月刊行だそうで期待してます。むしろ気体してます(これぞ、天にも昇る気持ち)。
2006年11月18日 00:03 [本] [西尾維新]